科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

人財-キャリア情報

 理研の広報は「年度契約の任期制職員」

STAP細胞をめぐる諸問題のなかで、批判を浴びているのが、最初の発表の際の広報です。 リケジョ、割烹着やムーミン、指輪や「デート」…「女子」を強調し、小保方博士にスポットライトを浴びせた広報の仕方は、盗用、剽窃が明らかになる前から疑問視されてき…

STAP細胞事件は博士号の価値を暴落させる

いろいろな論点がある今回の問題ですが、深刻なのが、博士号とは何なのか、何をあらわしているのか、意味があるのか、という部分に疑問が呈されてしまったことです。博士号なんて、コピペで取れるんだ、誰もチェックしないんだ…多くの人達がそう思ったことと…

追加情報あり:総合科学技術会議、若手研究者を常勤職員として採用

2014年1月7日付の日経新聞です。若手の発想を政策に活用 総合科技会議、助教ら常勤で採用 新設する「科学技術政策フェロー」制度では、全国の大学や研究機関の助教級をフェローとして最大10人任命する。期間は希望に応じ3カ月〜2年。若手が応募しや…

 一昨日になりますが、労働契約法の特例を設けた研究開発力強化法改正案が成立しました。

審議経過 http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/keika/1DB6AEA.htm http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/gian/185/meisai/m18505185022.htm法案 http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/g18501022.htm国会での審…

研究開発力強化法改正に関する院内集会発表資料。

本日、「研究者を10年で使い捨て」で本当に研究開発力はUPするのか?〜ストップ! 「研究開発力強化法改正案」 緊急集会〜 呼びかけ人(団体):東京地区大学教職員組合協議会議長・荒井竜一 首都圏大学非常勤講師組合委員長・松村比奈子 関西圏大学非常勤講師…

改正労働契約法に関する、緊急アンケート

以下ご案内いただきました。 - 若手研究者および、若手研究者の研究環境を懸念する研究者の皆様へ 【改正労働契約法に関する、緊急アンケートのご依頼】※本アンケートはできるだけ多くの若手研究者ならびにご関心があるすべての研究者の皆様にご回答をお願い…

生活保護と博士

- 【ひとこと編集後記】 - ■メルマガに度々ご執筆いただいているみわよしこさんの連載が大きな話題になっています。生活保護のリアル みわよしこ http://diamond.jp/category/s-seikatsuhogo先週の 「【第8回】 貧困の世代間連鎖は止められないのか 「江戸川…

イノベーション人財をどう育成するか?

■人材(人財)に関する報告書が2つ公開されています。●産学協働人財育成円卓会議(第2回) 配付資料 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/46/siryo/1320909.htm▼アクションプラン(案) (PDF:429KB) http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/…

総合科学技術会議で労働契約法改正が議論される

■3週間前にも書きましたが、労働契約法改正が研究者にどのような影響を与えるかが大きな話題となっています。 去る2012年4月19日、労働契約法改正を議題の一つとして、科学技術政策担当大臣等三役と有識者会合が開催されました。 私にもお声がかかり…

「望ましい働き方ビジョン」は研究者コミュニティに何をもたらすか

■以下のような報告書が厚生労働省から出ました。●「望ましい働き方ビジョン」をとりまとめました〜非正規雇用問題に総合的に対応し、労働者が希望する社会全体にとって望ましい働き方を実現する〜 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000025zr0.html簡…

労働契約法の改正は日本の研究に何をもたらすか

- 【ひとこと編集後記】 - ■若手研究者問題が話題になっています。まず一点はNatureの記事。●Numbers of young scientists declining in Japan http://www.nature.com/news/numbers-of-young-scientists-declining-in-japan-1.10254●若手科学者への資金減少…

科学ジャーナリスト賞受賞記念の講演会開催

ディスカヴァー社長室ブログでご紹介いただきましたように、去る5月17日、私榎木は「博士漂流時代」にて日本科学技術ジャーナリスト会議より科学ジャーナリスト賞を受賞いたしました。 これを記念して、講演会を開催させていただくことになりました。第24回…

科学ジャーナリスト賞授賞式に参加して

5月17日、科学ジャーナリスト賞の授賞式に参加しました。感想を書いてみたいと思います。まずはじめに、日本科学技術ジャーナリスト会議の武部会長からの審査過程の説明がありました。大賞の「封印された原爆報告書」(NHK広島放送局制作)に対しては、満…

「博士漂流時代」が科学ジャーナリスト賞を受賞

(再追記) 日本科学技術ジャーナリスト会議のページに掲載されました。 科学ジャーナリスト賞2011 の受賞者が決定! 【科学ジャーナリスト大賞】 日本放送協会広島放送局 チーフプロデューサー 春原(すのはら)雄策 殿 同 ディレクター 松木 秀文 殿 『封…

野村総合研究所 真・成長戦略としての科学技術系博士人材の育成

以下の資料が公表されました。野村総合研究所 「NRIパブリックマネジメントレビュー」 2011年3月号真・成長戦略としての科学技術系博士人材の育成 社会システムコンサルティング部 佐藤 将史 社会システムコンサルティング部 岩瀬 健太博士と社会のミスマッ…

3月15日まで

●日本の学歴・年代別失業率をグラフ化してみる(2010年版) http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0307&f=column_0307_004.shtml●日本における学歴・性別と失業率との関係をグラフ化してみる(2010年版) http://news.searchina.ne.jp/dis…

科学者維新塾にて講演〜飛び出せ行動する博士!

2011年2月19日(土)、大阪大学中之島センターで開催された科学者維新塾にてお話する機会を得たので、報告したい。 この科学者維新塾、大阪大学の河田聡教授の発案で始まって3年目を迎える。 この塾の目的は、緒方洪庵の「適塾」のように、「理系博士や博士…

内向き志向を超えて

先週号の巻頭言 「内向き志向」の欺瞞 に様々な反応をいただいた。現時点でブックマークが150以上ついている。 この問題は社会的にも関心があるようで、今週一週間だけでも、以下のような記事がみられた。 産学官連携ジャーナル 2011年1月号 巻頭言 金…

「若者は内向き」の欺瞞

正直いってもうんざりだ。 何のことかというと、昨今声高に唱えられている「若者は内向き志向」のことだ。 いつごろからだろう。これが言われ始めたのが… いろいろなデータが、外国に留学する学生や若手研究者の減少を伝えている。これに対して「最近の若者…

博士漂流時代 「余った博士」はどうなるか?発売

博士漂流時代 「余った博士」はどうなるか? (DISCOVERサイエンス)作者: 榎木英介出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2010/11/16メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 20人 クリック: 307回この商品を含むブログ (52件) を見る2010…

大卒就職とポスドク就職、解決への道筋

ノーベル経済学賞に、マサチューセッツ工科大のピーター・ダイヤモンド教授ら3名が選ばれた。 http://nobelprize.org/nobel_prizes/economics/laureates/2010/ 授賞理由は「for their analysis of markets with search frictions」 報道などによれば、ダイヤ…

大卒就職は解決する?

このブログでは、主にポスドクや博士号取得者のキャリア問題について考えることが多いのだが、先日の海洋学会の講演では、大卒就職のデータを一つだけ引用した。 これは、リクルートワークスの調査、大卒求人倍率調査(2011年卒)の数値をもとに作った図だ。…

科学者と技術者

今年は国勢調査の年だ。国勢調査では職業も調査される。研究者も職業として認められている。前回2005年の国勢調査の結果を少しみてみよう。よく見ると、科学研究者と技術者が別項目になっているのが分かる。専門的・技術的職業従事者の中に(1) 科学研究者 1 …

書評 水月 昭道著 ホームレス博士 派遣村・ブラック企業化する大学院 (光文社新書)

ホームレス博士 派遣村・ブラック企業化する大学院 (光文社新書)作者: 水月昭道出版社/メーカー: 光文社発売日: 2010/09/17メディア: 新書購入: 3人 クリック: 123回この商品を含むブログ (28件) を見る目次 第一部:派遣村・ブラック企業化する大学院 第二…

医療再生と理工系人材

すでに、このメルマガでもご紹介しているが、9月19日に「医療再生フォーラム21」のシンポジウムで話をすることになった。医療再生フォーラム21 第1回シンポジウム 〜 勤務医と病院の連帯をめざして〜 http://iryousaisei.jp/symposium.html 医療再生フォー…

文理の差

NPO法人サイエンス・コミュニケーション(サイコムジャパン)理事の山本さんが、本メルマガ8月16日号に寄稿された巻頭言、「博士号を取る前に知っておきたかったこと/知っておきたいこと」が、読売新聞の記事になった。●「理系博士どう生かす」若手研究者ら…

新卒主義とポスドク問題

先週日本学術会議が公表した資料が、ウェブ上も含め話題になっている。回答「大学教育の分野別質保証の在り方について」 なぜ「回答」なのかというと、これは文部科学省が日本学術会議に意見を依頼したからだ。 学協会等における主体的な取組を促進するとと…

医学部VS理工系 twitterを通じて考えた

2月14日、インターネット上のミニブログtwitterで議論が起こった。きっかけは、藤沢数希氏の以下のような発言だ。 日本の知的能力の高い人がお医者さんや弁護士にどんどん配分されるのは社会的には大きな損失。起業して新しい価値を作り出したり、科学技…

女性研究者からの声

メールマガジンに掲載した文章を転載する。【寄稿:女性研究者支援システム改革プログラム(事業番号3-39)1/3縮減について 】大坪 久子 日本大学・総合科学研究所・教授 女性研究者支援推進ユニット長標題の事業には、「女性研究者支援育成モデル事業(通称…

至急 NWEC, 女性研究者などの支援・要望について

以下のメールをいただきましたので、許可を得て掲載いたします。お茶の水女子大学名誉教授・城西国際大学客員教授でいられる、原ひろ子先生から以下のメールと要望書案「男女共同参画社会実現に向けた要望書」をいただきました。(長文ですので抜粋してお送…