科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

科学政策とNPO

先にも書いてきたが、私たちの研究テーマは、NPOが科学政策に影響を与えることができるか、ということだ。 繰り返しいろいろな場所に書いてきたことだが、このことを考えるに至った文章が二つある。 ひとつはNatureの2001年の記事「小泉内閣の科学…

選択と集中をどう考えるか〜メルマガ138号

138号を発行した。 今回は、COEの絞り込みなど、いわゆる「選択と集中」に関するニュースがいくつかあった。 研究費の集中は必要だと思うが、一方で将来の発展の芽をつぶさないためにも、低額でも幅広い研究費が必要であるという声も大きい。そのあたりの…

黄教授起訴、数学博士の問題、アジア初のPCST会議

メルマガが完成した。今週は数学の問題が話題をさらった。原典も含めてご紹介している。 また、先週末から韓国で開催されていた第9回の科学技術パブリック・コミュニケーション国際会議(PCST-9)のレポートを、同会議に参加した春日匠氏(阪大CSCD/サイコ…

海外のNPOその1 オブザーバー

私が現在進めている研究は、「科学技術政策決定におけるNPOの役割」というもので、科学政策にNPOがどの程度関与できるのか、可能性を探っている。 普段の仕事があって、なかなか思うようには進んでいないが、NPOの仲間の立花さんに各種の審議会を傍…

50年の歴史とともに〜生化学若い研究者の会論

以下メルマガの編集後記に書いた内容だ。 残念ながらメルマガには字数制限があるので、一部削ってしまった。完全版を以下に掲載する。【50年の歴史とともに】 ■ふと本屋で手に取った「生命誌 年刊号 Vol45−48」1)に書かれていた記述に目が留まった…

文科省、大学院選別し助成へ 研究指導型と教育型に ほか〜136号

136号の編集が終わった。 今週も多彩なニュースが飛び交った。大学院が教育型と研究型に選別されるというニュースは、今後の大学のあり方を考える上で大きなニュースかもしれない。 国際学生科学コンテストで日本人の女子高生が入賞したニュースはうれしい限…

連休はニュースも少なめ〜メルマガ135号

大型連休も終わりだが、その間のニュースもやはり少なめ。これくらいだと、編集もだいぶ負担が減ってらくだ。 今回は立花編集委員が「暇ネタ」をつっこんでくれている。暇ネタというのは、何も大きなニュースがないときに挿入される記事のことで、今回も?と…

既存科学出版と科学コミュニケーションの大きな溝

最近思うのだが、いわゆる今はやりの科学コミュニケーションに関わる人たちと、科学書や科学雑誌、科学ジャーナリズムなど既存の科学出版に関わる人たちの間に、非常に大きな溝があるように思う。 既存というと差別的なニュアンスがあるが、そんなことはなく…

2年目のコーステップにエール

北大の科学技術コミュニケーター養成コース(CoSTEP)の二期目が開講した。 つぶやきおやじさんが詳しく述べているが、開校式や懇親会はなかなか盛況だったようだ。 今回は私たちのNPOからも、立花さんが選科生として参加する。立花さんがCoST…

科学コミュニケーションに市場原理

休日だが、NPOがらみの仕事がたまっている。まあ、がんばらなくちゃ。 さて、科学技術週間も終わり、世の中落ち着いてきたが、ここであらためて、科学技術週間を振り返ってみたい。 サイエンスウォーカーから始まって、サイエンスカフェ、一家に1枚ゲノム…

大学院改革の今

メルマガでもご紹介したが、4月30日付の読売新聞に、唐突にこんな記事がでた。“徒弟制”一掃、文科省が大学院を抜本改革へ なぜゴールデンウィークの初日にぽっとこんな記事が出たのか不明だ。多分予定原稿が用意してあって、事件などないときに入れてきたの…

神戸大で不正事件〜メルマガ134号

今週号では、読売新聞が一面にもってきた大学院改革や、神戸大の不正事件が大きな目玉といった感じだ。 ★発行部数 1882部(5月1日現在) まぐまぐ1711部+melma!171部