科学・政策と社会ニュースクリップ

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「博士漂流時代」が科学ジャーナリスト賞を受賞

(再追記)
日本科学技術ジャーナリスト会議のページに掲載されました。
科学ジャーナリスト賞2011 の受賞者が決定!

科学ジャーナリスト大賞】
日本放送協会広島放送局
  チーフプロデューサー 春原(すのはら)雄策 殿
  同
  ディレクター     松木 秀文 殿
『封印された原爆報告書』の番組に対して
・授賞理由
――原爆被災者に対して日本自らがおこなった医学的調査の報告書を、密かに米国に渡して核戦略に利用されていたという驚くべき事実を掘り起こし、スクープ・ドキュメンタリーしてまとめあげた見事な作品。
科学ジャーナリスト賞】(順不同)
病理診断医、 任意団体サイエンス・サポート・アソシエーション代表
  榎木 英介 殿
「博士漂流時代 『余った博士』はどうなるか?」
(ディスカバー・トゥエンティワン)の著作に対して
・授賞理由
――いわゆるポスドク問題、博士余剰の実態、原因、問題点などを多くのデータを示して浮き彫りにし、鋭く分析したうえ、これからどうすべきか著者なりの解決策も提言している。時宜にかなった好著。
京都大学霊長類研究所長、国際高等研究所学術参与
  松沢 哲郎 殿
『想像するちから―チンパンジーが教えてくれた人間の心』
岩波書店)の著作に対して
・授賞理由
――30年におよぶチンパンジー研究の成果を「こころ」というキーワードに凝縮して分かりやすく解説した。科学者が自らの研究内容と「科学者のこころ」を伝える優れた啓蒙書の見本ともいうべきもの。

このブログを書いた時点でウェブページには未掲載ですが(追記:毎日新聞で報道されました→科学ジャーナリスト大賞:NHK広島放送局員に)、拙書

博士漂流時代  「余った博士」はどうなるか? (DISCOVERサイエンス)

博士漂流時代 「余った博士」はどうなるか? (DISCOVERサイエンス)

が、日本科学技術ジャーナリスト会議の「科学ジャーナリスト賞」を受賞することになりました。

ひとえに機会を与えてくださったディスカヴァー・トゥエンティワンの皆様、インタビューに答えてくださった橋本昌隆さん、vikingjpnさん、小林信一さん、奥井隆雄さん、そしてこれまで活動を支えてくださったすべての皆様のおかげです。心より御礼申し上げます。

震災以来、ポスドク問題や博士の問題を語るどころではない状態であり、受賞に浮かれている余裕はありません。

これからも、科学と社会のあり方を考え、活動を続けていきたいと思っています。どうぞ今後とも宜しくお願いいたします。