科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

カルトと高学歴者

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★発行部数 2,566部(1月12日現在)
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         No.904 2021年1月12日号 巻頭言
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【巻頭言】
★カルトと高学歴者
2021年1月5日〜1月12日
カセイケン代表 榎木英介

 関東3都県に緊急事態宣言が発出され、今日にも複数の府県が追加されます。

菅総理は緊急事態宣言の発出を受けて会見を行いました
https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/statement/2021/0108kaiken.html

 こんななかノーベル賞が受章者の声明が出ました。

★「医療崩壊の防止を」 日本人ノーベル受賞者4氏が声明
https://www.sankei.com/smp/life/news/210108/lif2101080060-s1.html

声明
https://shard.toriaez.jp/q1541/749.pdf

 ノーベル賞受賞者の生命というと、2009年の事業仕分けを思い出しますが、こうした権威の声明や提言が政策に反映されるには、日本の科学と政策の現場は遠すぎます。

 私は最近10年ぶりくらいにTwitterでの情報発信を強化していますが、Twitter上では検査のあり方を巡ってキツい言葉が飛び交っています。

 Twitterを眺めていて不思議に思うのが、戦犯だ責任を取れという超えが意見の違う人々の間を飛び交っていることです。

 少なくとも一般人が、たとえ数十万のフォロワーがあったとしても、政策の決定に大して影響など与えていないと思います。

 逆に言えばTwitterで政策が左右されたらそれはそれで怖いなと思うわけです。もう少し冷静になって欲しいなと思います。

 しかし、そのTwitterも時に力を持つことがあります。
 
★Science advocacy groups join calls for Trump’s removal
https://www.sciencemag.org/news/2021/01/science-advocacy-groups-join-calls-trump-s-removal

 前代未聞のトランプ支持者の議会突入によって、トランプ大統領Twitterなどのアカウントを永久凍結されました。

 私企業が言論の自由に恣意的に介入するのいかがなものかとという議論もありますが、アメリカでは大統領によるクーデターの失敗という捉え方をされているようです。

 私の日本にいる知人の中にも、トランプ大統領支持者がいて、「ドミニオン」だの「アンティファ」だのという言葉が飛び交い、バイデンは中国よりだから、日本危ないなどと述べています。

 ジャーナリストの江川紹子さんは、Yahoo!ニュース個人の記事で、トランプ支持者の動きをカルトであると警告しています。

★選挙不正を言い募るトランプ支持の「カルト性」に警戒を
https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20210108-00216678/

 1990年代初頭、私もオウム真理教の奇妙な選挙運動を目撃しました。あの奇妙な歌はいまだに耳に残っています。

 衆院選に惨敗したオウム真理教は、選挙結果を認めず陰謀論に走り、最後はテロを起こしました。

 そしてその中には理工系の修士号、博士号取得者も多くいました。

★1995年地下鉄サリン事件 なぜ理系の高学歴者は、麻原彰晃にのめり込んだのか
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4226d2aae651a7949bde5251c2afb4e23cc4ddf

 過激組織に高学歴者がいるという話は以前から言われています。

★社会への怒り、承認欲求、疎外感……高学歴者が過激組織に入信してしまうメカニズム
https://u-note.me/note/47506207

★エンジニアはテロリストになる可能性が高い?
https://www.excite.co.jp/news/article/Slashdot_15_11_29_1754222/

★過激思想に走りやすい?理数系学生を警戒
https://www.newsweekjapan.jp/stories/us/2010/03/post-1056.php

★IS志願者は高学歴、貧困は「傾倒」の要因ではない 世銀報告書
https://www.afpbb.com/articles/-/3103441

 そして、トランプ支持者も高学歴の人たちが多いといいます。

★トランプを押し上げる「高学歴貧困層」の鬱憤
https://business.nikkei.com/atcl/report/16/092900073/101200007/

 日本のトランプ支持者にも、大卒者、大学院卒者、医師などがいます。

 まだ整理しきれていませんが、アメリカでも、そして日本でも起こっているこの現象をどう捉えればよいでしょうか。

 日本のトランプ支持者は、反中国、中国脅威論と結びついていて、それが日本学術会議や千人計画に関わる若手研究者叩きにつながっているように思います。

★Japan’s top science advice group battles government over independence and identity
https://www.sciencemag.org/news/2021/01/japan-s-top-science-advice-group-battles-government-over-independence-and-identity

 日本ではもう終わったこと扱いのような感じですが、日本学術会議をめぐる動きは世界の中ではホットな話題であり続けています。

 話を戻すと、博士号取得者が過激組織、過激思想に絡め取られるという悪夢への警戒は怠ってはいけないように思います。

 日本では高学歴を含む中国警戒者(多くはトランプ支持者でもあります)が職を求めて中国に渡った博士号取得者を叩くという、高学歴者の分裂が起きているようにみえます。

 対立する二つの過激思想に博士号取得者がおり、互いに非難し、実力行使に出るという悪夢…。

 考えすぎでしょうか。

★Coevolution of policy and science during the pandemic
https://science.sciencemag.org/content/371/6525/128

★科技立国 動かぬ歯車(4)iPS、世界と隔たり
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68052890Q1A110C2TJM000/

重視すべき科学技術政策 医療やIT、環境が上昇
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68057300R10C21A1PE8000/

★デジタル市場による問題解決と次世代取引基盤に関する検討会の報告書「デジタル市場に関するディスカッションペーパー ~産業構造の転換による社会的問題の解決と経済成長に向けて~」を取りまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2020/01/20210108002/20210108002.html

★霊長類研の再編検討 京大、研究費の返還かさむ
https://www.chunichi.co.jp/article/182177

 研究費不正使用に重い制裁が…。

★Public use of Nazi salute rocks archaeology conference
https://www.sciencemag.org/news/2021/01/public-use-nazi-salute-rocks-archaeology-conference

ポスドク11年、ついに見切り データサイエンスに活路
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODG1536Y0V11C20A2000000

進路不安、博士号敬遠も
研究の足腰 弱る恐れ
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68047390Z00C21A1CC1000/

★吉村知事の誤用も…日本の研究職における真の「ガラスの天井」とは(中川 まろみ)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/79178

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“Science Communication News”
[SciCom News] No.904 2021年1月12日号 巻頭言
【発行者】一般社団法人科学・政策と社会研究室(担当 榎木英介)
【編集者】Science Communication News編集部
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「千人計画」叩きの欺瞞

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★発行部数 2,565部(1月5日現在)
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     ◆◇◆  Science Communication News ◆◇◆
         No.903 2021年1月5日号 巻頭言
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【巻頭言】
★「千人計画」叩きの欺瞞
2020年12月29日〜2021年1月5日
カセイケン代表 榎木英介

 2021年最初のメルマガです。

 正月早々読売新聞の記事がやらかしました。

★【独自】中国「千人計画」に日本人、政府が規制強化へ…研究者44人を確認
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20201231-OYT1T50192/

 千人計画については、以下の記事で触れた通り、少なくとも若手基礎研究者については軍事研究に携わっているわけではないし、日本学術会議が組織的に関わっているわけではありません。

正しく恐れよ「千人計画」(榎木英介)
https://news.yahoo.co.jp/byline/enokieisuke/20201019-00203031/

 記事は軍事研究とデュアルユースもごちゃ混ぜです。

 読売新聞もおそらく分かっているとは思いますが、意図的な印象操作をしているのではないかと思わざるを得ません。官邸案件という話も聞きますが、真偽の程は分かりません。

 この記事でいったい何を狙っているのか…。科研費含め軍事研究を強化したい、政権批判をそらしたいなどの思惑がありそうですが、推測はやめます。

 いずれにせよ、国内にいても叩かれ、国外に出ても叩かれるならば、研究者を目指すなんてリスクが多すぎると思う若い人がで出ても仕方ありません。

 ウイグルチベット、香港で起こっている人権弾圧や尖閣諸島南沙諸島などで領土的野心を見せるそのような国に関わることはどんな些細なことであっても許されないという人もいます。

 憤る、憂うのは分かりますが、基礎研究の若手研究者を叩いて人権弾圧がなくなるのでしょうか?

 若手叩きに溜飲を下げるくらいなら、国などに働きかける等はしないのでしょうか。政府や中国と貿易する企業、中国人観光客が来訪することで潤う地域経済はスルーでしょうか。

★地方私大はなぜ「留学生ばかり」になるのか? 「生き残り戦略」の難しい舵取り 大月隆寛
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20201231-00012250-bengocom-soci

 留学生を受け入れて経営を成り立たせている大学はスルーなんでしょうか。

 中国に一切の利益を与えてはならないというのなら、論文を国際的に発表する行為自体を禁止しなければなりません。

 人権弾圧は憂うべき状況です。知的財産の盗用や、中国の軍事技術への関与があるとしたら、それは大きな問題です。

 しかしそれらは切り分けて個別具体的に対処していくべき問題です。中国に関わることは一切まかりならぬというならば、論文発表は禁止、中国製品購入も禁止、国交があるのさえ禁止となってしまいます。

 異国の人権弾圧に敏感な人が、若手研究者やその家族を叩く…。自国民の人権侵害は容易に行うと言うダブルスタンダードに辟易します。

 読売新聞は紙の記事の最後では角南篤氏のコメントで若手研究者の待遇について触れていますが、ウェブの記事では省かれています。

 若手研究者を叩いて溜飲を下げるのは一時的には愛国者気分が味わえて快感かもしれませんが、長期的には国の衰退を招くわけで、それが愛国なのでしょうか。

 と、このメルマガで書いても、本当に届けたい人たちには届かず、届いたとしても聞かないというもどかしさがあります。

 とはいえ、中国との関わりは一切まかりならぬという人は少数派。読売新聞の中にも事態を冷静に捉えている人はいます。

 事態を冷静に見極めていきたいと思います。

★Report finds holes in U.S. policies on foreign influence in research
https://www.sciencemag.org/news/2020/12/report-finds-holes-us-policies-foreign-influence-research

 外国の影響に注視するのはアメリカが先行していますが、それと若手研究者叩きは別問題です。

 アメリカはしたたかに、良い中国人と悪い中国人を分けたりしています。

 日本は一緒くたにして叩くだけ。これでは衰退は免れません。


★日本企業で出世する人たち、じつは「超低学歴」ばかりになっていた…!【2020年ベスト記事】(小野 一起,冨山 和彦)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/78870

 博士号取得したら出世から外れたという涙なしには読めないストーリー。

 一つ気になっていることがあります。

 博士号を持った人たちをあまりに叩きすぎると、屈折した思いを持った人たちの能力を悪用しようとする勢力が現れるのではないか…。それは国というよりテロ組織となるでしょう。

IS志願者は高学歴、貧困は「傾倒」の要因ではない 世銀報告書
https://www.afpbb.com/articles/-/3103441

社会への怒り、承認欲求、疎外感……高学歴者が過激組織に入信してしまうメカニズム
https://u-note.me/note/47506207

映画『いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち
https://www.synca.jp/itsudatte/vol2/intro/

 日本にもオウム真理教の事件がありました。古くは水戸天狗党など、不遇なエリートの爆発という事例があったと言われています。

 2018年に起こった九州大学の放火自死事件は、その暴力が自分ではなく他人に向いたらどうなるか、と思わざるを得ない事件でした。

九大「オーバードクター」の死にみる「夢のソフトランディング」の重要性
https://news.yahoo.co.jp/byline/enokieisuke/20180917-00097118/

 だから博士号取得者を優遇せよ、とは言いません。しかし、ひどい言葉を投げかけ続け、ばかにし続けた先に何があるのか…。

 千人計画どころではない危機を招く可能性がある、と言ったら杞憂でしょうか。

菅内閣総理大臣 令和3年 年頭所感
https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/statement/2021/0101nentou.html

 いよいよ一都三県に緊急事態宣言が発出されます。

 新型コロナウイルスの感染拡大は爆発的になりつつあり、来月が見通せません。

★政治と科学、役割整理 東大教授・武藤香織氏
展望コロナ時代(4)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGH230T90T21C20A2000000/

★科技立国 動かぬ歯車(3)大型研究に偏重空回り
失敗恐れ「金メダル」狙わず 基礎研究の裾野狭める恐れ
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67835360T00C21A1TJM000/

大型研究に偏重、空回り 基礎研究の裾野狭める恐れ
科技立国 動かぬ歯車(3)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGG221ZG0S0A221C2000000/

 日本の科学政策は骨格を骨抜きにして、目先だけで進んでいると言わざるを得ません。

★Opinion: Blowing the Whistle on Research Grant Fraud
https://www.the-scientist.com/critic-at-large/opinion-blowing-the-whistle-on-research-grant-fraud-68273

 アメリカでは既存の法律で研究不正に立ち向かえるのではないかという意見。

★2020年ネカト世界ランキング
https://haklak.com/page_ranking_2020.html

EPA finalizes rule to limit science behind public health safeguards
The Trump administration’s ‘transparency’ rule requires researchers to disclose their raw data. Opponents argue that the goal is to exclude important research on human health.
https://www.washingtonpost.com/climate-environment/2021/01/04/epa-scientific-transparency/

Brexit deal secures U.K. access to European research funds
https://www.sciencemag.org/news/2020/12/brexit-deal-secures-uk-access-european-research-funds

 Brexitした英国。

★Catch up: Africa Science Focus in 2020
https://www.scidev.net/global/africa-science-focus/catch-up-africa-science-focus-in-2020/

★成長産業に人材移動せず 教育訓練支援が重要に
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODF242X40U0A221C2000000/

★急逝した元文部大臣・有馬朗人さんと大学改革 - 高橋真理子
https://webronza.asahi.com/science/articles/2020122800013.html

 有馬さんは毀誉褒貶がある方でしたが、負の側面もしっかりと見ていかないといけません。

★(ひと)野口五郎さん コロナ接触通知アプリを開発した歌手:朝日新聞デジタル
https://digital.asahi.com/sp/articles/DA3S14750046.html

 日本のブライアンメイという人も。多彩な人です。まさに在野の研究者。

★“非富裕層”が進学断念の要因は「親の子どもに望む学歴の低さ」。新社会人が問う格差問題の解決策
https://m.newspicks.com/news/5501727

 この辺りは高学歴者が多い研究者にはいまいち肌感覚で分からないことかもしれません。

★日本の大学「使命を全うしてない」と断言の理由
https://toyokeizai.net/articles/-/396409

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“Science Communication News”
[SciCom News] No.903 2021年1月5日号 巻頭言
【発行者】一般社団法人科学・政策と社会研究室(担当 榎木英介)
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2020年を今週の記事から振り返る

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★発行部数 2,566部(12月29日現在)
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     ◆◇◆  Science Communication News ◆◇◆
         No.902 2020年12月29日号 巻頭言
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【巻頭言】
★2020年を振り返る
2020年12月22日~2020年12月29日
カセイケン代表 榎木英介

 2020年最後のメルマガです。

 創刊から17年。900号を超えることができました。これも読者の皆さまがいらっしゃるからです。

 記事の感想のメールなどもいただいていますが、全てにお答えできていません。申し訳ありません。けれど全てに目を通しています。この場を借りて御礼申し上げます。

 厳しいご指摘もありますが、貴重なご意見として受け止めています。

 2020年はいうまでもなく、新型コロナウイルスを抜きに語ることができません。社会のあらゆる部分が影響を受けました。

 中でも科学と社会、科学と政治のあり方が問われることとなりました。

 今週のニュースから、今年を振り返ってみたいと思います。

菅総理は全世界からの外国人新規入国一時停止等について会見を行いました
https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/statement/2020/1228kaiken.html

菅総理新型コロナウイルス感染症に関する記者会見を行いました
https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/statement/2020/1225kaiken.html

新型コロナウイルス感染症対策分科会(第19回)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/bunkakai/corona19.pdf

現在直面する3つの課題
新型コロナウイルス感染症対策分科会 令和2年12月23日
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/bunkakai/cyokumen_3tsunokadai.pdf

 専門家の知見を政治にどう届けるのかが大きな問題となりました。

 今年の前半では、専門家たちが全面に立ち、あたかも政策を主導しているかのような状態となり、殺害予告さえ受けるような事態となりました。

 後半では、専門界の意見を政府が受け止めず、感染拡大となりました。

新型コロナウイルス感染症に係るワクチンの接種について(案)
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=060201223&Mode=0

 パブリックコメントを受付中です。

 話を戻しますと、科学と政治の問題は日本学術会議に及びましたが、新型コロナウイルスをめぐる専門家と政治の関係と共通の課題があることを知らしめたようにも思います。

第25期日本学術会議会長 梶田隆章 挨拶
http://wwwc.cao.go.jp/lib_011/head/message/kajita-1/kajita-1.html

日本学術会議
第25期 幹事会 記者会見資料
令和2年12月24日(木)16:30~17:00
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/pdf25/siryo306-kaikenshiryo.pdf

学術会議在り方、検討継続 井上科技相と梶田氏が合意
https://www.chunichi.co.jp/article/175727

学術会議在り方判断、年内見送り 組織形態の検討条件に協議継続
https://www.chunichi.co.jp/article/174830

学術会議の独立、来春以降に判断 議論足りず、先送りに
https://www.asahi.com/articles/ASNDS5R5MNDSULBJ00D.html

学術会議改革案 科技相「来年4月までに」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE249RP0U0A221C2000000/

科学 2020年1月号
https://www.iwanami.co.jp/kagaku/KaMo202101.html

特集
学術会議任命問題と助言の本質

知事からのメッセージ 令和2年12月28日
新型コロナウイルス感染症対策(その47) ‐データの示す急所‐
https://www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/message/20201228.html

 今和歌山県の仁坂知事への評価が高まっています。上記の資料が示すように、科学的知見を適切に取り入れて、リーダーシップを発揮し感染対策に当たっています。

 仁坂知事は極めて優れた人だと思います。

 ただ、俗人的に優れた人に頼るのだけではない、科学的助言の仕組み作りが必要だと思います。

 政府は考える政策に都合の良い助言だけが欲しくて、それに合致しない知見はいらない、間違っていると考えているようです。

 そして、自分たちに都合が悪い意見には制裁さえ加える素振りを見せています。

任命拒否巡る国立大学長アンケ、6割超が回答せず 国の「顔色」うかがい沈黙
https://mainichi.jp/articles/20201223/k00/00m/040/297000c

 この素振りで、現場は縮こまりました。

 こうした事態にどう対処すれば良いのでしょうか。

 独立した中間的な団体、すなわちNPOが必要だと思います。

 私たちカセイケンもその一つです。

 私自身も既存の組織などから距離を置くため、フリーランス病理医となりました。もちろんこの世で生活している以上、完全な独立などあり得ないのではありますが。

新型コロナで揺らぐ「科学立国ニッポン」の土台
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20201227-00010000-wedge-soci

 先日放送されたNHKスペシャルのまとめ記事。故有馬朗人氏が死の数日前に出演していました。若手研究者の置かれた状況にスポットライトが当たっていました。

パンデミック 激動の世界 (6)「“科学立国” 再生への道」
https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/J9MZXNWK6X/

博士課程の学生に最大290万円…厳しい経済状況に置かれる若手研究者の支援、どうあるべき?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20201223-00010020-abema-soci

学校基本調査-令和2年度 結果の概要-
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/kekka/k_detail/1419591_00003.htm

 若手研究者支援に関しては進展がありました。先週お伝えしたように、大臣が声明を出し、かつ予算も組まれました。

就職氷河期世代支援に関する行動計画2020について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_15694.html

 一方で取り残された氷河期世代は厳しい状況のままです。

日本企業で出世する人たち、じつは「超低学歴」ばかりになっていた…!【2020年ベスト記事】
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/78870

日本の場合、特に文系だと修士号や博士号を取得していると、逆に出世できなくなるケースすらある。ムラ社会だと修士号や博士号を持っていると「異端」に位置づけられて、「本流」から外されてしまうわけです。

実際に某メガバンクで、土日に頑張って論文を書いて博士号を取得して、そのことを人事部に報告した直後から昇進が止まったという話を聞いたことがあります(笑)。

変化の時代に対応するために思考力を評価して、エリートを選抜しようとすると、それに見合った学力を付けなければいけない。これが、年功序列の仕組みと矛盾するわけです。

 こうした社会の状況がある中、なかなか博士号取得者の居場所が見つからない状態が続きました。

 優遇された若手が若手でなくなったときに、氷河期世代と同じようにならないか危惧されます。

第5次男女共同参画基本計画~すべての女性が輝く令和の社会へ~(令和2年12月25日閣議決定) | 内閣府男女共同参画局
https://www.gender.go.jp/about_danjo/basic_plans/5th/index.html

第4分野 科学技術・学術における男女共同参画の推進
https://www.gender.go.jp/about_danjo/basic_plans/5th/pdf/2-04.pdf

現在、研究職・技術職に占める女性の割合は増加傾向にあるものの、日本は16.6% と諸外国と比較して低水準にとどまっている。研究者の前段階となる大学・大学院生 における専攻分野別の女性比率を比較すると、理工系学部が低い。研究職・技術職は、 職業人としての専門性を身に付けキャリアアップにつながる職種であり、女性の更な る参画拡大が望まれる。そのためには、分野ごと、地域ごとの課題を精査し、実効性の ある対策実施を促進する必要がある。

私もインポスター症候群だった 女性研究者が道を切り開くまで
https://globe.asahi.com/article/14050099

追い込まれる女性研究者 家事・育児の両立重く
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67707060V21C20A2TJM000/

「医者になる」女性の夢砕いた入試差別 再調査の結果…
https://www.asahi.com/articles/ASNDT72SJNDHUUPI001.html

医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る調査について
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senbatsu/1409128.htm

国公私立大学医学部医学科の入学者選抜における男女別合格率について
https://www.mext.go.jp/content/20201225-mxt_daigakuc02-100001375_1.pdf

【大学受験】医学部の男女別合格率、文科省が公表
https://resemom.jp/article/2020/12/28/59710.html

【独自】医学部の男女別合格率、毎年公表へ…文科省
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20201225-OYT1T50287/

 女性研究者や女性医師の問題も大きな課題として来年に積み残されました。

国立大学法人の戦略的な経営実現に向けて~社会変革を駆動する真の経営体へ~ 最終とりまとめ(令和2年12月25日)
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/105/mext_00001.html

学部解体の断行も、地方国立大学は破壊的改革へ
https://newswitch.jp/p/25215

 大学も変革を要求されています。

令和2年度科学研究費助成事業の配分について
https://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/1422129_00001.htm

科研費に関するご意見・ご要望への対応について
https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/06_jsps_info/g_201224/index.html

 科研費に対する多様な意見。

デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会の中間報告書『DXレポート2(中間取りまとめ)』を取りまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2020/12/20201228004/20201228004.html

過去50年間で最大の「科学的不正」とは?
https://www.gizmodo.jp/2020/12/worst-scientific-irregularities.html

Horizon 2020 by the numbers: how e60 billion was divided up among Europe’s scientists
https://www.nature.com/articles/d41586-020-03598-2

 今年でHorizon2020も終わりました。2021年からHorizen Europeが始まり、イギリスが離脱します。

 以上、今年最後のメルマガをお送りしました。

 来年も今年と変わらず地道にウォッチ活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

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“Science Communication News”
[SciCom News] No.902 2020年12月29日号 巻頭言
【発行者】一般社団法人科学・政策と社会研究室(担当 榎木英介)
【編集者】Science Communication News編集部
【E-Mail】 office@kaseiken.org
【Web Site】 https://www.kaseiken.org/
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「大型船」科学政策を動かすには

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★発行部数 2,567部(12月22日現在)
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     ◆◇◆  Science Communication News ◆◇◆
         No.901 2020年12月22日号 巻頭言
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【巻頭言】
★「大型船」科学政策を動かすには
2020年12月15日~2020年12月22日
カセイケン代表 榎木英介

 若手研究者重視の姿勢はかつてないほど強まっているように見えます。

★井上科学技術政策担当大臣から日本の未来を担う研究者の皆さまへのメッセージ
https://www8.cao.go.jp/cstp/stmain/20201215.html

文部科学大臣メッセージ(博士を目指す学生の皆さんへ)
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_00418.html

 先週予算案決定を受けて、科学技術担当大臣や文科大臣がメッセージを相次いで出しました。

 メッセージくらいなんなんだ、ということではありますが、それでも一つのイシューに対して大臣クラスが公式に発言することには重みがあります。

★令和3年度政府予算案
https://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2021/seifuan2021/index.html

令和3年度予算(文科省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420672_00002.htm

 博士課程学生の経済的問題は、私自身20年前からいろいろな場で言ってきました。

Japan's funding cuts hit the future of science
Eisuke Enoki
Nature volume 414, page485(2001)
https://www.nature.com/articles/35107230

 このメルマガも2003年から発行し続け900号になりました。上記のNature投書の3年後からやっています。

 そして必ずしも経済問題ばかり言っていたわけではありません。

科学・技術ミーティングin大阪について
【平成22年3月20日
https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/syutyo/100320osaka.html

 本も書きましたし、会議にも出ました。政府に直接意見を言ったこともあります。

 たくさんの人が声をあげ、行動しました。時に悲惨な目に遭うこともありました。

 私自身は学位取得すらままならない状態に追い込まれ、10年前活発に発言していたTJO氏はアカデミアに居場所を失いました。

研究者を辞めた時のこと、そしてその後のこと
https://tjo.hatenablog.com/entry/2019/01/31/190000

 長い時間の間に若手は若手ではなくなっていきました。アカデミアを去り、距離をおいた人たちも数知れず。

NHKスペシャル パンデミック 激動の世界(6)「“科学立国” 再生への道」
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2020122032575

 20日には若手研究者の苦境が「またも」メディアに取り上げられましたが、こうした苦境は過去何度も放送されてきています。

博士課程学生支援 約7000人対象 1人年間290万円ほど支給へ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201220/k10012774591000.html

 記事の中で若手の公務員の方々が動き出したことが取り上げられています。私も交流があり、大いに期待しています。

 しかし、こうした若手の動きも過去繰り返され、時に「鎮圧」されました。

 日本の政策は大きな船のようなもので、なかなか進路が変わりません。それは多くの人たちの思いが交錯しているからで、台湾やシンガポールなど人口規模の異なる国と比較することはなかなか難しいものがあります。

 だから、たとえ一人が体当たりしても簡単には進路変更しないし、したとして曲がっているようには見えません。

 しかし、繰り返し無数の人たちが思いを伝えた結果今回のような大臣のメッセージに繋がったようにも思います。目には見えなくても確実に曲がっていたのです。

 それはあたかも今流行りの鬼滅の刃のストーリーのようです。

 数百年に渡り剣士たちが闘いに挑み、おびただしい犠牲を払った末に…おっとネタバレなのでこれ以上は言いませんが。

 もちろん、ボリュームゾーン団塊世代の完全引退や少子化、抜き差しならない「研究力」の低下など大きな流れがあってのことではあり、個々の力は微々たるものですが、それでも積み重なった「屍」は無駄ではなかったと信じたいです。

 夜は明ける。思いは不滅…


 しかし、もう少し効果的な方法もあったかもとも思います。

 「屍」と書きましたが、たとえ研究者生命が失われても、人生は続いていきます。

Chemist Nancy Goroff eyes national stage despite losing race for Congress
https://www.sciencemag.org/news/2020/12/chemist-nancy-goroff-eyes-national-stage-despite-losing-race-congress

 アメリカではトランプ政権の誕生で研究者が政治に挑みました。

 議席を得られた人はごく僅かですが、それでもこうした当事者意識をもって何かを変えようと行動する人がいます。

 ロビー活動、アドボカシーも日本よりは積極的で洗練されています。

 日本にもより具体的効果的にアドボカシーを行おうとするグループが誕生しました。

 日本版AAAS準備委員会です。
https://jaas.group/

 私も裏方で関わる予定ですが、ようやく日本にもこうした動きが具体的に出てきたことに希望を感じます。

 科学政策という名の大型船を曲げる方法は、小型船で体当たりするだけではないということです。

 船の乗組員になるという方法もあるし、乗組員に意中の人を選ぶという方法もあります。船の会社と交渉することもあれば、中型船くらいでぶつかっていくという方法もあるでしょう。

 「屍」となった私は、一人乗りボートではなく、もうちょっと大きな船(NPO法人)を仲間と作りました。船員の選び方や船が今どこを航行しているのかはウォッチし続けてきました。

 科学政策という名の船が運んでいるものは、私たち一人一人の国民にとっても重要なものです。その船が目的地につけるようにすることは、誰にとっても重要なのです。

URA、産学つなげる「第3の職種」
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67341300V11C20A2TCN000/

有望人材、獲得のチャンス
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67358510V11C20A2TJ1000/

安定雇用など処遇に課題
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67341340V11C20A2TCN000/

 URAも非常に重要な役割を果たす職種ですが、雇用問題は大きいですね。

★科学と政治、問われた1年 語りたい理想 神里達博さん
https://www.asahi.com/articles/ASNDK53YGNDKUPQJ002.html

 神里さんはアメリカの政治学者ペルキーのモデル、政治との距離の4つの分類を紹介しています

 一つは政治と距離を置く「純粋科学者」。二つ目は問われれば応える「科学の権威者」。三つ目が特定の政策を推進する「代弁者」で四つ目が「誠実な仲介者(オネストブローカー)」だ。

 オネストブローカーは「実行可能な複数の選択肢を政治に対して示す」。

「代弁者」と違い、選択肢をむしろ広げる。政治の側は価値の議論を踏まえた上で、複数の可能性から一つの選択肢を選び、政治責任を負うのだ。
 当然、四つ目の助言者こそが科学的助言のあるべき姿だろう。このモデルによれば、専門的知識と、民主的な決定の両方を十全に活用することができるはずだ。象牙の塔にこもることなく、また単なる御用学者でもない。何よりも、政治の側が科学者に責任を押しつけて、判断を放棄することを防止できる。

 まさに今求められている存在だと言えます。

 日本版AAASが果たして代弁者ではなくオネストブローカーになれるかが勝負ですね。

 さて、神里さんの文章の中でも紹介されているバネバーブッシュが「The Endless Frontier」を出して75年。アメリカの科学アカデミー(科学・工学・医学)から文章が出されています。

The Endless Frontier: The Next 75 Years in Science (2020)
https://www.nap.edu/read/25990/chapter/1

 まだ未読ですが、75年で科学と政治のあり方がどのように「進化(深化)」したでしょうか。

菅総理新型コロナウイルス感染症の現状等について会見を行いました
https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/statement/2020/1216kaiken.html

「死者の一層の増加を懸念」 新型コロナ専門家組織が医療体制に強い危機感
https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20201218_n01/

 新型コロナウイルスはまさに科学的助言、オネストブローカーの働く場であったはずですが…。

★総合科学技術・イノベーション会議 第11回基本計画専門調査会 - 総合科学技術・イノベーション会議 - 内閣府
https://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/kihon6/11kai/11kai.html

議題

(1)科学技術・イノベーション基本計画について(答申素案)
(2)科学技術・イノベーション基本計画の進捗状況の把握・評価について
(3)全国キャラバンの実施状況報告
(4)その他

日本学術会議のより良い役割発揮に向けて (中間報告)
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/pdf25/siryo305-tyukanhoukoku.pdf

井上科技相、日本学術会議の梶田会長と面会へ…改革の基本方針を伝達
https://www.yomiuri.co.jp/science/20201221-OYT1T50195/

学術会議の「問題」は設置形態ではない - 高橋真理子
https://webronza.asahi.com/science/articles/2020121600007.html

日本におけるアカデミー機能の分散——なぜ日本学術会議日本学士院は分かれているのか
https://researchmap.jp/blogs/blog_entries/view/78353/d1beb33aaca23caf715e532569b56971

 日本学術会議問題は、論点がずらされたまま民営化に向かっているようです。来年度の予算に関しては据え置きではありますが…。

 本来ならオネストブローカーの役割を果たす学術会議のこの有様に、科学と政治の関係の難しさが凝集されているように思います。

日本学士院の新会員に吉野彰氏ら10人
https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20201216_n01/index.html

 もう一つの科学アカデミー、日本学士院ですが、新会員発表。

「科学技術への顕著な貢献2020(ナイスステップな研究者)」の選定について
https://www.nistep.go.jp/archives/46302

医師の働き方改革の推進に関する検討会 中間とりまとめの公表について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_15655.html

宇宙基本計画 - 内閣府
https://www8.cao.go.jp/space/plan/keikaku.html

工程表(令和2年12月15日 宇宙開発戦略本部決定) 
https://www8.cao.go.jp/space/plan/plan2/kaitei_fy02/kaitei_fy02.pdf

オープンサイエンス
専門外から研究に参加
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67477660Y0A211C2MY1000/

市民参加によってイノベーション拠点ドイツを強化
https://crds.jst.go.jp/dw/20201216/2020121625192/

Elsevier社、DORAに署名
https://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=12460

Opinion: Being Scientists Doesn’t Make Us Science Communicators
https://bit.ly/3hbU3x3

もしあなたが科学者で、これらの科学コミュニケーションスキルをまだ磨いていないのであれば、最初の試みとしてツイッターに飛びつくのはやめましょう。それよりも、プロからのフィードバックを受けられるような低ステークス環境で、科学コミュニケーションを実践する機会を探してみてください。

Researchers retract controversial female mentorship paper
https://www.sciencemag.org/news/2020/12/researchers-retract-controversial-female-mentorship-paper

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“Science Communication News”
[SciCom News] No.901 2020年12月22日号 巻頭言
【発行者】一般社団法人科学・政策と社会研究室(担当 榎木英介)
【編集者】Science Communication News編集部
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