科学・政策と社会ニュースクリップ

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創作とフェイク〜松坂桃李主演ドラマを巡って

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     ◆◇◆  Science Communication News ◆◇◆
         No.920 2021年5月4日号 巻頭言
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【巻頭言】
★創作とフェイク〜松坂桃李主演ドラマを巡って
2021年4月28日〜5月4日
カセイケン代表 榎木英介

 あるドラマを巡って様々な意見が交わされています。

 それは松坂桃李主演の「今ここにある危機と僕の好感度について」
https://www.nhk.jp/p/ts/J94YJZG3V6/

 です。

★【再放送アリ】NHKドラマ『今ここにある危機と僕の好感度について』は今だからこそ見たいドラマ! 鈴木杏の長ゼリフが痛烈な社会風刺だと話題に
https://youpouch.com/2021/04/27/753570/

 私も見ていますが、少々デフォルメされてはいますが、今の大学の在り方に一石を投じている良い作品だと思っています。

 ポスドクの女性研究者が研究不正を告発するも、問題を無かったことにしたい大学当局に阻まれて、研究室を去るというストーリーにはリアリティを感じましたし、このポスドクに共感しました。

 私自身が、大学の様々な問題を公言することで、研究室を追放されるなどした経験があるからです。

 監修にも知人の研究者の方々が加わっており、脚本家の渡辺あやさんはNHK連続テレビ小説カーネーション」を書かれるなど、意欲作を多数発表している実力派です。

 ところが、このドラマに大して厳しい意見が出ています。

「今ここにある危機とぼくの好感度について」第2話について|Masaki Nakamura|note
https://note.com/nmasaki74/n/nec99f539c157

 詳しくは中村征樹さんの記事をご覧いただきたいのですが、このほかにも、複数のシニア研究者から怒りの声が上がっています。

 問題とされるのが、研究不正の調査にリアリティがないということです。

 文科省ガイドラインにある通り、研究不正の調査は手間暇がかかるもので、調査に関わられた方々の労力は大変なものだとは理解しています。
https://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/fusei/index.htm

 多くの方々は、こうした調査を真摯に行なっているでしょう。それは認めますし、心より敬意を表明したいと思います。

 しかし、一部の大学で、例えば学長や有力研究者の研究不正調査を、一次調査で「研究不正なし」としてしまうことで闇に葬ってしまう(と少なくとも外から見える)事例が取り沙汰されています。

 具体例をあげましょう。

論文コピペで博士号…不正告発した教授を「大学が排除」のその後
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66681

なぜ?! 岡山大学の教授2人解雇
論文不正の告発から解雇処分までの4年間に起きたこと
https://webronza.asahi.com/science/articles/2016012600004.html

東京大学は不正認定されなかった医学部教授に再現実験を求めるべきだ
http://blog.livedoor.jp/pyridoxal_phosphate/archives/72114005.html

東北大元総長、依然不正認めず 
不正論文疑惑、金属学会が賞取り消し
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2020/05/18/antena-710/

弘前大学佐藤敬学長の論文不正を調査せず!ガイドライン無視!
https://blog.goo.ne.jp/lemon-stoism/e/177ed5145bcd0f1f4dbf8f1fae0a4def

 最近でも、名古屋大学の盗用疑惑に対して、大学がおざなりの調査を行なったのではないかと言われています。

5C 名古屋大学・博士論文の盗用疑惑事件:1 驚愕の判定
https://haklak.com/page_2020_nagoya_plagiarism.html

 こうした状況の中、ドラマで描かれたようなことがあるのではないかと思ってしまいます。

 創作物がデフォルメしていることは、時に問題を生み出します。

 私も医療に関する誤った情報を伝えてしまうようなドラマに警鐘を鳴らしたこともあり、創作物だから全てOKとは思っていません。

 しかし、例えば総理大臣を批判するような作品に対し、「総理は頑張っているのだから訂正せよ」というのは無粋であり、言論の自由を毀損する問題に発展しかねません。

 そして何より、視聴者はそこまでドラマに振り回されないと思います。創作物と現実の境目が分からない「愚民」ではないはずです。

 大学の管理部門には、我々外野からは窺い知れない苦労があることでしょう。しかし大学は公的な存在のはずです。批判を言う自由は誰にでもあるわけです。

 政府批判と同じです。政府の内部の人はおそらく寝る暇もないほど頑張っているでしょう。けれど、頑張っているから批判してはいけないというわけではないでしょう。個人の誹謗中傷は論外ですが。

 まだドラマは2回残っています。どのような展開になるのか、注目したいと思います。

★新型コロナ 西浦博・京大教授に聞く/上 予防接種、普及後も流行警戒 無免疫集団、前提の戦略必要
https://mainichi.jp/articles/20210428/dde/007/040/030000c

★新型コロナ 西浦博・京大教授に聞く/中 集団免疫、国際協調が不可欠 移動制限なし、流行続いた例
https://mainichi.jp/articles/20210430/dde/007/040/032000c

★新型コロナ 西浦博・京大教授に聞く/下 個人の感染、社会全体のリスクに 高齢者接種終了「終わりではない」 
https://mainichi.jp/articles/20210501/dde/007/040/021000c

★西浦博 教授が緊急報告、「第4波」が“これまでと違う”と言わざるを得ない「4つ」の理由
https://news.yahoo.co.jp/articles/10714161a18287baa6d0db26db29dabf01cf8996

★新型コロナの「重症化」とは? 人工呼吸器を装着したら、実際どうなるのか?
https://news.yahoo.co.jp/byline/kuraharayu/20210504-00235518/

★尾身茂氏が語った「マスクを外せる日」「3回目の緊急事態宣言なんて聞く気になれねぇ」への意見
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d1423d912400f15fb4591b3b4d188dd4532d42b

 日本では連休中ですが、新型コロナウイルスの感染拡大は収まっていません。そして、観光地は賑わっています。

 インドの例を見れば、日本での感染拡大はおさまらないでしょう。

 医師が自分の利益のために人々に自粛を促しているという考えが広がっているようです。

 言動不一致な政府への信頼低下、コミュニケーションの仕方も含め、大きな問題が横たわっています。

★『はたらく細胞』(ムービングコミック)「新型コロナウイルス編」及び「感染予防編」等を通じて、感染症予防の大切さを啓発します
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_18359.html

 人気のはたらく細胞とのコラボ。コミュニケーションの一つです。

★第11回科学技術予測調査 所属・年代別の比較分析[DISCUSSION PAPER No.194]の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/47223

★コロナ禍を経た科学技術の未来-第11回科学技術予測調査フォローアップ-[調査資料-309]の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/47233

★「職場のハラスメントに関する実態調査」の報告書を公表します
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_18384.html

★演劇のまちづくりで揺れる? 志願者約8倍、豊岡「専門職大学」学長に聞く
https://news.yahoo.co.jp/articles/48da2fe8f78b80e33cb0c5347436ac7d226d9acd

 先週話題になった豊岡。平田オリザ氏へのインタビュー。市長選前に行われたといいますが、今後どうなっていくでしょうか。

★学術会議の改革 「議論重ね検討」 科学技術担当相
https://mainichi.jp/articles/20210501/ddm/012/010/146000c

★学術会議の組織形態を議論へ 科技相、有識者会議を設置
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA303TP0Q1A430C2000000/

 日本学術会議の問題はもう完全に論点をすり替えられてしまいました。軍事研究容認という目的まで、もう止められないのかもしれません。

★【独自】憲法記念日の講演に憲法学者起用、自治体が「政治的」理由に拒否 神奈川県鎌倉市で 識者「民主主義に逆行」
https://www.tokyo-np.co.jp/amp/article/101258

 これも一連の動きとして捉えるべきかもしれません。

★専門知と民主主義、バランスは 学術会議の論点、識者に聞く
https://digital.asahi.com/sp/articles/DA3S14889362.html

★Opinion: Include Public Outreach Plans in Grant Requirements
https://www.the-scientist.com/news-opinion/opinion-include-public-outreach-plans-in-grant-requirements-68723

★Science Advisor Nominee Faces Tough Questions from Senate Panel
https://www.the-scientist.com/news-opinion/science-advisor-nominee-faces-tough-questions-from-senate-panel-68729

Biden’s nominee for science chief issues apology, defends character at confirmation hearing
https://www.sciencemag.org/news/2021/04/biden-s-nominee-science-chief-issues-apology-defends-character-confirmation-hearing

 アメリカのサイエンスアドバイザー候補になったEric Lander博士が、Jeffrey Epstein氏との関連を取り沙汰され、厳しい状況に置かれています。

NSF, NASA sign collaborative agreement to expand activities for broadening participation in engineering | NSF - National Science Foundation
https://www.nsf.gov/news/news_summ.jsp?cntn_id=302597

NSF and NCSES release 2021 Women, Minorities, and Persons with Disabilities in Science and Engineering report | NSF - National Science Foundation
https://www.nsf.gov/news/news_summ.jsp?cntn_id=302622

 重要レポート。

★U.S. national academy picks record number of women, minorities
https://www.sciencemag.org/news/2021/04/us-national-academy-picks-record-number-women-minorities

★京大が25億円基金新設 研究志す経済苦の学生に奨学金
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e7175a7c2038fad268301d355db083ebe0c2d60

独立した研究環境、助教に提供 東北大が若手支援強化
https://kahoku.news/articles/20210503khn000036.html

 学生や若手研究者支援の動き。重要です。

★「政治vs科学」をめぐる日米の余りに大きな差 - 須藤靖
https://webronza.asahi.com/science/articles/2021042800007.html

 問題はこの差をどうやって埋めるべきかですが、簡単ではありません。しかし、あきらめないことが重要です。

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“Science Communication News”
[SciCom News] No.920 2021年5月4日号 巻頭言
【発行】一般社団法人科学・政策と社会研究室
【制作・編集】サイエンス・サポート・エージェンシー合同会社
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科学のまちなんかいらないと言われる日

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★発行部数 2,542部(4月28日現在)
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     ◆◇◆  Science Communication News ◆◇◆
         No.919 2021年4月27日号 巻頭言
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【巻頭言】
★科学のまちなんかいらないと言われる日
2021年4月21日〜4月27日
カセイケン代表 榎木英介

 兵庫県の北に位置するまち、豊岡市コウノトリの里としても有名です。

 このいち地方都市の市長選が、日本を揺るがす大きな話題を提供しました。

★兵庫の「豊岡演劇祭」市の負担減へ 豊岡市長選当選の関貫氏
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3783d6deb80173d127ddb008e92f673d61aa478

豊岡市長に関貫氏「演劇のまちなんかいらない」 現職を批判
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202104/sp/0014274946.shtml

 今回の市長選で敗れた前市長が推し進めていた演劇のまちという構想をひっくり返す候補が当選したのです。

 おりしもこの4月に、芸術文化観光専門職大学
https://www.at-hyogo.jp

 が開講し、学生が入学したばかりだったからです。

 平田オリザ氏が学長になり、劇団員、学生が豊岡で暮らし始めています。そうしたなか、市長の交代。

 いろいろな論点があり、また、外部の人間があれこれいうことではないとは思います。

 しかし、この件は、研究にも大きな影響を与えるのではないかと思っています。

 それは「科学のまち」への影響です。

 つくばがその代表ですが、沖縄科学技術大学院大学がある沖縄もその一つかもしれません。

 地方再生を期待されて大学や研究機関などが誘致されることがありますが、そうした「科学のまち」「学術のまち」が、民意により否定されることもあり得るのではないかと思ってしまったのです。

 地方自治体にある研究機関が住民に支持される存在でなければ、それらは迷惑施設や異物になってしまう可能性があるということです。

 よく「よそもの、わかもの、ばかもの」が地域や社会を変えると言います。

 その言葉、私は好きなのですが、これら「よそもの、わかもの、ばかもの」が周囲から浮いたままであれば、排除されてしまいます。

 何かを変えたあと、周囲の人たちも変える、そのプロセスは押し付けではだめでしょう。そこに住む、前からいる人を否定するのではなく尊重し、巻き込む。それは簡単なことではありません。

 街に出て行き、人々と膝突き合わせて議論する。

 その要望を聞きつつも、要望に振り回されないで自分を貫く。

 その匙加減はかなり難しいものと思います。

 大学や研究所にいると、研究室と家との往復になり、地域住民との交流はない、となりがちです。それではいけないと、研究室公開や住民向けイベントなども開催されるようになっていますが、単なる講演会になっていないか…。

★声明「日本学術会議会員任命問題の解決を求めます」(PDF形式:222KB)(令和3年4月22日決定)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-25-s182-1.pdf

日本学術会議のより良い役割発揮に向けて(PDF形式:695KB)(令和3年4月22日決定)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-25-s182-2.pdf

第182回総会(第25期第2回)報告|日本学術会議
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/sokai/report182.html

第182回総会配布資料一覧|日本学術会議
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/sokai/siryo182.html

第182回総会(第25期第2回)報告|日本学術会議
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/sokai/report182.html

日本学術会議 任命されなかった6人 拒否の理由を開示請求
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210426/k10012997851000.html

「科学が政治の召し使いになる」 学術会議問題、学者ら声明
https://www.chunichi.co.jp/article/240126

 日本学術会議の問題はいまだ解決しません。明らかに法律違反の異常な事態なのに、世論は盛り上がらず、任命拒否などどうでもよい、学術会議は独立せよ、軍事研究を容認せよ、という声はかなり強いのが現実です。

 なぜこうなったのか。

 豊岡の「芸術のまちなどいらない」と共通する部分はないのか…。

 こういうこと言うと、被害者には被害を受ける理由があるのか、と強く批判されるのですが、それはそれとして、果たして科学コミュニティは人々から遊離した閉じた存在になっていなかったか、考える必要もあるのではないかと思います。

 「実家が太い」「上級国民」…。

 こうした揶揄が研究者に向けられ、すぐには役立たない研究なんて国の金でやる必要ないよね、役立つ研究、軍事研究をしてよね、となったとしたら…。いや、すでになっていると言えるでしょう。

★統合イノベーション戦略推進会議(第9回)
https://www8.cao.go.jp/cstp/tougosenryaku/9kai/9kai.html

議事

1.研究インテグリティについて
2.安全・安心に関するシンクタンク機能について
3.公的資金による研究データの管理・利活用に関する基本的な考え方について
4.マテリアル革新力強化戦略について

外国からの研究資金、虚偽申告で助成制限
https://www.nikkei.com/articleDGKKZO71354510W1A420C2PE8000/

 研究は富を生み出す泉源であり、それは国を富ますものである、という考えは強まっています。

 「自分たちは社会にとって有用だ、私達を排除することで損をするのは国民ですよ」

 研究者の少なからぬ人はそう思っていると思います。

 ただ、人々から研究するという行為を託された研究者の言動は見られています。

 もちろん、選挙をして文字通り民意を託されている政治家などとは異なりますし、そんなこと言われても困る、と思う人も多いと思います。

 それでも、「自分たちは支援されて当然、困るのはあなた」みたいな上から目線は反発を招きます。科学は重要でも、あなたがやる必要があるのか、と言われてしまいます。もっと別の人がいいと言われかねないわけです。

 「科学のまちなどいらない」が絵空事であってほしいと思いますが、そのために考えるべきことはあるように思います。

★酸素残り2時間分、「譲って」涙の懇願 インド医療崩壊
https://www.asahi.com/articles/ASP4W64CVP4TUHBI01N.html

India’s massive COVID surge puzzles scientists
https://www.nature.com/articles/d41586-021-01059-y

苦しむ母親、見つからない搬送先 「命の選択が現実に」
https://www.asahi.com/articles/ASP4W5T8YP4TPTIL001.html

 新型コロナウイルスの感染拡大は深刻な状況で、インドの指数関数的患者増は、非常に厳しい事態を招いています。私の住む神戸も同様です。

★コロナ禍で顔と名前を売った「感染症専門医」は本当に落ちこぼれなのか
https://m.finance.yahoo.co.jp/news/detail/20210422-00045384-president-column

 診療科に上下関係を持ち込み、見下すのは本当にやめてほしいと思います。

★ワクチン「説得」は逆効果? #健康警察 、善意の「おすすめキャンペーン」の落とし穴 カギは「共感」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e7e2fd0195e275b54202485a692a0004c6c3dce7

 これも上から目線の説得は問題だということですね。

★医療人類学から考えるコロナ下の生と死―一度しかない最期の別れを奪っていいのか
https://news.yahoo.co.jp/articles/98b77e1532a4a01e79597a8c9ea982aabc33ac46

チェルノブイリ原発事故から35年 廃炉への具体的なめど立たず
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210426/k10012997401000.html

チェルノブイリ事故の「その後」から、いま私たちが学ぶべきこと
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/48236

チェルノブイリ原発事故の被ばく影響、子どもには引き継がれない=研究
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-56855612

チェルノブイリ、子への影響「最小限」 研究チーム分析
https://www.asahi.com/articles/ASP4T65GQP4RULBJ007.html

No Transgenerational Effects of Chernobyl Radiation Found
https://www.the-scientist.com/news-opinion/no-transgenerational-effects-of-chernobyl-radiation-found-68701

 チェルノブイリの事故から35年。子どもへの影響がないというのは朗報です。

★議事次第 令和3年4月22日 - 総合科学技術・イノベーション会議 - 内閣府
https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/yusikisha/20210422.html

ムーンショット新目標検討に関する進捗状況報告について

★大学ファンド資金運用ワーキンググループ - 総合科学技術・イノベーション会議 - 内閣府
https://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/sekai/wg1kai/wg1kai.html

議題

(1) ワーキンググループの議事運営等について
(2) 大学ファンドの概要と検討フレーム
(3) 海外運用事例~Commonfundからのヒアリング~
(4) 国内外の市場動向及び各運用資産の概要

★財政制度分科会(令和3年4月21日開催)資料一覧 : 財務省
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20210421zaiseia.html

資料2 文教・科学技術
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20210421/02.pdf

(参考資料2)文教・科学技術(参考資料)
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20210421/04.pdf

大学研究「年功序列」打破を 財制審、若手登用促す
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA20D6E0Q1A420C2000000/

 またまた財務省年功序列が問題なのはその通りですが、単純に筆頭著者だけを比較しても本質を見誤ります。また、研究の生産性の問題は、使われる研究費のなかに直接研究に関係がないものが含まれるという問題を考えずして先に進めません。

国立大学法人等の修学支援事業・研究等支援事業に対する個人からの寄附に係る所得税の税額控除について
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houjin/1376267_00002.htm

 寄付を促す控除制度。

★「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現~(答申)(中教審第228号) 【令和3年4月22日更新】
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/079/sonota/1412985_00002.htm

菅総理はオンラインで開催された気候サミットに出席しました
https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/actions/202104/22kikou.html

菅総理温室効果ガスの削減目標及び緊急事態宣言等について会見を行いました
https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/statement/2021/0422kaiken.html

菅総理は第45回地球温暖化対策推進本部を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/actions/202104/22ondanka.html

菅首相 2030年の温室効果ガス目標 2013年度比46%削減を表明
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210422/k10012991191000.html

気候変動サミットに世界の首脳40人参加と発表 アメリカ政府
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210422/k10012989571000.html

菅首相 気候変動サミット出席へ 温室効果ガスの削減目標が焦点
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210422/k10012989501000.html

★「学長暴走」容認システムをどう変えるか。国立大学法人化後「17年間で“150度”変わった」制度の歪み【国会審議中】
https://www.businessinsider.jp/amp/post-233437

★「彼の自由研究はすでに科学論文」“カブトムシは夜行性”の常識覆した小6男子、共同研究の大学講師も脱帽
https://maidonanews.jp/article/14336399

日本の小学6年生の研究が学術誌『Ecology』に掲載される 「カブトムシは夜行性」の常識を覆す大発見
https://news.yahoo.co.jp/articles/a6bc67e3d1bf1ac62ee95d17dbcf493b36292015

 非常に大きな話題に。筆頭著者になるに十分な研究を行っていた小学6年生。こうした才能を伸ばしたいですね。

★Is MDPI a predatory publisher? - Paolo Crosetto
https://paolocrosetto.wordpress.com/2021/04/12/is-mdpi-a-predatory-publisher/

 オープンアクセスジャーナルを出しているMDPI社。
https://www.mdpi.com/offices/japan

 捕食出版社ではないかとして以前から話題になっていました。

MDPIはハゲタカジャーナルか?MDPIのインパクトファクター(JCR2018)(2019年6月発表)
http://scienceandtechnology.jp/archives/31893

がん診療連携拠点病院等 院内がん登録生存率集計結果閲覧システム初公開 2007・08年10年生存率(初)、2012・2012-13年5年生存率、2014・2015年3年生存率集計公表
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2021/0427_3/index.html

卵巣がんの診断・治療例、ステージIが半数弱-院内がん登録の19年集計、国がん
https://www.cbnews.jp/news/entry/20210427135650

がん10年相対生存率59.4%-院内がん登録で初集計、国がん
https://www.cbnews.jp/news/entry/20210426123151

EU、初のAI規制案 公共空間の顔認証「原則禁止」
https://news.yahoo.co.jp/articles/afed2a0695b7a85b96d18df21da9a2eaf4937fa1

EUのAI規制案、リスク4段階に分類 産業界は負担増警戒
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR229E50S1A420C2000000/

欧州が提案した「AI規制」の流れは、世界へと波及する可能性がある
https://wired.jp/2021/04/26/europes-proposed-limits-ai-global-consequences/

★How a historic funding boom might transform the US National Science Foundation
https://www.nature.com/articles/d41586-021-01076-x

★【中国の給料事情】アルバイトや新卒の平均時給・月収は?物価と比較すると…
https://www.recordchina.co.jp/b875256-s34-c30-d0000.html

「博士号になると月収は一気に跳ね上がり、平均値26,523元(約42万4,000円)」とのこと。流石に多すぎるのでは?特定の分野では?という声がありました。

★Restore autonomy for Pakistan’s Higher Education Commission
https://www.nature.com/articles/d41586-021-01073-0

Pakistan: anger mounts over threat to higher education
https://www.nature.com/articles/d41586-021-01119-3

 パキスタン

★「アカデミアを離れてみたら」特別編(最終回) 丸山宏さん(Preferred Networksフェロー)に聞く〈アカデミアを離れてみたら〉 | アカデミアを離れてみたら | web岩波
https://tanemaki.iwanami.co.jp/posts/4892

 ついに最終回。出版される予定です。

★大学飛び入学に「高卒資格」創設へ 制度利用を後押し
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE15ASX0V10C21A4000000/

 高校2年で中退して京大医学部に入った学生が話題になるなどしていました。

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“Science Communication News”
[SciCom News] No.919 2021年4月27日号 巻頭言
【発行】一般社団法人科学・政策と社会研究室
【制作・編集】サイエンス・サポート・エージェンシー合同会社
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人間の"脆弱性"と新型コロナ

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★発行部数 2,543部(4月21日現在)
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         No.918 2021年4月20日号 巻頭言
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【巻頭言】
★人間の"脆弱性"と新型コロナ
2021年4月13日〜4月20日
カセイケン代表 榎木英介

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。

 私は兵庫県(神戸市)を中心に、大阪も含め西日本で仕事をしていますが、まさに感染の拡大のど真ん中にいるわけで、かなり危機感を持っています。

 変異株は感染力が高いうえに基礎疾患のない若い人も重症化する率が高まっています。別のウイルスか、と思うほどアグレッシブであり、今までの対応では全く間に合いません。

 幸いにも私は先週2回目のワクチン接種を受けることができ、副反応も大したことなくすぎました。県をまたいで仕事をしている医療関係者としては助かりましたが、まだまだ患者さんに接する医療関係者すら接種がすんでいない状況のところもあり、非常に心が痛みます。

★ワクチン接種受けてない医師が高齢者に接種 現場から不安の声
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210419/k10012984401000.html

 接種のロジスティクスの問題など、数え上げたらきりがありませんが、何かちぐはぐな気がしています。

★コロナで重症化 約半数の人がイメージ持てず 東大など調査
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210420/k10012985441000.html

★「全国同時ノーマスクピクニック」に批判殺到 自治体は困惑の声
https://mainichi.jp/articles/20210419/k00/00m/040/230000c

 この新型ウイルスは、人間の脆弱性をついて広がっているように思います。

 それは、人間が「ドーダ、すごいだろう」と言いたいという生き物であること、身体感覚として、指数関数をイメージできないこと、そして何より、群れで生きる動物であることなどです。

 ほんとは逆の話で、そうした脆弱性にうまくフィットしたからこれだけ感染が拡大しているということであり、意図や意味があるわけではありませんが、その戦略があまりに「見事」だと言わざるを得ません。

 「ドーダ」は鹿島茂氏が、東海林さだお氏の著書から着想を得て広げた概念で、まあ、お遊び的要素が強い言葉ですが、様々な現象を非常にうまく説明するように思います。

 多くの研究者や医師が合意している事項に、あえて「逆張り」したり、異説を唱えるのもドーダ、異説を売り込むのもドータ。人々の間に新型コロナはただの風邪がはびこるのも、説明は単純ではありませんが、政府の要請なんか意味ないよ、従わない自分はドーダすごいだろう、の一種なのかなと思います。

 もちろん世の中そんな単純なものではないのですが、若い人が活動的で行動範囲も広いという点も、うまく利用されています。

 若い人が軽症や無症状というのは、ウイルスにとってみれば、自らを広げるうえで極めて好都合です。そんな若い人たちに行動制限などの負担を負わせないと広がりを止められないというのは、感染拡大を防ぐ上で難しい課題を突き付けます。

★リスクコミュニケーションで皆が望む社会をめざす
https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2021/3417_01

 武藤香織さん、田中幹人さん、奈良由美子さん。

 個人的にはいずれもお会いしたことのある方です。

奈良 複数の若者にグループインタビューを実施した時のことです。ワクチンを接種するかという問いには,若者全員が様子見すると回答しました。それではどういう状況になったらワクチンを接種するか聞いてみました。すると,家族がワクチンを接種したら自分も接種する。その理由は「自分より感染リスクの高い親が接種しているのに,自分が接種せずに感染して家族を罹患させたら大変だから」というのです。さらに,COVID-19に対応する医療従事者のストレスや医療体制のひっ迫を心配しており,この状況が早く改善されることを望んでいました。

 つまり,自分がワクチンを接種することと,それによって感染者数が減少して医療従事者の負担が軽減されることが結び付いていないのです。

 リスクコミュニケーションが立ち向かうべき課題はとても大きいと感じざるを得ません。

接触確認アプリ「COCOA」の不具合の発生経緯の調査と再発防止の検討について(報告書)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_18108.html

 感染が広がっている国には、それぞれ違いがあるわけですが、社会システムの違いすらウイルスの広がりに寄与しているように思います。

 稟議書の印鑑に代表されるような合意形成では、なかなか迅速に対応できない部分があるのかもしれません。

 ちょっと話を拡大しすぎましたが、感染はこれからしばらく広がっていきます。長年持ち越された課題を一気に解決するには時間がありません。この状態のなかやっていくしかないのです…。

三重県における豚熱の確認及び「農林水産省豚熱・アフリカ豚熱防疫対策本部」の持ち回り開催について
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/210414.html

栃木県における豚熱の患畜の確認(国内66例目及び67例目)及び「農林水産省豚熱・アフリカ豚熱防疫対策本部」の開催について
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/210417.html

 豚熱が発生しました。感染症新型コロナウイルスだけではなく、そして人間だけの問題ではないことを改めて意識させられました。

トリチウムのキャラ化に批判 復興庁、公開休止し修正へ
https://www.chunichi.co.jp/article/236502

トリチウム ゆるキャラのように描き批判相次ぐ 平沢復興相陳謝
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210420/k10012985291000.html

[寄稿]信頼ではなく不信感招いた日本政府のトリチウム「キャラ化」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f8c1ce64dc08b2770014085c335a2f6e4eecf6af

 これは人々を馬鹿にしすぎた出来事でした。どうして無知な市民を導くエリート的な発想を超えられないのでしょうか?

★総合科学技術・イノベーション会議 第2回 世界と伍する研究大学専門調査会
https://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/sekai/2kai/2kai.html

 現段階は諸外国の財政状況等を検討している段階のようです。

★第182回総会(第25期第2回)日程
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/sokai/nittei182.html

「科学が政治の召し使いになる」 学術会議問題、学者ら声明
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c3809642ca77c6aa763ed1d433cd53789791a7c

科技相「自民PTの意見尊重」 学術会議の組織見直し
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA163GW0W1A410C2000000/

日本学術会議 “組織見直しを” 自民が井上科学技術相に伝える
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210416/k10012978511000.html

「任命拒否撤回を」 97歳元学術会議会員、6万2000人署名提出
https://mainichi.jp/articles/20210419/k00/00m/010/264000c

97歳、任命拒否撤回の署名提出 学術会議元会員、戦争協力を反省
https://www.chunichi.co.jp/article/239418

 日本学術会議の総会が開かれています。改革案も含め、自民党や一部世論の学術会議を見る目は厳しく、ある種研究の諸問題の「ラスボス」的扱いを受けています。

 しかし、日本の研究体制は、学術会議をラスボスにして叩けば(つぶせば)よくなる、という単純なものではないと思います。そのあたりリアルに考える人が少ない印象です。

★ポスト・コロナを見据えた新たな大学教育と産学連携の推進
採用と大学教育の未来に関する産学協議会 2020年度報告書
http://www.keidanren.or.jp/policy/2021/040.html

 経団連。なかでもインターンシップを採用に結び付けてもよい、という方針が話題です。

Society 5.0に向けた産学連携による新たなインターンシップの実現
(1)産学協議会としてのこれまでのインターンシップに関する合意事項
(2)中長期的な視点に立った新たなインターンシップのあり方
(3)産学連携による新たなインターンシップ実現に関わる課題

★6 tips to help you detect fake science news
https://www.washingtonpost.com/health/seeing-through-fake-science/2021/04/16/4697caea-86a8-11eb-82bc-e58213caa38e_story.html

Tip 1: Seek the peer review seal of approval.
Tip 2: Look for your own blind spots.
Tip 3: Correlation is not causation.
Tip 4: Who were the study’s subjects?
Tip 5: Science doesn’t need “sides.”
Tip 6: Clear, honest reporting might not be the goal.

中学理科、2021年から遺伝用語「優性・劣性」が「顕性・潜性」に “劣性遺伝”は間違いになる? 文科省に聞いた
https://news.yahoo.co.jp/articles/69a534ac34bf92da36bb693b2116ad068e0f8cab

★Opinion: The Rise of Preprints Is No Cause for Alarm
https://www.the-scientist.com/news-opinion/opinion-the-rise-of-preprints-is-no-cause-for-alarm-68667

★カブトムシは夜行性じゃない?小学生が根気で“常識”くつがえす発見、アメリカの専門誌に掲載される
https://m.huffingtonpost.jp/amp/entry/story_jp_607e271ae4b03c18bc28383d/

★【プレスリリース】外来植物がカブトムシの活動リズムを変化させる | 日本の研究.com
https://research-er.jp/articles/view/98528

 小学六年生が筆頭著者ということで話題です。

 これが「小学生ですら論文出すのに、なぜおまえらは出せない、無能め」などという言説につながらないことを祈りますが…。

★Fifteen journals to outsource peer-review decisions
https://www.sciencemag.org/news/2021/04/fifteen-journals-outsource-peer-review-decisions

NAS Considers Expulsion of Two Scientists for Sexual Harassment
https://www.the-scientist.com/news-opinion/nas-considers-expulsion-of-two-scientists-for-sexual-harassment-68668

 セクシャルハラスメントが研究不正であることは、日本では意識がまだまだ乏しいように思います。

生活保護の有無など学生の個人情報 30国立大で外部提供対象に
https://mainichi.jp/articles/20210420/k00/00m/010/308000c

★Federal agencies expanding disclosure requirements for scientists
https://physicstoday.scitation.org/do/10.1063/PT.6.2.20210413a/full/

 外国との関係を開示せよ、という方向性。日本も同じ方向性ではあります。

 ただ、読売新聞のなんでも「千人計画」に結び付ける論調はいただけません。切り分けて論じる必要があるでしょう。

研究者の中国「千人計画」参加、国立大の3割が把握せず…政府指針がないことなど理由
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210417-OYT1T50298/

★Support Myanmar’s embattled scientists and students
https://www.nature.com/articles/d41586-021-01025-8

 ミャンマーの状況は非常に厳しいものがあります。多くの死者が出ています。日本人ジャーナリストも拘束されました。

★新たな履歴書の様式例の作成について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_kouseisaiyou030416.html

1. 性別欄は〔男・女〕の選択ではなく任意記載欄としました。なお、未記載とすることも可能としています。
2.「通勤時間」「扶養家族数(配偶者を除く)」「配偶者」「配偶者の扶養義務」の各項目は設けないことにしました。

 非常に重要な決定だと思います。

★「院だけ東大」で陰口も…“学歴ロンダリング”と揶揄される人たちの憂鬱
https://news.yahoo.co.jp/articles/8dd718d0a28769e280aaf044496b44f6984c423e

 学歴ロンダリングという言葉は、大学名が単なるシグナリング効果を示すものでしかなく、その中身を問わないという古い観念です。高学歴を単に偏差値が高い大学という意味で使うこととつながっています。

 いいかげん変えていかなければならないなあと思います。

★「親が貧乏だと就職も結婚もできない」日本の若者を待ち受ける地獄のルート
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4f8b3161b8f2dece47932810bc3e207bd8e232d

★収入低い世帯、大学進学率10ポイント上昇 制度後押し
https://digital.asahi.com/sp/articles/ASP4F528HP47UTIL04H.html

低所得世帯の進学率が上昇 昨年度、新制度で
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO70968250T10C21A4CR8000/

 所得がキャリア形成に大きな影響を与えていることは知られるようになりました。

 どんな家庭の人にもチャンスを、というのがきれいごとではなくなる社会を作らなければなりません。

★How junior scientists can land a seat at the leadership table
https://www.nature.com/articles/d41586-021-00956-6

 意思決定に若手研究者を関与させるための様々な動き。

若手科学者は特定の科学的方法論やプロセスにあまり固執せず、自分の研究を超えた仕事への取り組みが少なく、努力に高レベルのエネルギーと創造性をもたらします。「そのエネルギーは絶対に本物です」

★「食べていかないと…」でもポストがない、研究室の元助手が飛び込んだ「SF翻訳」の世界
https://www.yomiuri.co.jp/culture/20210413-OYT1T50222/

 多様なキャリアパスの実例です。

伊藤淳史佐々木希桐山漣がドラマ共演 日本の科学の問題をサスペンスフルに描く
https://www.oricon.co.jp/news/2191050/full/

伊藤淳史主演 プレミアムドラマ「白い濁流」制作開始!
https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/30000/447790.html

 研究に関するドラマ。8月とまだ先ですが、ぜひ観てみたいと思います。

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“Science Communication News”
[SciCom News] No.918 2021年4月20日号 巻頭言
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世代間対立を超えて

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         No.917 2021年4月13日号 巻頭言
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【巻頭言】
★世代間の対立を超えて
2021年4月6日〜4月13日
カセイケン代表 榎木英介

 新型コロナウイルスの感染拡大は加速し、大阪では一日の新規感染者が1000名を超えました。

 この上昇傾向はしばらく続くと思われます。非常に厳しい状況です。

「大阪、兵庫はすぐさま『緊急事態宣言』をうつべき」 8割おじさんが懸念する背筋の寒くなる大流行
https://news.yahoo.co.jp/articles/6aa599da8bd6be9d249ecbf0b5dc0ed0fa4253e4

 私も医療関係者ですので、現場の状況は身近で見聞きしています。どうも変異株は別の種類の感染症と言ってもおかしくないくらい感染拡大は早く、また、明らかに今までより若い人が重症化しているといいます。

 高齢者へのワクチン接種もはじまりました。私も数日後に2回目の接種を受ける予定です。

 発熱や倦怠感が出る可能性がかなりあるといわれており、覚悟はしています。それでもウイルスに感染し、重症化するよりはずっと軽く済むわけです。

アメリカでは3600人以上の医療従事者がパンデミック1年目に死亡していた ー 最新調査
https://www.businessinsider.jp/post-232758

コロナ猛威ブラジル「私も医師に」 奮闘目の当たり、医学部受験者急増
https://mainichi.jp/articles/20210406/dde/007/030/028000c

 私は最前線ではないのですが、医療者の方々は感染リスクもあり、厳しい状況に置かれています。

 逆にこのような厳しい状況だからこそ医師になりたいという若者がいるというのはありがたいことです。

 医療者は人の命を救うのが仕事です。そして、人は社会の中で生きる存在であり、社会ががたがただと生きられません。その調整をするのが政治、ということなのですが、なかなかその覚悟が見えてきません。

★処理水海洋放出 淡泊な国・東電の対応 迷走続けた8年間
https://mainichi.jp/articles/20210412/k00/00m/040/328000c

 処理水の海洋放出が決定しました。これは政治決断なわけですが、丁寧な利害調整をしたようにはあまり見えません。

 コンセンサス会議など、利害当事者が集まり、納得のゆく合意を探る手法はありますが、今回の場合あまり活用された形跡が見受けられません。

 もちろん、激しく利害が対立するからこそ、政治決断ということになるのかもしれませんが、決断をすればよい、というものではなく、決断に至るプロセスが納得いくものでなければ、非常に難しいものがあります。

 日本だけが問題点を抱えているというつもりはさらさらありませんが、科学に関する事柄を決める際の政治の在り方には改善すべき点が多いように感じています。

★「シニア世代」が「若者世代」を搾取する…研究業界に見る日本社会の危機
https://news.yahoo.co.jp/articles/09fc032fbf34aee5e699ff51e61053adb4e3c93e

 先週話題になった投稿。

 Twitterを眺めていると、この意見に共感する人と、シニアと言ってもそれなりに苦労してきた、今のほうがましだという反発する人がいることが分かりました。

 今現在苦境に置かれている若い人は、昔はもっと悲惨だった、と言われてはいそうですか、と納得することはできません。昔はどうあろうと、苦しいものは苦しいわけですし。

 一方、シニアにとっても、たとえばかつてのオーバードクター問題が歴史に消え去り、昔は誰でも大学などに就職できた、という誤った考えで、一方的に怒りを募らせる人がいます。

 だから、こういう世代対立を引き起こすような言説は、あまり好ましいとは言えないようにも思います。

 かくいう私も、こうした世代間対立をあおるような発言をして、かなり手厳しく批判されたことがあり、それ以降はなるべく世代的対立を強調しなくなりました。もちろん、「氷河期世代」に関しては、やはり世代的なものがあると思って発言していますが、なるべく上の世代を責めないようにはしています。

 しかしそうはいっても現実は厳しいものがあります。

https://twitter.com/TomiyaAkio/status/1381843920640950273?s=20

 上記のツイートは天文月報にのった記事の引用ですが、博士号を取った年代により、ポスドクを抜け出せる率が全く違うというデータです。

 対立を超えて、科学の未来のために、ともに行動していく。私たちはそれを目指して活動していますが、道半ばです。

 動かない人を責めるのではなく、一緒に動いていこう、とこのゆびとまれを目指していますが、難しいですね。直接的利害を超えたことに関心を持ち、ましてや行動を起こすことのハードルは高いわけですし。

 だからこそ、直接的利害がなくても間接的利害がある研究者ではない人たちも巻き込み、よりよい未来を創るという目標を共有してやっていけたらなと思っています。

★New Web App Ranks Spillover Risk for Newly Detected Viruses
https://www.labmanager.com/news/new-web-app-ranks-spillover-risk-for-newly-detected-viruses-25629

 種を超えての病原体の移動、スピルオーバーが近年大きな注目を集めています。

スピルオーバー ウイルスはなぜ動物からヒトへ飛び移るのか
https://www.akashi.co.jp/book/b559657.html
 
 上記の本には本当に少しだけですが、わたくしも翻訳に協力させていただきました。

★科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査2020)[NISTEP REPORT No.189, 190]の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/47147

日本学術会議のより良い役割発揮に向けて(素案)(PDF形式:524KB)
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/pdf25/siryo310-s-soan.pdf

日本学術会議 組織の在り方を検討 報告書案を公表
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210408/k10012963721000.html

 日本学術会議の改革案が出ました。政府は独立がゴールと考えているので、それ以外のどのような案が出ても不満を表明することでしょう。

 そして、任命拒否問題はうやむやにされています。

学術会議、任命拒否の5人は連携会員に 加藤陽子氏は希望せず
https://mainichi.jp/articles/20210406/k00/00m/040/190000c

十分な説明なしの任命拒否、また一度下した決定をいかなる理由があっても覆そうとしない態度に対し、その事実と経緯を歴史に刻むために、「実」を取ることはせず、「名」を取りたいと思った次第です

★「次は火星へ」宇宙挑戦の夢いまも…毛利衛さん、日本科学未来館の館長退任[記者会見詳報]
https://www.yomiuri.co.jp/science/20210409-OYT8T50099/

 先月末未来館を退任された毛利さん。

★2021年版 新小学1年生の「将来就きたい職業」、親の「就かせたい職業」
男の子の1位は「警察官」、調査開始以来初
女の子の1位は「ケーキ屋・パン屋」、23年連続
https://www.kuraray.co.jp/news/2021/210402_2

小学1年生が「将来就きたい職業」ランキング上位が変動! 男の子の1位は「スポーツ選手」ではなく…?
https://news.yahoo.co.jp/articles/f117e7758c630f890b23ec42bb965b197ea6cb97

 クラレの恒例の調査。研究者も上位ランクされています。

★著名AI研究者のベンジオ氏、グーグルを退職へ-同僚2人の退社問題が影響か
https://japan.cnet.com/article/35169026/

★Biden pursues giant boost for science spending
https://www.nature.com/articles/d41586-021-00897-0

Biden wants $6.5 billion for new health agency to speed treatments
https://www.sciencemag.org/news/2021/04/biden-wants-65-billion-new-health-agency-speed-treatments

Biden’s first budget request goes big on science
https://www.sciencemag.org/news/2021/04/biden-s-first-budget-request-goes-big-science

Biden, Congress roll out big plans to expand
https://science.sciencemag.org/content/372/6538/112

Biden, Congress roll out big plans to expand National Science Foundation
https://www.sciencemag.org/news/2021/04/biden-congress-roll-out-big-plans-expand-national-science-foundation

 バイデン政権は科学予算増額へ。

★US universities call for clearer rules on science espionage amid China crackdown
https://www.nature.com/articles/d41586-021-00901-

 中国人狙い撃ちは人種差別ではないかという声も出ています。

★President Biden Proposes Creating Two DARPA-Like Agencies
https://www.the-scientist.com/news-opinion/president-biden-proposes-the-creation-of-two-darpa-like-agencies-68660

★UK aid and research double accounting hits SDG projects
https://www.nature.com/articles/d41586-021-00895-2

Thousands protest against funding cuts to SDG work
https://www.nature.com/articles/d41586-021-00941-z

Social and political justice hit by UK aid cuts
https://www.nature.com/articles/d41586-021-00955-7

★エリート批判に配慮 フランスが高級官僚養成校を廃止へ
https://www.asahi.com/articles/ASP497TDPP49UHBI00N.html

 エリートが恨まれるという世界的傾向。

★「人種差別や性差別が嫌われている時代にあって、学歴偏重主義は容認されている最後の偏見なのだ」マイケル・サンデル『実力も運のうち 能力主義は正義か?』試し読み|Hayakawa Books & Magazines(β)
https://www.hayakawabooks.com/n/n2c36e7aad3a2

 さもありなんです。

★世界120位、企業が女性登用を進めない3つの言い訳
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD052H00V00C21A4000000/

「男女平等は重要」にYESと言えない男性たち 賃金格差にも気づかぬ男性7割
https://jp.weforum.org/agenda/2021/03/ha-niyesto-enai-tachi-nimo-dukanu-7-92acd5b386/

日本におけるジェンダー・ギャップ、解消への道
https://jp.weforum.org/agenda/2021/03/niokerujenda-gyappu-heno/

 恒例のジェンダーギャップレポートです。

Global Gender Gap Report 2021
https://jp.weforum.org/reports/global-gender-gap-report-2021

 深刻な問題であり、最優先で取り組まなければならない課題だといえます。

★For Girls, Learning Science Outside Linked to Better Outcomes
https://www.labmanager.com/news/for-girls-learning-science-outside-linked-to-better-outcomes-25631

 科学におけるジェンダーギャップは初期教育から始まっています。大きな課題です。

★One scientist couple’s five suggestions to solve the ‘two body problem’
https://www.nature.com/articles/d41586-021-00917-z

★As an academic planning for maternity leave, I wish I had more guidance
https://www.sciencemag.org/careers/2021/04/academic-planning-maternity-leave-i-wish-i-had-more-guidance

A risk worth taking
https://science.sciencemag.org/content/372/6538/210

 私生活と研究のバランスは大きな問題です。

★非正規より不安定。日本政府「フリーランス礼賛」の強烈な違和感
https://www.mag2.com/p/news/492982

 私自身フリーランスなので、決して礼賛だけをしているわけではありませんが、健康や弱い立場という課題は大きいです。しかしそれでも、博士号取得者のキャリアの一つとしての在り方を実践していきたいと思っています。

★歴史上、もっとも悪名高い科学者は誰?
https://news.yahoo.co.jp/articles/26995d94f73b10dd172bb71a395a45349ca7a125

 ナチスの医学者が上位です。

★「民主主義の土台」という科学の役割 - 野崎光昭
https://webronza.asahi.com/science/articles/2021040800006.html

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“Science Communication News”
[SciCom News] No.917 2021年4月13日号 巻頭言
【発行】一般社団法人科学・政策と社会研究室
【制作・編集】サイエンス・サポート・エージェンシー合同会社
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