科学・政策と社会ニュースクリップ

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人間の"脆弱性"と新型コロナ

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         No.918 2021年4月20日号 巻頭言
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【巻頭言】
★人間の"脆弱性"と新型コロナ
2021年4月13日〜4月20日
カセイケン代表 榎木英介

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。

 私は兵庫県(神戸市)を中心に、大阪も含め西日本で仕事をしていますが、まさに感染の拡大のど真ん中にいるわけで、かなり危機感を持っています。

 変異株は感染力が高いうえに基礎疾患のない若い人も重症化する率が高まっています。別のウイルスか、と思うほどアグレッシブであり、今までの対応では全く間に合いません。

 幸いにも私は先週2回目のワクチン接種を受けることができ、副反応も大したことなくすぎました。県をまたいで仕事をしている医療関係者としては助かりましたが、まだまだ患者さんに接する医療関係者すら接種がすんでいない状況のところもあり、非常に心が痛みます。

★ワクチン接種受けてない医師が高齢者に接種 現場から不安の声
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210419/k10012984401000.html

 接種のロジスティクスの問題など、数え上げたらきりがありませんが、何かちぐはぐな気がしています。

★コロナで重症化 約半数の人がイメージ持てず 東大など調査
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210420/k10012985441000.html

★「全国同時ノーマスクピクニック」に批判殺到 自治体は困惑の声
https://mainichi.jp/articles/20210419/k00/00m/040/230000c

 この新型ウイルスは、人間の脆弱性をついて広がっているように思います。

 それは、人間が「ドーダ、すごいだろう」と言いたいという生き物であること、身体感覚として、指数関数をイメージできないこと、そして何より、群れで生きる動物であることなどです。

 ほんとは逆の話で、そうした脆弱性にうまくフィットしたからこれだけ感染が拡大しているということであり、意図や意味があるわけではありませんが、その戦略があまりに「見事」だと言わざるを得ません。

 「ドーダ」は鹿島茂氏が、東海林さだお氏の著書から着想を得て広げた概念で、まあ、お遊び的要素が強い言葉ですが、様々な現象を非常にうまく説明するように思います。

 多くの研究者や医師が合意している事項に、あえて「逆張り」したり、異説を唱えるのもドーダ、異説を売り込むのもドータ。人々の間に新型コロナはただの風邪がはびこるのも、説明は単純ではありませんが、政府の要請なんか意味ないよ、従わない自分はドーダすごいだろう、の一種なのかなと思います。

 もちろん世の中そんな単純なものではないのですが、若い人が活動的で行動範囲も広いという点も、うまく利用されています。

 若い人が軽症や無症状というのは、ウイルスにとってみれば、自らを広げるうえで極めて好都合です。そんな若い人たちに行動制限などの負担を負わせないと広がりを止められないというのは、感染拡大を防ぐ上で難しい課題を突き付けます。

★リスクコミュニケーションで皆が望む社会をめざす
https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2021/3417_01

 武藤香織さん、田中幹人さん、奈良由美子さん。

 個人的にはいずれもお会いしたことのある方です。

奈良 複数の若者にグループインタビューを実施した時のことです。ワクチンを接種するかという問いには,若者全員が様子見すると回答しました。それではどういう状況になったらワクチンを接種するか聞いてみました。すると,家族がワクチンを接種したら自分も接種する。その理由は「自分より感染リスクの高い親が接種しているのに,自分が接種せずに感染して家族を罹患させたら大変だから」というのです。さらに,COVID-19に対応する医療従事者のストレスや医療体制のひっ迫を心配しており,この状況が早く改善されることを望んでいました。

 つまり,自分がワクチンを接種することと,それによって感染者数が減少して医療従事者の負担が軽減されることが結び付いていないのです。

 リスクコミュニケーションが立ち向かうべき課題はとても大きいと感じざるを得ません。

接触確認アプリ「COCOA」の不具合の発生経緯の調査と再発防止の検討について(報告書)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_18108.html

 感染が広がっている国には、それぞれ違いがあるわけですが、社会システムの違いすらウイルスの広がりに寄与しているように思います。

 稟議書の印鑑に代表されるような合意形成では、なかなか迅速に対応できない部分があるのかもしれません。

 ちょっと話を拡大しすぎましたが、感染はこれからしばらく広がっていきます。長年持ち越された課題を一気に解決するには時間がありません。この状態のなかやっていくしかないのです…。

三重県における豚熱の確認及び「農林水産省豚熱・アフリカ豚熱防疫対策本部」の持ち回り開催について
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/210414.html

栃木県における豚熱の患畜の確認(国内66例目及び67例目)及び「農林水産省豚熱・アフリカ豚熱防疫対策本部」の開催について
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/210417.html

 豚熱が発生しました。感染症新型コロナウイルスだけではなく、そして人間だけの問題ではないことを改めて意識させられました。

トリチウムのキャラ化に批判 復興庁、公開休止し修正へ
https://www.chunichi.co.jp/article/236502

トリチウム ゆるキャラのように描き批判相次ぐ 平沢復興相陳謝
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210420/k10012985291000.html

[寄稿]信頼ではなく不信感招いた日本政府のトリチウム「キャラ化」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f8c1ce64dc08b2770014085c335a2f6e4eecf6af

 これは人々を馬鹿にしすぎた出来事でした。どうして無知な市民を導くエリート的な発想を超えられないのでしょうか?

★総合科学技術・イノベーション会議 第2回 世界と伍する研究大学専門調査会
https://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/sekai/2kai/2kai.html

 現段階は諸外国の財政状況等を検討している段階のようです。

★第182回総会(第25期第2回)日程
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/sokai/nittei182.html

「科学が政治の召し使いになる」 学術会議問題、学者ら声明
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c3809642ca77c6aa763ed1d433cd53789791a7c

科技相「自民PTの意見尊重」 学術会議の組織見直し
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA163GW0W1A410C2000000/

日本学術会議 “組織見直しを” 自民が井上科学技術相に伝える
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210416/k10012978511000.html

「任命拒否撤回を」 97歳元学術会議会員、6万2000人署名提出
https://mainichi.jp/articles/20210419/k00/00m/010/264000c

97歳、任命拒否撤回の署名提出 学術会議元会員、戦争協力を反省
https://www.chunichi.co.jp/article/239418

 日本学術会議の総会が開かれています。改革案も含め、自民党や一部世論の学術会議を見る目は厳しく、ある種研究の諸問題の「ラスボス」的扱いを受けています。

 しかし、日本の研究体制は、学術会議をラスボスにして叩けば(つぶせば)よくなる、という単純なものではないと思います。そのあたりリアルに考える人が少ない印象です。

★ポスト・コロナを見据えた新たな大学教育と産学連携の推進
採用と大学教育の未来に関する産学協議会 2020年度報告書
http://www.keidanren.or.jp/policy/2021/040.html

 経団連。なかでもインターンシップを採用に結び付けてもよい、という方針が話題です。

Society 5.0に向けた産学連携による新たなインターンシップの実現
(1)産学協議会としてのこれまでのインターンシップに関する合意事項
(2)中長期的な視点に立った新たなインターンシップのあり方
(3)産学連携による新たなインターンシップ実現に関わる課題

★6 tips to help you detect fake science news
https://www.washingtonpost.com/health/seeing-through-fake-science/2021/04/16/4697caea-86a8-11eb-82bc-e58213caa38e_story.html

Tip 1: Seek the peer review seal of approval.
Tip 2: Look for your own blind spots.
Tip 3: Correlation is not causation.
Tip 4: Who were the study’s subjects?
Tip 5: Science doesn’t need “sides.”
Tip 6: Clear, honest reporting might not be the goal.

中学理科、2021年から遺伝用語「優性・劣性」が「顕性・潜性」に “劣性遺伝”は間違いになる? 文科省に聞いた
https://news.yahoo.co.jp/articles/69a534ac34bf92da36bb693b2116ad068e0f8cab

★Opinion: The Rise of Preprints Is No Cause for Alarm
https://www.the-scientist.com/news-opinion/opinion-the-rise-of-preprints-is-no-cause-for-alarm-68667

★カブトムシは夜行性じゃない?小学生が根気で“常識”くつがえす発見、アメリカの専門誌に掲載される
https://m.huffingtonpost.jp/amp/entry/story_jp_607e271ae4b03c18bc28383d/

★【プレスリリース】外来植物がカブトムシの活動リズムを変化させる | 日本の研究.com
https://research-er.jp/articles/view/98528

 小学六年生が筆頭著者ということで話題です。

 これが「小学生ですら論文出すのに、なぜおまえらは出せない、無能め」などという言説につながらないことを祈りますが…。

★Fifteen journals to outsource peer-review decisions
https://www.sciencemag.org/news/2021/04/fifteen-journals-outsource-peer-review-decisions

NAS Considers Expulsion of Two Scientists for Sexual Harassment
https://www.the-scientist.com/news-opinion/nas-considers-expulsion-of-two-scientists-for-sexual-harassment-68668

 セクシャルハラスメントが研究不正であることは、日本では意識がまだまだ乏しいように思います。

生活保護の有無など学生の個人情報 30国立大で外部提供対象に
https://mainichi.jp/articles/20210420/k00/00m/010/308000c

★Federal agencies expanding disclosure requirements for scientists
https://physicstoday.scitation.org/do/10.1063/PT.6.2.20210413a/full/

 外国との関係を開示せよ、という方向性。日本も同じ方向性ではあります。

 ただ、読売新聞のなんでも「千人計画」に結び付ける論調はいただけません。切り分けて論じる必要があるでしょう。

研究者の中国「千人計画」参加、国立大の3割が把握せず…政府指針がないことなど理由
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210417-OYT1T50298/

★Support Myanmar’s embattled scientists and students
https://www.nature.com/articles/d41586-021-01025-8

 ミャンマーの状況は非常に厳しいものがあります。多くの死者が出ています。日本人ジャーナリストも拘束されました。

★新たな履歴書の様式例の作成について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_kouseisaiyou030416.html

1. 性別欄は〔男・女〕の選択ではなく任意記載欄としました。なお、未記載とすることも可能としています。
2.「通勤時間」「扶養家族数(配偶者を除く)」「配偶者」「配偶者の扶養義務」の各項目は設けないことにしました。

 非常に重要な決定だと思います。

★「院だけ東大」で陰口も…“学歴ロンダリング”と揶揄される人たちの憂鬱
https://news.yahoo.co.jp/articles/8dd718d0a28769e280aaf044496b44f6984c423e

 学歴ロンダリングという言葉は、大学名が単なるシグナリング効果を示すものでしかなく、その中身を問わないという古い観念です。高学歴を単に偏差値が高い大学という意味で使うこととつながっています。

 いいかげん変えていかなければならないなあと思います。

★「親が貧乏だと就職も結婚もできない」日本の若者を待ち受ける地獄のルート
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4f8b3161b8f2dece47932810bc3e207bd8e232d

★収入低い世帯、大学進学率10ポイント上昇 制度後押し
https://digital.asahi.com/sp/articles/ASP4F528HP47UTIL04H.html

低所得世帯の進学率が上昇 昨年度、新制度で
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO70968250T10C21A4CR8000/

 所得がキャリア形成に大きな影響を与えていることは知られるようになりました。

 どんな家庭の人にもチャンスを、というのがきれいごとではなくなる社会を作らなければなりません。

★How junior scientists can land a seat at the leadership table
https://www.nature.com/articles/d41586-021-00956-6

 意思決定に若手研究者を関与させるための様々な動き。

若手科学者は特定の科学的方法論やプロセスにあまり固執せず、自分の研究を超えた仕事への取り組みが少なく、努力に高レベルのエネルギーと創造性をもたらします。「そのエネルギーは絶対に本物です」

★「食べていかないと…」でもポストがない、研究室の元助手が飛び込んだ「SF翻訳」の世界
https://www.yomiuri.co.jp/culture/20210413-OYT1T50222/

 多様なキャリアパスの実例です。

伊藤淳史佐々木希桐山漣がドラマ共演 日本の科学の問題をサスペンスフルに描く
https://www.oricon.co.jp/news/2191050/full/

伊藤淳史主演 プレミアムドラマ「白い濁流」制作開始!
https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/30000/447790.html

 研究に関するドラマ。8月とまだ先ですが、ぜひ観てみたいと思います。

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“Science Communication News”
[SciCom News] No.918 2021年4月20日号 巻頭言
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世代間対立を超えて

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         No.917 2021年4月13日号 巻頭言
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【巻頭言】
★世代間の対立を超えて
2021年4月6日〜4月13日
カセイケン代表 榎木英介

 新型コロナウイルスの感染拡大は加速し、大阪では一日の新規感染者が1000名を超えました。

 この上昇傾向はしばらく続くと思われます。非常に厳しい状況です。

「大阪、兵庫はすぐさま『緊急事態宣言』をうつべき」 8割おじさんが懸念する背筋の寒くなる大流行
https://news.yahoo.co.jp/articles/6aa599da8bd6be9d249ecbf0b5dc0ed0fa4253e4

 私も医療関係者ですので、現場の状況は身近で見聞きしています。どうも変異株は別の種類の感染症と言ってもおかしくないくらい感染拡大は早く、また、明らかに今までより若い人が重症化しているといいます。

 高齢者へのワクチン接種もはじまりました。私も数日後に2回目の接種を受ける予定です。

 発熱や倦怠感が出る可能性がかなりあるといわれており、覚悟はしています。それでもウイルスに感染し、重症化するよりはずっと軽く済むわけです。

アメリカでは3600人以上の医療従事者がパンデミック1年目に死亡していた ー 最新調査
https://www.businessinsider.jp/post-232758

コロナ猛威ブラジル「私も医師に」 奮闘目の当たり、医学部受験者急増
https://mainichi.jp/articles/20210406/dde/007/030/028000c

 私は最前線ではないのですが、医療者の方々は感染リスクもあり、厳しい状況に置かれています。

 逆にこのような厳しい状況だからこそ医師になりたいという若者がいるというのはありがたいことです。

 医療者は人の命を救うのが仕事です。そして、人は社会の中で生きる存在であり、社会ががたがただと生きられません。その調整をするのが政治、ということなのですが、なかなかその覚悟が見えてきません。

★処理水海洋放出 淡泊な国・東電の対応 迷走続けた8年間
https://mainichi.jp/articles/20210412/k00/00m/040/328000c

 処理水の海洋放出が決定しました。これは政治決断なわけですが、丁寧な利害調整をしたようにはあまり見えません。

 コンセンサス会議など、利害当事者が集まり、納得のゆく合意を探る手法はありますが、今回の場合あまり活用された形跡が見受けられません。

 もちろん、激しく利害が対立するからこそ、政治決断ということになるのかもしれませんが、決断をすればよい、というものではなく、決断に至るプロセスが納得いくものでなければ、非常に難しいものがあります。

 日本だけが問題点を抱えているというつもりはさらさらありませんが、科学に関する事柄を決める際の政治の在り方には改善すべき点が多いように感じています。

★「シニア世代」が「若者世代」を搾取する…研究業界に見る日本社会の危機
https://news.yahoo.co.jp/articles/09fc032fbf34aee5e699ff51e61053adb4e3c93e

 先週話題になった投稿。

 Twitterを眺めていると、この意見に共感する人と、シニアと言ってもそれなりに苦労してきた、今のほうがましだという反発する人がいることが分かりました。

 今現在苦境に置かれている若い人は、昔はもっと悲惨だった、と言われてはいそうですか、と納得することはできません。昔はどうあろうと、苦しいものは苦しいわけですし。

 一方、シニアにとっても、たとえばかつてのオーバードクター問題が歴史に消え去り、昔は誰でも大学などに就職できた、という誤った考えで、一方的に怒りを募らせる人がいます。

 だから、こういう世代対立を引き起こすような言説は、あまり好ましいとは言えないようにも思います。

 かくいう私も、こうした世代間対立をあおるような発言をして、かなり手厳しく批判されたことがあり、それ以降はなるべく世代的対立を強調しなくなりました。もちろん、「氷河期世代」に関しては、やはり世代的なものがあると思って発言していますが、なるべく上の世代を責めないようにはしています。

 しかしそうはいっても現実は厳しいものがあります。

https://twitter.com/TomiyaAkio/status/1381843920640950273?s=20

 上記のツイートは天文月報にのった記事の引用ですが、博士号を取った年代により、ポスドクを抜け出せる率が全く違うというデータです。

 対立を超えて、科学の未来のために、ともに行動していく。私たちはそれを目指して活動していますが、道半ばです。

 動かない人を責めるのではなく、一緒に動いていこう、とこのゆびとまれを目指していますが、難しいですね。直接的利害を超えたことに関心を持ち、ましてや行動を起こすことのハードルは高いわけですし。

 だからこそ、直接的利害がなくても間接的利害がある研究者ではない人たちも巻き込み、よりよい未来を創るという目標を共有してやっていけたらなと思っています。

★New Web App Ranks Spillover Risk for Newly Detected Viruses
https://www.labmanager.com/news/new-web-app-ranks-spillover-risk-for-newly-detected-viruses-25629

 種を超えての病原体の移動、スピルオーバーが近年大きな注目を集めています。

スピルオーバー ウイルスはなぜ動物からヒトへ飛び移るのか
https://www.akashi.co.jp/book/b559657.html
 
 上記の本には本当に少しだけですが、わたくしも翻訳に協力させていただきました。

★科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査2020)[NISTEP REPORT No.189, 190]の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/47147

日本学術会議のより良い役割発揮に向けて(素案)(PDF形式:524KB)
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/pdf25/siryo310-s-soan.pdf

日本学術会議 組織の在り方を検討 報告書案を公表
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210408/k10012963721000.html

 日本学術会議の改革案が出ました。政府は独立がゴールと考えているので、それ以外のどのような案が出ても不満を表明することでしょう。

 そして、任命拒否問題はうやむやにされています。

学術会議、任命拒否の5人は連携会員に 加藤陽子氏は希望せず
https://mainichi.jp/articles/20210406/k00/00m/040/190000c

十分な説明なしの任命拒否、また一度下した決定をいかなる理由があっても覆そうとしない態度に対し、その事実と経緯を歴史に刻むために、「実」を取ることはせず、「名」を取りたいと思った次第です

★「次は火星へ」宇宙挑戦の夢いまも…毛利衛さん、日本科学未来館の館長退任[記者会見詳報]
https://www.yomiuri.co.jp/science/20210409-OYT8T50099/

 先月末未来館を退任された毛利さん。

★2021年版 新小学1年生の「将来就きたい職業」、親の「就かせたい職業」
男の子の1位は「警察官」、調査開始以来初
女の子の1位は「ケーキ屋・パン屋」、23年連続
https://www.kuraray.co.jp/news/2021/210402_2

小学1年生が「将来就きたい職業」ランキング上位が変動! 男の子の1位は「スポーツ選手」ではなく…?
https://news.yahoo.co.jp/articles/f117e7758c630f890b23ec42bb965b197ea6cb97

 クラレの恒例の調査。研究者も上位ランクされています。

★著名AI研究者のベンジオ氏、グーグルを退職へ-同僚2人の退社問題が影響か
https://japan.cnet.com/article/35169026/

★Biden pursues giant boost for science spending
https://www.nature.com/articles/d41586-021-00897-0

Biden wants $6.5 billion for new health agency to speed treatments
https://www.sciencemag.org/news/2021/04/biden-wants-65-billion-new-health-agency-speed-treatments

Biden’s first budget request goes big on science
https://www.sciencemag.org/news/2021/04/biden-s-first-budget-request-goes-big-science

Biden, Congress roll out big plans to expand
https://science.sciencemag.org/content/372/6538/112

Biden, Congress roll out big plans to expand National Science Foundation
https://www.sciencemag.org/news/2021/04/biden-congress-roll-out-big-plans-expand-national-science-foundation

 バイデン政権は科学予算増額へ。

★US universities call for clearer rules on science espionage amid China crackdown
https://www.nature.com/articles/d41586-021-00901-

 中国人狙い撃ちは人種差別ではないかという声も出ています。

★President Biden Proposes Creating Two DARPA-Like Agencies
https://www.the-scientist.com/news-opinion/president-biden-proposes-the-creation-of-two-darpa-like-agencies-68660

★UK aid and research double accounting hits SDG projects
https://www.nature.com/articles/d41586-021-00895-2

Thousands protest against funding cuts to SDG work
https://www.nature.com/articles/d41586-021-00941-z

Social and political justice hit by UK aid cuts
https://www.nature.com/articles/d41586-021-00955-7

★エリート批判に配慮 フランスが高級官僚養成校を廃止へ
https://www.asahi.com/articles/ASP497TDPP49UHBI00N.html

 エリートが恨まれるという世界的傾向。

★「人種差別や性差別が嫌われている時代にあって、学歴偏重主義は容認されている最後の偏見なのだ」マイケル・サンデル『実力も運のうち 能力主義は正義か?』試し読み|Hayakawa Books & Magazines(β)
https://www.hayakawabooks.com/n/n2c36e7aad3a2

 さもありなんです。

★世界120位、企業が女性登用を進めない3つの言い訳
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD052H00V00C21A4000000/

「男女平等は重要」にYESと言えない男性たち 賃金格差にも気づかぬ男性7割
https://jp.weforum.org/agenda/2021/03/ha-niyesto-enai-tachi-nimo-dukanu-7-92acd5b386/

日本におけるジェンダー・ギャップ、解消への道
https://jp.weforum.org/agenda/2021/03/niokerujenda-gyappu-heno/

 恒例のジェンダーギャップレポートです。

Global Gender Gap Report 2021
https://jp.weforum.org/reports/global-gender-gap-report-2021

 深刻な問題であり、最優先で取り組まなければならない課題だといえます。

★For Girls, Learning Science Outside Linked to Better Outcomes
https://www.labmanager.com/news/for-girls-learning-science-outside-linked-to-better-outcomes-25631

 科学におけるジェンダーギャップは初期教育から始まっています。大きな課題です。

★One scientist couple’s five suggestions to solve the ‘two body problem’
https://www.nature.com/articles/d41586-021-00917-z

★As an academic planning for maternity leave, I wish I had more guidance
https://www.sciencemag.org/careers/2021/04/academic-planning-maternity-leave-i-wish-i-had-more-guidance

A risk worth taking
https://science.sciencemag.org/content/372/6538/210

 私生活と研究のバランスは大きな問題です。

★非正規より不安定。日本政府「フリーランス礼賛」の強烈な違和感
https://www.mag2.com/p/news/492982

 私自身フリーランスなので、決して礼賛だけをしているわけではありませんが、健康や弱い立場という課題は大きいです。しかしそれでも、博士号取得者のキャリアの一つとしての在り方を実践していきたいと思っています。

★歴史上、もっとも悪名高い科学者は誰?
https://news.yahoo.co.jp/articles/26995d94f73b10dd172bb71a395a45349ca7a125

 ナチスの医学者が上位です。

★「民主主義の土台」という科学の役割 - 野崎光昭
https://webronza.asahi.com/science/articles/2021040800006.html

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見えた課題、見えない道筋

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     ◆◇◆  Science Communication News ◆◇◆
         No.916 2021年4月6日号 巻頭言
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【巻頭言】
★見えた課題、見えない道筋
2021年3月30日〜4月6日
カセイケン代表 榎木英介

 新年度が始まりました。

 新型コロナウイルスの感染は急激に拡大中です。私が住む神戸市もまん延防止等重点措置が実施中です。

新型コロナウイルス感染症 まん延防止等重点措置
https://corona.go.jp/emergency/

菅総理宮城県大阪府兵庫県へのまん延防止等重点措置実施の決定等について会見しました
https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/statement/2021/0401kaiken.html

 日本政府が特に問題があるというわけではないと思いますが、課題が多いのは事実です。

★(インタビュー)コロナ下の政治と科学 京都大学教授・西浦博さん
https://digital.asahi.com/sp/articles/DA3S14856754.html

政治家、覚悟のかけらもなかった 「8割削減」西浦教授 [新型コロナウイルス]
https://digital.asahi.com/sp/articles/ASP415R7WP3RUPQJ00G.html

「コロナ禍では、科学コミュニケーションが敗北した

 という西浦教授。首相まであがる情報が忖度されているという現状。

 課題は見えていても、どう解決すべきかが見えません。

 科学アドバイザーにしても、政治がその気にならないとできないわけですが、そのためにはどうするかが問題です。

 誰かがどこかでロビー活動のような地道なことをする必要があります。

「生理の貧困」 経済的困窮以外に “恥ずかしい” が要因に
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210406/k10012958121000.html

 生理の貧困は、声を上げる人がいて、問題が可視化ことで、国会で取り上げられるほど大きな問題となりました。

 このように、ネットが見えない課題を明らかにすることはあるし、それで事態が変わることがあるのは事実ですが、問題の複雑さになどに左右され、一概には言えません。

 ただ、「仕方ないよね」と諦めてしまってはいけないと思います。

 研究者の問題は、まだまた「汗」が足りません。工夫も足りません。

 他の領域に学び、動く人がいないといけません。

 私はかつてそれを志し、研究室を追い出されるなど苦しい思いをしました。当事者が問題を訴えることで当事者ではなくなってしまう問題は深刻です。

 幸い以前のように、気に食わない者を弾圧して闇に葬り去ることはできなくなりました。ネットがあるからです。

 想定される最悪の事態に陥った時、生き残る術を準備しつつ、できることをやっていくことが重要だと思います。

 そしてそのためには、私のような、もはや当事者ではなくなったけど関心を持っている層などへの働きかけが重要です。そこら辺を飛び越えて、一般の人に語りかけるのももちろん必要ですが、それと同時に「シンパ」を増やすことも重要だと思うのです。

 そう言った戦術が研究者には全く欠けています。

★地方から京都大学へ。その時まで、僕は「教育の地域間格差」の本当の根深さを知らなかったのだ
https://www.google.co.jp/amp/s/m.huffingtonpost.jp/amp/entry/story_jp_605c1fe8c5b67593e0558906/

根本的なライフコースの解像度みたいなもの、そこに関してはどうしようもなかった。そこに差があることすら自覚できていなかったからだ。

 分かっていないということが分からないという問題。これはどの分野にも生じ得ます。

 研究者は研究以外の世界が見えなくなっているのかなと思います。それは仕方ないのですが、意識して外の視線がどういうものか知る必要があります。

 宣伝ぽくなりますが、日本版AAASには多様な人が集いつつありますので、ぜひそうした気づきの場になってほしいと思います。

★国際科学五輪はコロナに負けない 生物学・浅島誠さん×化学・玉尾皓平さん
https://news.yahoo.co.jp/articles/1383c16647d1f21658dce74fcf0800a2450bff8b

科学五輪はコロナに負けず
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO70618440S1A400C2TCL000/

★コロナ禍で注目、放送大学の世界 現役大学教授も受講中
https://www.google.co.jp/amp/s/www.asahi.com/amp/articles/ASP3Y5DGNP3MOIPE033.html

 遠隔授業の先駆けとも言っていい放送大学。昔臨海実験所にいたとき、実習に来ていた放送大学の学生の方々と交流したことがありますが、学ぶ姿勢に大きな刺激を受けました。

 いまは大卒者などの生涯学習としても活用されているといいます。今後も注目です。

★Society 5.0実現に向けた科学技術・イノベーション 投資の資金循環の在り方とエビデンスシステムの構築に 関する調査・分析委託
調査報告書 (2021年3月19日)
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ経営研究所
https://www8.cao.go.jp/cstp/kihonkeikaku/shikin.pdf

財政投融資分科会(令和2年12月10日開催)議事録 : 財務省
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_filp/proceedings/proceedings/zaitoa021210.htm

令和3年度財政投融資計画の編成上の論点
(国研)科学技術振興機構

 JSTが議論されています。

★科学技術・学術政策研究所の組織再編について | 科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)
https://www.nistep.go.jp/archives/47071

 重要な組織だと思いますので、再編によりパワーアップすることを期待しています。

★科学技術情報ポータルサイトScience Portal Asia PacificとScience Japanオープン
https://www.jst.go.jp/aprc/information/index.html

 サイエンスポータルチャイナはアジアパシフィックの一部に。日本の情報の発信も強化。

★報告書「SDGs達成に向けた科学技術イノベーションの実践」の発行につきまして
https://www.jst.go.jp/report/2021/210405.html

特許庁ステータスレポート2021を取りまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2020/03/20210331009/20210331009.html

★「私たちは変わる」 東大、女性過半の執行部スタート
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFE247MD0U1A320C2000000/

東大の新執行部、過半数が女性に
https://www.sankei.com/smp/life/news/210401/lif2104010043-s1.html

東大に女子は増えるか 合格者の割合、今年最高 それでも21%
https://www.asahi.com/articles/DA3S14859669.html

 なににつけ注目を集める東大。「富士山型」とも言われる大学の序列がよいものとは思いませんが、日本の国民も大学も東大を見ているので、どんどん取り組んでほしいです。

★Gサイエンス学術会議2021
提言・報告等【共同声明】|日本学術会議
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/division-13.html

★新館長 浅川智恵子から就任のごあいさつ | 日本科学未来館 (Miraikan)
https://www.miraikan.jst.go.jp/news/general/202104011869.html

 新しい未来館に期待します。

★Do you obey public-access mandates? Google Scholar is watching
https://www.nature.com/articles/d41586-021-00873-8

Google社、Google Scholarの著者プロフィールに“Public Access”セクションを追加
https://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=12632

★研究不正行為(盗用)の認定並びに博士の学位及び課程修了の取消しについて
https://www.tsukuba.ac.jp/news/20210331133000.html

茨城新聞】論文盗用の元大学院生、筑波大が博士号取り消し
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=16172855070104

 年度末にかけて多数の研究不正事例の調査が公開されました。筑波大では大学院生の盗用が学位剥奪という厳しい措置に。

★「春から○○大学」は狙われている。カルト団体の巧妙すぎる“コロナ禍の新歓”を見破るには
https://m.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_6067baaec5b6c55118b36f1e

 カルト問題は二週前の号にも取り上げていますが、重ね重ね注意していただきたいと思います。

★Opinion: AI Could Aid Cancer Diagnosis, but Caution Is Needed
https://www.the-scientist.com/critic-at-large/opinion-ai-could-aid-cancer-diagnosis-but-caution-is-needed-68584

 これは私の本業にも関わる話で、機械学習の教師データである病理医の診断に診断者間のずれがあることによる問題について言及しています。

★Biden proposes $250 billion investment in research
https://www.sciencemag.org/news/2021/03/biden-proposes-250-billion-investment-research

US Lawmakers Propose Doubling of NSF Funding
https://www.the-scientist.com/news-opinion/us-lawmakers-propose-doubling-of-nsf-funding-68612

 研究重視の姿勢を示すバイデン政権。

★China’s premier astronomy and planetary resources lure foreign collaborators
https://www.sciencemag.org/news/2021/04/china-s-premier-astronomy-and-planetary-resources-lure-foreign-collaborators

China's scientific treasures tempt foreign collaborators
https://science.sciencemag.org/content/372/6537/17

中国、科技部長が両会で基礎研究強化の方針を示す
https://crds.jst.go.jp/dw/20210405/2021040526471/

 近年基礎研究を重視する中国政府ですが、研究施設を外国の研究者に開放する動きも。警戒感も出ています。

★77歳で博士号を取得した男性…本人に直撃した「本当に意味があったのか?」
https://shuchi.php.co.jp/article/7405

 とても励まされます。

★雇うなら波平さんよりZ世代? 議論されない「年齢差別」の落とし穴
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00118/00123/

発達障害者、人材活用せず損失 2・3兆円、野村総研が推計
https://www.chunichi.co.jp/article/228163

デジタル社会における発達障害人材の更なる活躍機会とその経済的インパクト | NRIメディアフォーラム | 野村総合研究所(NRI)
https://www.nri.com/jp/knowledge/report/lst/2021/cc/mediaforum/forum308

 あらゆる差別、機会損失は改善されなければなりません。

★Why you have to dive head-first into English to master it
https://www.nature.com/articles/d41586-021-00879-2

English is the language of science - but precision is tough as a non-native speaker
https://www.nature.com/articles/d41586-021-00899-y

 非英語圏の研究者の不利益。

★人類の課題解決につながる研究を、英大手科学誌編集長
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGH302HX0Q1A330C2000000/

★青き光求め「一人、荒れ野を行く」 孤高の研究 赤崎勇さん死去
https://mainichi.jp/articles/20210402/k00/00m/040/245000c

「最後に会いたかった」 赤崎勇さん死去、教え子ら悼む声
https://www.chunichi.co.jp/article/229777

「努力の人だった」 親交のあった研究者ら赤崎勇さん悼む
https://news.yahoo.co.jp/articles/c90260ce3299b4b678d5dce2b67501c61cc97772

頑固一徹」「不屈の研究者魂」ノーベル賞・赤崎氏死去、共同受賞の天野氏や中村氏ら追悼
https://newswitch.jp/p/26704

青色LED発明でノーベル物理学賞、赤崎勇・名城大終身教授が死去…92歳
https://www.yomiuri.co.jp/science/20210402-OYT1T50182/

 ご冥福をお祈りします。

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“Science Communication News”
[SciCom News] No.916 2021年4月6日号 巻頭言
【発行】一般社団法人科学・政策と社会研究室
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第6期計画決定で日本の研究は立ち直るか?

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         No.915 2021年3月30日号 巻頭言
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【巻頭言】
★第6期計画決定で日本の研究は立ち直るか?
2021年3月23日〜3月30日
カセイケン代表 榎木英介

 久々にYahoo!ニュース個人に記事を書きました。

読売新聞「千人計画」特集が覆い隠す日本の基礎科学の危機
https://news.yahoo.co.jp/byline/enokieisuke/20210330-00229932/

 読売新聞に特に恨みがあるという訳ではありませんが、最近の記事に大きな疑問を感じており、そのことを記事にしました。

★1誌年間5万円が35万円、高価な学術誌を大学は「買えない」…「知のサイクル」崩壊の危機
https://www.yomiuri.co.jp/science/20210323-OYT1T50218/

 この記事のように、科学技術の現場をとらえたよい記事も多く掲載しています。部署が違うから、と言えばそれまでなのですが、少なくとも事実に基づいた記事を書いていただけたらと願っています。

★ポストドクター等の雇用・進路に関する調査(2018年度実績)[調査資料-304]の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/46910

 重要資料。

「15,590 人であり、前回(2015 年度)の調査に比べ、320 人の 減」
「男性は、10,948(70.2%)、女性は、4,641 人 (29.8%)であり、平均年齢は、37.5 歳(男性 37.2 歳、女性 38.1 歳)であった。前回の調査に 比べ、女性の割合が増加し、全体の平均年齢の上昇が認められた。」

★学歴、必要なのに意味がない? ねじれる「学歴インフレ」をイーロン・マスクが斬る
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d6a67e17587ce9c29c3ef507991c223e0027293

 学位とは何かが問われている時代であるとも言えます。

★日本の大学の研究体制が、資金力を含めて崩れてきた原因は何でしょうか?

回答する
https://bit.ly/3rJAUXe

 論客の尾崎さん。その通りだなあと思います。

結局財務省文科省の立てた「選択と集中」という戦略の失敗がそのまま大学経営における戦術にのしかかり、「硬直した大学経営」という戦術の失敗がそのまま戦闘の現場にいる大学教員・研究者たちにのしかかっています。そしてそれは、一番立場の弱い若手にさらに重くのしかかるという有様です。

 この問題を直視せず、排外主義に走っても何も得るものはありません。

 この問題は新計画で立て直せるでしょうか?

★第6期科学技術・イノベーション基本計画 - 科学技術政策 - 内閣府
https://www8.cao.go.jp/cstp/kihonkeikaku/index6.html

若手支援重点 大学ファンドも明記 科学技術基本計画を閣議決定
https://mainichi.jp/articles/20210326/k00/00m/040/406000c

研究力回復へ官民で120兆円投資…政府、基本計画を閣議決定
https://www.yomiuri.co.jp/science/20210326-OYT1T50143/

e-Gov パブリックコメント「第6期科学技術・イノベーション基本計画」答申素案についての意見募集の結果(移動ページ) 科学技術政策 - 内閣府
https://www8.cao.go.jp/cstp/idou/2021/20210324egov.html

 第6期基本計画が決まりました。若手の支援、大学ファンドなど、大きな変化もあります。科学技術予算の「拡大解釈」の問題もあり、実効性が伴ったものになるのか、しっかり見ていかなければなりません。

★総合科学技術・イノベーション会議 第1回 世界と伍する研究大学専門調査会 - 総合科学技術・イノベーション会議 - 内閣府
https://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/sekai/1kai/1kai.html

 若手支援、ファンドなどが議論されています。

研究大学における教員の雇用状況に関する調査[調査資料-305]の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/46913

男性は、10,948(70.2%)、女性は、4,641 人 (29.8%)であり、平均年齢は、37.5 歳(男性 37.2 歳、女性 38.1 歳)であった。前回の調査に 比べ、女性の割合が増加し、全体の平均年齢の上昇が認められた。

職位別に年齢構成をみると、任期無し教授においては、シニア教員が増加(444 人増)する一方 で、中堅教員が減少(537 人減)し、任期無し准教授及び任期付き助教においては、中堅教員が 増加(各 513 人増、219 人増)する一方で、若手教員が減少(各 383 人減、472 人減)するなど、多 くの職位で人数構成の高年齢層へのシフトが認められた。

 若手教員の減少という事態を、第6期計画でどこまで改善することができるでしょうか。

★これはパンデミックではない-「シンデミック」とは何か? - 粥川準二
https://webronza.asahi.com/science/articles/2021032400001.html

コロナで個別試験中止の横浜国大 理工学部で80人欠員
https://news.yahoo.co.jp/articles/0bafc43971b5827a45e0db3fbab9400c10013b40

新型コロナウイルス感染症への対応を踏まえた医師の働き方改革が大学病院勤務医師の働き方に与える影響の検証とその対策に資する研究」の結果(速報版)の公表について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_17636.html

 新型コロナウイルスですが、第4波とも言われる感染拡大が続いています。

 私は先週ファイザー社のワクチンを接種する機会を得ました。第一回目でしたが、肩が上がらないほどの痛みには想像はしていたとはいえ驚きましたが、次第に痛みは引きました。

 変異株にはワクチンの効果が減弱するという話もあり、感染防止の基本は守っていきたいと思っています。

★科学技術に関する国民意識調査-新技術の社会受容性の決定要因の分析-[調査資料-306]の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/47033

★「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」(案)に対するパブリックコメントの結果及び同ガイドラインを取りまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2020/03/20210326005/20210326005.html

 私はこの一年フリーランスとして働き、先日確定申告を終えました。

 このギグワーカー的な働き方は、専門性を持った人の働き方の一つだと思って実践していますが、様々な課題も指摘されています。

 この指針が課題を解決する方向につながればと思います。

★「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」を制定しました
https://www.meti.go.jp/press/2020/03/20210323004/20210323004.html

 生命科学も範囲に入った新指針です。

★「THE世界大学ランキング日本版2021」発表|株式会社ベネッセホールディングスのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000898.000000120.html

英誌発表「世界大学ランキング日本版2021」 278大学が対象…4分野のトップ20は?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20210330-00154221-encount-life

大学ランキング1位に東北大、2位に東工大 英専門誌
https://digital.asahi.com/sp/articles/ASP3T66QKP3TUTIL051.html

東北大が2年連続首位、英専門誌 大学ランキング日本版
https://www.chunichi.co.jp/article/224392

★QS World University Rankings by Subject: Methodology | Top Universities
https://www.topuniversities.com/subject-rankings/methodology

Out Now: QS World University Rankings by Subject 2021 | Top Universities
https://www.topuniversities.com/university-rankings-articles/university-subject-rankings/out-now-qs-world-university-rankings-subject-2021

 二つの大学ランキング。

★「東大」を遥かにしのぐ超エリート大卒の芸能人がこんなにいた!
https://article.auone.jp/detail/1/5/9/178_9_r_20210324_1616576751741167

 世界大学ランキングを芸能人の格付けに使うとは…。

★学術会議改革の素案 4月上旬の提示求める 井上科学技術相
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210323/k10012932091000.html

 世間の関心は失われた感がありますが、決して忘れてなあなあにすれば良いという問題ではありません。

★日本の科学を元気に! 「日本版AAAS」設立へ
https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2021/3414_02

 宮川剛さんが書かれています。

毛利衛から退任のごあいさつ | 日本科学未来館 (Miraikan)
https://www.miraikan.jst.go.jp/news/general/202103291853.html

科学未来館、毛利館長退任 奔走20年、事業仕分けも乗り越え
https://mainichi.jp/articles/20210327/dde/041/040/030000c

 毛利さん自身が挙げられているように、09年の事業仕分けの回答は本当に見事なもので、ああいう議論ができれば予算も有効に使われていくのではないかと思っています。お疲れ様でした。

★Opinion: Preprints in the Public Eye
https://bit.ly/39uO7wD

★医学部法医学教室における経費の不正使用の疑いについて | TOPICS | 近畿大学
https://www.kindai.ac.jp/news-pr/important/2021/03/031820.html

近大医学部教授 3000万円超疑い 刑事告訴検討
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210325/2000042977.html

3千万円超の経費を不正請求か 近畿大、教授の告訴検討
https://www.chunichi.co.jp/article/224491

司法解剖40年担当、近大医学部教授が研究費3200万円を不正受給か
https://news.yahoo.co.jp/articles/745aa15875c7d1d9e867c1893025700072f31493

 ついに大学がプレスリリースを出しました。指摘流用もあったようです。

 私はかつて近畿大学医学部に所属していましたので、もし在籍中にこの問題が発生していたらどうだっただろうと考えてしまいます。

★大学・大学院におけるアカハラ・セクハラ防止対策、第三者機関の設置を。 - きいたかし(キイタカシ
https://go2senkyo.com/seijika/122181/posts/221398

 城井崇議員。研究の問題に造詣が深い議員の一人です。

★大学のIT管理者、誤って全ユーザープロファイル消去。学生や研究者焦る
https://japanese.engadget.com/vu-wellington-accidentally-resets-all-desktop-p-cs-110035410.html

 研究データ1年分がすっ飛んだ人もいて、悲劇的です。バックアップも近年は私的に持てない施設も多いので、こうしたことがあると本当に厳しいですね。

国際日本文化研究センター教員の不適切発言について(※2021年3月26日追記)
https://topics.nichibun.ac.jp/pc1/ja/sheet/2021/03/24/s001/

SNSで女性研究者を中傷 呉座勇一助教日文研が注意
https://mainichi.jp/articles/20210324/k00/00m/040/237000c

日文研が呉座助教の不適切発言謝罪 女性研究者おとしめるツイート
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/535715

呉座勇一氏が溺れた「フェミ・リベラル叩き」というマノスフィアの“沼” - 勝部元気
https://webronza.asahi.com/culture/articles/2021032900004.html

呉座界隈問題と私のTwitter夜逃げ(その1)
https://note.com/mshin0621/n/n9a332859c9f0

「内輪だからいい」では済まない侮辱発言、ハラスメントが続く組織は“コミュニケーション能力が低い”:河合薫の「社会を蝕む“ジジイの壁”」
https://www.itmedia.co.jp/business/spv/2103/26/news017.html

 呉座さんの問題が拡大しています。

 特定の研究者を中傷することは言語道断でありハラスメントとして所属機関が声明を出したのは当然です。

 そして、被害者の研究者を誹謗中傷する声が止みません。これも言語道断であり、こうした行為を強く非難します。

★グーグルのワークショップを研究者たちが欠席 著名なAI研究者2名解雇の波紋収まらず
https://ledge.ai/google0327/

グーグル、AI研究者に最大650万円の助成金断られる 著名なAI研究者2名解雇の波紋
https://ledge.ai/google0329/

★答申本文
https://koukai-hogo-db.soumu.go.jp/reportBody/14930

別紙に掲げる文書1ないし文書5(以下,併せて「本件対象文書」という。)につき,その一部を不開示とした各決定は,妥当である。

 これは東大医学部の研究不正の調査報告書の件で、公開しないことは妥当とのこと。

 こういったことも含め、研究機関の内側での調査の限界を感じます。

★1834人の遺体「解剖録」、ハンセン病の療養所で確認
https://digital.asahi.com/sp/articles/ASP3T764TP3SPPZB00F.html

 同意を得ない解剖があったとしたら、これは大きな問題です。

 ただ、記事の中では、解剖そのものが人権を毀損する行為とも読めるので、解剖を生業の一つとする病理医としては考えさせられます。

★数学・物理の男性イメージを説明する新モデルを検証
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20210324/index.html

数学・物理の男性イメージを説明する新モデルを検証 | Kavli IPMU-カブリ数物連携宇宙研究機構
https://www.ipmu.jp/ja/20210324-STEM-participation

東大教授ら、数学・物理の男性イメージを説明する新モデルを検証
https://s.resemom.jp/article/2021/03/24/61119.html

 東大の横山教授の研究。

★完璧主義の私がうつ病に 研究職を外れ、手に入れた世界
https://www.asahi.com/articles/ASP3J44QDP2TULBJ00X.html

「初の子持ち研究者」に教授のマタハラ でも変えないと 
https://digital.asahi.com/sp/articles/ASP3J44KDP2VULBJ00P.html

女性研究者採用に優遇策 下駄はかせ批判に名古屋大は
https://digital.asahi.com/sp/articles/ASP3L44KKP3HPLBJ007.html

 朝日新聞の連載。

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“Science Communication News”
[SciCom News] No.915 2021年3月30日号 巻頭言
【発行者】一般社団法人科学・政策と社会研究室(担当 榎木英介)
【編集者】Science Communication News編集部
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