科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

科学コミュニケーション

科学コミュニケーションが目指すべきもの

大学院進学ガイド本編集が佳境を迎えている。執筆協力者の方にメールを出したり、いろいろやることがある。 ようやく見えてきた感じがする。素人が本を作ることの果てしない厳しさ。けれど本を作ることの面白さも感じた。 さて、7月31日の朝日新聞に平川幸秀…

既存科学出版と科学コミュニケーションの大きな溝

最近思うのだが、いわゆる今はやりの科学コミュニケーションに関わる人たちと、科学書や科学雑誌、科学ジャーナリズムなど既存の科学出版に関わる人たちの間に、非常に大きな溝があるように思う。 既存というと差別的なニュアンスがあるが、そんなことはなく…

2年目のコーステップにエール

北大の科学技術コミュニケーター養成コース(CoSTEP)の二期目が開講した。 つぶやきおやじさんが詳しく述べているが、開校式や懇親会はなかなか盛況だったようだ。 今回は私たちのNPOからも、立花さんが選科生として参加する。立花さんがCoST…

科学コミュニケーションに市場原理

休日だが、NPOがらみの仕事がたまっている。まあ、がんばらなくちゃ。 さて、科学技術週間も終わり、世の中落ち着いてきたが、ここであらためて、科学技術週間を振り返ってみたい。 サイエンスウォーカーから始まって、サイエンスカフェ、一家に1枚ゲノム…

サイエンスカフェ体験記

4月22日に、科学週間企画のサイエンスカフェを行ってきた。以下メールマガジンの編集後記に書いたものをちょっと改編。■NPO法人サイエンス・コミュニケーション(サイコムジャパン)では、4月22日(土)に大阪にてサイエンスカフェを開催した1)。■これ…

情報を届けるということ〜サイエンスウォーカー論

年度末ということで、忙しく、寝る間もないくらい(事実です)。ようやくひと段落したので、宿題をかたづける。 主題は「サイエンスウォーカー」について。 まず、サイエンスウォーカーが何かということから。 オフィシャルなページがないので、報道などから…

サイコムサイエンスカフェやります!

JSTからこんなプレスリリースがあった。「サイエンスカフェ」の全国展開について (科学技術週間(4月17日〜23日)に全国20ヵ所で開催) 私たちサイコムジャパンもこれに参加し、はじめてサイエンスカフェを開催する。場所は大阪。 今までカフェがどうの…

北大より帰神、そして神戸でカフェ

怒涛のような北大CoSTEP発表会から神戸に帰ってきた。 暴風雪の可能性があるということで、どうなるか心配したが、なんとか避けられたようだ。 北大ではいろいろな刺激を受けた。以下2日目の様子を。 Gert Balling さんの話からは、カフェを効果的に行…

札幌にて

現在、北大の科学技術コミュニケーター養成コースの卒業発表会に参加するため、北海道に来ている。 http://costep.hucc.hokudai.ac.jp/symposium.html 私は、受講生の卒業発表にコメントを述べる役だった。私なんぞにつとまるのかな、と不安に思いつつも、い…

科学コミュニケーション百年構想?

本日発行のメルマガの編集後記では、このブログに書いた「金メダルとノーベル賞」を改編して掲載した。 結構分かりにくく、冗長で誤解を招いたみたいで、いくつかご意見をいただいた。 ちょっと言い訳させていただく。 まず誤解を生んだのはこの文章。■オリ…

科学コミュニケーション、ドキュメントから

今の日本の科学コミュニケーションブームは勢いがある。 たとえば、今年の科学技術週間(4月)では、全国でいっせいにサイエンスカフェが開催されるという。各カフェ団体には打診がいっているようだ。 楽しみといえば楽しみだが、一方で批判の声も高まって…

科学コミュニケーションと理科

先日科学コミュニケーター若手交流会が東京で開催された。 サイコムジャパンからは立花さん、春日事務局長が出席した。詳しい内容はhttp://d.hatena.ne.jp/Membrane/20060218/p1などをご参照されたい。 私は若手の年齢はとうに超えたし(生化学若い研究者の…

科学コミュニケーションを考えた2日間

2月14〜15日にかけて、東京方面に出張してきましたので、ご報告させていただきます。1)2月14日総合研究大学院大学 科学コミュニケーターワークショップに立花会員とともに参加してきました。 立花さんは前日より懇親会も含めてご参加だったのですが、私…

現場知

昨日もNHKスペシャルを見たわけだが、やはり医療現場と患者の間に大きな溝が存在しているのを実感した。 昨日の番組では、ホスピスがあたかも医療の敗北、好ましくないところとして描かれていた。 「死は敗北ではない」というのが昨今の流れかと思ってい…

医師と患者とコミュニケーション

NHKスペシャル「日本のがん医療を問うII」を見る。 医療の質の標準化は皆同意する。問題は医療政策にいかに患者の声を取り入れるべきかということか。 「効く薬があるのにどうして処方してくれないんだ」 という強い声は分かる。ただ、同じ治療でも効く…

科博で科学コミュニケーター養成

うっかり見落としていて、今日発見した。国立科学博物館におけるサイエンスコミュニケータの養成について 来年度からサイエンスコミュニケータ養成のための講座を開講するそうだ。 科学館自らがコミュニケーターを養成するとは、新しい試みだ。今後を注目し…

サイエンスカフェポータル

え〜、NPO法人なのに、フリーなウェブサービスを使うのは心苦しいのだが…できる限り独自ドメインに情報を集約するのが筋なのだが… とはいうものの、メルマガはまぐまぐとメルマを利用しているし、もうひとつのブログ研究ニュースクリップも、News Handler…

理科好きと科学者

私たちサイコムジャパンのメーリングリストでも、以下の記事が大いに話題になっている。理科大好きでも科学者イヤ 中3男子56%・女子81% http://www.asahi.com/life/update/1210/006.html 問題になっているのはやはり以下の部分。ところが、「科学者に…

すみません

このブログのフィルターが強すぎるのか、コメントが迷惑コメントになってしまうことが多くて困っています。 というわけで、非常に重要な指摘をコメントでいただいていたことにいまさら気づきましたので、ご紹介させていただきます。ハンドルネームyesさんで…

ブログでなくても

本当はデジタルデバイドやネットの危険性に対してどうすべきか、ということを書こうと思ったが、またもやアウトリーチのことを書く。 まず「アウトリーチ」という言葉に関して。 アウトリーチとは何か、あまり定義しないで使ってしまったようで申し訳ない。…

ブログのアウトリーチ性

お返事が遅くなって申し訳ありません。つぶやきおやじさんからは質問のお答えをいただいている。また別の項できちっと触れさせていただく。 ブログをアウトリーチとして用いないことについて、仙台通信さん、CoSTEPさん、5号館のつぶやきおやじさんか…

つぶやきさんへの質問

STS学会では、つぶやきおじやじさん http://shinka3.exblog.jp/のブログについての発表はじめ有益な話を聞けたと思う。で、学会はやはり無料お試しみたいで、質問できず不完全燃焼という感じ。つぶやきおやじさんにも質問したが、時間切れ寸前だったので…

東工大科学技術コミュニケーション論

けけみさんのとっさ日記で知ったが、東工大でも科学技術コミュニケーション関係の講義がはじまるという。●2005年後学期開講 新設大学院科目 科学技術コミュニケーション論(4単位) http://www.ryu.titech.ac.jp/info/05newclass1.htm●シラバス http://www.…

市民科学研究室会員募集

私たちサイエンス・コミュニケーションでも大変お世話になっている市民科学研究室さんが、新規会員を募集している。 市民科学研究室さんは、NPOとしては10年以上の歴史を持ち、東京本郷に事務所を構えている。私たちよりはるかにしっかりしたNPOだ。私…

あきらめない

今月号の現代科学 http://218.251.126.22:8080/t_dojin/FMPro?-db=maindb.fp5&-format=detail%5fg.htm&-lay=cgi&-sortfield=%8f%91%96%bc%82%e6%82%dd&-sortorder=descend&-max=1000&-recid=33437&-findall=の記事「社会不安を生む科学」(渡辺 正)を読んで…

神戸サイエンスカフェに参加

神戸大学発達科学部が主宰するサイエンスカフェ@酒心館 http://neweb.h.kobe-u.ac.jp/civilsci/cafe1.htmlに行ってきたのでご報告。 小雨降る中向かったのは、酒心館という造り酒屋の中にあるホール。結構広い。 少々きつめに椅子がならべられていて、スラ…

科学雑誌の位置

新しい科学雑誌が誕生した。その名も「サイエンスウェブ」 http://www.scienceweb.co.jp/ 新しい科学雑誌の誕生を祝いたい。まずは手にとってみよう。 「科学雑誌は売れない」と言われる。たとえば学術の動向は2004年の10月号 http://www.h4.dion.ne.jp…

早稲田大学科学技術ジャーナリスト

現在新ブログ解説に向け準備中。まだ公開できるレベルに達していないので、しばらくお待ちいただきたい。 ところで、早稲田大学の科学技術ジャーナリスト養成プログラム http://www.waseda-stj.jp/の教員が発表されていた。http://www.waseda-stj.jp/faculty…

ブログ考・続

このブログは、新規コメントの一覧も、トラックバック一覧もないので、ちょっと使い勝手が悪いなあ。 ともかく、サイコムジャパンのメンバーでもある春日氏がブログについてコメントしていたので、ご紹介。「ブログ」の要はパーマリンクである http://skasug…

ちゃんこ構想

今までメールマガジンの編集後記などに何度も書いてきたことだけれど、科学コミュニケーションを広げるために、相撲のシステムをまねしたらよいのではないかと思っている。 聞きかじったことなので、どこまで正しいか分からないけれど、相撲取りは引退したら…