NHKスペシャル「日本のがん医療を問うII」を見る。
医療の質の標準化は皆同意する。問題は医療政策にいかに患者の声を取り入れるべきかということか。
「効く薬があるのにどうして処方してくれないんだ」
という強い声は分かる。ただ、同じ治療でも効く人と効かない人がいる。 重要なのは患者さんの納得なのかも知れない。
情報の開示、双方向コミュニケーション…
出席していた患者さんの中にも意識の違いがあったように思う。
厚生労働省に懇願する人と、患者を資源として活用してくれと、当事者として何かしようとする人。
医師も同じ。
患者を「しろうと」呼ばわりするパターナリズムな医師と、患者さんを医師の知らない経験をしている、いわば「患者の専門家」として尊重し、双方向コミュニケーションの重要性を認識する医師。
科学コミュニケーションと同じ問題をかかえている。