科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

ポスドク問題

日本物理学会雑誌12月号にポスドク問題の記事を書きました

本日別刷が届きました。 「ポスドク問題−現状と課題−」と題して、ポスドク問題の歴史から現状、そして私見を交えて解決策を書きました。 解決策では、今一番言いたいことを書きました。 私たちがなぜサイエンス・コミュニケーションと名乗っているのか、キャ…

若手研究者の就職難と劣悪な待遇の解決のための公開シンポジウム

以下のシンポジウムに参加いたします。 http://www.jcp.or.jp/tokusyu/daigaku/071205.pdf に案内が出ています。 若手研究者の就職難と劣悪な待遇の解決のための公開シンポジウム ――日本の学術の将来と社会の発展をみすえて――「高学歴難民」「高学歴ワーキン…

日本学術会議のシンポの様子ほか

あまり時間がとれないので、今朝発行予定のメルマガのキャリアに関する部分をそのままはりつけます。●公開シンポジウム「研究・教育者等のキャリアパスの育成と課題」について(結果報告) http://www.scj.go.jp/ja/info/iinkai/bunya/kisose/sinpo101...●我…

本音で語るポスドク問題報告

先日サイエンスアゴラ2007で、「本音で語るポスドク問題」というイベントを開催しました。そのときの議論から考えたことなど。ちなみに「5号館のつぶやき」というブログで批判されてます((^_^;)http://shinka3.exblog.jp/7528203/ 議論を聞いていると…

サイエンスアゴラ2007サイコムジャパン企画ご案内

サイエンスアゴラ2007という行事が、来週日本科学未来館近辺で行われます。 以下、サイコムジャパンのサイエンスアゴラ2007実行委員長、横山雅俊会員のご挨拶です。 皆様、是非お気軽にいらっしゃってください。 早いものでもう来週末になりますが、国際研究…

月刊テーミス11月号

月刊テーミス11月号にこんな記事が出ていた。「博士」の就職難・大学院の失敗は当然だ‐「大衆化」の成れの果て ポスドク問題を概観した内容で、この問題の現状がよく分かる記事だ。さまざまなデータを引用し、非常にバランスよくまとめていると思う。 最後の…

Natureの記事

Natureが日本のポスドク問題を解説する記事を掲載しています。Scientists to spare とりあえずご紹介まで。感想などをお聞かせください。

一部で既に話題の本 高学歴ワーキングプア

高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書)作者: 水月昭道出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/10/16メディア: 新書購入: 9人 クリック: 324回この商品を含むブログ (231件) を見る 主に文系の問題を扱った本。まだざっと目…

ポスドク問題新資料

科学技術政策研究所から。 調査資料-103 博士号取得者の就業構造に関する日米比較の試み - キャリアパスの多様化を促進するために - 調査資料-133 大学、公的研究所における研究者公募の現状 ご紹介まで。

大学教授市場

[高等教育シリーズ] 日本の大学教授市場 (高等教育シリーズ 142)作者: 山野井敦徳出版社/メーカー: 玉川大学出版部発売日: 2007/09/30メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (7件) を見る 先月出た新刊。大学教授の「市場」について、歴史を追…

博士売り込み大作戦

朝日の記事。 「博士売り込み大作戦 就職応援の催し、各地で」。 早稲田大の化学系ポスドクへの期待、応用物理学会の博士後のキャリアを考える、日本化学会の博士セミナー、そして日本物理学会のキャリア支援センターが紹介されている。 こうした取り組みが…

日本物理学会の取り組み

下の記事でご紹介した日本物理学会のキャリア支援センターが、ポスドクに関するアンケート調査を開始している。 研究者のキャリア支援に関する調査 日本物理学会、並びに国立教育政策研究所では、物理学を専攻する研究者、ポスドク・博士課程在籍者の方々を…

AERA9月24日号で博士の就職問題

AERA 2007年9月24日号に「博士の就職力 学会も後押し」という記事が。 内容は、主に文系の博士の就職の厳しさを取り上げている。ブログ「漂流博士」の作者の方などが登場。応用物理学会の「キャリアエクスプローラーマーク」のことも。 今年はマスコミがこの…

学会などの動き、まとめ

ポスドク問題が話題になりはじめたのはいつのころだろう。 読者共作2「ポスドク1万人計画と科学技術立国」 (2001年)がその走りだろうか。この記事は、まだ私たちがNPO法人を作る前に行った投書キャンペーンの一環で、仲間の一人が書いてくれたものだ。 20…

雑感あれこれ

ウェブ上でいくつか、ポスドクや博士の就職問題についての議論があったので、取り上げさせていただく。 2007.9.2 「『博士の生き方』5年目に入って考えていること」 奥井さんとは、一時御一緒に活動させていただいた時期もあったが、今は若干の方向性の違い…

毎日新聞理系白書番外編

理系白書2007:番外編 博士の就職難問題 企業との溝、埋まらず。 ポスドク問題を概観したあと、企業に博士が就職するためにどうすればよいか、各団体の取り組みなどを紹介している。 この前のNatureのキャリアセミナーでもお話したが、関係者は「…

文部科学省科学技術・学術審議会総会開かれる

9月6日、文部科学省科学技術・学術審議会総会の第22回総会が開催されました。 概算要求のほかに、ポスドク問題も議題になったようです。 当NPOのメンバーでもある立花さんが傍聴報告を書いてくださっています→こちら。

科学技術政策担当相、ポスドク問題への取り組みを表明

本日(2007年9月3日)の日本経済新聞科学面に、先日就任した新しい科学技術担当の岸田文雄大臣のインタビューが掲載されていました。 そこで、注目すべき発言をしています。現在の科学技術政策の課題は、という記者の問いに以下のように答えています。 理工…

Natureのセミナー

突然ではありますが、急遽代役として、NPG ネイチャーアジア・パシフィックのキャリアセミナーにてお話をさせていただくことになりました。 9月3日まで募集中です。 内容は「研究者の多角的なキャリアパス提案」。 このブログも含めて、研究者の多彩なキャリ…

社団法人日本物理学会キャリア支援センター開設記念式

日本物理学会は、「科学技術関係人材のキャリアパス多様化促進事業」の平成19年度分に採択され、キャリア支援センターを開設しました(詳しくはこちら)。 9月3日に開設記念式が行われるそうです。詳しくはこちらをご覧ください。 学会がこうしてキャリア問…

最悪にさせてなるものか

来月から私たちサイコムジャパンも連載を持たせていただく日経BTJジャーナルですが、8月号には厳しい指摘がなされていました。 橋本昌隆・株式会社フューチャーラボラトリ代表取締役社長は、このまま何もしなければ、ポスドク問題は最悪の形で終結すると述べ…

私たちは既にこんな活動をしています

最近「ポスドク問題で我々も動かなければ」と言っていますが、NPOのメンバーから、「既にいろいろな活動をしている!」と叱られた?ので、ここできちんとご紹介します。 昨年より数回にわたり開催しているのがキャリアチェンジセミナーです。 15分間理系キャ…

博士500人企業に派遣

本日朝、日経新聞の一面をみたら、いきなり「博士」という文字が飛び込んできました。 ウェブにも一部掲載されています。 文科省、即戦力の博士養成・500人を就業体験に派遣 博士やポスドクを企業に長期派遣する「博士版インターンシップ」を文部科学省がは…

自己責任と政策のハザマに

ポスドク問題の解決法は、二種類ある。 一つは、「政府が責任をもって対応せよ」もう一つは「全部自己責任だから、自分でやれ」。 ブロガーを分類してみると 政府対応重視 労働問題としてのポスドク問題(5号館のつぶやき) ポスドク滞留の責任は政府が取ら…

当事者が動けと言っても

ポストドクターの問題は、今まで書いてきたとおり根深いものがあり、すぐに解決できるわけではありません。 そして、当事者が積極的に動かない限り、そう簡単には問題は解決しません。そのことは、以前別ブログにも書きました。 アメリカには、National Post…

一つの提案〜キャリアサポートセンターの設置

ポスドク問題の解決策を探る目的で、いろいろな資料を読み解いていますが、ここで一つの提案を簡単にしてみたいと思います それは、日本学術会議のような学会の連合会が、キャリアサポートセンターを作るということです。 モデルがあります。それはJリーグ…

科学技術基本計画からポスドク問題を探る

日本の科学技術政策は、科学技術基本法に基づき、5年ごとの科学技術基本計画を指針として運営されています。 第3期基本計画で、25兆円の財政投資に関して議論があったことは記憶にあたらしいことですが、基本記計画では、研究者の人材育成についてもふれら…

研究者は実は不足している?

5号館のつぶやき「ブログでバイオ 第29回 「博士と自己責任論」で述べられた研究者の過剰に対し、ブログでバイオ 第30回 「今の博士、これからの博士に求められるもの」で、研究者は不足しているという反論がでています。私も講演などで研究者の需要と供…

オーバードクター問題 いつかきた道

オーバードクター問題―学術体制への警告作者: 日本科学者会議出版社/メーカー: 青木書店発売日: 1983/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (5件) を見る 私たちNPO法人サイエンス・コミュニケーションが出した失敗しない大学…

具体的行動案

ポスドク問題に関して、何らかの行動を起こすべきという機運が高まっています。しかし、闇雲に行動しても無駄です。戦略的に動く必要があります。アメリカに学ぶ市民が政治を動かす方法作者: バリー・R.ルービン,Barry R. Rubin,鈴木崇弘出版社/メーカー: 日…