科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

AERA9月24日号で博士の就職問題

 AERA 2007年9月24日号に「博士の就職力 学会も後押し」という記事が。

 内容は、主に文系の博士の就職の厳しさを取り上げている。ブログ「漂流博士」の作者の方などが登場。応用物理学会の「キャリアエクスプローラーマーク」のことも。

 今年はマスコミがこの問題を頻繁に取り上げる。朝日も「博士、漂流 国策で急増、狭い就職口」や博士たちの憂鬱(上)正規採用 険しい道博士たちの憂鬱(下)産学官、 就職支援へ新事業といった記事を出している。

 文系の博士就職問題は、理系と少し異なっているように思う。というか、理系以上に熾烈だ。

 文系は、理系では1980年代に終わった「オーバードクター問題」をまだ抱えている。それはいわゆる非常勤講師問題

 地位もなく、補償もなく、安く買い叩かれる状況は、ポスドク問題以上の厳しさだ。最近のこの問題のニュースなどはこちらなど参照。立命館大学の非常勤講師の方がハンストをした件は記憶に新しい。

 非常勤講師の方々は、組合を作って待遇改善運動をしている。以下代表的な組合。

 理系のポスドク問題に関しては、組合、ユニオンの是非、という段階で議論が止まっているが、上記のような先行の組合の活動を参考にしてみてはどうだろう、と思う。