本日(2007年9月3日)の日本経済新聞科学面に、先日就任した新しい科学技術担当の岸田文雄大臣のインタビューが掲載されていました。
そこで、注目すべき発言をしています。現在の科学技術政策の課題は、という記者の問いに以下のように答えています。
理工系の研究者は日本の活力を維持するために重要な存在だ。しかし博士号取得者が定職につけない「ポスドク問題」などが起きている。大学や公的研究機関における人材育成の仕組みを見直す必要がある。例えばポスドクの任期が切れた後に意欲を持って働ける環境を用意するなど、研究者のキャリア支援に力を入れたい。
私はこの発言を評価したいと思います。科学技術政策の課題として真っ先にポスドク問題を挙げ、キャリア支援に力を入れると明言しているわけです。
具体的にどうするか、となると、難しいとは思いますが、新大臣の意欲的な発言に勇気付けられました。この問題について、総合科学技術会議や国会で議論が高まってほしいと思います。
とりあえずご紹介まで。