科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

2007-01-01から1年間の記事一覧

雑感あれこれ

ウェブ上でいくつか、ポスドクや博士の就職問題についての議論があったので、取り上げさせていただく。 2007.9.2 「『博士の生き方』5年目に入って考えていること」 奥井さんとは、一時御一緒に活動させていただいた時期もあったが、今は若干の方向性の違い…

毎日新聞理系白書番外編

理系白書2007:番外編 博士の就職難問題 企業との溝、埋まらず。 ポスドク問題を概観したあと、企業に博士が就職するためにどうすればよいか、各団体の取り組みなどを紹介している。 この前のNatureのキャリアセミナーでもお話したが、関係者は「…

安倍首相の科学政策

安倍首相の時代はわずか1年。この間の科学技術政策を考えると、やはりイノベーション25戦略会議が一番大きかっただろう。 最終とりまとめをまとめたのは、安倍内閣の業績だろう。黒川清氏を内閣府特別顧問にしたことも新しかった。 もちろん、イノベーショ…

メルマガ205号〜マイナー問題としてのポスドク問題

APECや概算要求など、いろいろなニュースがありました。 Editorialでは、またもキャリア問題について書かさせていただきました。 最近キャリア問題ばかり取り上げていますが、「一部の人間だけ盛り上がっている」との批判を受けています。 確か…

安倍首相の所信表明演説

第168回国会が開会した。 安倍首相の所信表明演説から、科学技術に関連する部分を抜き出してみる。 (安心して暮らせる社会を実現する) 食への信頼が揺らいでいます。正しい食品表示を徹底するとともに、水際における輸入食品の監視体制を強化します。 …

文部科学省科学技術・学術審議会総会開かれる

9月6日、文部科学省科学技術・学術審議会総会の第22回総会が開催されました。 概算要求のほかに、ポスドク問題も議題になったようです。 当NPOのメンバーでもある立花さんが傍聴報告を書いてくださっています→こちら。

メルマガ204号目次〜概算要求など

概算要求の締め切りなど、大きなニュースもありました。 文部科学省が国立大学交付金2.2%増を要求したというニュース、どうなるでしょうか。 そのほかお知らせです。 サイエンスアゴラ2007で「本音で語るポスドク問題」を開催することが正式決定しました…

科学技術政策担当相、ポスドク問題への取り組みを表明

本日(2007年9月3日)の日本経済新聞科学面に、先日就任した新しい科学技術担当の岸田文雄大臣のインタビューが掲載されていました。 そこで、注目すべき発言をしています。現在の科学技術政策の課題は、という記者の問いに以下のように答えています。 理工…

Natureのセミナー

突然ではありますが、急遽代役として、NPG ネイチャーアジア・パシフィックのキャリアセミナーにてお話をさせていただくことになりました。 9月3日まで募集中です。 内容は「研究者の多角的なキャリアパス提案」。 このブログも含めて、研究者の多彩なキャリ…

急ではありますが

概算要求のシーズン〜メルマガ203号

メールマガジン203号の目次です。 概算要求のシーズンで、各省がいろいろな要求を出しています。科学技術関連でも様々な報道がなされました。 国立大学運営費の毎年1%減額がどうなるのかなど、注目すべきところがあります。今後も追っていきたいと思います…

新しい大臣は…

組閣が行われ、閣僚名簿が発表されました。文部科学大臣は伊吹文明氏が留任となりました。 科学技術政策担当は岸田文雄氏に決まりましたが、イノベーション25担当はなくなりました。 岸田氏の経歴をみると、科学技術には多少の接点があるようですが、科学…

文部科学時報2007年8月号

文部科学時報の2007年8月号には、特別記事「科学技術関係人材の活躍促進に向けて」が掲載されています。 以下目次です。キャリア問題に関する文部科学省の施策がまとまっています。 ●人材の養成・確保に向けた取組 /科学技術・学術政策基盤政策課 ●科学技術…

社団法人日本物理学会キャリア支援センター開設記念式

日本物理学会は、「科学技術関係人材のキャリアパス多様化促進事業」の平成19年度分に採択され、キャリア支援センターを開設しました(詳しくはこちら)。 9月3日に開設記念式が行われるそうです。詳しくはこちらをご覧ください。 学会がこうしてキャリア問…

東大文学部に博士が少ない理由

今週の週刊新潮になかなか面白い記事が出ていました。 『「小谷野敦」がブログで暴いた東大文学部には「博士が少ない」』という記事です。 小谷野氏のはてな日記「猫を償うに猫をもってせよ」の8月17日の記事「東大文学部白書」を紹介していて、博士号ない人…

最悪にさせてなるものか

来月から私たちサイコムジャパンも連載を持たせていただく日経BTJジャーナルですが、8月号には厳しい指摘がなされていました。 橋本昌隆・株式会社フューチャーラボラトリ代表取締役社長は、このまま何もしなければ、ポスドク問題は最悪の形で終結すると述べ…

私たちは既にこんな活動をしています

最近「ポスドク問題で我々も動かなければ」と言っていますが、NPOのメンバーから、「既にいろいろな活動をしている!」と叱られた?ので、ここできちんとご紹介します。 昨年より数回にわたり開催しているのがキャリアチェンジセミナーです。 15分間理系キャ…

博士500人企業に派遣

本日朝、日経新聞の一面をみたら、いきなり「博士」という文字が飛び込んできました。 ウェブにも一部掲載されています。 文科省、即戦力の博士養成・500人を就業体験に派遣 博士やポスドクを企業に長期派遣する「博士版インターンシップ」を文部科学省がは…

自己責任と政策のハザマに

ポスドク問題の解決法は、二種類ある。 一つは、「政府が責任をもって対応せよ」もう一つは「全部自己責任だから、自分でやれ」。 ブロガーを分類してみると 政府対応重視 労働問題としてのポスドク問題(5号館のつぶやき) ポスドク滞留の責任は政府が取ら…

バイオ燃料問題など〜メルマガ202号

お盆をはさんだため、少々量が少なめでしたが、あす発行のメールマガジンをご紹介します。 バイオ燃料に関する問題がめをひきます。※SciCom NewsはNPO法人サイエンス・コミュニケーションの発行するメールマガ ※ジンで、毎週月曜配信されます。 ※詳しくはサ…

当事者が動けと言っても

ポストドクターの問題は、今まで書いてきたとおり根深いものがあり、すぐに解決できるわけではありません。 そして、当事者が積極的に動かない限り、そう簡単には問題は解決しません。そのことは、以前別ブログにも書きました。 アメリカには、National Post…

日経BTJジャーナルに連載開始

私たちのNPOは、会計年度を9月から8月としているので、今の時期が決算やらまとめやらをしないといけいない時期だったりします。 総会は9月30日に開催する方向で検討中です。というわけで、あわただしく過ぎていきます。 ところで、発表があります。 日経…

生化学若い研究者の会・生命科学夏の学校〜はやくも2週間

生化学若い研究者の会・生命科学夏の学校でお話をさせていただいてから、はやくも2週間がたちました。 私はワークショップ「研究下流社会をぶっとばせ!幸せをつかむためのサバイバル術」で、ちょっと過激なお話をさせていただきました。 話の内容は、このブ…

一つの提案〜キャリアサポートセンターの設置

ポスドク問題の解決策を探る目的で、いろいろな資料を読み解いていますが、ここで一つの提案を簡単にしてみたいと思います それは、日本学術会議のような学会の連合会が、キャリアサポートセンターを作るということです。 モデルがあります。それはJリーグ…

科学技術基本計画からポスドク問題を探る

日本の科学技術政策は、科学技術基本法に基づき、5年ごとの科学技術基本計画を指針として運営されています。 第3期基本計画で、25兆円の財政投資に関して議論があったことは記憶にあたらしいことですが、基本記計画では、研究者の人材育成についてもふれら…

研究者は実は不足している?

5号館のつぶやき「ブログでバイオ 第29回 「博士と自己責任論」で述べられた研究者の過剰に対し、ブログでバイオ 第30回 「今の博士、これからの博士に求められるもの」で、研究者は不足しているという反論がでています。私も講演などで研究者の需要と供…

研究者の需要と供給の問題

オーバードクター問題 いつかきた道

オーバードクター問題―学術体制への警告作者: 日本科学者会議出版社/メーカー: 青木書店発売日: 1983/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (5件) を見る 私たちNPO法人サイエンス・コミュニケーションが出した失敗しない大学…

大統領、競争力法案に署名・理数系教員養成が加速〜メルマガ201号

今週はEditorialではポスドク問題について書きました。 ポスドク問題については、このブログでもだいぶ書いてきましたが、集中的に議論するために、科学技術政策クリップのほうで扱うことにしました。 大きなニュースとしては、口蹄疫の問題や、ア…

具体的行動案

ポスドク問題に関して、何らかの行動を起こすべきという機運が高まっています。しかし、闇雲に行動しても無駄です。戦略的に動く必要があります。アメリカに学ぶ市民が政治を動かす方法作者: バリー・R.ルービン,Barry R. Rubin,鈴木崇弘出版社/メーカー: 日…