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石破首相退陣と科学技術政策〜首相に独自色はあったか

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      No.1140 2025年9月3日(9月8日発行)巻頭言
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【巻頭言】石破首相退陣と科学技術政策〜首相に独自色はあったか
カセイケン代表 榎木英介

 このメルマガを準備中の9月7日、石破首相が自民党総裁を辞めることを発表しました。

 わずか1年の政権です。アメリカとの関税交渉の目処が付くまで、というのは理解できるところではありますが、遅すぎた、やめないで、とさまざまな意見が飛び交っています。

 さて、石破政権の1年ですが、科学技術政策に石破色があったかというと、ちょっと疑問ではあります。

 これはPerplexityに聞いてみます。そのPerplexityですが、訴訟をかかえているなどいろいろわるわけですが。

日本でも相次ぐAI企業への提訴 記事の「ただ乗り」に広がる抗議
https://www.asahi.com/articles/AST8V32G9T8VUTIL01ZM.html

生成AIの記事無断利用、著作権法に「隙」 探る最適解:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD224SD0S5A720C2000000/

日経・朝日がAI検索のパープレキシティ提訴、専門家の見方は:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD267BC0W5A820C2000000/

米AI検索パープレキシティ、メディアに収益分配と表明 原資に63億円:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2818T0Y5A820C2000000/

 閑話休題

 以下がPerplexityの答えです。

石破首相の政権は、「研究力強化」「国際頭脳循環」「AI・量子・フュージョン技術への重点投資」「経済安全保障」など、現代的な課題意識を反映した科学技術政策を展開しましたが、「海外有能人材の積極招致」や「フュージョン核融合)エネルギー実証」という独自色も見られました[1][2][3][4][5][6]。

## 石破政権の科学技術政策の主な特徴

  • **研究力強化と人材育成**

日本の研究力低下が懸念される中、欧米に遅れを取らない研究力の強化と人材育成が重要課題とされました[6][5]。

  • **国際頭脳循環(海外人材の積極招致)**

アメリカ等で研究環境の変化が起きていることを踏まえ、優秀な外国人研究者の招聘や日本人研究者の海外派遣支援など、国際的な頭脳循環を積極的に推進した点が独自色の一つです[1][3][4][7]。

「科学技術・イノベーション基本計画」の改定により、次世代産業の核となる先端分野――AI・量子技術や核融合エネルギー(フュージョン)――の産業化・早期社会実装を戦略的に進めました[2][3][6][8]。

スタートアップ企業の創出と成長のための制度設計や、イノベーションを生み出す基盤強化も重点施策の一部でした[9][6][2]。

  • **経済安全保障への対応**

先端技術の流出防止や経済安全保障強化という現実的な国家課題にも対応しました[5][6]。

## 独自色はあったか

  • **海外人材活用の本格化**

トランプ米政権下で研究者流出が起こった状況を踏まえ、日本に国際的な人材流入を積極的に進めたのが石破政権の強い独自色です[1][4][7]。

2030年代の実証を目指すフュージョン核融合)エネルギー政策は、過去政権よりも積極的な姿勢で、将来技術への投資色が鮮明でした[3][2][6]。

  • **地方創生との連携**

地方への技術・研究資源配分や、地方発イノベーション促進にも独自の視点が見られました[10][11]。

## 参考・総括

石破首相は岸田前政権の成長戦略や科学技術政策をベースにしつつも、「海外人材登用」「国際頭脳循環」「フュージョン推進」など、世界情勢を踏まえた現代的イノベーション政策を強化した点に独自性が見られます[5][3][1]。

情報源
[1] 石破首相 科学技術の研究力強化へ 海外人材呼び込む対策を ... https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250604/k10014825791000.html
[2] 第217回国会における石破茂内閣総理大臣施政方針演説 | 政策 https://www.jimin.jp/news/policy/209833.html
[3] 令和7年6月4日 総合科学技術・イノベーション会議 | 総理の一日 https://www.kantei.go.jp/jp/103/actions/202506/04kagaku.html
[4] 石破首相「海外研究者受け入れを」 研究力強化へ検討指示、米国念頭 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA049LU0U5A600C2000000/
[5] 石破首相、科学技術計画の策定指示「経済安保の観点を」 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA239730T21C24A2000000/
[6] 科学技術政策 基本計画策定への施策検討を要請 石破首相 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241223/k10014676811000.html
[7] 自民党「米国研究者の積極受け入れを」 科学技術政策巡り首相 ... https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA197G70Z10C25A5000000/
[8] [PDF] 参考資料1 - 内閣府 https://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/haihui078/sanko1.pdf
[9] 石破内閣主要政策 https://www.kantei.go.jp/jp/headline/seisaku_ishiba/index.html
[10] 与党過半数割れで市場の火種 ~石破政権が抱える不安~ | 熊野 英生 https://www.dlri.co.jp/report/macro/387623.html
[11] 石破色“後退”の総選挙、新政権の経済課題はデフレ脱却よりも「供給 ... https://diamond.jp/articles/-/352423
[12] AIに石破茂が総理大臣になったら日本はどう変わるか聞いてみた 経済 https://innovatopia.jp/ai/ai-news/42334/
[13] 私の政策 | 鳥取 1区衆議院議員 - 石破しげるオフィシャルサイト https://www.ishiba.com/policy/
[14] 石破氏の経済政策、見えない独自色 過去発言巡り経済界には警戒も https://mainichi.jp/articles/20241001/k00/00m/010/355000c
[15] AIが分析する石破首相の所信表明演説 https://www.dlri.co.jp/report/ld/381579.html
[16] 科学技術創造立国「再興の10年」への羅針盤次期基本計画に向けて科学技術・イノベーション戦略調査会が提言 https://www.jimin.jp/news/policy/211366.html
[17] 石破内閣の主な実績 | 政策 | ニュース https://www.jimin.jp/news/policy/210964.html
[18] まるで「国防族内閣」? 留任組軸も独自色にじます石破首相人事 https://mainichi.jp/articles/20241003/k00/00m/010/117000c
[19] 失われた研究力を取り戻す。科学技術創造立国『再興の10年』への決意|衆議院議員 塩崎彰久(あきひさ) https://note.com/akihisa_shiozaki/n/n2c5cf1c51b6d
[20] 自民党新総裁に石破氏:識者はこうみる - ロイター https://jp.reuters.com/markets/japan/NQCLXRFOJZOADG7H7MK65F4LYY-2024-09-27/

 Perplexityは独自色あり、としたわけですが、皆さんはどうお考えでしょうか?

 さて、自民党総裁戦が開かれ、新総裁が決定します。概ねこの新総裁が次の首相になるわけですが、少数与党ですので、確実といいうわけではありません。

 首相の独自色というのは限定的な部分もあるのですが、次の自民党総裁候補に科学技術政策を聞いてみたいところです。ただ、こうした外部からのアンケート調査には答えない方針のようなので、候補が出揃った段階で、公約をみていくことになります。

「科学の再興」に関する有識者会議(第1回)の開催について
https://www.mext.go.jp/a_menu/kagaku/kihon/1422215_00039.htm

 9月5日に開催されました。

「科学の再興」に関する有識者会議(第1回)配布資料:文部科学省 https://www.mext.go.jp/a_menu/kagaku/kihon/1422215_00041.htm

議題
(1)「科学の再興」に関する有識者会議の運営について
(2)「科学の再興」に関する有識者会議の進め方について
(3)第7期科学技術・イノベーション基本計画に向けた総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)の検討状況について
(4)「科学の再興」に関する論点について

 どんな方々が議論をするかというと…。

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伊藤 公平 慶應義塾長/総合科学技術・イノベーション会議 非常勤議員
上田 輝久 島津製作所会長
〇 大野 英男 東北大学 前総長/東北大学 総長特別顧問
川合 眞紀 自然科学研究機構 機構長
染谷 隆夫 東京大学・大学院 工学系研究科 教授
高橋 真木子 金沢工業大学大学院 イノベーションマネジメント研究科 教授
千葉 一裕 東京農工大学 学長
仲 真紀子 理化学研究所 理事長特別補佐
宮園 浩平 総合科学技術・イノベーション会議 常勤議員
安田 仁奈 東京大学・大学院 農学生命科学研究科 教授 (敬称略、50音順)
〇座長