科学・政策と社会ニュースクリップ

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立花隆さんの思い出

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     ◆◇◆  Science Communication News ◆◇◆
         No.927 2021年6月22日号 巻頭言
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【巻頭言】
立花隆さんの思い出
2021年6月16日〜6月23日
カセイケン代表 榎木英介

 訃報です。立花隆さんが今年4月に亡くなっていたことが明らかになりました。

“知の巨人” 立花隆さん 問い続けた「人間とは何か」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210623/k10013099321000.html

 立花さんは、私にとっても大きな影響を与えた「恩人」です。

 小学生の時に読んだ「宇宙からの帰還」、生命科学を進路として選ぶきっかけになった「精神と物質」。こうした数多くの著作から影響を受けたのもありますが、なんといっても「立花ゼミ」の影響が大きいのです。

 1996年、隣のラボの松田良一先生が、立花さんを学部生のゼミに呼んでくることになって、ティーチングアシスタントを頼まれました。

 最初は資料を運ぶお手伝いをするくらいかな、有名人と会えるしいいかなと軽い気持ちで引き受けました。

 ところが、その講義に完全にやられました。

 第一回目はたくさんの人が集まり、大きな講義室が溢れてしまうくらい。TAの特権で間近から見ることができましたが、調べて書くことの重要さ、インターネットの凄さなどを熱っぽく語られる様子に大きな刺激を受けました。

 一度自己紹介しただけなのに、講義でTAとして名前を言ってくださった記憶力もすごいなと思いましたが、その後も博覧強記ぶりに圧倒されました。

 今思えば、インターネットが一般に普及した初期の楽観的なネット観であり、誹謗中傷や分断が進む現代にはそぐわないのかもしれません。1990年代後半は、ウェブで情報発信しているだけで変人に見られ、攻撃も受けました。

 しかし、このメルマガ含め、調べ書き発信するということをやり続けている原点に、立花さんのこの講義があったと思います。

 ネコビルを拠点に、在野で活動を続けた「知の巨人」。心よりご冥福をお祈りします。

★大学拠点接種(新型コロナウイルス感染症に関連した大学等におけるワクチン接種)について
https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/mext_01530.html

 新型コロナウイルスですが、東京では明らかに増加傾向となり、第5波が来ているようです。そんな中オリンピックが近づいてきました。

2020年東京オリンピックパラリンピック競技大会開催に伴う新型コロナウイルス感染拡大リスクに関する提言
https://note.stopcovid19.jp/n/n60ff3720a61a

五輪「感染拡大の予兆あれば無観客に」 尾身氏ら提言
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA1815R0Y1A610C2000000/

 この専門家有志の提言ですが、反映されるどころか、「中止が提言になかった」と逆に政治利用され、責任転嫁されるなど、政治家の方が何枚も上手でした。

★「観客上限数、私たちの提言はほとんど反映されなかった」「心を病んでしまった専門家、距離を置くようになった専門家も」“専門家有志の会”メンバーが明かす政治との“距離”
https://times.abema.tv/news-article/8663381

専門家有志の提言になぜ「五輪中止」の一言は入らなかったのか?
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f24389e77a67c449b1368abbe548929f74efddc

 今回のパンデミックでは、政治と科学の関係は今のいままで歪なままで改善の余地がありません。

★西浦博教授が緊急報告 “五輪のリスク”議論の背後にある「最大の問題」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/83950

★閣僚発言で慎重になった専門家 でも譲らない「無観客」
https://www.asahi.com/articles/ASP6L61W7P6LUTFK00B.html

 リスク管理とリスク評価の分離ができず、スケープゴートとされている専門家。この状況を一体どうやって立て直せば良いのでしょうか。

★「Society 5.0科学博」の開催について- 科学技術・イノベーション - 内閣府
https://www8.cao.go.jp/cstp/stmain/society5_0_haku.html

★総合科学技術・イノベーション会議(第54回)議事次第 - 総合科学技術・イノベーション会議 - 内閣府
https://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/haihui054/haihu-054.html

議事

1.特定胚の取扱いに関する指針の改正について(諮問・答申)
2.「ヒト受精胚に遺伝情報改変技術等を用いる研究に関する倫理指針」及び「ヒト受精胚の作成を行う生殖補助医療研究に関する倫理指針」の改正に係る報告について
3.統合イノベーション戦略2021の策定について

★ISSCR: grave omission of age limit for embryo research
https://www.nature.com/articles/d41586-021-01697-2

ヒト胚ルール見直し 「禁断」の領域に踏み出すわけは
http://www.asahi.com/articles/ASP6P527HP69ULBJ008.html

ヒトはいつからヒトか 胚「14日ルール」解禁の意味は
http://www.asahi.com/articles/ASP6K551NP61ULBJ01G.html

★議事次第 令和3年6月10日 - 総合科学技術・イノベーション会議 - 内閣府
https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/yusikisha/20210610.html

第6期科学技術・イノベーション基本計画を踏まえた女性研究者の活躍促進に向けた取組について

すべての女性が輝く社会づくり本部(第11回)・
男女共同参画推進本部(第21回)合同会議 議事次第
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kagayakujosei/dai11/gijisidai.html

議題
(1)「女性活躍・男女共同参画の重点方針2021」について
(2)女性活躍推進法の施行状況等について

文部科学省/米エネルギー省(DOE)間の量子情報科学に係るProject Arrangementの署名について
https://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/ryoushi/mext_01548.html

★科学技術・学術政策研究所「民間企業の研究活動に関する調査報告2020」報告書の公表について
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2020/1422310_00010.htm

民間企業の研究活動に関する調査報告2020[NISTEP REPORT No.191]の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/47476

 重要資料。

研究開発者の採用後の印象では、「期待を上回った」との回答割合が相対的に最も高いのは 博士課程修了者である。
・経年的に見ても、博士課程修了者の評価は高まる傾向がある。

 博士号取得者の評価が高まっているのは非常に嬉しいことです。

 とはいえ…。

★日本の大学は変わっているのですか? - 中尾政之
https://webronza.asahi.com/science/articles/2021062100009.html

 アカデミック以外のキャリアに無関心な方もまだまだ多く、ちょっとがっかりしてしまいます。

NHKシチズンラボ
https://www.nhk.or.jp/citizenlab/

 市民が科学研究に参加できる取り組み。注目です。

★Biologist blows whistle on prominent co-author
https://science.sciencemag.org/content/372/6548/1250

★Accusations of colonial science fly after eruption
https://science.sciencemag.org/content/372/6548/1248

★「福島の汚染水、韓国への影響微々」報告書を作成した博士研究員に懲戒処分=韓国原子力研究院
http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2021061680003

“学問の自由”どこへ? 韓国で「処理水放出影響なし」の報告書を書いた研究者に懲戒処分【世界イッキ見】
https://www.fnn.jp/articles/CX/197967

 研究内容が解雇に影響したとみられる事例。他国のことと思って無関心でいることはできません。

★How scientists are embracing NFTs
https://www.nature.com/articles/d41586-021-01642-3

non-fungible tokens (NFTs)のこと。

★中国に悪用され得る技術の特定を、米共和党上院議員らが要請
https://jp.reuters.com/article/usa-china-export-control-idJPKCN2DR2FI

★DNA researchers question Senate bill's security provisions
https://science.sciencemag.org/content/372/6548/1253

 中国とアメリカの関係の見直し、「デカップリング」が続いていますが、アメリカとて、中国が全て「悪」と言っているわけではありません。

★In case of death: Researchers should plan for how our work can continue without us
https://www.sciencemag.org/careers/2021/06/case-death-researchers-should-plan-how-our-work-can-continue-without-us

In case of death
https://science.sciencemag.org/content/372/6548/1358

 研究者の死にどう備えるか。

★Six reasons to launch a Young Academy
https://www.nature.com/articles/d41586-021-01682-9

★Business of science: The transferable skills that straddle academia and industry
https://www.nature.com/articles/d41586-021-01008-9

★計算と通信の基礎理論を構築した中国人研究者ら3氏に 2年ぶりの京都賞
https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20210622_n01/

★学校の先生がよく言う「現場経験のないヤツが言うな」について、考える
https://news.yahoo.co.jp/byline/senoomasatoshi/20210618-00243298/

 現場の経験も理論もともに重要。謙虚な姿勢て意見交換等できれば良いなと思います。研究の世界でも。

【ご案内】

サイエンスアゴラ2021オンライン開催と企画公募のお知らせ

サイエンスアゴラは、「科学」と「社会」の関係をより深めていくことを目的として、あらゆる立場の人たち(市民、研究者・専門家、メディア、産業界、行政関係者など)が参加し対話するオープンフォーラムです。
今年のサイエンスアゴラは「Dialogue for Life」をテーマに、昨年に引き続きオンラインで開催します。
公式ウェブサイト:https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/

【開催日程】
・プレアゴラ    10月10日(日)、10月11日(月)
サイエンスアゴラ 11月3日(水・祝)~11月7日(日)

【企画募集中】
6月1日(火)から6月30日(水)まで、企画を募集しています。出展料は無料です。
オンライン開催のため遠隔からのご参加が可能です。全国の皆さまのご応募をお待ちしています。
募集要項など詳細は次のURLよりご確認ください。
応募方法:https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/exhibitor/entry/

<お問合せ>
国立研究開発法人科学技術振興機構JST
「科学と社会」推進部 サイエンスアゴラ担当
E-mail:agora@jst.go.jp

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“Science Communication News”
[SciCom News] No.927 2021年6月22日号 巻頭言
【発行】一般社団法人科学・政策と社会研究室
【制作・編集】サイエンス・サポート・エージェンシー合同会社
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