科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

安倍政権振り返り、消えるジャーナル

※Science Communication Newsは科学技術政策や科学技術コミュニケーションの動向を
ウォッチするメールマガジンで、毎週1回程度配信されます。
※詳しくは以下のサイトをごらんください。
http://www.kaseiken.org/活動/

※購読の登録、解除も上記サイトよりお願いします。こちらで代行はいたしませんので
※ご了承ください。
※以下でも随時情報を提供しています。
はてなブックマーク http://b.hatena.ne.jp/scicom/
twitter http://twitter.com/kaseikenorg
科学・政策と社会ニュースクリップ https://clip.kaseiken.info/
Yahoo!ニュース個人 https://news.yahoo.co.jp/byline/enokieisuke/

★発行部数 2,565部(9月15日現在)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ◆◇◆  Science Communication News ◆◇◆
         No.887 2020年9月15日号 巻頭言
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【巻頭言】
★安倍政権振り返り、消えるジャーナル
2020年9月8日~2020年9月15日
カセイケン代表 榎木英介

 菅政権が誕生します。

党大会に代わる両院議員総会 新総裁に菅義偉内閣官房長官を選出
https://www.jimin.jp/news/information/200576.html

 今回私達カセイケンでは、総裁選候補者3名と立憲民主党に名前が決まった合流新党の代表に対し公開質問状をお送りしました。

2020年党首選 政策アンケート 結果
https://www.kaseiken.org/2020-09-10/

 合流新党の枝野候補からご回答いただきましたが、その他の候補者からはご回答いただけませんでした。

 少々残念ではありますが、これからも政党や候補者に対して、しつこく?科学技術政策を聞いていきたいと思います。

 安倍政権7年8ヶ月の振り返り記事が増えてきました。

★Japan after Abe: research needs a fresh start
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02540-w

研究力低下、止まらず 安倍政権の科技政策を振り返る
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63568000Y0A900C2000000/

科学はアベノカガクのままでよいか
https://webronza.asahi.com/science/articles/2020090900007.html

 Nature誌はなかなかにて厳しく、科学技術投資は民間が8割を占めること、再生医療の拙速な臨床応用を含めた「テクノナショナリズム」、軍事応用、ジェンダー問題等を問題視しています。

 菅政権はこれを踏襲するのか、対する新党立憲民主党は、しっかりとした科学技術政策の対案を提示できるのか。

 国会での実りある論戦を期待します。そしてカセイケンでは、今後もしつこく、他の党も含めた科学技術政策への姿勢を見続けていきたいと思います。

 課題である国会ウォッチはしっかりと取り組まねば、と思っています。

★【特集】納得できない!大学に通えないのに「学費満額」に疑問 声をあげる大学生たち
https://news.yahoo.co.jp/articles/51e5db5b7685ec84cc7c5b491254af26df5c8d3d

コロナ禍、変わる入試 立教・法政…推薦依頼増やす例も
https://www.asahi.com/articles/ASN9G3RT1N97UTIL034.html

3密回避、106大学が入試方法変更 朝日・河合塾調査
https://www.asahi.com/articles/ASN996FCSN98ULZU030.html

コロナ感染なら追試や「振り替え」、大学入試で配慮
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63696810Q0A910C2CR8000/

コロナ禍 臨床実習など減少 医学生 積めぬ現場体験 
https://www.chunichi.co.jp/article/1175

「これでやっと大学生」 広がる対面授業、1年生に配慮
https://www.asahi.com/articles/ASN9D6G3TN9DTIPE00B.html

コロナ禍の留学生へ支援強化を 植松賢治氏
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63574940Y0A900C2SHE000/

 入試含め、大学生の問題は深刻になってきました。SNS上では、学費返還を要求する学生に対し大学教員が反論する場面も見られます。

 アメリカでの大学巨大クラスターの発生を見ると、複雑な思いを抱きますが、大学の機能は人と会うことであるという認識が強くなったことは、大きなことだと思います。

新型コロナウイルス感染症対策分科会(第9回)
日時:令和2年9月11日(金) 17時30分~19時30分
場所:合同庁舎8号館1階 講堂 議事次第
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/corona9.pdf

イベント開催制限緩和についての分科会から政府への提言
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/event_suggestion.pdf

GO TOトラベル事業及び県を越えての人の動きについての分科会から政府への提言
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/gototravel_suggestion.pdf

 新型コロナウイルスの新規感染者は減りきっておらず、厳しい状況に変わりはありません。菅政権の対応はどのようなものになるのか…。

新型コロナウイルス感染症対策分科会 偏見・差別とプライバシーに関するワーキンググループ (第1回)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/wg_h_1.pdf

新型コロナウイルス感染症に関連して-不当な差別や偏見をなくしましょう-(法務省
http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken02_00022.html

 新型コロナウイルス感染者に対する差別はひどいものがあり、心が痛みます。最優先課題です。

★「学術研究の大型プロジェクトの推進に関する基本構想ロードマップの策定-ロードマップ2020-(案)」に関する意見募集の実施について
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/toushin/1388053_00003.htm

学術研究大型プロジェクト「ロードマップ」案公表-文科省、「感染症研究拠点」の課題なども記載
https://www.cbnews.jp/news/entry/20200910181516

 明日(9月16日)まで意見募集です。

学術研究の大型プロジェクトの推進に関する基本構想 ロードマップの策定

  • ロードマップ2020 -


https://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000206246

国際次世代加速器 文科省の基本構想審査申請取り下げ 早期誘致実現厳しく
https://mainichi.jp/articles/20200908/k00/00m/040/171000c

大型加速器ILC、実現遠のく 基本構想の申請取り下げ
http://www.asahi.com/articles/ASN9964JLN99ULBJ005.html

 ILCに関しては日本学術会議のマスタープランに乗らず、3月に申請が取り下げられていたとのこと。

ムーンショット型研究開発事業新たな目標検討のためのビジョン公募について~日本を変える、世界を変える、あなたが変える!~
https://www.jst.go.jp/pr/info/info1448/index.html

ムーンショット目標のアイデアを持ち、そのアイデアを具体化・精緻化するための調査研 究を行う、目標検討チームを公募」とのこと。

★第106回先進医療技術審査部会 資料
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_13477.html

申請医療機関からの報告 (大阪大学医学部附属病院) [参考論文における研究不正行為について]
https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/000669829.pdf

資料7-2 根拠論文に関する報告書(大阪大学医学部附属病院)[PDF形式:827KB]
https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/000669830.pdf

資料7-3 再発防止策等に関する報告書(大阪大学医学部附属病院)[PDF形式:1.3MB]
https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/000669831.pdf

 国立循環器病院研究センターと大阪大学の研究不正。

予後更新によって、Log-lank 検定の p 値は異なるものの、有意差をもってハンプ投与群で無再発生存率が良好な成績であることが示され、PNAS Figure 1Aとの齟齬はないものと考えられました。一方で、PNASのデータとし ては使用されていませんが、今回予後を更新して解析した全生存率、癌特異的生存率に関しては両群に差はないという結果でした。

★Dozens of scientific journals have vanished from the internet, and no one preserved them
https://www.sciencemag.org/news/2020/09/dozens-scientific-journals-have-vanished-internet-and-no-one-preserved-them

More than 100 scientific journals have disappeared from the Internet
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02610-z

 インターネット時代の落とし穴です。電子データをどう後世に残していくか考えなければなりません。

★Postdocs in crisis: science cannot risk losing the next generation
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02541-9

Pandemic darkens postdocs’ work and career hopes
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02548-2

 パンデミックにおいて厳しい状況に追い込まれているポスドクの現場が明らかになってきました。

★【研究キャリアの生かし方 特別編】副業・フリーランスとしての技術リサーチャーという働き方 - リンカーズ株式会社 オープンイノベーション研究所
https://academist-cf.com/journal/?p=14398

 技術リサーチャーという仕事。興味深いです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
“Science Communication News”
[SciCom News] No.887 2020年9月15日号 巻頭言
【発行者】一般社団法人科学・政策と社会研究室(担当 榎木英介)
【編集者】Science Communication News編集部
【E-Mail】 office@kaseiken.org
【Web Site】 https://www.kaseiken.org/
Facebookhttp://www.facebook.com/kaseikenorg
メルマガの登録解除、イベント告知依頼などは以下のページからお願いします。
https://www.kaseiken.org/活動/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━