科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

社会問題としての博士号取得者キャリアパス、霊長研問題

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         No.944 2021年10月27日号 巻頭言
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【巻頭言】
★社会問題としての博士号取得者キャリアパス、霊長研問題
2021年10月20日〜10月27日
カセイケン代表 榎木英介

 選挙戦中です。カセイケンが実施している政策アンケートですが、まだ全政党から集まってはいません。

https://www.kaseiken.org/g-election2021-kekka/

 多くの政党から集まってほしいと思っています。

 選挙に関連して、研究者の苦境にも光が当たっています。

国は科学技術立国を目指すという。けれど語られるのはコロナ対策や経済ばかり。そして研究費は削られる。研究者として納得いかない【U30のまなざし 衆院選鹿児島】
https://news.yahoo.co.jp/articles/57c42941d198a7c7996454f369eeb7c9951fc491

 こうした問題が選挙の争点になっているとしたら、私たちが政策比較を始めた15年前からだいぶ変わってきたかなと思い、嬉しく思います。

Brazil’s scientists face 90% budget cut
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02882-z

Scientists reel as Brazilian government backtracks on research funds
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02886-9

 ボルソナロ大統領が強権を発動するブラジル。政治が研究に与える影響は日本以上ですが、日本も科学技術予算が政治的な問題であることが多くの研究者の間で認識されるようになりました。もはや「聖域」ではないわけです。

 もともと「聖域」だったかは分からない部分もありますが…。

大隅先生、日本の科学は死んでしまったんですか?」ノーベル賞学者に聞く、日本の科学の行方
https://www.businessinsider.jp/post-244530

 大隅博士が率直に語っており、SNS上ではこの記事を研究者が好意的に捉えているようです。

 ただ、ちょっと気になる表現があるのも事実です。

 博士課程に学生が進学しないのは親の影響とか、博士でないと研究のことが分からないと言った表現です。

 研究至上主義、博士号取得者や研究者がエリートなのだからお金をよこせ、みたいな言い方だと、人々の反感を買ってしまうのではないかと思います。

能力主義には負の側面がある」ハーバード大学有名教授が問いかけること
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed3444d61b39b6c534d66baa7c4d5de25b2f2007

 サンデル教授が主張するように、能力主義には大きな課題があります。博士号取得者を「能力が優れた人」と強調することは、研究者の問題を解決する上で阻害要因になるかも知れません。

 私たちも、博士号取得者は「使える」人材だからその能力を使ってほしいと主張してきました。

 これに対しては、他の社会問題と切り離して論じても問題は解決しないよ、と厳しくも的確な批判を受けてきた経緯があります。

 博士号取得者や研究者の苦しみは人々の苦しみと同じものである、と言わなければ問題はなかなか解決しないのではないでしょうか。数万人の苦しみは、数千万人の苦しみとは違う、私たちはエリートだ、能力が高いんだ、と言ったところで、人々の共感は得られません。

 私が「ジョブ型」雇用に言及するのも、ポスドク問題の雇用制度としての側面が、非正規雇用労働者の問題の一部でもあり、共闘して変えていくことができるかも知れないと思っているからです。

 一部の人からは、社会問題にするのは良くないとの逆側からの指摘も受け、なかなか難しいなと思ったりします。

 アカデミアの考えと企業の考えにズレがあるのは洋の東西を問わない問題ですし、それはセクターが違えばギャップがあるという一般的な問題です。

 そこがこの問題の肝だとしてしまうと、じゃあ「処世術」なり「意識改革」で解決してね、ということになってしまいます。

 戦略を論じているのに戦略で返されるズレを感じます。

 ともかく、こうしたことも含め、色々論じるのはいいのですが、論じて20年以上経っているわけで、論より証拠という段階ではあります。制度が変わるのを待っていられないので、「処世術」や「意識改革」ももちろん重要です。

 あれかこれか、ではなく、あらゆることをやっていき、主張しなければならないのです。

 京都大学の霊長類研究所の改編方針が京都大学から公表されました。

霊長類研究所の改編の方向性について
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news/2021-10-26-1

京都大、霊長類研を解体・再編へ 飼育施設めぐる不正経理など受け
https://www.asahi.com/articles/ASPBV5JDVPBTPLBJ002.html

京大霊長類研を事実上解体、名称変更へ 不正経理受け
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF26A950W1A021C2000000/

京大 霊長類研の解体発表 研究費不正問題受け
https://www.sankei.com/article/20211026-7Q7RS3RYXRJPZI44E3IV2PWYOU/

 先週既報通りだったわけですが、波紋が広がっています。

「壊すのはあっという間…」 京大霊長類研、OBらが署名活動も
https://www.asahi.com/articles/ASPBV5JB4PBTPLBJ003.html

京都大学は霊長類研究所の解体をやめてください!
https://www.change.org/p/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E7%B7%8F%E9%95%B7%E6%B9%8A%E9%95%B7%E5%8D%9A%E3%81%95%E3%81%BE-%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%81%AF%E9%9C%8A%E9%95%B7%E9%A1%9E%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80%E3%81%AE%E8%A7%A3%E4%BD%93%E3%82%92%E3%82%84%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84

 色々な問題を投げかけています。

 まず、研究費不正使用や研究不正の問題は、決して看過できる問題ではなく、京大含め日本の学術界に大きな構造的問題があります。

白楽の卓見・浅見6【大学の隠蔽体質を変えないと日本の研究者倫理事件は減らない】
https://haklak.com/page_view_1.html

論文不正が相次ぐ日本 学術界の透明性高めよ=小川祐希(くらし医療部)
https://mainichi.jp/articles/20211021/ddm/005/070/009000c

 附置研究所としての独立性が、外部からの目が入らない古い体質を温存してしまったという面もあるかとは思います。2006年の早稲田大学M教授事件を経ても、何も変わっていなかったとしたら、改組も取り沙汰される深刻な問題です。

 しかし、同じ京大でも有力研究者の研究不正の疑義はなかなか調査されないという状況もあり、釈然としないものもあるは事実です。

 大規模研究費不正使用等、反論はできない悪質な問題です。組織的な課題もあります。

 ただ、今回の改組がベストな解かというところが釈然としない理由です。

「やりがい搾取」で成り立つ日本の感染医療 10年前の指摘は生きず
https://www.asahi.com/articles/ASPBN5T8ZPBLULBJ00G.html

 こうした「やりがい搾取」は、医療に限らず至る所にありますね…。

「留学生の入国制限の解除を」 米の日本研究者ら656人が署名
https://mainichi.jp/articles/20211022/k00/00m/030/159000c

日本政府に留学生受け入れ要求 米大学教授ら656人署名
https://news.yahoo.co.jp/articles/5523e4f45a8dcca35c3750765861bb4ce39cf1dc

留学生に門閉ざす日本、「評判損なわれる」 研究者が受け入れを要望
https://news.yahoo.co.jp/articles/19dbb736476bc26984016fab4fdc18defc718b12

「日本で実物見たいのに」嘆く研究者 ビザ出さぬ日本、留学生9割減
https://www.asahi.com/articles/ASPBQ5JJPPBQUHBI00G.html

 留学生問題は国際問題化しており、早急に対処しなければなりません。

日本研究者の受け入れ再開へ 国際交流基金、月内に55人
https://www.tokyo-np.co.jp/article/138677

The pandemic’s slowing of research productivity may last years-especially for women and parents
https://www.science.org/content/article/pandemic-s-slowing-research-productivity-may-last-years-especially-women-and-parents

Science journalists under pressure amid COVID-19
https://www.scidev.net/global/news/science-journalists-under-pressure-amid-covid-19/

Global Science Journalism Report 2021
https://www.scidev.net/global/learning-series/global-science-journalism-report-2021-2/

NIH says grantee failed to report experiment in Wuhan that created a bat virus that made mice sicker
https://www.science.org/content/article/nih-says-grantee-failed-report-experiment-wuhan-created-bat-virus-made-mice-sicker

阿蘇山の噴火警戒レベルを3へ引上げ(気象庁
https://www.jma.go.jp/jma/press/2110/20a/asosan211020.html?106

 突如の阿蘇山噴火には驚きました。災害が日本の大きな課題であることは間違いありません。

総合科学技術・イノベーション会議
教育・人材育成ワーキンググループ(第3回)
https://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/kyouikujinzai/3kai/3kai.html

議題

これまでの議論を踏まえた論点整理(案)
 ~「財源」の確保・再配分について~
委員発表(戸ケさき委員)
これまでの議論を踏まえた全体を通した議論

科学技術政策担当大臣等政務三役と総合科学技術・イノベーション会議有識者議員との会合(令和3年度) > 議事次第 令和3年10月21日
https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/yusikisha/20211021.html

議題

1.地域の中核となる大学振興パッケージについて

「他国に左右されず日本の在り方見極め」小林鷹之内閣府特命担当大臣に聞く
https://sci-news.co.jp/topics/5381/

 新しい大臣。科学新聞本紙には一面で大きく出ていました。

第6次エネルギー基本計画が閣議決定されました
http://www.meti.go.jp/https://www.meti.go.jp/press/2021/10/20211022005/20211022005.html

東京港青海ふ頭におけるヒアリの確認について
https://www.env.go.jp/press/110141.html

 ヒアリが見つかり続けています。

地球温暖化対策計画」及び「パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略」の閣議決定並びに「日本のNDC(国が決定する貢献)」の地球温暖化対策推進本部決定について
https://www.env.go.jp/press/110060.html

 COP26が迫っています。岸田総理も出席するようで、ほっとしました。

生物多様性条約第15回締約国会議、カルタヘナ議定書第10回締約国会合及び名古屋議定書第4回締約国会合第一部の結果について
https://www.env.go.jp/press/110106.html

安保技術提供、留学生は許可制に 大学からの流出懸念
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA25CVB0V21C21A0000000/

 機微技術問題はしっかりやるべきです。ただ、デュアルユースは厳しすぎると問題も出ますので、加減をうまくやってほしいです。

10兆円規模「大学ファンド」、TOPIX押し上げ効果最大6%か
https://news.yahoo.co.jp/articles/c68fc34615d941c8478def1ef4b5238284e00829

道内国立3大学統合法人 理事長に前慶大塾長
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76995510W1A021C2L41000/

 企業経営者のように、大学経営者みたいな職種が出現しているのでしょうか。

Giant, free index to world's research papers released online
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02895-8

How to make your research reproducible
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02887-8

日文研の元助教に懲戒処分 長期にわたりSNSで不適切発言繰り返す
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/662517

 誹謗中傷は処分されるべきですが、その「量刑」が果たして適正か、という指摘が出ています。

非常勤講師 契約更新せず 阪大、外国語学部の70人超 /大阪
https://mainichi.jp/articles/20211026/ddl/k27/100/301000c

 業務委託契約から切り替え図、雇い止めということで、問題があるように感じています。

Predatory publishers’ latest scam: bootlegged and rebranded papers
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02906-8

 捕食ジャーナルが進化しており、その対処が不可欠です。

日本のデジタル競争力、28位で過去最低 人材など課題:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF11BOL0R11C21A0000000/

NATURE INDEX | 25 SEPTEMBER 2021
Science cities 2021
https://www.nature.com/collections/eabicabaie/

‘Politicians shouldn’t meddle’: new chief of Europe’s major research funder shares priorities
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02885-w

「科学外交は単なる流行ではない」
https://www.swissinfo.ch/jpn/sci-tech/%E7%A7%91%E5%AD%A6%E5%A4%96%E4%BA%A4-%E7%B4%85%E6%B5%B7-%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B4%E7%A4%81-%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%B9-gesda/47040724

全国の「モネ」たちは今 地域で活躍する気象予報士の姿を追う
https://mainichi.jp/articles/20211024/k00/00m/040/259000c

 私も朝ドラ見ていますが、地域で稼ぐことの難しさや専門性をどう活かすかという点で興味深いものがあります。

When to say ‘no’
https://www.science.org/doi/abs/10.1126/science.acx9362?af=R

I felt overloaded at work-until I learned how to say ‘no’ to colleagues
https://www.science.org/content/article/i-felt-overloaded-work-until-i-learned-how-say-no-colleagues

研究 技術 計画 2021 年 36 巻 3 号
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsrpim/36/3/_contents/-char/ja

特集 日本の大学の変容と展望

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“Science Communication News”
[SciCom News] No.944 2021年10月27日号 巻頭言
【発行】一般社団法人科学・政策と社会研究室
【制作・編集】サイエンス・サポート・エージェンシー合同会社
【E-Mail】 office@kaseiken.org
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ノーベルウイークが終わり、選挙戦始まる

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         No.943 2021年10月20日号 巻頭言
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【巻頭言】
★ノーベルウイークが終わり、選挙戦始まる
2021年10月13日〜10月20日
カセイケン代表 榎木英介

 カセイケン代表榎木は10月18日にNHKの「視点・論点」に出演しました。

 お話しした内容の文字起こし版です。
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/455693.html

 また、共同通信に寄稿しました。一部の地方紙には掲載されているようです。

日本の科学とノーベル賞 地に足着けた科学政策を  科学・政策と社会研究室代表理事・榎木 英介
https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/108463

 オリジナリティあふれることを言っているわけではなく、今まで述べてきたことを言っているだけではありますが、何かのきっかけになればと思います。

 きっかけになるといえば総選挙です。

 先週お伝えした通り、各党から公約が出ました。それをもとに公約の比較をしてくださっている方々がいます。

https://twitter.com/satorumuro/status/1450404810205761538?s=21

各政党の学生向け公約まとめ。授業料や奨学金制度はどうなる?【#衆院選2021】
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b2684e6151d35567732c01708c26a9f5f0564a2

 様々な観点から政策を比較し、それに基づいて投票する。そして公約が実行されたかをしっかり見ていく、こうしたサイクルが回れば、と常々思っています。

 そして今回も、私たちカセイケンでは政党アンケート調査を行うことにしました。

第49回衆議院議員選挙科学技術政策アンケートを日本版AAAS設立準備委員会と共同で行います
https://www.kaseiken.org/g-election2021/

 このアンケートですが、皆様も投票ができます。政党からの回答と皆様のご意見を比較することも行いますので、お気軽に御投票いただけたらと思います。もちろん個人情報を取得することはありません。

 ノーベルウイークに続いて選挙という流れは、科学技術政策をどうするか考える上で良い機会だと思います。

 さて今週の気になる記事ピックアップです。

真鍋淑郎氏を「日本人」と称賛することの違和感 見過ごしてはならない国籍はく奪問題
https://news.yahoo.co.jp/articles/a0300b0e561761c2d2910e2bad1b30cdabe6bea1

真鍋氏「頭脳流出」が警鐘 人材ひき付ける環境急務:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD117QB0R11C21A0000000/

人材引き付ける環境が急務:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76632630U1A011C2M11300/

 流石にノーベル賞の熱も下がってきましたが、様々な論点が語られています。一過性のお祭りも重要ですが、最も重要なのは日頃の行動です。

Scientists under attack and weird viruses - the week in infographics
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02817-8

‘I hope you die’: how the COVID pandemic unleashed attacks on scientists
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02741-x

COVID scientists in the public eye need protection from threats
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02757-3

Coronapod: the COVID scientists facing violent threats
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02852-5

 日本でも専門家が脅迫されるケースが相次いでいますが、これは世界的のようです。

初期のロックダウン遅れ「重大な失敗」 英下院のコロナ検証報告書
https://www.asahi.com/articles/ASPBF2Q0QPBFUHBI002.html

 こうした検証を忖度なく行うことが極めて重要で、日本だと会計検査院になるでしょうか。

 その会計検査院の指摘が、大学を揺るがしたようです。もちろんそれだけではなさそうな感じもしますが、分かりません。

〈独自〉研究費不正問題の京大霊長類研が解散へ
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7f1859b4b2c61e42eb6e9a6bedd10cb9ca9407c
https://www.sankei.com/article/20211014-KLAZL2N64ZKB3CBT4DKDM7L64A/

京大霊長類研が解体へ…「ヒトとは何か」解明目指し、国内外の研究をリード
https://www.yomiuri.co.jp/science/20211015-OYT1T50096/

Kyoto University to close leading primate center over misuse of construction funds
https://www.science.org/content/article/kyoto-university-close-leading-primate-center-over-misuse-construction-funds

 10億円を超える研究費不正使用。擁護する声もありますが、2006年の早稲田大学M教授事件以降、21世紀も随分経って続いた業者との不適切な関係…。解体はさておき、何らかの対策は急務だったと思います。

研究活動上の不正行為に係る調査結果について
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news/2021-10-15-0

京都大、霊長類研究所の元教授の4論文 捏造と認定
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6407088

京大、霊長類研究所元教授の論文4本を捏造と判断 記載の実験がなし
https://www.asahi.com/articles/ASPBH65TTPBHPLBJ002.html

京大、霊長類研元教授の論文捏造を認定 4本で実験の事実なく
https://www.chunichi.co.jp/article/348408

 続いて出てきた研究不正の問題。

 「附置研究所」としての独立性が、問題行為の温床となったということでしょうか。

博士課程の出願者に問題を示唆 京大院教授
https://news.yahoo.co.jp/articles/351ecf2427ffe36ebf89821ed18b0673d2c94073

 こちらはグレーゾーンの問題で、内部進学者の方が有利というのは以前から言われてきましたが、こうした行為の積み重ねが、大学院で違う大学に移るという流動性を阻害してきたことにもつながるわけで、研究費不正使用と同様、昔はOKだったなどと言い訳できるものではありません。

As COVAX disappoints, countries turn to home-grown jabs
https://www.scidev.net/global/features/as-covax-disappoints-countries-turn-to-home-grown-jabs/

 新型コロナワクチンが、自国優先主義を露骨に可視化しました…。

WHO unveils candidates for new panel to restart study of the pandemic’s origins
https://www.science.org/content/article/who-unveils-candidates-new-panel-restart-study-pandemic-s-origins

WHO names researchers to reboot outbreak origin investigations
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02813-y

 政治的な問題もあり、微妙な起源の問題…。公正な調査が行われることを期待します。

寄生虫エキノコックス」、愛知県で犬の感染相次ぐ 人体に入ると重い肝機能障害
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1415703

 SNS上では大きな話題になりました。ただ、過剰な反応は問題です。北海道の例もあり、冷静な対応が必要です。

アフガニスタン:全土でポリオ予防接種が再開~タリバンも支援を決断【プレスリリース】
https://www.unicef.or.jp/news/2021/0203.html
https://www.jiji.com/jc/article?k=000001826.000005176&g=prt

House-to-house polio vaccination to resume in Afghanistan
https://www.science.org/content/article/house-house-polio-vaccination-resume-afghanistan

 かつてタリバンはワクチン接種を阻害したと言われていますが、良い方向に向かっているようです。タリバンの「世俗化」とでも言いますか、現実的な対応に期待せざるを得ない状況ではあります。

How three refugee scientists kept their research hopes alive
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02850-7

 難民になっても研究を続ける研究者たち。こうした方々の苦難を世界のアカデミアは支援していく必要があるように思います。

大学院部会(第102回) 配付資料
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/004/gijiroku/1422801_00002.html

佐久間淳一 名古屋大学副総長が、「人文系大学院の課題と対策」というプレゼンをされたようです。
https://www.mext.go.jp/content/20210930-mxt_daigakuc03-000018480_2.pdf

大学自らが改革に取り組まなければならないのは当然で、 教員の意識改革も必要だが、大学だけで解決できる問題でもない。 理系で博士前期課程への進学が当たり前になったのは、 産業界の後押しがあってこそ。 こういう人材なら欲しいといった提案を 社会や産業界からもいただけるとありがたい。
学部4年、大学院5年という枠組み自体が 時代に合わなくなっている面もある。 学制についても、大局的観点からの議論が必要ではないか。

全国イノベーション調査2020年調査統計報告 [NISTEP REPORT No.192] の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/48615

四日市港におけるヒアリの確認について
https://www.env.go.jp/press/110107.html

 ヒアリの確認が相次いでいます。

地域貢献 地方国立大が躍進
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76776020Z11C21A0TCN000/

INTERVIEW 地方大学はどうする? 平田オリザ・芸術文化観光専門職大学学長
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20211026/se1/00m/020/056000c

 地方大のあり方をどうするかは大きな課題です。選択と集中では溢れてしまう問題ですね。

トップクラスの研究者を育成、立命館大が立ち上げた新アカデミーの全容
https://newswitch.jp/p/29227

日本学術会議会長談話「国際学術会議(ISC)の理事会役員選挙における日本人役員の選出について」(PDF形式:194KB)
https://www.scj.go.jp/ja/head/pdf/211015-2.pdf

国際学術会議会長に小谷氏
https://mainichi.jp/articles/20211016/ddm/012/040/115000c

 国際機関の長に日本人研究者が就任。

How I wrote a pop-science book
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02835-6

 ポピュラーサイエンス書は重要ですね。

Credit local authors fairly on international research papers
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02831-w

 オーサーシップ問題。

Consensus statement on measures to promote equitable authorship in the publication of research from international partnerships
https://associationofanaesthetists-publications.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/anae.15597

 の著者の方のNature投書。

University offers to rehire professor acquitted of hiding China ties
https://www.science.org/content/article/university-offers-rehire-professor-acquitted-hiding-china-ties

 スパイ容疑をかけられた研究者が復職へ。

ロスジェネ単身女性の老後 半数以上が生活保護レベル 自助手遅れ
https://www.asahi.com/articles/ASPBG3RZJPBFUPQJ00H.html

「正社員を守るため非正規が犠牲になった」多くの日本人が貧困に転落した"本当の理由"
https://news.yahoo.co.jp/articles/b7bad7804f6cca2dbc020bb64a68e89ad9d19a8f

80歳以上の新入社員も採用…日本で「定年廃止」相次ぐ
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c7fa84ae21b7704b9fd1249b1282d41de2b26de

 これらの記事は、一旦「メンバー」になれば、気心も知れているし、雇い続けるけど、「メンバー」になるチャンスがなければどうしようもないという厳しい現実を示しているように思います。

人手確保へ「学費全額負担」 Amazonウォルマート
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN15EOG0V10C21A9000000/

 人材不足だとこうした「メンバー」へのサービスが充実化するということでしょうか。

付加価値生む人材乏しく 博士号取得、欧米の半分以下
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC118D70R11C21A0000000/

VCが理系博士の採用を拡充 主要50社、本社調査
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC115660R11C21A0000000/

 分野によるということなのでしょうが、希望がある分野もあります。

博士学生の有給インターン支援 就職環境整備で研究推進
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE065VE0W1A900C2000000/

 大学院は研究するところだろうと言われそうですが、こうした地道な施策は重要です。

Academics need feedback on interpersonal skills. Here’s how I learned to ask for it
https://www.science.org/content/article/academics-need-feedback-interpersonal-skills-here-s-how-i-learned-ask-it

Getting personal
https://www.science.org/doi/abs/10.1126/science.acx9301?af=R

Science’s Dance Your Ph.D. contest is now open, with an AI twist
https://www.science.org/content/article/cite-science-cite-s-dance-your-ph-d-contest-now-open-ai-twist

 恒例のダンスコンテスト。

経済安保、公正な競争促進 北村前国家安保局長に聞く
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA10BW20Q1A910C2000000/

 北村氏。警察官僚の発想だと、どうしても取り締まり、という方向になってしまうのでしょうか。

【誠のFACT】THE世界大学ランキング2021レビュー〜日本の大学、戦うか闘わざるか、それが問題だ
https://cactusglobal.com/jp/story/the-ranking-review-2021/

愛好家の標本がピンチ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211013/k10013302691000.html

 在野の資産です。なんとかならないでしょうか。

10兆円大学ファンド、どう活用するか 有識者2氏に聞く
科学記者の目 編集委員 滝順一
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD160VV0W1A810C2000000/

【スクープ】英紙報道「岸田首相肝煎りの大学ファンド 採用できたのはたった一人」
https://news.yahoo.co.jp/articles/912b800381d6ea3746690fe4edee68d2a7b3804b

 話題の大学ファンド。運用面はしっかりして欲しいと思います。

教授になったらセクハラやんだ 尊厳傷つけ、支配する理不尽
https://www.asahi.com/articles/ASPBH4412PB5UPQJ008.html

 ハラスメント問題。アカデミアの一部はまだまだ意識が古すぎます。

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“Science Communication News”
[SciCom News] No.943 2021年10月20日号 巻頭言
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ノーベル賞の余波と博士の活躍

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【巻頭言】
ノーベル賞の余波と博士の活躍
2021年10月6日〜10月13日
カセイケン代表 榎木英介

 ノーベルウイークが終わりました。

 過ぎ去ってみると、嵐のような報道もなくなり、日常に戻ったようなひっそりとした感覚を覚えます。

 私も、北大にも研究室があるリスト博士の化学賞受賞で、散々馬鹿にするようなツイートを浴びましたが、それがなくなりほっとしています。

ノーベル化学賞のリスト氏は北大特任教授 大学関係者が祝福
https://news.yahoo.co.jp/articles/5744a3be60ad477b7eb61cc27de08c80bbd9d1e3

「家族のことのようにうれしい」ノーベル化学賞共同研究の北大も歓喜
https://www.asahi.com/articles/ASPB764GDPB7IIPE005.html

 さて、これまた毎年のように取り沙汰されることですが、日本の研究環境に関する記事もちらほら出ました。

財務省の政策によってノーベル賞を受賞する「日本人研究者」がいなくなる ~ノーベル物理学賞に真鍋淑郎氏
https://news.yahoo.co.jp/articles/794c5ff48b657049b9910d7e058435b7f4c77492

 私自身も共同通信に寄稿しており、地方紙に掲載されているかもしれません。私自身は確認していませんが…。

 論調は大体同じで、日本の研究環境の問題を論じています。

日本人はノーベル賞を獲れなくなる、ノーベル賞学者10人が明かす焦燥[見逃し配信]
https://diamond.jp/articles/-/284194

 ダイヤモンドの記事は数年前のもので、この記事が今年も有効ということは、事態は大きくは変わっていないということでもあります。長年かけてこういう事態だということは、すぐに変わる訳ではないのですが…。

 危機を叫ぶのではなく、具体的な行動が必要です。私たちカセイケンも、迫る選挙に向けて質問状や公約比較を行なっていきます。公約に関しては後述します。

 一つ注目すべき取り組みの話を聞きました。

 大学院生や博士号取得者のキャリア事業を行う株式会社アカリクが、シンクタンク事業を開始するとのことで、インターンを募集中とのことです。

https://acaric.jp/company-search/detail/3

 社会における様々な問題に提言や助言を行うシンクタンクは、学位(博士号含め修士号も)取得者の専門性や課題発見、課題解決能力を生かす上で重要だと思います。

 官民でできることをやっていくことが非常に重要だと思います。私たちカセイケンもさらに活動を充実化していきたいと思っています。

Researchers voice dismay at all-male science Nobels
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02782-2

 ノーベル賞受賞者は平和賞以外全員男性ということで、これはどうなんだ、という指摘です。

Eight career tips from Nobel Laureates
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02772-4

 ノーベル賞を取得する近道などないわけですが、充実した研究者キャリアを歩む示唆は与えてくれます。

岸田総理は第205回国会における所信表明演説を行いました
https://www.kantei.go.jp/jp/100_kishida/statement/2021/1008shoshinhyomei.html

 岸田総理は所信表明演説の中で科学技術について言及しました。

「まず、成長戦略の第一の柱は、科学技術立国の実現です。
 学部や修士・博士課程の再編、拡充など科学技術分野の人材育成を促進します。世界最高水準の研究大学を形成するため、十兆円規模の大学ファンドを年度内に設置します。デジタル、グリーン、人工知能、量子、バイオ、宇宙など先端科学技術の研究開発に大胆な投資を行います。民間企業が行う未来への投資を全力で応援する税制を実現していきます。」

 科学技術重視は評価したいと思いますが、まずはどうなるかみてみないといけません。

 大学ファンドに関しては政府内で議論が進んでいます。

総合科学技術・イノベーション会議 第9回 世界と伍する研究大学専門調査会
https://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/sekai/9kai/9kai.html

議題:

(1)大学ファンドによる支援の基本的考え方について

岸田政権に潜む円安要因 大学ファンドが売りに拍車:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB126YO0S1A011C2000000/

 その前に選挙です。各党の公約が出てきました。

自民党

高市政調会長政権公約を発表 「新型コロナ」「新しい資本主義」など8つの柱で構成
https://www.jimin.jp/news/

公明党

公明党衆院選重点政策 主な項目
https://www.komei.or.jp/special/shuin49/policy/

立憲民主党

「『支え合う日本』そして『まっとうな政治』へ」枝野代表が「政権政策2021」を発表
https://change2021.cdp-japan.jp/news/2334

日本共産党

総選挙政策
なにより、いのち。ぶれずに、つらぬく
https://www.jcp.or.jp/web_policy/2021/10/2021-sosenkyo-seisaku.html

日本維新の会

維新八策 2021
https://o-ishin.jp/policy/

国民民主党

重点政策
https://new-kokumin.jp/policies

社民党

社民党が選挙公約発表「消費税を3年間ゼロに」
https://news.yahoo.co.jp/articles/40a05acaf774e58b798217eedb580be52026be30

 その他の政党含め、改めてまとめてみたいと思います。

経済安保、警察が指南
企業・大学向け 技術窃取に対策
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76497490Z01C21A0CM0000/

岸田新政権の「経済安全保障」は危険な先走り
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/67247

 経済安保ですが、どうもズレた感じがあって、実効性に乏しい大学を狙っているのが解せません。

特許の公開制限、経済安保法案に 自民・甘利明幹事長
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA126810S1A011C2000000/

 甘利幹事長は、結局読売新聞の報道等に基づく根拠に乏しい話(国の研究費をもらった研究者が軍事研究に協力)を持ち出しています。

「AIで中国に負けた」米国防総省幹部が抗議の辞任
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf00c09e836c963fd2ef9fc97b6f043f2f7ddfb2

 中国がノーベル賞を取れないという話などから、「日本スゴイ」になってしまうのは分からないではないですが、もう少し精度の高い話をして欲しいものです。

遺伝子操作で誰もが「生物兵器」を作り出せる脅威とどう向き合うべきか
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce82554383960b7dbb1421b6ba0d2924516273f9

 デュアルユース問題が懸念材料であるのは事実です。国家間を超えた問題にもなりつつあり、その辺りの認識も重要です。

議員怒気、官僚震え…国会軽視の裏にある自民「密室」会議の実態
https://mainichi.jp/articles/20211008/k00/00m/040/173000c

 日本学術会議の件も触れられていますが、このような密室の場で作られる政策には納得がいきません。そしてこれに縛られているので、岸田総理が簡単に学術会議の会員任命を行うことはできないと思われます。

行かない大学の入学金 学生らが署名「コロナで厳しい家計に配慮を」 https://www.asahi.com/articles/ASPB977QCPB4UTIL01G.html

「生徒が接種後に死亡」の誤情報 開業医が拡散、「隠蔽するな」学校に抗議続々
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20211008-OYT1T50113/

北欧、若者へのモデルナ製接種中断 心筋炎巡り予防措置
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB071670X01C21A0000000/

Moderna Vaccine Paused for Young People in Two European Countries
https://www.the-scientist.com/news-opinion/denmark-sweden-pause-moderna-vaccinations-for-younger-people-69289

COVID lesson: trust the public with hard truths
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02758-2

世界と伍する研究大学の実現に向けた制度改正等のための検討会議(第1回)議事録
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shinkou/065/gijiroku/mext_00990.html

Climate change, science and COP26: have your say
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02746-6

Debate: What developing countries need from COP26
https://www.scidev.net/global/multimedia/debate-what-developing-countries-need-from-cop26/

名古屋港鍋田ふ頭におけるヒアリの確認について
https://www.env.go.jp/press/110077.html

東京港中央防波堤外側コンテナふ頭におけるヒアリの確認について
https://www.env.go.jp/press/110076.html

主要政党の政策評価 2021
https://www.keidanren.or.jp/policy/2021/088.html

 経団連

本庶氏がネットで解説 研究内容やコロナ治療テーマ
https://www.sankei.com/article/20211012-6ZLZS27F2FKRJMJZ6VVMEV53HY/

ブラジルの8歳少女は天文学者。18個の小惑星を発見し、世界最年少記録更新か
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f88914afe7abc3c84dfcca428d0f3ed21e251e5

 シチズンサイエンス。

Action Collaborative on Preventing Sexual Harassment in Higher Education
Year Two Annual Report of Activities(2021)
https://www.nap.edu/catalog/26339/action-collaborative-on-preventing-sexual-harassment-in-higher-education-year

源氏物語が好きすぎてAIくずし字認識に挑戦でグーグル入社 タイ出身女性が語る「前人未到の人生」
https://ledge.ai/tkasasagi-interview/

 非常に興味深いインタビュー。

OECD閣僚理事会声明と成果
https://www.oecd.org/tokyo/newsroom/oecd-ministerial-council-statement-and-outcomes-06-10-2021-japanese-version.htm

Neuroscientist Nadia Chaudhri Dies at 43
https://www.the-scientist.com/news-opinion/neuroscientist-nadia-chaudhri-dies-at-43-69292

 存じあげなかった方ですが、死の間際まで精力的に様々なことをされたとのこと。ご冥福をお祈りいたします。

Francis Collins to step down at NIH: scientists assess his legacy
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02727-9

 コリンズ長官の退任は大きなニュースに。

中国、民間企業の報道事業禁止案を公表 統制強める
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM08E6L0Y1A001C2000000/

再び研究続けるチャンスを… 日本で学んだアフガン人元留学生の願い
https://www.asahi.com/articles/ASPB76229P9SPTIL03R.html

パキスタンのカーン博士死去 核科学者、「闇市場」通じ技術を拡散か
https://www.asahi.com/articles/ASPBB5QCBPBBUHBI11R.html

最先端科学と外交はどう連携できるのか
https://www.swissinfo.ch/jpn/politics/%E6%9C%80%E5%85%88%E7%AB%AF%E7%A7%91%E5%AD%A6%E3%81%A8%E5%A4%96%E4%BA%A4%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%86%E9%80%A3%E6%90%BA%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B/47000144

「ワクチン開発立役者」カリコ氏の壮絶な研究人生
ハンガリー出身、「mRNA」ワクチンを40年研究
https://toyokeizai.net/articles/-/459481

「このままではグローバルで戦えない」社員を博士課程に送り込む島津製作所の"真の意図"
https://news.yahoo.co.jp/articles/89099b5fed3a87237bafbb7886eb5da792526300

 これは社員を博士にするというメンバーシップ型雇用の考え方で、博士を雇うではないことに注意が必要です。

IT教育には女子中高生だけの「入り口」が必要だ。Waffleが挑む、ITのジェンダーギャップ解消
https://www.huffingtonpost.jp/entry/waffle_jp_615f03fce4b0896dd1ae18bf

 素晴らしい取り組み。ただ、自分たちの活動だけで政策が変わったと誇るのはちょっと…。長年取り組んできた方もいらっしゃいます。

Q&A: ‘More girls just need to be mentored’
https://www.scidev.net/global/role-models/qa-more-girls-just-need-to-be-mentored/

「現役世代手助けする形に」 シニア求人マッチングサイト 高齢化進む日本社会の救世主となるか
https://www.tokyo-np.co.jp/article/135943

ノジマ、雇用の80歳上限を撤廃 シニア積極活用広がる
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC06E600W1A001C2000000/

 シニアの活用は重要ですが、その前に我々世代も…。

Academia’s ableist culture laid bare
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02695-0

最先端を知り、「枯れた技術」と向き合う 日本が取り残されないため https://www.asahi.com/articles/ASPB63CV8P9SUPQJ00V.html

なぜ経済成長に基礎科学が重要なのか
https://www.imf.org/ja/News/Articles/2021/10/06/blog-ch3-weo-why-basic-science-matters-for-economic-growth

 具体的な数値で示されているのは重要です。

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ノーベル賞が覆い隠す日本の研究の危機、アゲイン

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【巻頭言】
ノーベル賞が覆い隠す日本の研究の危機、アゲイン
2021年9月29日〜10月6日
カセイケン代表 榎木英介

 ノーベルウイークがやってきました。科学系の三賞の発表が終わりました。

https://www.nobelprize.org/

 物理学賞で東大で博士号を取得され、日本国籍がある真鍋淑郎博士が、化学賞で北海道大学に研究室を持つリスト・ベンジャミン博士が受賞されるなど、日本にゆかりのある方の受賞が相次ぎました。

眞鍋淑郎先生のノーベル物理学賞受賞にあたっての総長メッセージ
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/z1304_00205.html

北海道大学特任教授のリスト・ベンジャミン氏がノーベル化学賞を受賞
https://www.hokudai.ac.jp/news/2021/10/post-912.html

 こうした日本にゆかりのある方々の受賞を嬉しく思います。

 ただ、これを「日本人スゴイ」「日本の研究環境に問題はない」で終わらせてはいけません。

 年中行事のようにノーベル賞の頃、日本の研究環境の問題点を指摘する記事や言説が出ます。

ノーベル賞候補の日本人研究者、上海へ 「頭脳流出」と憂えるよりも
https://www.asahi.com/articles/ASPB1455GP9WULZU010.html

科学技術政策の専門家が占う「ノーベル賞を取れなくなる日」
https://mainichi.jp/articles/20210930/k00/00m/040/131000c

日本の研究力は低下したの? ノーベル賞大国の行方
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFE1777J0X10C21A9000000/

 そして色々議論されるのですが、次第に忘れ去られてしまいます。その繰り返しです。

 特に日本人の受賞は、こうした問題を覆い隠してしまう負の側面があります。

 Twitterでも「日本の研究環境に問題はない」といった声が聴かれています。

 負の側面ばかり言うと「侮日派」などと揶揄する声も出ますが、全否定でも全肯定でもない評価が必要です。

 さて、ノーベル賞の件がなければトップ記事にしたかったことですが、岸田内閣発足です。

基本方針を掲載しました
https://www.kantei.go.jp/jp/kakugikettei/2021/1004kihonhousin.html

内閣総理大臣談話を掲載しました
https://www.kantei.go.jp/jp/100_kishida/discourse/20211004danwa.html

岸田内閣が発足しました
https://www.kantei.go.jp/jp/100_kishida/actions/202110/04kishidanaikaku.html

閣僚等名簿の発表について
https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/202110/4_m.html

岸田内閣閣僚等名簿
https://www.kantei.go.jp/jp/100_kishida/meibo/index.html

 科学技術担当大臣は小林鷹之衆院議員。安全保障や宇宙政策と兼務です。

 文部科学大臣は末松信介参院議員。

 岸田大臣は科学技術アドバイザーの設置を述べていました。どのような方がアドバイザーになるのかも注目です。

ノーベル物理学賞 内閣総理大臣コメント
https://www.kantei.go.jp/jp/100_kishida/discourse/20211005comment.html

日本における研究活動の積み重ねをもとに、海外で活躍されている研究者の独創的な発想による真理の発見が、人類社会の持続的な発展や国際社会に大きく貢献し、世界から認められたことを、日本国民として誇りに思います。

 27歳でアメリカに渡られた眞鍋博士。日本での成果でアメリカに呼ばれたのはその通りですが、日本国内での研究ではありません。若干ずれがあるような気もします。

真鍋さんが言葉を濁す「日本へのメッセージ」記者が感じた切なる願い
https://www.asahi.com/articles/ASPB64FL0PB6UHBI00N.html

眞鍋淑郎プリンストン大学客員研究員、国立研究開発法人海洋研究開発機構フェローのノーベル物理学賞受賞について
https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/202110/6_a.html

 官房長官

政府として引き続き、創造性豊かな若手研究者の育成・確保や、優秀な研究者が安心して自らの研究に打ち込める環境の整備等に取り組み、我が国の研究力を総合的・抜本的に強化をしてまいります。

 と述べています。

 ともかく、内閣は発足したばかり。今後の動向をしっかり見ていきたいと思います。

富裕国で進むブースター接種、専門家が語る倫理的問題点
https://www.technologyreview.jp/s/257510/the-pandemic-problems-that-boosters-wont-solve/

国立大生の自殺率が過去6年で最多 コロナ禍「困っていれば相談を」 https://www.asahi.com/articles/ASPB13SMFP9WPTIL00Z.html

 非常に大きな問題です。

キャンパスソーシャルワークネットワーク
https://sites.google.com/site/campussw/

NZ首相、「コロナゼロ」戦略断念 デルタ株封じ込めできず
https://www.afpbb.com/articles/-/3369261

 ニュージーランドでもデルタ株封じ込めは困難だったと言うことを深刻に受け止めなければいけません。

総合科学技術・イノベーション会議有識者議員懇談会
https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/yusikisha/20210930.html

議題

1.総合知を戦略的に推進する方策(総合知戦略)の検討について

令和3年度「国立大学イノベーション創出環境強化事業」の選定結果について
https://www8.cao.go.jp/cstp/stmain/20211004daigaku.html

男女共同参画推進ウェブサイト『CHEERS!』を更新しました
https://www.jsps.go.jp/j-gender_equality/cheers.html

東大が行動計画、1000億円規模の基金創設目指す…ワクチン開発の新拠点整備など
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20211001-OYT1T50195/

 東京大学のページ。

藤井総長の記者会見を開催、UTokyo Compassを公表
対話を通じた自律的、創造的な大学モデルの構築を強調
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/z0508_00110.html

日本学術会議会長談話「第25期日本学術会議発足1年にあたって(所感)」を公表しました。(令和3年9月30日)
>梶田会長のビデオメッセージはこちら(動画ページへリンク)
http://wwwc.cao.go.jp/lib_011/head/message/kajita-4/kajita-4.html

>日本学術会議会長談話「第25期日本学術会議発足1年にあたって(所感)」(PDF形式:475KB)
https://www.scj.go.jp/ja/head/pdf/210930.pdf

第316回幹事会後に記者会見を開催しました。(令和3年9月30日)
記者会見資料
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/kisyakaiken.html

資料2:「日本学術会議のより良い役割発揮に向けて」に掲げた具体的な取組事項の進捗状況(PDF形式:756KB)
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/pdf25/siryo316-yakuwari210930.pdf

学術会議の任命拒否から1年 「説明は、任命は」対応問われる岸田氏
https://www.asahi.com/articles/ASP9Z6WR4P9ZULBJ006.html

 日本学術会議の任命拒否問題は、新政権で解決して頂けたらと思います。

将来に不安「稼ぐ力欲しかった」 研究スキル売買「私大教授」が告白
https://mainichi.jp/articles/20210930/k00/00m/040/356000c

研究スキル売買問題 井上科技相、大学などにルール作りを求める
https://mainichi.jp/articles/20210928/k00/00m/040/144000c

研究スキル売買問題 文科省が学会などの論文規定を調査へ
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e39ba02cca6308528a80ac5b97433295786cfa2

 物議を醸した「研究スキル売買」。政府も言及。

Prominent Plant Geneticist Accused of Sexual Harassment
https://www.the-scientist.com/news-opinion/prominent-plant-geneticist-accused-of-sexual-harassment-69270

WHEN PROFESSIONAL BECOMES PERSONAL
https://www.science.org/content/article/women-accuse-famed-plant-geneticist-sexual-harassment

‘I gave up a dream.’ Women accuse famed plant geneticist of sexual harassment
https://www.science.org/content/article/women-accuse-famed-plant-geneticist-sexual-harassment

 大物のセクハラ問題発覚。大スキャンダルに発展。

難病の息子を救うため、高卒の父親が自らゲノム編集を学び薬品を開発―中国
https://www.recordchina.co.jp/b883127-s25-c30-d0193.html

 DIYバイオ時代を象徴している事例です。

Time to unfriend Facebook?
https://www.science.org/doi/10.1126/science.abm5515

 Facebookへの批判が高まっています。

スパイ容疑で中国人が不当に狙い撃ち=米「百人会」が報告書
https://www.technologyreview.jp/s/257171/us-unfairly-targeting-chinese-over-industrial-spying-says-report/

 大学でのスパイ事例はわずか。日本も本当のターゲットを間違えてはいけません。

経済安全保障の重要性を早くから指摘 気鋭の経済ジャーナリストに「米中経済戦争」による日本企業への影響を聞いた
https://news.yahoo.co.jp/articles/28db6c707e42d7796218c14ee47559dd4705fb0c

米国、貧困化する白人男性層…銃乱射事件が年600件超え、学歴格差で歪む社会
https://biz-journal.jp/2021/10/post_255039.html

 学歴の断裂(大卒と高卒の間)は絶望を生み出しています。

Francis Collins to step down as NIH director by year's end
https://www.politico.com/news/2021/10/04/francis-collins-nih-step-down-515114

 三人の大統領に仕えたコリンズ長官退任へ。

リサーチ・アドミニストレーターという道
https://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/v18/n10/%E3%83%AA%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E9%81%93/109462

リサーチ・マネージャーもまた研究者である
https://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/v18/n10/%E3%83%AA%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%82%E3%81%BE%E3%81%9F%E7%A0%94%E7%A9%B6%E8%80%85%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B/109464

いまだに一部の人々は、大学研究者を「王様」と見なし、RMAを研究支援者程度に考えているのだ。一方、一部の大学では、首脳陣がRMAに、大学研究者の業績評価指標のモニタリングを期待しているが、これは研究者とマネージャーの双方にとってストレスになる場合がある。

 東北大学で著名なクイズ回答者の方を起用するというニュースが話題になりましたが、URA含め多様な人材をどう活用し、どう処遇するかは大きな問題だと思います。

株式会社QuizKnockCEO 伊沢拓司氏がグリーン未来創造機構 特任准教授(客員)に就任しました。
https://www.ggi.tohoku.ac.jp/news20211001.html

【独自】女性研究者の登用、国が支援へ…上位職で数値目標掲げる機関に人件費補助
https://news.yahoo.co.jp/articles/f176489299a587d885bbd1642dbf7c29e8708b84
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6405783

 いまだアファーマティブアクションに議論が沸騰する日本ですが、世界は先を行っています。

女子の理系進学を阻むもの 親か、教師か、世の中か?
https://news.yahoo.co.jp/articles/f83c40bb82cae6c5a19e1aa7956fa6119bf4a52a

山形大学地域教育文化学部の河野銀子教授。

理工系の女子が少ないのは日本だけではありませんが、日本と欧米では段階が違います。日本は大学進学時に理工系分野を選択する女子が少ないという「入り口問題」、欧米は大学を卒業する時に理工系に就職しないという「出口問題」です。

女性研究者、働きやすい大学に 岐阜大、子育てとキャリアの両立支援
https://www.asahi.com/articles/ASPB3777ZP9ZOHGB01S.html

女性のSTEM人材が開く未来 選択阻むバイアス脱却を
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK044E40U1A001C2000000/

留学先で旧姓使用「完全に詰んだ」の声 海外で記者が体験した現実
https://withnews.jp/article/f0211004002qq000000000000000W02v10101qq000023681A

 こうした問題を解決していく必要があります。

若手研究者独立へ講座制廃止を
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76195850Q1A930C2KE8000/

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“Science Communication News”
[SciCom News] No.941 2021年10月6日号 巻頭言
【発行】一般社団法人科学・政策と社会研究室
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