科学・政策と社会ニュースクリップ

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新型コロナウイルスVSヒトの忍耐

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★発行部数 2,566部(8月11日現在)
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     ◆◇◆  Science Communication News ◆◇◆
         No.882 2020年8月11日号 巻頭言
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【巻頭言】
新型コロナウイルスVSヒトの忍耐
2020年8月4日~2020年8月11日
カセイケン代表 榎木英介

 新型コロナウイルスの感染拡大は真夏の今になっても続いています。

新型コロナウイルス感染症対策分科会(第5回)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/corona5.pdf

今後想定される感染状況と対策について 令和2年8月7日(金)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/kongo_soutei_taisaku.pdf

お盆休みにおける帰省等のあり方について
https://corona.go.jp/news/pdf/obonyasumi_0805.pdf

今後の感染状況の変化に対応した
対策の実施に関する指標及び目安について
https://corona.go.jp/news/pdf/jimurenraku_0811.pdf

 このウイルスと付き合い始めてはや半年。

 私も皮膚炎になるほど手洗いやアルコール消毒などをしつつ、日々過ごしています。

 しかし…。

★コロナ疲れの日本、感染増の東京で高まる反発心
https://www.cnn.co.jp/world/35157944.html

「コロナはただの風邪」平塚正幸 クラスターデモ行い批判殺到
https://news.goo.ne.jp/article/jisin/nation/jisin-https_jisin.jp_p_1883959.html

拳銃つるしマスク反対デモ 米国で広がる科学への懐疑論
https://www.asahi.com/articles/ASN8971TYN7VUHBI00T.html

科学が届かない米コロナ政策「トランプ氏に指導力ない」
https://www.asahi.com/articles/ASN862Q45N83UHBI004.html

 オバマ政権時代の科学技術担当大統領補佐官ジョン・ホルドレン氏。

欧州、広がる反マスク 「自由の侵害」と反発―新型コロナ
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020080900278&g=int

 経済的な苦境や様々な制限に耐えられなくなった一部の人々が、「新型コロナはただの風邪」と言い、行動制限に従わなくなってきています。

 それを簡単に批判することはできません。しかしこれは新型コロナウイルスにとっては非常に好都合です。こうした行動がウイルスの拡散に一役買っているわけですから。

 人々皆が「新型コロナはたたの風邪」と思えば、その通り風邪になるでしょう。その時は、今まで持っていた私たちの風邪のイメージが変わるだけです。

 結構死ぬ風邪。後遺症が残る風邪。要は「たちの悪い風邪」になるわけです。

 ただ、その時は、この「たちの悪い風邪」にかかって重症になった人は放っておくしかない、というような痛みを伴うコンセンサスを必要とするように思います。

 このパンデミック終結とは、多大な犠牲者を生み出しながら、医療が崩壊しながら、新型コロナはたちの悪い風邪という人々のマインドのチェンジ、コンセンサスができる時なのかもしれません。

PCR検査の拡大が、やっぱり必要だ
https://newspicks.com/news/5136569

★Study: Test College Students for Coronavirus Every Two Days
https://www.the-scientist.com/news-opinion/study-test-college-students-for-coronavirus-every-two-days-67787

 SNS上ではPCR検査に対する論争がいまだにあるのですが、必要な時に必要な検査ができる必要があるという点については一致点があると思っています。

★I’m not contributing to coronavirus research, and that’s okay
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02316-2

★Pandemic hits scientist parents hard
https://science.sciencemag.org/content/369/6504/609

 研究者が子供を持つことを批判する声すらある日本の現状を憂いています。

★Research Slated for Fall Will Stumble Without Undergraduates
https://www.the-scientist.com/news-opinion/research-slated-for-fall-will-stumble-without-undergraduates-67756

 学部生が大学に入れないことにより、研究に支障が。

 大学関係者にとって学部教育は研究時間を奪うものと考える人もいますが、教育と研究は大学の教員にとって共に重要なものであるのはいうまでもないことです。

★令和3年度大学入学者選抜での新型コロナウイルス感染症対策に伴う各大学等の試験期日及び試験実施上の配慮等の対応状況について
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/koudai/detail/mext_00060.html

被爆75年:深まる日本の「核のジレンマ」
https://webronza.asahi.com/science/articles/2020080800001.html

Researchers: help free the world of nuclear weapons
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02274-9

★科学技術指標2020[調査資料-295]の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/44972

科学論文数、中国が米国を抜き初のトップ 研究費も猛追
http://www.asahi.com/articles/ASN8752L7N86ULBJ003.html?ref=rss

中国が科学論文数で初の世界一 文科省調査、米国抜く 日本は低迷
https://www.sankei.com/life/news/200807/lif2008070048-n1.html

 恒例の重要資料。日本の研究の凋落が語られることも恒例となってしまいました。

★大阪港におけるヒアリの確認について
https://www.env.go.jp/press/108302.html

★報告「「軍事的安全保障研究に関する声明」への研究機関・学協会の対応と論点」
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-h200804.pdf

★提言「新学習指導要領下での算数・数学教育の円滑な実施に向けた緊急提言:統計教育の実効性の向上に焦点を当てて」
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t293-2.pdf

★提言「自動運転の社会的課題について―新たなモビリティによる社会のデザイン-」
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t294-1.pdf

★提言「人の生殖にゲノム編集技術を用いることの倫理的正当性について」
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t292-5.pdf

★Why Professors Are Writing Crap That Nobody Reads
https://newsin.asia/why-professors-are-writing-crap-that-nobody-reads/

 研究論文の半分は関係者以外に読まれないという悲しい現実。研究とはなんなのか根源的な問いを投げかけています。

★不透明な「宮崎早野論文」撤回~宮崎氏は博士号取り消し
http://ourplanet-tv.org/?q=node%2F2514

宮崎・早野論文に批判 研究者らがオンラインで説明会
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6b35876de5edae9c54ab01ad6e5fba585f96060

「宮崎・早野論文」
研究不正問題
2020年8月7日記者向け勉強会
資料公開
https://science-integrity-2019.jimdosite.com/

 放射線問題と研究不正が重なった大きな問題です。引き続きフォローしていきます。

★研究活動上の不正行為に係る調査結果について(2020年8月7日)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/events_news/office/kousei-chousa/news/2020/200807_1.html

京都大、論文で盗用と発表 論文を撤回 人間・環境学研究科
https://news.yahoo.co.jp/articles/3110a2339727f7e3864c4de5720926eb5fdd5fe1

★本学教員による研究費の不正使用について
http://www.kansai-u.ac.jp/mt/archives/2020/08/post_5242.html

関西大教授が研究費を不正流用 学生のバイト代に充当、処分検討
https://www.chunichi.co.jp/article/99688

男性教授が研究費を不正使用 約188万円 関西
https://news.yahoo.co.jp/articles/098b0e0a3dc8d57d59c0fd6d6df5496d8ca023e4

関西大教授が研究費を不正流用 - 学生のバイト代に充当、処分検討
https://www.nara-np.co.jp/global/2020080401002325.html

 研究不正と研究費不正流用。

★日本の知、どこへ 研究不正 データを捏造、改ざん 相互批判なく繰り返す 防止の鍵はマインドの変革
https://www.chukei-news.co.jp/news/2020/08/06/OK0002008060e01_01/

 誌面、有料記事部分ですが、榎木のコメントが掲載されています。

★How to be an ethical scientist
https://www.sciencemag.org/careers/2020/08/how-be-ethical-scientist

★The Science Sleuth Holding Fraudulent Research Accountable
https://leapsmag.com/the-science-sleuth-holding-fraudulent-research-accountable/

 「ネカトハンター」エリサベスビク氏、リトラクションウォッチ創始者Ivan Oransky氏の対談。

重慶市ポスドク導入に向け18件の措置を発表
http://japanese.china.org.cn/business/txt/2020-08/07/content_76356778.htm

★「Excelが日付に変換してしまうから」一部遺伝子の名称を変更。ヒトゲノム解析の科学者ら
https://japanese.engadget.com/rename-genes-due-to-excel-043027343.html

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“Science Communication News”
[SciCom News] No.882 2020年8月11日号 巻頭言
【発行者】一般社団法人科学・政策と社会研究室(担当 榎木英介)
【編集者】Science Communication News編集部
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