科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

東北関東大震災に際し

 マグニチュード9.0…我々が誰も経験したことのない、予想をはるかに超えた未曾有の災害に対し、被災された皆様に心からお見舞い申し上げると同時に、一人でも多くの方が救出されることを望みます。

 こんな時、私達は、科学コミュニティは何ができるでしょうか。

 今はまず、命を救うことが最優先されるべきです。できることは正確な情報を伝えること。

 科学関連の情報は、一般社団法人サイエンスメディアセンターを御覧ください。また、情報の発散を控えるため、情報は上記に集約させるべきだと思います。

 「科学者ネットワーク(仮)」の有志も東北地方太平洋沖地震 @ ウィキを立ち上げています。

 今は、何かをするより、「しないこと」も重要かもしれません。不用意な情報の拡散などを控えるべきで、中途半端な憶測に基づいた発言をするべきではありません。口を噤むことも必要なことだと思います。私も現在、twitter等での発言は極力控えるようにしており、また、メールマガジンもしばらくは、必要最低限の情報を掲載し発行しようと思っています(なお通常のメルマガに掲載すべき情報は、このブログに掲載していきたいと思います)。

#デマに関しては「東北地方太平洋沖地震、ネット上でのデマまとめ」ご参照のこと。

 現在は医療で言ったら超急性期、蘇生措置を行わなければならない時期であり、この段階では人命救助、避難、被災者支援に集中すべきです。科学者だから、科学コミュニケーターだから、という前に、一人の市民として、あるいは職業人として、できることをやるべきだと思います。

 いずれ、時間が経つにつれ、科学コミュニティや我々に出来ることも出てくると思います。今すぐ考えるべきことではないかも知れませんが、中期的(数ヶ月単位?)長期的(年単位)に何が出来るか、考えていく必要があると思います。

 NPO法人市民科学研究室も、同じ問題意識で議論をはじめています。

 私も、一人の市民として、医師として、かつての被災地神戸に住む者として、出来ることをまず行っていきたいと思います。

その他参考情報(科学コミュニティ関連)
東日本大震災に関する大学等からの連絡