科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

科学技術政策担当大臣と有識者議員との会合 議事概要

10月29日に開催された科学技術政策担当大臣と有識者議員との会合の議事概要(案)が公開されていました。
http://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/yusikisha/091029giji.pdf

興味深いやりとりがいくつかあります。

第4期科学技術基本計画に関して。

(津村政務官)◇ 来年中に総合科学技術会議を科学技術戦略本部なるものに改組する方向で作業しようということだけが決まっている状況。その科学技術戦略本部とは一体何かとか、どういう連続性を持たせるかということについてはこれからの議論なので、今行っている作業のうち、引き続き重要と思われるものについては作業を継続していただいて、組織替えの時にできるだけ連続する形で活用していくというのが基本姿勢。
(榊原議員) ◇ 基本的な新政権の考え方として、科学技術を強化するのか、強化しないのか、その大きな方向だけは明確に示していただかないと基本計画はできない。

科学技術予算に関して。

(本庶議員) ◇ 行政刷新会議における科学技術関係予算の取り扱いはどういう見通しなのか。
(津村政務官)◇ まだ全くイメージがない。
(本庶議員) ◇ 我々として危惧しているのは、せっかく総合科学技術会議が、科学技術予算に関してかなりしっかりとした評価をしたにもかかわらず、行政刷新会議で全然別の角度から要らないといわれるのではないかということ。例えば、ある程度、科学技術予算を一塊にして配慮していただくといったことを菅大臣のところでやれるといいのではないか。

新政権の科学技術政策の方向性がまだ定まっていないように感じます。

議論の中には日本学術会議の金澤会長もいたが、科学コミュニティの積極的な関与が必要のように思います。