科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

国家公務員に潜む脆弱性

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★発行部数 2,578部(7月28日現在)
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     ◆◇◆  Science Communication News ◆◇◆
         No.880 2020年7月28日号 巻頭言
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サイエンスアゴラ2020オンライン開催と企画公募のお知らせ◆

サイエンスアゴラは、「科学」と「社会」の関係をより深めていくことを目的として、あらゆる立場の人たち(市民、研究者・専門家、メディア、産業界、行政関係者など)が参加し対話するオープンフォーラムです。
今年は、新型コロナウイルスをとりまく社会状況を考慮しWEB上で開催します。

会期:2020年11月15日(日)~11月22日(日)※予定
主催:国立研究開発法人 科学技術振興機構JST
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【企画募集中】
7月1日(水)から8月2日(日)まで、企画を募集しています。出展料は無料です。
今年はオンライン開催のため遠隔からのご参加が可能です。全国の皆さまのご応募をお待ちしています。
募集要項など詳細は次のURLよりご確認ください。
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/exhibitor/entry
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■本件に関するお問い合わせ先■
国立研究開発法人科学技術振興機構JST
「科学と社会」推進部 サイエンスアゴラ事務局
Email: agora@jst.go.jp

【巻頭言】
★国家公務員に潜む脆弱性
2020年7月21日~2020年7月28日
カセイケン代表 榎木英介

 巻頭言発行遅くなり申し訳ありません。医師としての仕事(病理診断や病理解剖)が立て込んでいまして…。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、再び癌など他の疾患の診断治療に影響が出ることがあるのか気になります。今は目の前の仕事をやるだけですが…。

安倍総理新型コロナウイルス感染症の感染者数増加への対応について会見を行いました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202007/24bura.html

安倍総理は第41回新型コロナウイルス感染症対策本部を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202007/22corona.html

新型コロナウイルス感染症対策本部(第 41 回)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/th_siryou/sidai_r020722.pdf

 新型コロナウイルスも気になりますが、以下のニュースも衝撃的です。

ALS嘱託殺人事件 医師1人は医師免許を不正取得の可能性
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200725/k10012532671000.html

 ALS患者さんを殺害した容疑の医師。生命倫理的な論点は多々ありますが、それはひとまず置いておき気になったことは、もし上記記事が本当だとすると、一人の医系技官が医師国家試験の受験資格を操作することができるほど、日本の行政組織には問題点があると言うことなのか、と言うことです。

 しかも、大久保容疑者のパートナーの方がブログに驚くべきことを綴っていました。

https://ameblo.jp/okb-34/entry-12613645240.html

 研究費を獲得するために医系技官であった大久保容疑者にパートナーの方がコンタクトし、研究費の申請書を書いてもらったと言うのです。

 これらのことは大久保容疑者が逮捕されなければ発覚することもなかったし、パートナーの方がブログに綴らなければ分からなかったことです。

 だとすると、この種のことが他にもあるのではないかと疑ってしまいます。

 最初これは医系技官という特殊な職種によるものかと思っていましたが、国家公務員の知人に話を伺うと、どうやら医系技官に限ったことではないといいます。

 日本の官僚機構はそもそも性善説が前提で運営されているから、悪意を持った人間が入り込んだときに弱い、しかも年功序列があり、不法行為に気がついたとしても指摘しにくいということです。

 私のようなお金にならない在野の人間に接してくれる官僚の方々は皆国益のために働いていることはよく知っています。

 ただ、それはあくまで個人の資質であり、チェックや抑止の仕組みがそれほど強くないのではないかと言うことです。

 そうなると、国家公務員の弱みにつけ込み、秘匿情報を入手しようとするスパイや反社会勢力などがいたとしても不思議ではありません。これは日本にとっての脆弱性なのか…。

 実態がまだ明らかになっていない段階での推察はこの程度にしますが、非常に大きな問題が背後にあるように思っています。引き続き報道を注視していきたいと思います。

若手官僚、7人に1人が辞職意向 30歳未満男性、数年内に
https://www.chunichi.co.jp/article/93938

 若手は国家公務員に失望…。日本の行政の将来が危ぶまれます。

中国が研究者と情報収集、米高官 ヒューストンの領事館、閉鎖
https://www.chunichi.co.jp/article/94175

高度技術違法収集の拠点か 「千人計画」科学者を摘発
https://www.chunichi.co.jp/article/94522

人民解放軍に所属の中国人4人 研究者と偽り不正に米国ビザを取得
https://news.livedoor.com/article/detail/18624482/

米、領事館駆け込みの中国研究者を逮捕
https://www.afpbb.com/articles/-/3295543

米、逃走の中国人研究者を拘束 「ヒューストン総領事館はスパイ網の一部」
https://www.cnn.co.jp/usa/35157216.html

 米中関係が悪化を辿り、領事館の閉鎖や研究者の逮捕にまで至りました。

米留学、遠隔授業なら入国認めず 大学など秋学期
https://www.chunichi.co.jp/article/94203

 ビザ発給取り消しは無くなりましたが、新規の留学生の入国阻止。

 大統領選を控え、こうした方針がどうなっていくのか…。

An Elite Group Of Scientists Tried To Warn Trump Against Lockdowns In March
https://www.buzzfeednews.com/article/stephaniemlee/ioannidis-trump-white-house-coronavirus-lockdowns

 ロックダウン阻止のために、不確かな情報でトランプ政権を動かそうとした研究者集団が批判されています。

 専門家と政治については、日本でも議論が続いています。

(耕論)専門家のいかし方 新型コロナ 斉藤鉄夫さん、大西隆さん、藤垣裕子さん
https://www.asahi.com/articles/DA3S14566416.html

 議事録の公開、常設組織の設置、政治家の役割…。まだまだ模索は続きそうですが、後世のために情報公開は徹底していただきたいと思います。

科学技術に関する国民意識調査-新型コロナウイルスを含む感染症に対する意識- [調査資料-293]の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/44919

新型コロナウイルス感染症を契機に、国民の科学技術に 対する関心の高まりがみられた。」とのことです。

国際標準からみた廃棄物管理 - 廃棄物検討分科会中間報告 -
http://aesj.net/hp/documents/%E5%BB%83%E6%A3%84%E7%89%A9%E5%88%86%E7%A7%91%E4%BC%9A%20%E4%B8%AD%E9%96%93%E5%A0%B1%E5%91%8A-%E6%9C%80%E7%B5%820714.pdf

福島第一原発 廃炉方法について報告書まとめる 日本原子力学会
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200726/k10012533101000.html

安全保障と月探査が科学探査を圧迫か 宇宙計画に懸念
http://www.asahi.com/articles/ASN7W41DHN7PULBJ00F.html

Fake journals in the age of fake news: the dangers of predatory publishing
https://healthydebate.ca/2020/07/topic/dangers-of-predatory-publishing

Genius or Fraud? Kid’s PhD-Level Science Project Raises Eyebrows
http://www.sixthtone.com/news/1005928/genius-or-fraud-kids-phd-level-science-project-raises-eyebrows

 先週お伝えした問題。いくらなんでもレベル高すぎという子供たちの研究。子供を論文の著者にしたという事例などもあり、加熱しすぎのような気がします。

Pioneering duplication detector trawls thousands of coronavirus preprints
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02161-3

 大問題ですね…。論文は早ければいいという問題ではないわけで…。

Opinion: It’s Time to Get Serious About Research Fraud
https://undark.org/2020/07/23/cracking-down-on-research-fraud/

「原始の鳥」化石 実はトカゲか
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61965430X20C20A7CR8000/

World’s smallest dinosaur is probably a lizard
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02214-7

Retraction Note: Hummingbird-sized dinosaur from the Cretaceous period of Myanmar
https://www.nature.com/articles/s41586-020-2553-9

 Natureの表紙を飾った論文の撤回。

科学論文、中国が自国誌を重視へ 学術界に衝撃
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61719900Q0A720C2000000/

 話題になりましたが、これは記事が不正確で、インパクトファクターに頼った評価をやめるというのが正確なところのようです。以下の記事が正確です。

China to abolish SCI-supremacy in academia

https://www.globaltimes.cn/content/1180553.shtml

【ドキュメント】自宅ガレージで、究極のゲノム編集をやってみた
https://newspicks.com/news/5097821/

 NewsPicksは須田桃子さんが加入してから、生命科学系の記事が強化されていますね。

Rosalind Franklin was so much more than the ‘wronged heroine’ of DNA
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02144-4

 DNAの二重らせん構造の発見に寄与しながら評価されなかったロザリンドフランクリン。生誕100年とのことです。

Science money slashed in EU’s €1.8-trillion budget deal
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02199-3

EU leaders slash science spending in €1.8 trillion deal
https://www.sciencemag.org/news/2020/07/eu-leaders-slash-science-spending-18-trillion-deal

 予算が当初見込みより削減されたとのこと。

Scientists disappointed by plan to boost France’s research prowess
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02217-4

French science bill promises boost to public R&D
https://www.sciencemag.org/news/2020/07/french-science-bill-promises-boost-public-rd

 フランスの科学予算も期待より低いと落胆の声も。

就職氷河期世代への、支援ポータルサイト
「ゆきどけ荘」
https://www.gov-online.go.jp/cam/hyougaki_shien/index.html

凡人エンジニアの生存戦略
https://speakerdeck.com/takaichi00/jtf2020-fan-ren-ensiniafalsesheng-cun-zhan-lue

 エンジニアならずとも参考になります。

戦力外でも「誰かが見ている」 次のキャリアへ道ひらく
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61887360T20C20A7I00000/

 野球の話ですが、これも通じますね。

「指導的地位」3割は女性、今年の達成断念 政府先送り
https://www.asahi.com/articles/ASN7P64H3N7PULFA00X.html

 目標だけではダメです。仕組みを作らなければ。

外国人留学生、寒い懐
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61952360X20C20A7CC1000/

「若手優遇」は本当か

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★発行部数 2,580部(7月21日現在)
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     ◆◇◆  Science Communication News ◆◇◆
         No.879 2020年7月21日号 巻頭言
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サイエンスアゴラ2020オンライン開催と企画公募のお知らせ◆

サイエンスアゴラは、「科学」と「社会」の関係をより深めていくことを目的として、あらゆる立場の人たち(市民、研究者・専門家、メディア、産業界、行政関係者など)が参加し対話するオープンフォーラムです。
今年は、新型コロナウイルスをとりまく社会状況を考慮しWEB上で開催します。

会期:2020年11月15日(日)~11月22日(日)※予定
主催:国立研究開発法人 科学技術振興機構JST
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【企画募集中】
7月1日(水)から8月2日(日)まで、企画を募集しています。出展料は無料です。
今年はオンライン開催のため遠隔からのご参加が可能です。全国の皆さまのご応募をお待ちしています。
募集要項など詳細は次のURLよりご確認ください。
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/exhibitor/entry/
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国立研究開発法人科学技術振興機構JST
「科学と社会」推進部 サイエンスアゴラ事務局
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【巻頭言】
★「若手優遇」は本当か
2020年7月14日~2020年7月21日
カセイケン代表 榎木英介

 まずはこちらから。総合科学技術・イノベーション会議が開催され、統合イノベーション戦略2020が決定しました。

★総合科学技術・イノベーション会議(第50回)議事次第
https://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/haihui050/haihu-050.html

議事

1.研究力強化・若手研究者支援総合パッケージについて
2.スタートアップ支援パッケージについて
3.統合イノベーション戦略2020の策定について
4.最先端研究開発支援プログラム(FIRST)及び最先端・次世代研究開発支援プロジェクト(NEXT)追跡評価について

安倍総理は第50回総合科学技術・イノベーション会議を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202007/16kagaku.html

★統合イノベーション戦略2020
https://www8.cao.go.jp/cstp/tougosenryaku/index.html

統合イノベーション戦略2020【本文】(PDF形式:1656KB)
https://www8.cao.go.jp/cstp/togo2020_honbun.pdf

統合イノベーション戦略2020【概要】(PDF方式:1103KB)
https://www8.cao.go.jp/cstp/togo2020gaiyo.pdf

政府 約10兆円の基金設立へ 感染症など社会課題解決へ研究支援
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200716/k10012518781000.html

デジタル投資、コロナで加速へ 科学技術戦略を閣議決定
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61625820X10C20A7EAF000/

「海外から資金」開示要件 政府、研究補助で
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61602000W0A710C2PP8000/

 やはり新型コロナウイルスへの対応が前面に出ています。

 若手研究者への支援策もかなり言及されています。目新しいところとしては「人文・社会科学振興」でしょうか。

社会課題の解決に向け、研究開発テーマの設定や、科学技術と社会との調和、社会 との信頼の構築を考慮する倫理的・法制度的・社会課題(ELSI)の取組などに おいて、人文・社会科学の研究者が主導する研究開発を推進するとともに、大学等 のアカデミアにおける幅広い「知」をベースにして、企業人、行政官、起業家等の ステークホルダーとも連携し、科学技術・イノベーションによる新たな価値の創出
につなげる。

 プレプリントにも触れています。

プレプリント(査読審査前の論文)を用いた研究成果やデータの公表・共有が広がりつつあることから、これらの新たな仕組みについて調査分析を進め、質の確保と、 個々の研究者の権利・インセンティブを確保しつつ、オープン・アンド・クローズ戦 略に基づき我が国の国益の向上にもつながるよう検討を進める。 【科技、文】

★スタートアップ・エコシステム拠点都市の選定について
https://www8.cao.go.jp/cstp/stmain/20200714.html

スタートアップ「4都市圏で集中支援」 竹本科技相
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61494350U0A710C2PP8000/

若手研究者対象の新たな賞を創設 競争力向上へ 科学技術相
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200717/k10012520401000.html

 統合イノベーション戦略2020でも若手研究者支援への言及が多く、良いことだとは思うのですが、一方で40代以降の世代はなかったことにされている感じです。

 そこは国の支援の対象ではないというのなら、草の根でやっていくしかありません。

 しかしそもそも「若手優遇」は本当でしょうか。

★「消えるのは授業日数と変わらない学費」「同級生の顔も知らない」 大学生の現状を訴える漫画が議論を呼ぶ
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2007/19/news032.html

ネットで大学紹介、相談も オープンキャンパス中止に
https://www.chunichi.co.jp/article/90802

★困窮学生の給付、申請断念相次ぐ
文科省要件が壁
https://news.yahoo.co.jp/articles/103bace6ec4ba89b64d70cc0fa0a54a788593f09

困窮学生、給付金の申請諦め相次ぐ
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61524980V10C20A7CE0000/

「留学生の入国制限緩和を」 外国出身研究者ら 政府に訴える
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200715/k10012517101000.html

 若手、若手という割には、最若手の学生は厳しい状況です。GoToトラベルが開始される中、キャンパスに行くことができな学生にしわ寄せが来ています。チグハグな感じがします。

 学生たちが政治力を持っていない、票にならないから、というのなら、非常に悲しいことです。

 若手の苦境というのは、当事者が主張すれば偉くなってから言え、と言われ、アカデミアから追い出されたりもします。

 アカデミアの外から何か言えば、アカデミア外の人間に言う資格はないと言われます。

 アカデミアを離れて多様なキャリアに進んだ人間は「応援団」になる可能性があるのにもったいないです。

 現場ではアンチアカデミアに転じてしまう人もいるように思います。

 ではどうするか。問題意識を持つアカデミアの有力者を動かすと言う手もあります。

 私も呼びかけ人になっている大学フォーラム
http://univforum.sakura.ne.jp/wordpress/

が文章を出しました。

社会へのアピール「新型コロナ危機のもとでの学生支援の抜本的強化を!」
http://univforum.sakura.ne.jp/wordpress/wp-content/uploads/2020/07/statement20200721.pdf

 大学フォーラムはノーベル賞受賞者の梶田博士もメンバーに加わっているなど、問題意識をもった研究者の集まりです。

 本当は当事者が自由に発言しても不利益にならないようにしないといけないと強く思います。

★経済財政運営と改革の基本方針2020(令和2年7月17日閣議決定
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/2020/decision0717.html

安倍総理は令和2年第11回経済財政諮問会議及び第41回未来投資会議を合同で開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202007/17keizai_mirai.html

令和2年第11回経済財政諮問会議・第41回未来投資会議合同会議
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2020/0717/agenda.html

 こちらもコロナウイルスへの言及があります。科学技術政策に関しては統合イノベーション戦略2020と同一です。

★コロナ論文撤回、相次ぐ 緊急時に揺らいだ科学への信頼
https://www.asahi.com/articles/ASN7G4TFJN6KUHBI02K.html

 LancetやNEJMの論文撤回に関する記事。毎日新聞なども出していますが、朝日新聞が出したことに反発があり、内容より誰が伝えるかで捉え方が異なるという世知辛い現実を感じざるを得ませんでした。

★新型コロナ専門家との亀裂深刻 トランプ氏、2カ月口きかず 米
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd031cf124a9b0011a21f5cf0e2b7da23ecc028a

Trump Administration Strips C.D.C. of Control of Coronavirus Data
https://www.nytimes.com/2020/07/14/us/politics/trump-cdc-coronavirus.html

CDC Bypassed Under New COVID-19 Reporting Guidelines
https://www.the-scientist.com/news-opinion/cdc-bypassed-under-new-covid-19-reporting-guidelines-67741

米、感染データ収集を民間委託 疾病対策センター外しに懸念も
https://www.chunichi.co.jp/article/89963

 もう無茶苦茶ですね。日本も科学と政治の関係がちぐはぐでしたが、それ以上です。

★ トランプ政権、留学ビザ制限を撤回 米裁判所が発表
https://news.yahoo.co.jp/articles/61c2d0f2f0d65e4fdb65dad969d9c2fef1f6d0f3

US government rescinds antagonistic international-student visa policy
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02160-4

US universities are right to fight injustice
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02143-5

United States drops visa restriction on foreign students attending remote classes
https://www.sciencemag.org/news/2020/07/us-drops-visa-restriction-foreign-students-attending-remote-classes

 こちらの方はアカデミアからの猛反発もあって撤回されましたが。

 科学と政治の関係は難しいものです。

★解なき時代の科学と政治 限界踏まえ対話を
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61660010X10C20A7TCR000/

★Science has always been political
https://science.sciencemag.org/content/369/6501/227.full

 Vannevar Bushの「科学:終わりなきフロンティア」発表75年。

第二次世界大戦後の米国は、圧倒的な軍事力と経済力を誇る超大国として世界に君臨した。戦時下の総動員体制が解かれると、平時における科学技術体制づくりが始まった。1945年にOSRDのヴァネヴァー・ブッシュ局長がハリー・トルーマン大統領に提出した報告書「科学:終わりなきフロンティア」は、政府による基礎研究支援が、健康・安全保障・雇用確保といった社会目標の実現につながるという考え方を提示し、戦後体制の基礎を作った。1950年には国立科学財団(NSF)が設立され、政府による公的な研究開発支援を科学者に委ねるというブッシュ構想が部分的に実現することになる。

(米国の科学技術情勢
https://www.jst.go.jp/crds/report/report10/US20151101.html

 以来、科学は常に「政治的」であったというわけです。

新型コロナウイルス感染症対策分科会
第2回資料
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/corona2.pdf

これからあるべき対策の概要
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/taisaku_gaiyou.pdf

今後実施すべき対策について
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/jisshi_taisaku.pdf

検査体制の基本的な考え・戦略
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/kensa_senryaku.pdf

GO TOトラベル事業に関する分科会の政府への提言
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/goto_travel_teigen.pdf

 現在進行形で、日本の専門家たちの対応が批判されています。

置き去りの専門家、でも矢面に 経済再開へ官邸の思惑
https://www.asahi.com/articles/ASN7J4PQCN77UTFK02S.html

反対しない人選ぶ? GoTo「追認」分科会に疑問の声
https://www.asahi.com/articles/ASN7K7R57N7KULBJ00D.html

 「御用学者」という言葉は使うべきではありませんが、専門家の独立性がどうあるべきかについては模索していく必要があると思います。

★首相が誇ったクラスター対策、実は「崩壊寸前」だった 追跡調査に保健所は悲鳴
https://www.tokyo-np.co.jp/article/42600

★新型コロナ「第2波感染者は第1波より増える」 “8割おじさん“西浦教授が講演、警戒呼び掛け
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/310221

★知られざる日本のコロナ対策「成功」要因──介護施設
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/07/post-93979.php

★Coronavirus: postdoc winners need paid extensions
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02087-w

★The career cost of COVID-19 to female researchers, and how science should respond
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02183-x

★令和2年7月豪雨により被災した学生・生徒等のみなさまへ(被災学生等特別就職相談窓口の設置)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000122602_00005.html

安倍総理は第22回まち・ひと・しごと創生会議を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202007/15mhs_sousei.html

まち・ひと・しごと創生会議(第22回)議事次第
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/meeting/souseikaigi/r02-07-15.html

 こちらも新型コロナウイルスが大きく取り上げられていますが、地方大学についての言及があります。

魅力的な地方大学の実現、地域の雇用の創出・拡充により、若者の地方への定着を推進す るため、地域の特色・ニーズ等を踏まえ、STEAM人材等の育成等に必要な地方国立大学の 定員増も含めた大胆な改革等に取り組む。

 以下報道。

★地方国立大の定員増へ、政府 在宅勤務支援で移住も推進
https://www.chunichi.co.jp/article/89411

若者の定着狙い地方国立大で定数増 政府が基本方針案
https://www.asahi.com/articles/ASN7H6WWVN7HULFA01Y.html

地方創生へ大学の専門教育を強化 政府が方針案
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61538540V10C20A7PP8000/

★第78回高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT総合戦略本部)及び第9回官民データ活用推進戦略会議を合同で開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202007/15it_kanmin.html

★令和2年度「SDGs未来都市」及び「自治体SDGsモデル事業」を選定しました。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kankyo/teian/sdgs_2020sentei.html

★新しい仕事の仕方・働き方改革の検討に関するタスクフォース報告~ピンチをチャンスに。どんな状況でも働き続けられる職場環境への転換~
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2020/1417045_00002.htm

★国際宇宙宇宙探査(日米月探査協力に関する共同宣言の署名について)
https://www.mext.go.jp/a_menu/kaihatu/space/jigyou/detail/1347482_00003.htm

 先週既報です。

★政府系9機関がスタートアップ支援に関する協定を締結~スタートアップや起業家などの人材を継続的に連携して支援~
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20200716-3/index.html

★「ウナギの国際的資源保護・管理に係る第13回非公式協議」の結果についての共同発表について
https://www.jfa.maff.go.jp/j/press/sigen/200717.html

★科学と社会の有意義なコラボレーションを実現するには
https://www.editage.jp/insights/public-engagement-with-science-a-collaboration-between-science-and-society

 長文のインタビュー記事。

安倍総理は第46回教育再生実行会議を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202007/20kyouikusaisei.html

オンライン教育 拡充急ぐ
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61731920Q0A720C2PP8000/

★Open-access Plan S to allow publishing in any journal
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02134-6

★Publishers Develop Inclusive Name-Change Policies
https://www.the-scientist.com/news-opinion/publishers-develop-inclusive-name-change-policies-67740

 トランスジェンダー研究者の名前問題。名前が変わっても業績が引き継がれるべきだと思います。

★小学6年生の「がん研究」に不正疑惑=一等賞取り消し、保護者が謝罪―中国
https://www.excite.co.jp/news/article/Recordchina_20200716048/
https://www.recordchina.co.jp/b821261-s0-c30-d0146.html

 流石に小6には難しい研究テーマでバレてしまいました。

★Famous psychologist faces posthumous reckoning
By Cathleen O'Grady
Science17 Jul 2020 : 233-234 Restricted Access
Dozens of papers on personality and health by Hans Eysenck have been retracted or are under suspicion.
https://science.sciencemag.org/content/369/6501/233

 研究不正は研究者本人が死んだとしても追及されます。

★Misconduct allegations push psychology hero off his pedestal
https://www.sciencemag.org/news/2020/07/misconduct-allegations-push-psychology-hero-his-pedestal

安倍総理は第30回健康・医療戦略推進本部を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202007/14kenko_iryo.html

★Mitochondrial genome editing: another win for curiosity-driven research
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02094-x

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“Science Communication News”
[SciCom News] No.879 2020年7月21日号 巻頭言
【発行者】一般社団法人科学・政策と社会研究室(担当 榎木英介)
【編集者】Science Communication News編集部
【E-Mail】 office@kaseiken.org
【Web Site】 https://www.kaseiken.org/
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メルマガの登録解除、イベント告知依頼などは以下のページからお願いします。
https://www.kaseiken.org/活動/
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可視化されたアカデミア人事

2020年7月7日~2020年7月14日
カセイケン代表 榎木英介

 大雨が続いています。まずは身の安全を第一に考え、行動してください。

★令和2年7月豪雨について
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/ooame202007/index.html

 さて、今週は新型コロナウイルスの前にこれを持ってきました。

東京都立大学 採用・昇任選考結果一覧
https://www.houjin-tmu.ac.jp/recruit_teacher/results/tmu/

 これが何がすごいか、というと、採用倍率が明らかになっていることです。

 例えば、生態学助教だと応募者53名で一人採用。

https://www.houjin-tmu.ac.jp/recruit_teacher/13-%e7%90%86%e5%ad%a6%e9%83%a8-%e7%94%9f%e5%91%bd%e7%a7%91%e5%ad%a6%e7%a7%91/

 一方生態学准教授は120名で一人です。

https://www.houjin-tmu.ac.jp/recruit_teacher/29-%e7%90%86%e5%ad%a6%e9%83%a8-%e7%94%9f%e5%91%bd%e7%a7%91%e5%ad%a6%e7%a7%91/

 一方、ミクロ経済学助教は5名に一人。

https://www.houjin-tmu.ac.jp/recruit_teacher/33-%e7%b5%8c%e6%b8%88%e7%b5%8c%e5%96%b6%e5%ad%a6%e9%83%a8-%e7%b5%8c%e6%b8%88%e7%b5%8c%e5%96%b6%e5%ad%a6%e7%a7%91/

 バーチャルリアリティでは3名しか応募者がいません。

https://www.houjin-tmu.ac.jp/recruit_teacher/15-%e3%82%b7%e3%82%b9%e3%83%86%e3%83%a0%e3%83%87%e3%82%b6%e3%82%a4%e3%83%b3%e5%ad%a6%e9%83%a8-%e6%83%85%e5%a0%b1%e7%a7%91%e5%ad%a6%e7%a7%91/

 在宅看護学分野は2名。

https://www.houjin-tmu.ac.jp/recruit_teacher/22-%e5%81%a5%e5%ba%b7%e7%a6%8f%e7%a5%89%e5%ad%a6%e9%83%a8-%e7%9c%8b%e8%ad%b7%e5%ad%a6%e7%a7%91/

 このように、分野間の違いが可視化されました。

 以前から生物学系は競争が激しいなどと言われていましたが、データとして示されたものは見たことがありません。もしご存知でしたらご教示ください。

 こうしてデータが明らかになったことで、改めて考えなければならないのが、大学教員になるというキャリア以外の方がむしろ多数派を占める分野において、どのような指導や情報が必要かということです。

 「大学は研究するところである」
 「インターンシップは研究時間を削るから反対」

 という意見はもっともではありますが、もう少し柔軟にしないと、露頭に迷うということになってしまいます。

 建前を取っ払って「飯を食っていく」ことにフォーカスを当てて情報提供や指導をしていかないといけないと思いますし、我々もこのあたりを強化していけたらと思っています。

 私が大学教員や病院勤務を辞めてフリーランスになったり、会社を立ち上げたりして生き方を模索しているのも、ある種のロールモデルになれないかと思っているからです。

 カッコ悪くあがく様子も含め、さらけ出していけたらと思います。

★人文知に新しい行き先を
http://blog.mahoisono.com/makingplace/

 医療人類学者の磯野真穂さん。アカデミアの外に飛び出す人が次々と出ています。

新型コロナウイルス感染症等による日本の科学技術への影響と科学者・技術者の貢献に関するアンケート調査(速報)の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/44831

★戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)における新型コロナウイルス感染症による影響について
https://www8.cao.go.jp/cstp/stmain/20200709sip.html

コロナで「食費にも困る」大学院生、収入激減で「研究を続けるか就職か…」
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c8502d3d55dc57eb37e2b7e575349682d899e39

 新型コロナウイルスの蔓延は、研究にも大きな影響を与えています。しかも、就職したいと思っても簡単ではありません。

★山中 伸弥 氏と西浦 博 氏の特別対談
新型コロナウイルスの流行における意思決定
~ 未曾有の状況下でどう考え、どう判断すべきか ~
http://www.congre.co.jp/jcs2020/public_seminar.html

★コロナ、山中氏「対策なければ日本で死者10万人以上」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61415890Q0A710C2000000/

 山中教授と西浦教授(共に夏からは京大教授ですが)の対談は10月まで視聴可能とのことです。是非一度ご覧ください。

 お二人が言っていますが、このウイルスと人類は長く付き合っていかなければならなくなりそうです。こうした中、一人一人はどうサバイブしてけば良いのか…。

 私も実践を通じて、あがいていきたいと思います。

感染症と闘う:科学者の見方/4 経済と科学、二項対立に難しさ=北海道大・西浦博教授
https://mainichi.jp/articles/20200709/ddm/013/040/021000c

★「震災の教訓生きず」 コロナで露見、科学と政治の関係
https://www.asahi.com/articles/ASN735R2YN72ULBJ010.html

 私たちは、政府は、アカデミアは、震災どころか、「第一波」の教訓も咀嚼していないように思います。

★クローズアップ:コロナ薬論文撤回 研究データ不正、波紋
https://mainichi.jp/articles/20200708/ddm/003/040/094000c

世界揺るがすコロナ研究不正疑惑 相次ぐ論文撤回 口つぐむデータ提供企業
https://mainichi.jp/articles/20200707/k00/00m/030/168000c

 私もコメントしましたが、査読未査読問わず、あらゆる学術情報が仮説であることを前提に、新型コロナを学術情報のあり方をより良い方向に変えていけたらと思います。

★Secure meat-hungry food systems to prevent next pandemic
https://www.scidev.net/global/disease/feature/secure-meat-hungry-food-systems-to-prevent-next-pandemic.html

★Scientists call for pandemic investigations to focus on wildlife trade
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02052-7

★Disease hotspots flourish when the city meets the country
https://www.scidev.net/global/disease/feature/disease-hotspots-flourish-when-the-city-meets-the-country.html

 野生動物食にカロリーを依存している人も多い中、重い課題が突きつけられています。また、人類が地球の隅々に入り込んでいることも、パンデミックを誘発します。

★Planning for the next pandemic: facts and figures
https://www.scidev.net/global/nutrition/feature/planning-for-the-next-pandemic-facts-and-figures.html

 次のパンデミックは遠い先ではないという現実を直視しないといけません。

★How the coronavirus pandemic is changing virtual science communication
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02075-0

★How scientific societies are weathering the pandemic’s financial storm
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01553-9

★Remote controller
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02073-2

 在宅で新型コロナウイルス治療薬を開発する研究者の話。

★小学6年生の「将来就きたい職業」
男の子は「スポーツ選手」、女の子は「保育士」が1位
~男女とも「医師」が順位上げる~
https://www.kuraray.co.jp/news/2020/200707

就きたい職業、医師の人気上昇 コロナ影響、薬剤師も
https://www.chunichi.co.jp/article/84874

 新型コロナウイルスはこんなところにも影響を与えています。

★動き出す国会議員とアカデミアの政策共創
https://scienceportal.jst.go.jp/reports/other/20200710_01.html

 先週紹介した日本工学アカデミーの提言。日本学術会議に厳しい評価をしています。

★ 2020年 7月10日
提言「Web調査の有効な学術的活用を目指して」(PDF形式:651KB)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t292-3.pdf

2020年 7月7日
報告「東京電力福島第一原子力発電所事故による環境汚染の調査研究の進展と課題」(PDF形式:1,908KB)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-h200707.pdf

2020年 7月7日
提言「サステナブルで個人が主体的に活躍できる社会を構築するサービス学」(PDF形式:691KB)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t292-2.pdf

2020年 7月7日
提言「化学・情報科学の融合による新化学創成に向けて」(PDF形式:859KB)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t292-1.pdf

 こうした日本学術会議の提言は政府に頼まれたものではなく、立法府に活用されていないというのは事実ではあります。

 独立した科学者組織が必要というのはその通りで、私達も分野横断的科学者(及びサイエンスサポーター)組織である「日本版AAAS」を目指しています。

 しかし、日本学術会議に独自性を与えないようにしている歴史も直視しないといけないように思います。

★2020年 7月7日
報告「東京電力福島第一原子力発電所事故による環境汚染の調査研究の進展と課題」(PDF形式:1,908KB)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-h200707.pdf

福島県原子力被災12市町村の営農再開の加速化に向けて「市町村を越えた広域的な高付加価値産地構想」を公表します
https://www.maff.go.jp/j/press/seisan/kankyo/200707.html

★多核種除去設備等処理水の取扱いに係る書面での意見募集期限を延長します
https://www.meti.go.jp/press/2020/07/20200710014/20200710014.html

 7月31日まで延長されました。

★《独自》日本版シリコンバレーへ 政府が東京・横浜など4都市圏を選定
https://www.sankei.com/smp/politics/news/200710/plt2007100055-s1.html

安倍総理は令和2年第10回経済財政諮問会議を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202007/06kaigi.html

令和2年第10回経済財政諮問会議
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2020/0708/agenda.html

議事

(1) 「選択する未来2.0」中間報告
(2) 骨太方針の原案

★令和元年度文部科学白書の公表について
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/07/1418930_00004.htm

★リサーチ・アドミニストレーター活動の強化に関する検討会(第10回)配付資料
https://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/ura/detail/mext_00815.html

★「GOVERNANCE INNOVATION: Society5.0の実現に向けた法とアーキテクチャのリ・デザイン」報告書を取りまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2020/07/20200713001/20200713001.html

★気候変動による影響を明示的に考慮した海岸保全への転換〜「気候変動を踏まえた海岸保全のあり方 提言」とりまとめ〜
https://www.jfa.maff.go.jp/j/press/bousai/200708.html

★教員の処分について
http://www.waseda.jp/top/information/69615

早大教授パワハラで停職 学生「ばか」呼ばわり
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61396980Q0A710C2CR8000/

早大教授、パワハラで停職6カ月 学生を「ばか」呼ばわり
https://mainichi.jp/articles/20200710/k00/00m/040/204000c

★Call for contribution: Advisory Committee on Developing Global Standards for Governance and Oversight of Human Genome Editing
https://www.who.int/news-room/feature-stories/detail/advisory-committee-on-developing-global-standards-for-governance-and-oversight-of-human-genome-editing

 WHOの提言。

★Monumental patience
https://science.sciencemag.org/content/369/6500/121.full

 ジェーングドール博士について。

★Harvard, MIT Sue Trump Administration Over International-Student Policy
https://www.wsj.com/articles/harvard-mit-sue-trump-administration-over-international-student-policy-11594214579

US Bars International Students from Online-Only Learning in Fall
https://www.the-scientist.com/news-opinion/us-bars-international-students-from-online-only-learning-in-fall-67708

‘Disturbing and cruel.’ Universities blast new visa rule for international students
https://www.sciencemag.org/careers/2020/07/disturbing-and-cruel-universities-blast-new-visa-rule-international-students

米政府、オンライン授業の留学生の滞在認めず ビザの規制強化へ
https://mainichi.jp/articles/20200707/k00/00m/030/065000c

米国立研究所長「いまだ第1波のさなか」 感染急増 政府、留学生の滞在制限
https://mainichi.jp/articles/20200707/k00/00m/030/099000c

ハーバード大とMITが提訴 米の留学ビザ規制撤回求め
https://www.asahi.com/articles/ASN792J5HN79UHBI002.html

米留学生ビザ制限、59大学がハーバードとMITの政府提訴を支持
https://jp.reuters.com/article/usa-immigration-students-lawsuit-idJPKCN24E16J

University of California sues Trump administration over immigration decision
https://www.washingtonpost.com/news/grade-point/wp/2017/09/08/university-of-california-sues-trump-administration-over-immigration-decision/

米大学の留学生、オンラインのみの授業に移行なら出国迫られる可能性
https://www.cnn.co.jp/usa/35156358.html

 アメリカの留学生ビザ問題。トランプ政権VSアカデミアは法廷に。

Immigrants help make America great
https://science.sciencemag.org/content/369/6500/120.full

 サイエンスは巻頭言でトランプ政権をちくりと。

米、WHO脱退を正式通告 コロナ拡大下、中国寄り主張
https://www.chunichi.co.jp/article/85296

米、WHOを21年7月に脱退へ 国連に正式通告
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61273020Y0A700C2MM0000/

 こちらも重い問題。バイデン氏が勝利したらその日に脱退を撤回と言いますが…。

 アメリカ大統領選が世界を揺るがします。

★Exclusive: US National Science Foundation reveals first details on foreign-influence investigations
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02051-8

An optimist takes the helm at the National Science Foundation
https://www.sciencemag.org/news/2020/07/optimist-takes-helm-national-science-foundation

分析結果を掲載しました
【2019年2月~6月実施 】全国大学・研究機関における男女共同参画ダイバーシティの推進状況に関するアンケート調査の集計・分析結果を掲載しました
https://www.opened.network/questionary/questionary-0001/

★査読時に「ポンコツ博士でごめんね」と泣く 論文が受理されるまでの苦悩描いたパネル「ろんぶんができるまで」が学者あるあるで泣けて笑える
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2007/12/news038.html

 涙する人続出。

ホームレスから、スラムから…花ひらく才能、感染症対策分科会の全容

2020年6月30日~2020年7月7日
カセイケン代表 榎木英介

 現在九州地方を中心に豪雨が続いています。被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。亡くなられた方に心よりご冥福をお送りします。

 最新情報を入手し、命を守る行動をお願いします。メルマガは後でも読めます。

★令和2年7月豪雨について
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/ooame202007/index.html

 今週のニュースに行かせていただきます。

★副業が私の生きる道 脱カイシャがキャリア育む
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60933920Z20C20A6X11000/

就職氷河期にやっと得た職を失い……私がホームレスを抜け出した意外な方法
脱出するきっかけは、知人の提案だった
https://bunshun.jp/articles/-/38780

 レアケースだとは思いますが、すごいです。ポイントは住所で、貧困問題の肝でもあります。

★I grew up in the slums of India. Now I’m a scientist
https://www.sciencemag.org/careers/2020/07/i-grew-slums-india-now-i-m-scientist

A child of the slums
https://science.sciencemag.org/content/369/6499/110

 こちらも壮絶で、スラムで育った女性が障壁を乗り越え科学者に。

 この二つの記事から、困窮状態に置かれた才能を支援するために私自身行動しなければならないとの思いを強くしました。

 感染症専門家会議の「廃止」後に新たにできたのが「新型コロナウイルス感染症対策分科会」で、第一回の会合が7月6日に開催されました。

新型コロナウイルス感染症対策分科会(第1回)
議事次第
日時:令和2年7月6日(月) 13時00分~14時30分
場所:合同庁舎8号館1階講堂
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/corona1.pdf

 上記資料は内閣官房のページからはリンクされておらず、探すのにちょっと手間取りました。新しい会議なので仕方がないとは思いますが、情報の公開は是非お願いします。

政府 新型コロナ対策分科会の初会合 検査拡充の考え方示す
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200706/k10012499831000.html

「ステップ3」10日から イベント上限5000人に緩和 コロナ新分科会初会合
https://mainichi.jp/articles/20200706/k00/00m/040/199000c

新型コロナ感染症対策分科会が初会合 東京都の感染者数増加も「医療提供体制はひっ迫していない」
https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=69549

 18名の委員は以下です。

新型コロナウイルス感染症対策分科会の構成員

石川晴巳 ヘルスケアコミュニケーションプランナー
石田昭浩 日本労働組合総連合会副事務局長
今村顕史 東京都立駒込病院感染症センター長、感染症科部長
太田圭洋 日本医療法人協会副会長
大竹文雄 大阪大学大学院経済学研究科教授
岡部信彦 川崎市健康安全研究所長
押谷 仁 東北大学大学院医学系研究科微生物学分野教授
◎尾身 茂 独立行政法人地域医療機能推進機構理事長
釜萢 敏 公益社団法人日本医師会常任理事 河本宏子 ANA 総合研究所会長
林慶一郎 公益財団法人東京財団政策研究所研究主幹
清古愛弓 全国保健所長会副会長
舘田一博 東邦大学微生物・感染症学講座教授
中山ひとみ 霞が関総合法律事務所弁護士
平井伸治 鳥取県知事
南砂 読売新聞東京本社常務取締役 調査研究本部長
武藤香織 東京大学医科学研究所公共政策研究分野教授
○脇田隆字 国立感染症研究所

◎分科会長
○分科会長の代理

 専門家会議からのスライドが多いですが、多様な方々が入りました。

 これが「船頭多くして」にならずに中身のある議論を進めていただきたいと切に願います。


★ 東京、コロナ警戒の数値基準撤廃 幹部「経済持たない」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200702-00000004-asahi-soci

東京は第2波が来たのか 経済止めたくない政府の思惑
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200702-00000570-san-hlth

 東京で拡大しつつある感染者をどう捉えるか。意見が割れているようです。

 確かに若者中心、軽症の人が多いということですが、重症になる人は遅れて来ます。現時点で「大したことない」などと言わないように、しっかりと対応を立てていかなければなりません。

コロナ危機、際立つ官邸主導 制御不能に焦り、増幅する不信感─緊急事態3カ月
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020070600282&g=pol

コロナ対策、揺れた科学的助言「震災の教訓生かされず」
https://www.asahi.com/articles/ASN7232BHN6XULBJ00G.html

 廃止された専門家会議が「経済のことを分かっていない」のは当然なので(新しい会議には経済の専門家が入りましたが)、政治がどう決めるのか、ということです。

 感染拡大が迫っており、PDCAサイクル(それが嫌ならなんでもいいですが)を高速回転させて、次に備えないといけません。

★提言
感染症の予防と制御を目指した 常置組織の創設について
令和2年(2020年)7月3日 日本学術会議
第二部大規模感染症予防・制圧体制検討分科会
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t291-4.pdf

 日本学術会議ですが、提言を出しました。

>>
内閣府に常設の組織として感染症予防・制御委員会(仮称)を設置すべきである
都道府県に常設組織を設置すべきである
体制の強化