科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

ホームレスから、スラムから…花ひらく才能、感染症対策分科会の全容

2020年6月30日~2020年7月7日
カセイケン代表 榎木英介

 現在九州地方を中心に豪雨が続いています。被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。亡くなられた方に心よりご冥福をお送りします。

 最新情報を入手し、命を守る行動をお願いします。メルマガは後でも読めます。

★令和2年7月豪雨について
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/ooame202007/index.html

 今週のニュースに行かせていただきます。

★副業が私の生きる道 脱カイシャがキャリア育む
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60933920Z20C20A6X11000/

就職氷河期にやっと得た職を失い……私がホームレスを抜け出した意外な方法
脱出するきっかけは、知人の提案だった
https://bunshun.jp/articles/-/38780

 レアケースだとは思いますが、すごいです。ポイントは住所で、貧困問題の肝でもあります。

★I grew up in the slums of India. Now I’m a scientist
https://www.sciencemag.org/careers/2020/07/i-grew-slums-india-now-i-m-scientist

A child of the slums
https://science.sciencemag.org/content/369/6499/110

 こちらも壮絶で、スラムで育った女性が障壁を乗り越え科学者に。

 この二つの記事から、困窮状態に置かれた才能を支援するために私自身行動しなければならないとの思いを強くしました。

 感染症専門家会議の「廃止」後に新たにできたのが「新型コロナウイルス感染症対策分科会」で、第一回の会合が7月6日に開催されました。

新型コロナウイルス感染症対策分科会(第1回)
議事次第
日時:令和2年7月6日(月) 13時00分~14時30分
場所:合同庁舎8号館1階講堂
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/corona1.pdf

 上記資料は内閣官房のページからはリンクされておらず、探すのにちょっと手間取りました。新しい会議なので仕方がないとは思いますが、情報の公開は是非お願いします。

政府 新型コロナ対策分科会の初会合 検査拡充の考え方示す
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200706/k10012499831000.html

「ステップ3」10日から イベント上限5000人に緩和 コロナ新分科会初会合
https://mainichi.jp/articles/20200706/k00/00m/040/199000c

新型コロナ感染症対策分科会が初会合 東京都の感染者数増加も「医療提供体制はひっ迫していない」
https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=69549

 18名の委員は以下です。

新型コロナウイルス感染症対策分科会の構成員

石川晴巳 ヘルスケアコミュニケーションプランナー
石田昭浩 日本労働組合総連合会副事務局長
今村顕史 東京都立駒込病院感染症センター長、感染症科部長
太田圭洋 日本医療法人協会副会長
大竹文雄 大阪大学大学院経済学研究科教授
岡部信彦 川崎市健康安全研究所長
押谷 仁 東北大学大学院医学系研究科微生物学分野教授
◎尾身 茂 独立行政法人地域医療機能推進機構理事長
釜萢 敏 公益社団法人日本医師会常任理事 河本宏子 ANA 総合研究所会長
林慶一郎 公益財団法人東京財団政策研究所研究主幹
清古愛弓 全国保健所長会副会長
舘田一博 東邦大学微生物・感染症学講座教授
中山ひとみ 霞が関総合法律事務所弁護士
平井伸治 鳥取県知事
南砂 読売新聞東京本社常務取締役 調査研究本部長
武藤香織 東京大学医科学研究所公共政策研究分野教授
○脇田隆字 国立感染症研究所

◎分科会長
○分科会長の代理

 専門家会議からのスライドが多いですが、多様な方々が入りました。

 これが「船頭多くして」にならずに中身のある議論を進めていただきたいと切に願います。


★ 東京、コロナ警戒の数値基準撤廃 幹部「経済持たない」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200702-00000004-asahi-soci

東京は第2波が来たのか 経済止めたくない政府の思惑
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200702-00000570-san-hlth

 東京で拡大しつつある感染者をどう捉えるか。意見が割れているようです。

 確かに若者中心、軽症の人が多いということですが、重症になる人は遅れて来ます。現時点で「大したことない」などと言わないように、しっかりと対応を立てていかなければなりません。

コロナ危機、際立つ官邸主導 制御不能に焦り、増幅する不信感─緊急事態3カ月
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020070600282&g=pol

コロナ対策、揺れた科学的助言「震災の教訓生かされず」
https://www.asahi.com/articles/ASN7232BHN6XULBJ00G.html

 廃止された専門家会議が「経済のことを分かっていない」のは当然なので(新しい会議には経済の専門家が入りましたが)、政治がどう決めるのか、ということです。

 感染拡大が迫っており、PDCAサイクル(それが嫌ならなんでもいいですが)を高速回転させて、次に備えないといけません。

★提言
感染症の予防と制御を目指した 常置組織の創設について
令和2年(2020年)7月3日 日本学術会議
第二部大規模感染症予防・制圧体制検討分科会
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t291-4.pdf

 日本学術会議ですが、提言を出しました。

>>
内閣府に常設の組織として感染症予防・制御委員会(仮称)を設置すべきである
都道府県に常設組織を設置すべきである
体制の強化