■米国NSFが、大学院博士課程に関する以下の資料を公表しました。
Graduate Enrollment in Science and Engineering Grew Substantially in the Past Decade but Slowed in 2010
http://www.nsf.gov/statistics/infbrief/nsf12317/
アメリカでも過去10年大学院生が急増したそうですが、最近はその伸びが頭打ちだそうです。日本の傾向と似ているといえるかも知れません。
博士やポスドクの問題を日本だけの問題としてしまうと、問題の解釈を誤ります。日米の類似点と相違点を明らかにすると、日本固有の問題が見えてくるように思います(私は雇用の流動性の違いなどが浮き上がってくるのではないかと思っています)。
■藤田保健衛生大学の宮川剛さんが以下の文章を発表しました。
科学技術研究における多様なメトリクスの重要性 一研究者の視点から
情報管理
Vol. 55 (2012) No. 3 P 157-166
https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/55/3/55_157/_article/-char/ja/
業績評価は研究者のキャリアを考える上で極めて大きな問題だと言えます。上記論文は現在の業績評価に一石を投じるものと言えます。
フェースブック上では、宮川さんも含めて、議論が続いています。
https://www.facebook.com/enodon/posts/340264056037964
■THE 100 Under 50 university rankings: results
http://www.timeshighereducation.co.uk/story.asp?storycode=419908
は、新興大学(創立50周年以内)のランキングです。アジアの大学が上位にランクしており、日本は筑波大のみランクインしています。
●アジアの若い大学が急上昇 新ランキングのQS Top 50 Under 50で
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201205294646/
●新興大学の評価、東アジア勢上位 英誌がランキング
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG3101E_R30C12A5CR0000/
日本では古い大学が強い状態が続いており、帝国大学がなくなって半世紀以上たっても「旧帝大」などという言葉が使われるように、大学の序列が固定化しているように思います。
もちろん世界も、古い大学は「強い」わけですが、新しい大学の挑戦が報われるようなフェアな競争が日本で行われているのか、考えさせられます。
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最近はFacebookに書きこむ率が高いです。
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