科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

2011年9月のニュース

久々の更新です。メルマガに掲載した9月のニュースをピックアップします。


●24名の新たなノーベル賞有力候補者を発表 − トムソン・ロイター
http://science.thomsonreuters.jp/press/release/2011/2011-Citation-Laureates/

ノーベル物理学賞有力候補に大野英男東北大教授
http://scienceportal.jp/news/daily/1109/1109212.html

●2011 Nobel Prize Predictions Roll In
http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2011/09/2011-nobel-prize-predictions.html

 今年もノーベル賞の季節が来ました。

 東日本大震災の被災者を勇気づけるために、東北大学関係者の受賞があったり…なんてことは…どうなんでしょう?

●「独立行政法人国立大学法人等の科学技術関係活動の把握・所見とりまとめ」
http://www8.cao.go.jp/cstp/budget/trimatome.html

 平成22年度の調査結果が出ました。科学技術政策を考える上で重要な資料。

●報告「エネルギー政策の選択肢に係る調査報告書」の公表について
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/shinsai/pdf/110922h.pdf

日本学術会議6つのエネルギー選択肢コスト提示
http://scienceportal.jp/news/daily/1109/1109261.html

 地に足のついた議論のきっかけになるでしょうか。

JST北澤理事長9月末で退任

 後任は日立製作所の中村道治取締役(69)。北澤さんには是非NPOなどでのご活躍を!

科学技術政策研究所が出した
訪問面接方式による科学技術に関する意識調査の結果について
http://www.nistep.go.jp/nistep/about09.html
http://www.nistep.go.jp/nistep/about/pdf/201107_face-to-face_survey.pdf

 ですが、気になる結果が出ています。

「今回の調査(2011 年 7 月調査)では、科学技術のニュースや話題に関心がある(「関心がある」+「ある程度関心がある」)者の割合が 76.4%となり、これまで内閣府が実施していた世論調査で最も高い値であった 63.0%(2010 年 1 月調査)を大きく上回る結果となっている。」

 関心は高まっているわけです。

 ところが、

「科学技術の発展についてプラス面が多い(「プラス面が多い」+「どちらかというとプラス面が多い」)と評価する者の割合は、今回の調査では 48.4%となっており、2010 年 1 月に内閣府が実施した調査結果の 53.5%よりも 5 ポイント低下している。
なお、内閣府世論調査では、2007 年 12 月から 2010 年 1 月にかけて、プラス面が多いと評価する者の割合が 7 ポイント低下していた。」

 近年じわじわと低下していた「プラス面が多い」という評価が、一気に5ポイント低下しました。

 また、

「福島第 1 原子力発電所の事故に関し、科学者・学会等による意見表面が行われていると思うかを聞いたところ、今回の調査において、科学者・学会等からの意見表明が行われていると認識している人は 2 割に留まっている。」

 意見表面があまり社会に届いていません。

「福島第 1 原子力発電所の事故に関し、科学者・学会等による意見表面を聞いてみたいかを聞いたところ、今回の調査から、6 割を超える人が聞いてみたいと考えているのが分かる。」

 とのことですから、科学者の意見が求められているわけです。

放射能原発事故に関する科学者等からの情報発信のあり方について聞いたところ、今回の面接調査だけでなく、同様の質問をしたネット調査においても、国民の多く(8 割以上)が、テレビ等の番組を介した科学者等からの情報発信を望んでいることが把握された。
なお、面接調査では「新聞」が 2 番目に望ましい手段と認識されているが、ネット調査では「インターネット」が 2 番目に高い手段と認識されていた。」

 やはりテレビは科学技術情報の大きな入手源であることはかわりないようです。

 私達はこの結果をしっかりと受け止めないといけないと痛感しています。科学と社会の関わり方、情報発信の仕方など…


●科学技術政策研究所 Discussion Paper No.78「論文の被引用数から見る卓越した研究者のキャリアパスに関する国際比較」
http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/dis078j/idx078j.html

 「スター研究者」数で米、英、ドイツに見劣り
http://scienceportal.jp/news/daily/1109/1109121.html

確かにそうだなという結果。

●S World University Rankings 2011/12
http://www.topuniversities.com/university-rankings/world-university-rankings/2011

 世界大学ランキング2011発表、日本のトップ東大の順位は?
http://resemom.jp/article/2011/09/06/4081.html

 ランキングに振り回されてはいけませんが、気になります。

●野田内閣発足

●閣僚名簿
http://www.kantei.go.jp/jp/noda/meibo/index.html

●野田内閣副大臣名簿
http://www.kantei.go.jp/jp/noda/meibo/fukudaijin.html

●野田内閣大臣政務官名簿
http://www.kantei.go.jp/jp/noda/meibo/seimukan.html

科学技術政策がどうなっていくのか、しっかりみていく必要があります。

科学技術政策:2閣僚に聞く 震災復興、技術革新 財源確保に全力で
http://mainichi.jp/select/science/news/20110927ddm016040003000c.html