科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

成長戦略発表される

追記

発表された。

成長戦略策定会議〜「新成長戦略(基本方針)」の発表

「新成長戦略(基本方針)〜輝きのある日本へ〜」

「新成長戦略(基本方針)〜輝きのある日本へ〜」(PDFファイル)

「新成長戦略(基本方針)」のポイント(PDFファイル)

鳩山内閣総理大臣記者会見-平成21年12月30日

【2020 年までの目標】
『世界をリードするグリーン・イノベーションとライフ・イノベーション』、『独自の分野で世界トップに立つ大学・研究機関の数の増』、『理工系博士課程修了者の完全雇用を達成』、『中小企業の知財活用の促進』、『情報通信技術の活用による国民生活の利便性の向上、生産コストの低減』、『官民合わせた研究開発投資をGDP 比4%以上』
【主な施策】
● 大学・公的研究機関改革の加速、若手研究者の多様なキャリアパス整備
イノベーション創出のための制度・規制改革
● 行政のワンストップ化、情報通信技術の利活用を促進するための規制改革

〜「知恵」と「人材」のあふれる国・日本〜

(科学・技術力による成長力の強化)
人類を人類たらしめたのは科学・技術の進歩に他ならない。地球温暖化感染症対策、防災などの人類共通の課題を抱える中、未来に向けて世界の繁栄を切り拓くのも科学・技術である。

我が国は、世界有数の科学・技術力、そして国民の教育水準の高さによって高度成長を成し遂げた。しかし、世界第二の経済大国になるとともに、科学・技術への期待と尊敬は薄れ、更なる高みを目指した人材育成と研究機関改革を怠ってきた。我が国は、今改めて、優れた人材を育成し、研究環境改善と産業化推進の取組を一体として進めることにより、イノベーションソフトパワーを持続的に生み出し、成長の源となる新たな技術及び産業のフロンティアを開拓していかなければならない。

(研究環境・イノベーション創出条件の整備、推進体制の強化)
このため、大学・公的研究機関改革を加速して、若者が希望を持って科学の道を選べるように、自立的研究環境と多様なキャリアパスを整備し、また、研究資金、研究支援体制、生活条件などを含め、世界中から優れた研究者を惹きつける魅力的な環境を用意する。基礎研究の振興と宇宙・海洋分野など新フロンティアの開拓を進めるとともに、シーズ研究から産業化に至る円滑な資金・支援の供給や実証試験を容易にする規制の合理的見直しなど、イノベーション創出のための制度・規制改革と知的財産の適切な保護・活用を行う。科学・技術力を核とするベンチャー創出や、産学連携など大学・研究機関における研究成果を地域の活性化につなげる取組を進める。

科学・技術は、未来への先行投資として極めて重要であることから、2020年度までに、官民合わせた研究開発投資をGDP 比の4%以上にする。他国の追従を許さない先端的研究開発とイノベーションを強力かつ効率的に推進していくため、科学・技術政策推進体制を抜本的に見直す。また、国際共同研究の推進や途上国への科学・技術協力など、科学・技術外交を推進する。

これらの取組を総合的に実施することにより、2020 年までに、世界をリードするグリーン・イノベーション(環境エネルギー分野革新)やライフ・イノベーション(医療・介護分野革新)等を推進し、独自の分野で世界トップに立つ大学・研究機関の数を増やすとともに、理工系博士課程修了者の完全雇用を達成することを目指す。また、中小企業の知財活用を促進する。

(質の高い教育による厚い人材層)
成長の原動力として何より重要なことは、国民全員に質の高い教育を受ける機会を保障し、様々な分野において厚みのある人材層を形成することである。すべての子どもが希望する教育を受け、人生の基盤となる力を蓄えると
ともに、将来の日本、世界を支える人材となるよう育てていく。このため、初等・中等教育においては、教員の資質向上や民間人の活用を含めた地域での教育支援体制の強化等による教育の質の向上とともに、高校の実質無償化により、社会全体のサポートの下、すべての子どもが後期中等教育を受けられるようにする。その結果、国際的な学習到達度調査において日本が世界トップレベルの順位となることを目指す。

また、高等教育においては、奨学金制度の充実、大学の質の保証や国際化、大学院教育の充実・強化、学生の起業力の育成を含めた職業教育の推進など、進学の機会拡大と高等教育の充実のための取組を進め、未来に挑戦する心を
持って国際的に活躍できる人材を育成する。
さらに、教育に対する需要を作り出し、これを成長分野としていくため、留学生の積極的受入れとともに、民間の教育サービスの健全な発展を図る。

これからの予定だが、

国民の声を集め、(1)需要効果、(2)雇用効果、(3)知恵活用、の観点から、
目標・施策の深掘り、新たな施策追加(未来への「選択と集中」)を行い、来年6月頃までに、「新成長戦略」の最終とりまとめ

「成長戦略実行計画」(工程表)を策定(「新たな成長戦略」とりまとめ時)
−2010年内に実行する「早期実施事項」
−4年間程度で実施すべき事項と成果目標(アウトカム)
−2020年までに実現すべき成果目標(アウトカム)
●各政策の達成状況を評価・検証する仕組みの採用

これからも積極的に意見を述べていけたらと思う。


【午前記】

30日の午前中の閣議で成長戦略が決定された。まだ公式ページにアップロードされていないので、報道から。

情報BOX:鳩山政権初の「新成長戦略」の基本方針

に詳しい内容が出ている。

科学技術政策は記事の6ページ目

【科学・技術立国】
目標

  • 2020年度までに官民の研究開発投資をGDP比4%以上に。
  • 世界をリードするグリーン・イノベーション(環境・エネルギー分野革新)やライフ
  • イノベーション(医療・介護分野革新)を推進。
  • 理工系博士課程修了者の完全雇用


施策

  • 大学・研究機関改革の加速
  • イノベーション創出のための制度・規制改革
  • 行政のワンストップ化

【追記】
同じ記事だがこちらのほうが読みやすい
情報BOX:鳩山政権初の「新成長戦略」の基本方針