科学・政策と社会ニュースクリップ

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市民参加型手法としての仕分け

私は、事業仕分けは、近年各国で取り入れられている、市民参加型の政策決定手法の一つだと考える。

この流れは今後も続くだろう。そう考えると、事業仕分けをどう改善したらよいか、と考えるのも重要だと思う。

以下、私の改善案

  1. 仕分け人の人選

仕分け人の人選が不透明だ。人脈に頼っているという声もある。もしかして間違っているかもしれないが、もしそうだとしたら、改善の余地はあると思う。

一例としては、仕分け人を市民からランダムに集めるという方法だ。

人口構成比なども参考にして、バックグラウンドが偏らないようにすることは必要ではないか。

また、今回仕分け人の中に専門家が少なかったことを批判する声が大きいが、私は逆に専門家は排したほうがいいと思う。そうでないと、科学技術の領域間の利害の争いの調整を、利害関係者が行うことになってしまう。

  1. 議論時間

科学技術は(他もそうかもしれないが)環境や社会に与える影響が大きく、もう少し時間をかけるべきではないか。

前にご紹介したWWVは1日かけているようだ。コンセンサス会議はもっと時間をかけている。1時間程度で、しかもプレゼンテーターの発表能力に依存される今の仕分けは、やや拙速な気がする。

まだあると思うが、思いついたら追記する。

仕分けを批判するだけでなく、仕分けの改善点、あるいは仕分け以外の方法を提案することも、科学コミュニティには求められているように思う。