科学・政策と社会ニュースクリップ

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アメリカのNPO

 某助成金応募書類を郵送。当たれば30万から50万くらいいただける。

 もしお金をいただけたら、アメリカの科学技術NPOについて調べる予定。同時に1990年代以降、科学技術基本法や基本計画制定にいたる日本の科学政策を調べ、アメリカと比較した上で、日本で科学技術NPOが活動できるための下地を作りたい。

 ちょっと例を出すと、欧米にはポスドク団体がいくつも存在して、ロビー活動を行ったり調査研究をしたりしている。NatureやScienceにこうした団体の動向が報道されたりすることも多い。NatureJobs
http://www.nature.com/naturejobs/index.html
やScience NextWave
http://nextwave.sciencemag.org/
などを見ていただくとよく分かる。

 こういうNPOはいったいどういう活動をしているのか。自分の研究と活動の両立はどうしているのか、資金源は…いろいろ知りたいことがある。助成金を得たら、こうしたことを現地に行って調べてきたい。

 そのほかに市民のNPOもふくめてアメリカにはどの程度科学技術系のNPOがあるのかを知りたい。

 調査結果をもとに、日本で科学技術系NPOを立ち上げ、運営していくための指針みたいなものを作れたらと思う。


 最近の報道で、ポスドクのキャリア支援に競争的資金が使われるらしいが、やはりこういう資金は当事者主催のプロジェクトにわたらないと、決め細やかな活動はできない。

 ボトムアップ、当事者主義こそNPOの得意分野だ。多彩な科学技術系NPOが活躍することによって、現場や市民の意向が科学政策に取り入れられる素地ができると思う。今回の助成金がそうした環境を作り出す第一歩になればいいなと思っている。

 取らぬ狸のなんとやらだけれど。