科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

日本共産党総選挙政策 科学技術政策

日本共産党の選挙公約です。

 原子力、エネルギー政策を除いて、科学技術政策に関連する部分をピックアップします。

 各分野政策(2012年)2012年総選挙政策各分野政策が出ていますので、御覧ください。

競争教育を一掃し、深く考える力や人間への信頼感を育みます

●高校・大学の入試制度を見直します……高校入試の存在や一点差できまる大学入試など世界に例がない競争的制度の見直しを、国民参加で開始します。

21世紀の日本を担いうる社会人へと成長できる大学教育を築きます

  日本社会の発展にとっても、若い世代が新しい知識や技術、理想を身につけ、将来を築いていくためにも、大学教育はきわめて重要です。しかし、大学教育の根 幹である教養教育は軽視され、マスプロ授業の蔓延など教育体制は十分ではありません。「キャリア教育」の名での小手先の就職対策が重視される傾向もありま す。狭い大学教育を抜本的に充実させる必要があります。

 ●教養教育を再構築します……人間形成や学問の基礎をつちかう教養教育を再構築します。学力に応じたわかりやすく学びがいある授業づくりへ、大学の改善努力を励ます支援策を強めます。
 ●大学予算の増額と教員の増員をはかります……勉学条件の充実のために、大学予算を増やして教員の増員をはかり、非常勤講師の劣悪な待遇を改善します。

教育予算をふやし、少人数学級や無償化を進めます

 OECD諸国で最低水準の教育予算を平均まで引き上げ、少人数学級などを進めます。

 ●教育条件の整備をすすめます……少人数学級、私学助成、深刻化している特別支援教育の条件整備をすすめ、教職員の「多忙化」や非正規化を解消します。
 ●高校、大学等の無償化を段階的に進めます……今年政府は、国際人権規約の高等教育等の無償化条項を承認しました。日本共産党が要求し続けてきたものです。私学も含め高校、大学等の無償化を段階的に進めます。
 ●給付制奨学金を創設します……OECD加盟国34か国で給付制奨学金がないのは、日本と大学授業料が無料のアイスランドだけです。

国際的水準の研究を生んできた学問研究の基盤を豊かにします

 学問研究は国民生活や産業など社会の未来を支える大切な営みです。日本は数々の国際的水準の研究をうんできましたが、それは富士山のような広い学問研究の裾野があればこそです。ところが、その基盤が危機に瀕しています。
 ノーベル賞を受賞した山中伸弥さんのiPS細胞研究所でも九割が非正規など、若手研究者や研究支援者の雇用はきわめて不安定です。民主党政権も大学予算 を削減し続け、大規模な統廃合をねらっています。こうした流れを止め、欧米並みの大学予算を確保し、学問研究の基盤を確かなものにします。