本日発表があったが、科学・技術政策について地域からご意見を聞く会 (科学技術政策担当大臣と有識者議員との会合(2010/3/20大阪開催))に出席することになった。
以下プレスリリースから。
1.日 時 平成22年3月20日(土) 16:00〜19:00
2.場 所 大阪大学中之島センター 佐治敬三メモリアルホール
大阪市北区中之島4−3−53 (別紙1)
京阪中之島線 中之島駅より 徒歩約5分
3.議事(予定)
(1) 科学・技術政策の最近の動きについて
(2) 科学・技術政策のあり方へのご提言(人材育成等科学・技術政
策のあり方 等)
(3) 意見交換
出席者は以下。
【出席予定者】
○内閣府科学技術政策担当政務三役
内閣府特命担当大臣(科学技術政策担当) 川端 達夫
内閣府副大臣(科学技術政策担当) 古川 元久
内閣府大臣政務官(科学技術政策担当) 津村 啓介
○総合科学技術会議
有識者議員 相澤 益男
同 本庶 佑
同 奥村 直樹
同 白石 隆
同 今榮 東洋子
同 中鉢 良治
同 金澤 一郎
○大学
・大阪大学理事・副学長(研究・産学連携担当) 西尾 章治郎
・学校法人立命館副総長・理事 飯田 健夫
○経済団体、地元企業
・社団法人関西経済連合会 副会長 森下 俊三
・株式会社大日電子 代表取締役社長 耵本 日出夫
○自治体関係者
・大阪府知事(調整中) 橋下 徹
・大阪市長 平松 邦夫
○若手研究者等
・独立行政法人理化学研究所発生・再生科学総合研究センター
システムバイオロジー研究プロジェクト プロジェクトリーダー
上田 泰己
・NPO法人サイエンス・コミュニケーション理事、サイエンス・サポート・
アソシエーション代表、病理診断医 榎木 英介
・藤田保健衛生大学総合医科学研究所
システム医科学研究部門教授 宮川 剛
・国際科学オリンピックメダリスト(調整中)
私以外はそうそうたるメンバーで、私のような草の根の人間が出ていいのか、ちょっと恥ずかしいが、せっかく与えられた機会なので、言えることは言ってきたい。7分間プレゼンの機会があたえられている。
上田さんや宮川さんのようなトップサイエンティストでない私が選ばれた、ということは、サイエンス・コミュニケーションをやってきたこと、若手研究者問題を長らく考えてきたことが理由かと思われるので、その意味をよく考えた発言をしたい。
先日の研究会「新しい公共と科学技術」で議論になったことや、研究者ネットワーク設立準備MLでの議論も踏まえて発表したい。
まだ構想中だが、以下のようなことを考えている。
まず、AAAS(全米科学振興協会)のような、分野横断的な組織の必要性を述べたい。もちろん、これは政府におねだりするものではなく、私たちが自発的に作るものだ。こうした組織を作るためには、研究を経験した博士人材が必要だ。
トップサイエンスと理科教育の間のいわば「中間科学」は、社会との接点であり、博士人材の能力が生きる場だと思う。AAASのような組織は、社会と科学の接点を担う組織なので、ここに軸足を置くことになる。AAASのような組織ができるということは、博士人材が生きる社会が実現しているということでもある。この二つは別の話ではないのだ。
AAASのような組織ができること、つまり、博士人材が活躍するために必要なこと〜インフラ整備(論文が外でも読めるようにするということや、年齢制限を含めた規制緩和)、政策現場へのインターンシップ(AAASがやっているような)で、若手研究者と政策現場を交流するといったことなど〜を提案したい。
こうすれば、博士問題は失業対策という後ろ向きなものではなく、社会のために博士人材の能力を生かすというより前向きなものになる。
そして、科学技術政策は、声の大きな人、力の強い人の声に左右されず、偏らない多数の意見を聞いた上で、公共性、公益性という観点から決めるものに変えるべきだと言いたい。AAASのような組織は、政策の現場とトップサイエンティストだけでない研究者や市民をつなぐ役割を果たしたい。
まだこなれていないが、7分の間に述べることは、ばらばらではなく、軸の通ったものにしたい。
科学技術政策担当大臣と総合科学技術会議有識者議員との会合(2月25日)によれば、白石議員が
例えば「第4期科学技術基本計画」など、テーマを絞って議論した方がよい。何でもよいということにすると、陳情になってしまうおそれがある。
と述べている。クレクレの陳情じゃ、呼ばれた意味がない。あと10日あまりだが、出来る限りの準備をしたい。
なお、傍聴者を募集しているので、お近くの方はぜひご参加いただきたい。
科学・技術政策に対して地域からのご意見を聞く会in大阪一般傍聴受付
twitterで中継する許可をいただいたので、現場でつぶやいてみたいと思っている。