早稲田大学の実践的博士人材養成プログラムが取り上げられている(私のともにも資料をお送りくださっている)。
インターンシップ制度などを設けたが、あまりうまくいっていないという。その理由として、「ベンチャーの採用は増えているが、研究者側に大手志向があり、大学ポストへの未練も強い」「一部の企業に、博士は使いにくいという先入観がある」という点があげられている。
とはいうものの、ポスドクの意識もかわりつつあり、
大阪大のキャリアに関するアンケートによると、「大学以外の職に興味がある」と答えた割合は、05年の46%から08年は68%と上がっている。
という。
研究経験人材が多彩な職種で働くことは、社会にとってもプラスだ。意識改革ですべてが解決するというわけではないが、当事者、大学、そして企業や社会も含め、歩み寄り、社会への貢献という観点から解決策を探っていけたらと思う。