果たして福田政権が、科学技術にどのような姿勢をみせるのだろうか。
大幅には変わらないと思いますが、とりあえず政権構想などから、科学をピックアップしてみる。
自民党総裁選立候補の決意には、以下のようなことが書かれている。
私が目指すのは、「若い人が希望を持ち、お年寄りが安心して暮らせる国づくり」であり、「自立と共生の社会」、「ストック型の社会(持続可能社会)」、「男女共同参画社会」の構築です。
省エネをはじめとする環境技術を生かして持続的な地球社会の建設に貢献します。
そして、政権構想である「希望と安心のくにづくり ─若い人に希望を、お年寄りに安心を─」では、以下のように述べている。
環境立国政策の推進
北海道洞爺湖サミットを成功させ、環境技術と人材育成で国際貢献を行う
「もったいない」の心でストック型社会を構築する
経済成長戦略
「改革と成長」路線を継続し、科学技術・知財戦略を拡充する
安心・安全な社会作り
食品の安全を確保する
具体性に乏しい抽象的な構想ではあるが、科学技術について触れており、現政権の政策が継承されることが伺われる。
先ごろ就任したばかりの岸田科学技術担当相が交代するのかは不明だが、福田政権がどのような科学技術政策を示し、総合科学技術会議でどのような発言をするのかが注目される。
経歴からは、福田氏の科学技術へのかかわりは不明だが、内閣府特命担当大臣(男女共同参画) を経験したこともあり、男女共同参画の取り組みなどにも注目したい。