科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

女子高生春の学校に参加しました

 先日、ジュニア科学塾2007in関西 女子高生春の学校に、スタッフの一員として参加してきました。

 この春の学校は、文部科学省女子中高生理系進路選択支援事業のひとつで、NPO法人科学と市民社会のコミュニケーションが受託したものです。

 私は、この学校の中で開かれる「ジュニアサイエンスカフェ」をお手伝いさせていただきました。ジュニアサイエンスカフェは、学校の中で生徒が主体になって行われるサイエンスカフェです。詳しくはこちらをご覧ください。

 私は、今回のジュニアサイエンスカフェのために来日されたAnn Grandさんとともに、ジュニアサイエンスカフェコンペの準備や司会、審査などをしました。

 今回は、女子高生たちに実験をしてもらい、実験結果をサイエンスカフェ形式で発表してもらい、それを審査して賞をあたえる、というものでした。

 サイエンスカフェ自体がまだ日本に定着したとは言いがたいのに、果たして初対面同士の女子高生たちにどこまでできるのか、少々不安でしたが、完全に杞憂に終わりました。

 彼女たちのアイディアは、私たちが思っても見なかったほど多彩なもので、若い頭脳のイマジネーションに圧倒されました。歌あり、笑いあり、パフォーマンスあり…

 もちろん、少々エンターテイメントに偏りすぎたかな、カフェのイメージとは違うのかなと思うこともありました。普通のカフェと違って、講演者まで高校生自身がやるというのは、新しい試みだと思いますが、その分、科学的な正確さなどはちょっと問題あったかもしれません。


 けれど、カフェはこうあるべき、という正解などないのですから、これでよかったと思います。


 高校生たちが自分の学校や地域に帰って、自分たちなりのサイエンスカフェを行ってくれれば、と思います。そうすれば、今回参加した高校生にとどまらず、科学の楽しさなどが他の生徒や、あるいは地域社会に広がっていくでしょう。

 最近はこうした試みが増えてきて、科学オリンピックの実行委員会もできたというニュースを聞きました。

 もちろんそれはすばらしいのですが、以前も触れたとおり、こうしたさまざまな試みを俯瞰できるようなサイトはないですし、横のつながりも薄いようです。それはちょっと勿体ないですね。

 私たちがそういうサイトやつながりのきっかけを作れればいいのかも知れませんね。今後の課題にしたいと思います。

 ともかく、サイコムジャパン内では、私は科学コミュニケーションの現場にあまり出ていないほうだったので、大変貴重な経験ができてよかった、というのが実感です。