科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【ひとこと編集後記】今週のニュースピックアップ

4月28日にメルマガに掲載した記事です。STAP細胞関連は別項にまとめています。今週のニュースピックアップです。★日米共同声明:アジア太平洋及びこれを越えた地域の未来を形作る日本と米国 http://www.mofa.go.jp/mofaj/na/na1/us/page3_000756.html米大統…

石井委員長の疑義

4月28日にメルマガに掲載した記事です。さすがにSTAP関連の記事も下火になってきた感がありますが、ここで新たな疑義が 沸き起こりました。研究者コミュニティの構造的な問題が明らかになってきているよう に思います。小保方晴子のSTAP細胞論文の疑惑 http:…

果てしなく遠いが地続き〜山中教授と小保方博士の間

この一週間は、2つの「疑義」に揺れた一週間でした。一つは、理化学研究所上級研究員の石井俊輔博士の疑義、そしてもう1つは、京都大学の山中伸弥教授の疑義でした。石井俊輔氏が責任著者となっている論文に関する疑義を頂きました(片瀬久美子氏のサイト…

【ひとこと編集後記】今日本の研究機関ランキング、アメリカバイオ博士の進路ほか

STAP細胞関連は別項にまとめています。今週のニュースピックアップです。★インパクトの高い論文数による日本の研究機関ランキングを発表 http://ip-science.thomsonreuters.jp/press/release/2014/esi2014/東大が1位になっています。★第1回革新的研究開発推…

笹井芳樹博士会見

今週の大きな出来事は、STAP論文の共著者である笹井芳樹博士の記者会見があったことです。感想は以下に書きました。 http://d.hatena.ne.jp/scicom/20140416/p1小保方晴子のSTAP細胞論文の疑惑 http://stapcells.blogspot.jp/★STAP細胞論文に関する笹井芳樹…

オーサーシップ再考

4月16日の笹井芳樹博士の会見をきっかけに、論文の著者、オーサーシップとは何かを考えています。藤田保健衛生大学の宮川剛教授とTwitterでしたり、その他多くの方々のご意見などを伺うことで、オーサーシップの問題点を理解しつつあります。論文の著者に…

笹井博士会見感想

以下感想です。 論文作成の途中から加わった、論文の著者になるつもりはなかったが、なってくれと言われてなった、という説明が、あたかも、友達が写真送ったからと言ってグランプリを獲得したアイドルのように白々しく聞こえたが、人の内面なのでわからない…

小保方博士会見〜社会現象化する「STAP現象」

本人の会見でウェブ上での議論もヒートアップしていますが、ここは冷静に、本人の人格的な部分には目を向けず、科学的な検証と構造問題に焦点をあてていきたいと思っています。SSA代表榎木のブログエントリーは以下 http://d.hatena.ne.jp/scicom/放牧ラボと…

 AAAS 年会に行ってきました(その4)

横山 雅俊(#phdjp 科学と社会ワーキンググループ主宰) CQD01677@nifty.ne.jp(main; text/plain only, no whole-quote) 先般のメールマガジン(サイコムニュース '14 年 1/27 付号)で述べた通り、さ る 2/13〜17 にわたって米国シカゴで開催された全米科…

【ひとこと編集後記】今週のニュースピックアップ 新しいエネルギー基本計画ほか

STAP細胞関連は別項にまとめています。今週のニュースピックアップです。★政府 科学技術政策の改革戦略案 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140413/k10013697631000.html4月14日の総合科学技術会議で決定とのこと。追記 総合科学技術会議(第119回)議事次…

特殊と普遍〜「小保方特殊論」を超えて

普段は1週間に一度しか更新しないこのブログも、連日のように更新しています。これもSTAP細胞の問題があるからです。私(榎木)への取材申し込みも殺到しており(東大医科研の上先生ほどではありませんが)、現在までに朝日新聞、毎日新聞、産経新聞、夕刊フ…

放牧ラボとブロイラーラボ〜人材育成の流儀

昨日の記事で、大学院生が増えたにも関わらず教員が増えず、競争的環境で指導者も業績にならないから、院生が放置されているのではないか、と書きました。 放置されても、研究者として成功する人はいるので、結局は人による、ということなのでしょうが、実は…

未熟で自己流の研究者を生み出した構造

昨日(2014年4月9日)の小保方晴子博士の記者会見に関して、私もいくつか取材を受けました。 私の考えは以下です。 小保方博士が勇気を振り絞って自分の言葉で語ったのは高く評価する。理研に一方的に罪をなすりつけられたようになっているので、反論は権利…

「派」に分かれることの無意味

理研の最終報告以降、小保方氏と理研の全面対決がささやかれています。世論も「小保方派」のようなものが形成されているような感じです。研究者以外の友人は、小保方氏に同情的です。これも一方的に責任を小保方氏に押しつけた理研の罪だと思いますが、派に…

【ひとこと編集後記】今週のニュースピックアップ

STAP細胞関連は別項にまとめています。今週のニュースピックアップです。★総合科学技術会議 第1回研究開発法人部会議事次第(平成26年3月20日)配布資料 http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/hyouka/bukai/1kai/haifu_01.html研究開発法人のことが議論さ…

問われるのは論文のオーサーシップ

2014年4月1日、理化学研究所はSTAP細胞論文に関する最終調査報告を発表し、記者会見を行いました。研究論文(STAP細胞)の疑義に関する調査報告について(その2) メディアでさんざん取り上げられており、また、SNS上でもいろいろ述べられている話題ですが、…