科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

ドヤ顔で入り込む「異端」、知の独占と解放の争い

2020年6月9日~2020年6月16日
カセイケン代表 榎木英介

 緊急事態宣言が解除され、街中も以前とまではいきませんが、日常が少しずつ戻ってきています。

 しかし、東京での新規感染者の報告を見るに、どこかでウイルスが人から人へと広がっているわけで、警戒を怠ってはいけません。

★新しいニセ医学「新型コロナ否認主義」
標準的な医学的知見を否定する名誉教授と市議会委員
http://natrom.hatenablog.com/entry/2020/06/15/113000

 新型コロナウイルスなどない、という人が一部にいるようです。流石にそれは逆張りのしすぎですし、害があります。

 ウイルス存在否定は、対策を立てなくてよいわけですから、政治に入り込むと厄介です。

★Brazil President Embraces Unproven ‘Cure’ as Pandemic Surges
https://www.nytimes.com/2020/06/13/world/americas/virus-brazil-bolsonaro-chloroquine.html

 ノーガードのブラジルは死者数が増加していますが、「ブラジルのトランプ」Bolsonaro大統領が科学無視、軽視なので、事態は深刻です。

★第2回大阪府新型コロナウイルス対策本部専門家会議
http://www.pref.osaka.lg.jp/iryo/2019ncov/sennmonnka2.html

 大阪大学核物理研究センター 中野教授が新型コロナウイルスの「収束スピードは一定で緊急事態宣言の効果は極めて限定的」と述べています。

http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/37375/00366407/06%20siryo1-2.pdf

 経済を止める必要がないという中野教授の意見を魅力的に感じる人、特に政治家は多いでしょう。

 中野教授が唱えるK値に関して、Twitterなどで議論が起きています。

 K値がたとえ将来的に意義のある値であることが分かったとしても、プレプリントの段階であるK値が大阪府の政策に取り入れられるのは早いのではないかという意見があります。

★政治化された「エビデンス」 新型コロナ研究不正疑惑の波紋
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20200612/pol/00m/010/006000c

コロナ治療薬研究でデータ収集会社に疑義、論文3本取り下げ
ノーベル賞「イベルメクチン」の有効性を示す論文も
https://webronza.asahi.com/science/articles/2020060900003.html

Surgisphere Fallout Hits African Nonprofit’s COVID-19 Efforts
https://bit.ly/3cRaw6l

Authors, elite journals under fire after major retractions
https://science.sciencemag.org/content/368/6496/1167.full

The Pandemic Claims New Victims: Prestigious Medical Journals
https://www.nytimes.com/2020/06/14/health/virus-journals.html

 先週お伝えした論文撤回問題。査読は問題論文を防ぐことはできないし、プレプリントの段階で政策に取り入れられる可能性もある…。

 スピードと正確性のバランスがスピードに寄りすぎているのではないかという懸念が各方面から出てきます。

 各方面から出てくる「異端」「極論」、耳障りの良い研究…。それに飛びつく政治家など…。科学と政治、社会の関係は、答えを出すことが難しい岐路にきているように思います。

★A Pandemic Moves Peer Review to Twitter
https://www.bloomberg.com/amp/opinion/articles/2020-05-05/coronavirus-research-moves-faster-than-medical-journals

 プレプリント公開査読時代が来るのでしょうか。

★MITが出版社エルゼビアとの契約交渉を終了、研究成果をオープン利用するための枠組みに沿った提案がなかったため
https://gigazine.net/news/20200612-mit-elsevier-negotiation/

Elsevier社とのビックディールを最近キャンセルした、米国の3機関の図書館員によるコメント(記事紹介)
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=12106

 エルゼビア問題。MITは強気のディール。一部の会社の「知の独占」に対するオープンアクセス。資金面をどうするかは大きな課題です。

無知の知を意味する「知的謙虚さ」の欠如が多くの問題を引き起こしているという指摘
https://gigazine.net/news/20200613-lack-of-humility/

 知らないということを知っているという「無知の知」。この知的謙虚さは「妥協するタイプ」とみなされるとのこと。

 SNSでも自信満々に極論を言う人がもてはやされるわけで、なかなか難しいところです。

★専門家会議、「役割」どこまで コロナ対策で積極発信、批判も
https://www.asahi.com/articles/DA3S14509212.html

★「8割おじさん」のクラスター対策班戦記【前編】~ 厚労省のビルから北大の研究室に戻るにあたり伝えたいこと
https://news.yahoo.co.jp/articles/7296592623494483d13edd5da3a75bb9eb35ee9b

★「8割おじさん」のクラスター対策班戦記【後編】~次の大規模流行に備え、どうしても伝えたいこと
https://news.yahoo.co.jp/articles/602a038dc47f6aa1a3952ba5f318888f50cc0713

★【特別寄稿】「8割おじさん」の数理モデルとその根拠──西浦博・北大教授
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/06/8-39.php

 日本の新型コロナウイルス対策は「異端」を選択はしませんでした。

 とはいえ、繰り返し書いているように、科学的助言を政府に対してするという専門家の役割を超えた行動に賛否が出ています。

★イタリア首相を検察が聴取へ 新型ウイルス拡大、遺族ら告訴
https://www.bbc.com/japanese/53018502

 政策の責任はあくまで政治にあるわけで、訴えられるとしたら政治家です。しかし、イタリアではラクイラ地震のように専門家が訴えられたこともあります。

 緊急事態宣言は要らなかった、経済的損失の責任をとれ、という声が専門家に向かう可能性は消えていないと思っています。

★The world economy on a tightrope
http://www.oecd.org/economic-outlook/june-2020

ニューノーマルな研究活動の在り方に向けての取組・アイデア調査
https://jp.surveymonkey.com/r/68NX3V8

文部科学省「科学技術ワクワク挑戦チーム」
経済産業省「若手WG」事務局
・アカデミスト株式会社
・官民若手イノベーション論ELPIS

2020.6.21(日)までとのこと。

★抗体保有調査の結果について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11892.html

都内の抗体保有率0.1%、海外より低水準 厚労省検査
大阪0.17%、宮城は0.03%
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60391960W0A610C2MM0000/

 巻頭言執筆中に入ってきました。

★Science in the face of the COVID-19 crisis
OECD Science Flash Survey 2020
https://oecdsciencesurveys.github.io/2020flashsciencecovid/

★Borrow crisis tactics to get COVID-19 supplies to where they are needed
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01750-6

 日本でも防護服やマスクの供給の問題が生じました(まだ解決していません)。

★多核種除去設備等処理水の取扱いに係る書面での意見募集期限を延長します
https://www.meti.go.jp/press/2020/06/20200612005/20200612005.html

処理水の意見公募を再延長 経産省、7月15日まで
https://www.sankei.com/life/news/200612/lif2006120027-n1.html

★若手研究者に7年間で最大5000万円支給へ 独創的な研究を支援
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200614/k10012469761000.html

 創発的研究支援事業です。

創発的研究支援事業」の公募開始に当たっての文部科学大臣からのメッセージについて
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2020/mext_00216.html

本事業は、特定の課題や短期目標を設定せず、多様性と融合によって破壊的イノベーションにつながるシーズの創出を目指す「創発的研究」を推進するため、既存の枠組みにとらわれない自由で挑戦的・融合的な多様な研究を、研究者が研究に専念できる環境を確保しつつ原則7 年間(途中ステージゲート審査を挟む、最大10 年間)にわたり長期的に支援するものです。

 評価の声がある一方、結局のところ7年終了してもポスト問題が解決しなければ意味がないという声もあります。

安倍総理は令和2年度第2次補正予算成立等について会見を行いました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202006/12bura.html

★令和2年度 補正(第2号)各目明細書
https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/h31/1413361_00013.htm

 第2次補正予算が成立。

★フィリピンからの入国後に狂犬病を発症した患者(輸入感染症例)の死亡について(続報)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11874.html

 患者さんが亡くなられました。ご冥福をお祈りします。狂犬病の怖さを改めて感じます。

★医薬品規制調和国際会議(ICH)総会が開催されました
~3つのガイドラインを新たに採択、各国の薬事規制に取り込みへ~
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11785.html

★令和2年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書の閣議決定について
https://www.env.go.jp/press/108093.html

政府、『気候危機』を指摘し社会変革求める環境白書を決定
https://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2020/06/20200615_01.html

気候変動を「気候危機」と表現 環境白書
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60279730S0A610C2EAF000/

★QS、世界大学ランキング2021を発表
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=12105

 大学ランキングに一喜一憂しない、と毎回書いていますが…。

★「未来からの問い」特設HP/公開対談「新型コロナウイルス後の世界」
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/tenbou2020/after-corona.html

★Alexa, do science! Voice-activated assistants hit the lab bench
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01683-0

★What Hollywood can teach researchers about scientific storytelling
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01731-9

★Thousands of scientists worldwide to go on strike for Black lives
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01721-x

Systemic racism: science must listen, learn and change
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01678-x

#ShutDownSTEM and the Nature Podcast
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01729-3

Note from the editors: Nature joins #ShutDownSTEM
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01723-9

IBM will no longer offer, develop, or research facial recognition technology
https://www.theverge.com/2020/6/8/21284683/ibm-no-longer-general-purpose-facial-recognition-analysis-software

Make space for scientists from minority groups to share their experience
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01739-1

Lab heads: how have your minority ethnic trainees fared?
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01760-4

Rethink economics to help marginalized people
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01753-3

How #BlackInTheIvory put a spotlight on racism in academia
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01741-7

Researchers around the world prepare to #ShutDownSTEM and ‘Strike For Black Lives’
https://www.sciencemag.org/news/2020/06/researchers-around-world-prepare-shutdownstem-and-strike-black-lives

Time to look in the mirror
https://science.sciencemag.org/content/368/6496/1161.full

 人種、差別問題は「そんなのない」という問題否定の誘惑に駆られがちです。問題から目を逸らさず直視することが求められています。

★NIH strengthens policies to alert agency to sexual harassment by grantees
https://www.sciencemag.org/news/2020/06/nih-strengthens-policies-alert-agency-sexual-harassment-grantees

★Prominent Harvard anthropologist put on leave
https://science.sciencemag.org/content/368/6496/1172.full

★米ロサンゼルスで中国人科学者を逮捕、人民解放軍所属のスパイか
https://www.afpbb.com/articles/-/3288155

Fifty-four scientists have lost their jobs as a result of NIH probe into foreign ties
https://www.sciencemag.org/news/2020/06/fifty-four-scientists-have-lost-their-jobs-result-nih-probe-foreign-ties

 米中対立は激化。

★Good news: US classrooms are warming to evolution, thanks in part to scientist outreach
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01454-x

創造論を進化論に代わる科学的に有効な選択肢として提示する米国の中等教育学校の生物学教師の割合は、2007年の32%から2019年には18%に減少」とのこと。

インターンシップを採用に直結 まず院生、産学が試行へ
https://www.asahi.com/articles/ASN6H742BN6HULFA01G.html

採用、学生にガッツ要る?早大の総長、経団連会長に問う
https://www.asahi.com/articles/ASN6H74SCN6CULZU001.html

 大学院生がインターンシップに行き、それをもとに採用が決まる…。

 かつて私は文科省ポスドクキャリア事業の評価委員をしていましたが、この事業でこうしたインターンシップを行ったところ、企業側の博士に対する評価が上がるなど、高評価でした。

 とはいえ、博士課程の研究を中断してインターンシップに出ることに反対論もあり、制度設計は慎重にしなければなりません。

★Don’t let academia consume you
https://www.sciencemag.org/careers/2020/06/don-t-let-academia-consume-you

★How I learned to speak up for myself about authorship
https://www.sciencemag.org/careers/2020/06/how-i-learned-speak-myself-about-authorship

査読制度の疲労、プレプリントと学術情報

2020年6月2日~2020年6月9日
カセイケン代表 榎木英介

 ビッグニュースが飛び込んできました。

 Yahooニュース個人に記事を書きましたが、ランセットニューイングランドジャーナルオブメディシン(NEJM)という超有名医学誌の論文が相次いで同じ原因で撤回されました。

一流医学誌で論文撤回~新型コロナウイルスの研究に何が起こっているのか
https://news.yahoo.co.jp/byline/enokieisuke/20200606-00182065/

新型コロナ 英文誌での論文撤回 ここから私たちが学ぶべきこと
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200606-00182086/

 忽那賢志氏がいうところの週刊少年ジャンプとマガジンほどの大雑誌ですから、その衝撃は大きいです。

Disputed Hydroxychloroquine Study Brings Scrutiny to Surgisphere
https://www.the-scientist.com/news-opinion/disputed-hydroxychloroquine-study-brings-scrutiny-to-surgisphere-67595

マラリア薬の危険性指摘した論文撤回 新型コロナ治療の研究に疑義 米企業関与
https://mainichi.jp/articles/20200605/k00/00m/030/083000c

「コロナ感染者が抗マラリア薬服用、死亡率高まる」論文を米大学撤回
https://www.yomiuri.co.jp/science/20200605-OYT1T50257/

Two elite medical journals retract coronavirus papers over data integrity questions
https://www.sciencemag.org/news/2020/06/two-elite-medical-journals-retract-coronavirus-papers-over-data-integrity-questions

Live updates: Authors retract study showing hydroxychloroquine was dangerous to hospitalized covid-19 patients
https://www.washingtonpost.com/nation/2020/06/04/coronavirus-live-updates-us/

High-profile coronavirus retractions raise concerns about data oversight
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01695-w

A mysterious company’s coronavirus papers in top medical journals may be unraveling
https://www.sciencemag.org/news/2020/06/mysterious-company-s-coronavirus-papers-top-medical-journals-may-be-unraveling

Governments and WHO changed Covid-19 policy based on suspect data from tiny US company
https://www.theguardian.com/world/2020/jun/03/covid-19-surgisphere-who-world-health-organization-hydroxychloroquine

 調べれば調べるほど怪しい会社で、どうしてこのような会社が論文作成に関わったのかわかりません。

The Surgisphere Founder and the Melba Toast figure
https://scienceintegritydigest.com/2020/06/06/the-surgisphere-founder-and-the-melba-toast-figure/

 ネカトハンター、エリザベスビク博士は、怪しい会社の代表の博士課程の論文に画像加工があったことを見出しています。

 STAP細胞事件との類似性も感じます。

 信頼できる人との評判もあった一方、低い評価もあった代表。いつの間にかランセットやNEJMの著者として入り込んだ…。

 論文発表後にネット上で問題点が指摘され、比較的早期に撤回されたという点も似ています。

★Assuring research integrity during a pandemic
https://blogs.bmj.com/bmj/2020/06/08/assuring-research-integrity-during-a-pandemic/

 クライシス状態の中での研究倫理が問われています。

 結局のところ、査読制度に制度疲労が来ていると言えるかもしれません。

 Yahooニュース個人の記事にも書きましたが、ピアレビューは研究者のボランティアで、業績評価になりません。やればやるほど自分の研究ができなくなるという悪循環を引き起こします。

査読歴も研究者評価の対象に
https://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03308_02

 現在プレプリントも含め、COVID-19論文の爆発的増加が起きています。

★Digital Science社、“How COVID-19 is Changing Research Culture”を公表
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=12091

知見として、6月1日時点で、COVID-19に関する学術論文4万2,700件以上、臨床試験3,100件、データセット420件、特許270件、関連ポリシー750件、助成プログラム150件が確認されたこと、プレプリントが定着しつつあり5月初旬には同感染症の研究成果の1/4を占めたこと、これまでに8,300機関以上の7万1,800名の研究者がCOVID-19研究に関与していることなどを示している。

★Pandemic puts preprints first
https://cen.acs.org/policy/publishing/Pandemic-puts-preprints-first/98/i22

 プレプリント段階での研究成果の流布は様々な問題を引き起こします。

★(注意喚起)査読前のpreprint段階の研究成果の大学等によるプレスリリースと報道のあり方について
https://note.com/amacrinecell/n/na1e3ec4352dc

 査読もプレプリントも大きな問題があります。

★提言 オープンサイエンスの深化と推進に向けて
令和2年(2020年)5月28日 日本学術会議
オープンサイエンスの深化と推進に関する検討委員会
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t291-1.pdf

 一つの考え方としては、オープンサイエンスの徹底です。

 未査読論文も査読論文もオープンに公開後に様々な人たちから精査されればいいわけです。ただ、そうなると研究者の業績評価をどうするかなど様々な問題が生じます。

★議事録が作成されないもどかしさ
専門家会議巡る報道、見えない政権内部の議論
https://this.kiji.is/642595045021697121

 情報の透明化は政治も同じです。大衆は情報を出すとパニックに陥るというのは「エリートパニック」です。

★ブラジル、新型コロナ死者数などデータを非公開に
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60081590X00C20A6000000/

 これはダメです。他の国をとやかく言うべきではないのかもしれませんが。

スウェーデン新型コロナウイルス対策が「完全なる失敗」に終わったと言える理由
https://wired.jp/2020/06/04/sweden-coronavirus-herd-immunity/

スウェーデン「改善余地」 新型コロナ、独自戦略で
https://www.chunichi.co.jp/article/67449

 これも他国云々すべき問題ではありませんが…。

★Frozen cells and empty cages: researchers struggle to revive stalled experiments after the lockdown
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01704-y

The pandemic mixed up what scientists study – and some won’t go back
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01525-z

★Will the pandemic permanently alter scientific publishing?
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01520-4

★Sputnik moment or budget breaker: How will the pandemic alter research funding?
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01519-x

★How scientific conferences will survive the coronavirus shock
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01521-3

 研究もアフターコロナ、ウィズコロナで変わらざるを得ません。

★新型コロナの影響で全国の3分の2の病院が赤字転落、東京都のコロナ患者受け入れ病院では9割が赤字―日病・全日病・医法協
https://gemmed.ghc-j.com/?p=34311

 医療という社会インフラのあり方も問われています。

★「なぜ政府は留学生だけ差別するのか」 大学教員たちが立ち上がった理由
https://mainichi.jp/articles/20200608/k00/00m/040/141000c

 学生が陥っている苦境も深刻です。

★「コロナで耐えきれない」研究も仕事も…窮地の大学院生
https://news.yahoo.co.jp/articles/66ae1152339872012c0e4700453a909bbdf24ffe

★唾液を用いたPCR検査の導入について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11636.html

★「COVID-19感染拡大による経済的影響の緩和に関するASEAN+3経済大臣共同声明」が発出されました
https://www.meti.go.jp/press/2020/06/20200604001/20200604001.html

EUと日本、ホライズンヨーロッパとムーンショットで協力
https://scirex.grips.ac.jp/news/archive/200604_2405.html

★第2次補正予算
https://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2020/fy2020.html

第2次補正予算閣議決定(令和2年5月27日)
令和2年度補正予算(第2号)案
https://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2020/hosei0527.html

国会提出、審議開始
令和2年6月8日
第201回国会における麻生財務大臣の財政演説
https://www.mof.go.jp/public_relations/statement/fiscal_policy_speech/20200608.html

令和2年度補正予算(第2号、特第2号及び機第2号)等の説明
https://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2020/hosei020608a.html

令和2年度予算書の情報
https://www.bb.mof.go.jp/hdocs/bxss010br2.html

★「令和元年度エネルギーに関する年次報告」(エネルギー白書2020)が閣議決定されました
https://www.meti.go.jp/press/2020/06/20200605002/20200605002.html

★「科学ジャーナリスト賞2020」受賞作品
https://jastj.jp/jastj_prize/

毎日新聞・青野由利記者に日本記者クラブ賞 科学専門記者で初めて
https://mainichi.jp/articles/20200608/k00/00m/040/193000c

 どちらも毎日新聞が大活躍というところでしょうか。

 科学ジャーナリズムへの期待は大きいですが、一方厳しい批判にも晒されています。

 科学ジャーナリズムのあり方もアフターコロナ、ウィズコロナで考えていかなければなりません。

★When Your Supervisor Is Accused of Research Misconduct
https://www.the-scientist.com/careers/when-your-supervisor-is-accused-of-research-misconduct-67581

 日本でも事例があります。

オプジーボの小野薬品を提訴へ 本庶氏、特許使用料求め
https://www.asahi.com/articles/ASN65541DN61PLBJ007.html

ノーベル賞本庶氏と小野薬品の対立 京大に特許のノウハウなく判断できず「不信」に
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/270484

研究の「対価」どう決まる 海外でも熾烈な特許権争い
https://www.sankei.com/life/news/200605/lif2006050063-n1.html

Nobel laureate Tasuku Honjo to sue Japanese drug firm for 22 billion yen
https://www.sciencemag.org/news/2020/06/nobel-laureate-tasuku-honjo-sue-japanese-drug-firm-22-billion-yen

 ついに提訴。いろいろな問題が含まれています。

国立天文台、軍事研究せず 自然科学機構9組織が助成不参加
https://news.yahoo.co.jp/articles/60246119f7a722e6cc142c99aa51aee938a0b10b

Reform retractions to make them more transparent
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01694-x

★Grieving and frustrated: Black scientists call out racism in the wake of police killings
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01705-x

‘I can't even enjoy this.’ #BlackBirdersWeek organizer shares her struggles as a black scientist
https://www.sciencemag.org/news/2020/06/i-cant-even-enjoy-blackbirdersweek-organizer-shares-her-struggles-black-scientist

 アメリカの警官黒人殺害事件が研究にも大きな影響を与えています。

★Resist pseudoscience with respect, not ridicule
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01626-9

 これは重要な態度です。

★Prominent Harvard archaeologist put on leave amid allegations of sexual harassment
https://www.sciencemag.org/news/2020/06/prominent-harvard-archaeologist-put-leave--algations-sexual-harassmentpandemic pnds Uersities, federal support helps their labs stay afloat

★New Visa restrictions will make the US economic downturn worse
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/uoc--nvr060320.php

★雇用制度、在宅前提に 「ジョブ型」や在宅専門の採用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60084930X00C20A6MM8000/

★報告
理工学分野における ジェンダーバランスの現状と課題
令和2年(2020年)6月5日 日本学術会議
第三部 理工学ジェンダーダイバーシティ分科会
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-h200605.pdf

★人文学・社会科学系研究者にとって、「非常勤講師職」はどういう意味をもつか? – アンケート調査から見えたこと
https://academist-cf.com/journal/?p=13412

 非常に重要なアンケート。

★Stirring biopic of the first woman to win top maths prize
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01681-2

★How to transition from the lab to full-time science communicator
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01676-z

エビデンスに基づく政策形成を目指した取組に係る知見の比較分析と共有の在り方に関する調査報告書
https://scirex.grips.ac.jp/resources/archive/200608_2411.html

科学技術イノベーション政策に携わる行政官の政策企画・立案能力向上のための人材育成プログラム開発に係る調査研究
https://scirex.grips.ac.jp/resources/archive/200608_2410.html

透明性、オープンアクセス、科学技術基本法改正

2020年5月26日~2020年6月2日
カセイケン代表 榎木英介

 先週お伝えした通り、日本の緊急事態宣言は解除されました。

★Japan ends its COVID-19 state of emergency
https://www.sciencemag.org/news/2020/05/japan-ends-its-covid-19-state-emergency

新型コロナウイルス感染症対策専門家会議 
第15回(令和2年5月29日)配付資料
https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/senmonka_sidai_r020529.pdf

★資料2(会議で頂いたご意見を反映させたもの)
https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/senmonka_sidai_r020531.pdf

新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言(令和2年5月29日)
https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/jyoukyou_bunseki_0529.pdf

 専門家会議は状況を詳細に分析しています。

 終わったことにせずに、次の感染拡大に備えていく必要があります。ところが…。

 このメルマガ執筆中に、東京で三十四人の感染者が出たとの一報がありました。

東京 新たに34人がコロナ感染 小池知事「東京アラート」検討
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200602/k10012455031000.html

 北九州市でも感染が続いています。

 緊急事態宣言解除により、新型コロナウイルスの感染は気にしなくてもいいのだ、という意識は確実に広がっているように思います。

 こんななか、再び様々な制限をかけることを人々が許容できるのか…。

★ブラジルの感染者、40万人超え 死者2・5万人、増加続く
https://www.chunichi.co.jp/article/63498

 経済活動を最優先するブラジル。死者が出ても気にしていません。

★世界が注目する「死者ゼロの国ベトナム
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60743

 ベトナムなどアジアの国々の一部では、封じ込めに成功しています。

★Yemen was facing the world’s worst humanitarian crisis. Then the coronavirus hit
https://www.sciencemag.org/news/2020/05/yemen-was-facing-worlds-worst-humanitarian-crisis-then-coronavirus-hit

 世界を見れば、感染対策どころではないところもあります。

 日本はどの道を進むのでしょう。

感染症対策「森を見る」思考を
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100059979.pdf

 クラスター班の押谷仁教授が日本の対策を語っています。

★岩田健太郎医師「感染爆発を押さえた西浦博先生の『本当の貢献』とは」【緊急連載】
https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/517429/

岩田健太郎医師「日本で感染爆発が押さえられた要因とはなんだったのか」【緊急連載2】
https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/518809/

岩田健太郎医師「感染対策も分析も西浦先生だけに『依存』してはいけない」【緊急連載3】
https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/520357/

岩田健太郎医師「科学は検証を経て、真実に少しずつ近づいていく」【緊急連載4最終回】
https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/521889/

 西浦教授への批判は重要だし、様々な角度から検証されるべきです。一方科学的助言者を「大罪」などというのは筋が違います。

 ちょっと気になるのは、西浦教授や尾身茂氏が「いい人」だから叩くべきでない、という擁護論です。

 いい人でも悪い人でも、人ではなく「こと」で評価し批判すべきであり、いい人だから、という擁護は「無能」などと全否定するのと対極にあるようで同じやり方です。

 また、批判を禁じるのもおかしいわけで、結果オーライではいけません。

 自分の立場に固執する人が多いのが気になります。

 専門家会議の議事録が作成されていないという問題は、透明性に大きな疑問を投げかけました。

★専門家会議の議事録、求められれば作成も検討 菅長官
https://www.asahi.com/articles/ASN614GBHN61UTFK003.html
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200601-00000023-asahi-pol

共同通信:新型コロナ専門家会議が議事録を作成せずはミスリード
https://togetter.com/li/1529016

 議事録作成に関して、公開されればバッシングが起こるということを前提にしている人が多いようですが、それは本当なのでしょうか。

 あと、政治の党派的問題として捉えている人がいますが、2012年には菅義偉官房長官(現在)がこんなブログ記事を書かれています。

議事録も作成しない「誤った政治主導」
https://ameblo.jp/suga-yoshihide/entry-11148791469.html

 党派の争いにせず、冷静な議論をしたいところです。

★日本のコロナ政策「リスクマネジメント」を京大特任教授が点検
https://friday.kodansha.co.jp/article/116318

 クライシスにあたっては透明性が重要だということは様々な人たちが指摘しています。

 不透明だからこそ何か隠しているのではないかと不信を増幅させるということも考えられます。もうちょっと人々を信じていいのではないかなあと思います。

 そもそも専門家会議の内部でも公開すべきという意見があるようですし、バッシングを防ぐためというのはちょっと理由としては弱いかなと思います。

コロナ専門家会議の議事録なし「あり得ない」 公開を求める委員も
https://www.tokyo-np.co.jp/article/32228

専門家会議の議事録なぜ作らない? メンバーからも異論
https://digital.asahi.com/articles/ASN5Y6DCGN5YUTFK00P.html

 今公開が無理としても、歴史的な資料として残しておいて欲しいとは思います。

★唾液使ったPCR検査が可能に 検査体制拡充に期待
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200602/k10012454771000.html

PCR検査、唾液でも可能に。無症状者には使えない理由とは?
https://www.buzzfeed.com/jp/yutochiba/pcr-daeki

 唾液検体からPCRができればだいぶ楽になりますね。

PCR検査、大学の研究室でも 政府目標の1割弱担える試算 活用には課題
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200525-00000057-mai-soci

 大学の活用には課題が山積しています。ポスドク問題とも絡みますね。

安倍総理は令和2年第8回経済財政諮問会議を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202005/29keizaishimon.html

令和2年第8回経済財政諮問会議
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2020/0529/agenda.html

 骨太の方針も新型コロナが大きな議題です。

★新しい生活様式における「熱中症予防行動のポイント」をまとめたページを作成しました
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_coronanettyuu.html

 夏がやってきます。熱中症対策は非常に重要です。

★『学校閉鎖は流行阻止効果に乏しい』『2歳未満のマスクは危険』と小児科学会
https://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2020/05/20200528_01.html

休校「感染防止効果乏しくデメリット大」日本小児科学会
https://www.asahi.com/articles/ASN5W4SH9N5RUTFL003.html

 北九州市で学校クラスターが出ています。冷静に見極める必要があります。

★Covid-19研究の OA化における“PMC”および“Cord-19”の実績(記事紹介)
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=12067

★Problems with Preprints: Covering Rough-Draft Manuscripts Responsibly
https://www.theopennotebook.com/2020/06/01/problems-with-preprints-covering-rough-draft-manuscripts-responsibly/

 オープンアクセスとプレプリントがクライシスの中で存在感を増しています。

★Universities will never be the same after the coronavirus crisis
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01518-y

★Return to the lab: scientists face shiftwork, masks and distancing as coronavirus lockdowns ease
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01587-z

★Gサイエンス学術会議2020
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/division-13.html

Basic Research
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-gs2020-2.pdf

Digital Health and the Learning Health System
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-gs2020-3.pdf

Global Insect Declines and the Potential Erosion of Vital Ecosystem Services
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-gs2020-4.pdf

の3つが発表されています。日本語訳は作成中のようです。

 Basic Researchでは

1) Most importantly, restore and sustain long-term public funding of basic research
2) Build capacity via STEM education
3) Cooperate globally
4) Collaborate across disciplines
5) Openly publish research results

 が推奨されています。クライシスの今、まさにこれらが試されていると言っていいでしょう。

 しかし、コラボレーション所ではない状態です。WHOが揺れています。この時期に政争に巻き込まれるのはまずいと思うのですが…。

★What a US exit from the WHO means for COVID-19 and global health
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01586-0

★Economists must collaborate courageously
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01505-3

 日本でも経済学者の役割が様々取り沙汰されてます。様々な知がコラボレーションすることも不可欠です。

★COVID-19の犠牲者数を最小化する出口戦略 - 医療と経済の両立をはかるライフスタイルデザインの提案
https://ifi.u-tokyo.ac.jp/news/6993/

 様々な専門性を持った人たちが色々な意見を公表し議論することはとても重要です。

★Coronavirus misinformation needs researchers to respond
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01550-y

★The epic battle against coronavirus misinformation and conspiracy theories
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01452-z

★Scapegoats: Virologists face death threats during coronavirus crisis
https://m.dw.com/en/scapegoats-virologists-face-death-threats-during-coronavirus-crisis/a-53613193

★Scientific networks are helping African countries to access coronavirus lab supplies
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01496-1

パンデミックと女性研究者たち
https://go.nature.com/36Teaeq

 現在科学技術基本法の改正案が国会で議論されいてます。

 国会での議論がわずか数日では足りないという声が出ています。

議案名「科学技術基本法等の一部を改正する法律案」の審議経過情報
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/keika/1DCF1BA.htm

科学技術基本法等の一部を改正する法律案
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g20109047.htm

主張
科学技術法改定案
研究基盤の崩れ深刻化の危険
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2020-06-02/2020060201_05_1.html

遅すぎる転換 科学技術基本法に人文・社会科学
科学記者の目 編集委員 滝順一
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59528930V20C20A5000000/

集中もほどほどに=永山悦子
https://mainichi.jp/articles/20200601/dde/012/070/020000c

科学技術基本法改正案の問題点について
https://okochi-t.hatenadiary.org/entry/2020/05/30/220223

科学技術基本法の改正で変わること
https://www.enago.jp/academy/science-and-technology-basic-law_2020/

★「人文学・社会科学を軸とした学術知共創プロジェクト」の公募について
https://www.mext.go.jp/b_menu/boshu/detail/1414162_00003.htm

★令和元年度ものづくり基盤技術の振興施策(ものづくり白書)について
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2020/1417842_00003.htm

★「令和元年度ものづくり基盤技術の振興施策」(ものづくり白書)を取りまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200529001/20200529001.html

★「マテリアル革新力強化のための政府戦略に向けて(戦略準備会合取りまとめ)」について
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2020/mext_00015.html

★マテリアル革新力強化のための政府戦略に向けて(戦略準備会合取りまとめ)
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shinkou/057/1422394_00002.htm

★「創発的研究支援事業」の公募開始に当たっての文部科学大臣からのメッセージについて
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2020/mext_00216.html

★博士人材データベース(JGRAD)の登録情報を用いた博士課程の経済的支援の効果に関する試行的分析[DISCUSSION PAPER No. 182]の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/44395

 重要資料。

イノベーション小委員会中間取りまとめ2020「未来ニーズから価値を創造するイノベーション創出に向けて」を取りまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200529009/20200529009.html

★「産業技術ビジョン2020」を取りまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200529010/20200529010.html

★「オープンイノベーション白書第三版」を取りまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200529012/20200529012.html

★未踏IT人材発掘・育成事業スーパークリエータを認定しました!
https://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200528003/20200528003.html

★スマート農業、環境、バイオの3分野を強力に推進!〜「農林水産研究イノベーション戦略2020」策定〜
https://www.affrc.maff.go.jp/docs/press/200527.html

★東北大、学内手続きの押印廃止へ 年8万時間の作業削減
https://www.asahi.com/articles/ASN5X7WFFN5XUNHB004.html

 是非うちも、という声多数。

★知的財産推進計画2020(PDF/2,049KB)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/kettei/chizaikeikaku20200527.pdf

知的財産推進計画2020の概要(PDF/805KB)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/kettei/chizaikeikaku20200527_gaiyou.pdf

知的財産戦略本部会合
議事次第
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/200527/gijisidai.html

安倍総理知的財産戦略本部を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202005/27chizai.html

★「知財戦略デザイナー派遣事業2019ナレッジ集~大学の埋もれた知的財産からイノベーションを創出していくために~」を発表します!
https://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200526001/20200526001.html

★Is the reproducibility crisis fuelling poor mental health in science?
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01642-9

★トランプ氏、外国人の臨時就職制限を検討
https://bit.ly/2XqrTpX

★英国版DARPAの夢は現実に根差したものであるべき
https://go.nature.com/2XnlifN

★South Korea’s Institute for Basic Science faces review
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01465-8

A new deal for South Korea’s science?
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01463-w

How South Korea made itself a global innovation leader
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01466-7

Boosting South Korea’s basic research
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01464-9

South Korean institutions lure global talent
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01467-6

 Nature indexは韓国。

★European R&D review finds lagging high-tech performance despite major science investment
https://www.sciencemag.org/news/2020/05/european-rd-review-finds-lagging-high-tech-performance-despite-major-science-investment

★African scientists leverage open hardware
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01606-z

 設備が不十分でも工夫で研究ができる!アフリカの修士学生の挑戦です。

★When applying for nonacademic jobs, think creatively about your transferable skills
https://www.sciencemag.org/careers/2020/06/when-applying-nonacademic-jobs-think-creatively-about-your-transferable-skills

 トランスファラブルスキルが博士の就職においてキーワードになっています。

★冷淡な科学は市民から信用されない
https://go.nature.com/2AxaFhs

★科学 2020年6月号
https://www.iwanami.co.jp/kagaku/

特集
新型コロナウイルス感染症と科学的助言

みえない「パラレルワールド」を求めて

2020年5月19日~2020年5月26日
カセイケン代表 榎木英介

 緊急事態宣言は全国で解除されました。

新型コロナウイルス感染症緊急事態解除宣言
https://corona.go.jp/news/pdf/kinkyujitaisengen_gaiyou0525.pdf

新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針
令和2年3月 28 日(令和2年5月 25 日変更) 新型コロナウイルス感染症対策本部決定
https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/kihon_h_0525.pdf

新型コロナウイルス感染症対策本部(第 36 回)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/th_siryou/sidai_r020525.pdf

移行期間における都道府県の対応について
https://corona.go.jp/news/pdf/ikoukikan_taiou_0525.pdf

安倍総理は第36回新型コロナウイルス感染症対策本部を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202005/25corona.html

安倍総理は記者会見を行いました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2020/0525kaiken.html

 経済的にダメージを受けながらも、感染者が減りました。

 果たしてこの状況をどう考えればよいのか。世界も日本も考えあぐねているようです。

★日本はうまくいったのか 解除後もモヤモヤ続くわけ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59532670V20C20A5I00000/

★「日本は成功」海外メディア、新型コロナで手のひら返し
https://news.yahoo.co.jp/byline/inosehijiri/20200524-00180130/

★From near disaster to success story: how Japan has tackled coronavirus
https://www.theguardian.com/world/2020/may/22/from-near-disaster-to-success-story-how-japan-has-tackled-coronavirus

 「日本モデル」というべきものがあったのか、単なる偶然なのか。

 SARS-Xなる未知のウイルスが流行していたからなのか。BCGなのか。HLAなのか。

 理由がわからないので、もやもやするのは分かります。

 そして「うまくいった」のかさえ意見が一致しません。

 専門家のせいで感染により人が死んだのか、専門家のせいで経済問題で人が死んだのか。

★政治と科学、責任を取るのはどちらか?
https://bit.ly/2TFdNib

 ここに来て、経済にダメージを与えた西浦教授への厳しい批判、いや、非難とも呼べる意見が広がっています。曰くもっと早く緊急事態宣言は解除できたと。

 現段階でなぜこのような状況になっているか不明な段階で、対応が良かったのかも悪かったのかも分からないというのが正直なところでしょう。対応が異なった「パラレルワールド」は、現実には見ることができません。

 諸外国を「パラレルワールド」に見立てる方法もありますが、感染拡大国を「パラレルワールド」にするか、完全に押さえ込んだ国を「パラレルワールド」とするかで、全く違う判断が導けてしまいます。

 まだ事態は進行形であり、現状分析を進め、改めるべきは改めて、今後来るべき事態に備えないといけません。

 みえない「パラレルワールド」を見るために科学的な様々な手法があるわけです。是非それを駆使し、忌憚なき検証が行われることを期待します。ただ、個人の責任追及が問題の解決につながらないというのは、医療や航空機事故等でも言われてきたことです。

 この欄で繰り返し述べてきましたが、専門家会議やそれを含めた有志の会と政治との関係が曖昧で、政府に矢面に立たされて「盾」にされた感じがあります。自ら「盾」になった感じもあります。

★ 悩める新型コロナ専門家会議、情報の出し方模索
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59274980Z10C20A5I00000/

 政府に助言を与える専門家に政治的責任を負わせることは問題です。

 責任があるとして、どうやれば責任を取ることになるのでしょうか。西浦教授を排除したとして、よりよい対応ができるのか。西浦教授がいる世界、いない世界、「パラレルワールド」は見ることができません。

 ただ、この責任追及の動きを招いてしまったのは、人選含め、専門家と政府のやりとりが公開されていないことも一因だと思います。そのあたりがモヤモヤの原因でもあると思います。

★8割おじさん・西浦教授が語る「コロナ新事実」
アメリカが感染拡大の制御を止める可能性
https://toyokeizai.net/articles/-/352503

 その西浦教授。一国で感染を抑えても、アメリカの圧力が感染拡大に繋がる可能性を指摘。

★査読前論文、コロナで注目 信頼性確保がカギ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59532180V20C20A5XY0000/

Reasons to Worry Less About the Explosion of Preprints
https://absolutelymaybe.plos.org/2020/05/25/reasons-to-worry-less-about-the-explosion-of-preprints/

 プレプリント問題。査読や別の雑誌への再投稿の手間を考えれば利点もあるよ、という主張も。

★「PCR検査論争」が不毛な理由 同調圧力が支配する日本の感染症対策を考える
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-kentaro-iwata-1

★研究を再開する際に留意すべきこと
https://wps.itc.kansai-u.ac.jp/biocheng/2020/05/646/

 関西大片倉教授。

★日本国内におけるCOVID-19に関するアーカイブ活動調査のためのアンケート
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfMMCeSHTm1vfAof5eHmDOXUrPPZjgbY28pyHbjs0qdNL2A0Q/viewform

★現金給付、留学生は上位3割限定
文科省、成績で日本人学生と差
https://this.kiji.is/635796561105159265

留学生給付は上位3割のみ
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO59435580S0A520C2CE0000/

新型コロナ 留学生給付、成績上位3割 文科省、大学に伝達
https://mainichi.jp/articles/20200522/ddm/012/040/041000c

 せっかく日本に来てくれた学生をがっかりさせるのではないかとの意見も。

医学生の7%が退学を検討
親の収入減、実習に不安も
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200521-00000128-kyodonews-soci

 開業医の経営難も影響を与えていると思われます。

★英ケンブリッジ大、講義はオンラインだけに 来年度
https://www.bbc.com/japanese/52734052

 名門大学だけに衝撃が広がりました。

★小学校の9月入学、2案提示 文科省「移行1年か5年」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59299790Z10C20A5EA2000/

9月入学なら法改正30超 来年導入想定し検討
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO59323830Q0A520C2PP8000/

賛否渦巻く「9月入学」、今年度は「実質11カ月」案も
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59244250Y0A510C2000000/

 9月入学問題。

★新型コロナ、日本独自戦略の背景に結核との闘い
対策の要「保健所」の歴史から見えるもの
https://this.kiji.is/636063326715642977

 新型コロナウイルスの最前線に立つ保健所。その歴史と背景、そして課題を知ることは重要です。

★Ten reasons why immunity passports are a bad idea
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01451-0

★Opinion: The Isolated Scientist
https://www.the-scientist.com/news-opinion/opinion-the-isolated-scientist-67544

★Tackle coronavirus in vulnerable communities
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01440-3

 これは世界共通の課題です。

★Are women publishing less during the pandemic? Here’s what the data say
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01294-9

★博士人材の多様なキャリアパス構築に向けて大阪大学キャリアセンターと文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が連携協力に関する覚書を締結
https://www.nistep.go.jp/archives/44326

NISTEP、大阪大学キャリアセンターと連携協力に関する覚書を締結
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=12060

★研究データ公開と論⽂のオープンアクセスに関する実態調査2018[調査資料-289]の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/44300

★第73回WHO総会が開催されました(第2報)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11404.html

第73回WHO総会が開催されました
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11383.html

新型コロナウイルスに有効な界面活性剤を公表します(第一弾)
https://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200522009/20200522009.html

★フィリピンから来日後に狂犬病を発症した患者(輸入感染症例)について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11464.html

 14年ぶりに狂犬病が出ました。

★報告
地球惑星科学分野における 科学・夢ロードマップ(改訂) 2020
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-h200515.pdf

★提言
長期の温室効果ガス大幅排出削減に 向けたイノベーションの加速
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t289-1.pdf

★科学的根拠に基づいて「9月入学」を考える
https://drive.google.com/file/d/1wGoEJPGRlSzFjOrqlQ-p5wsCZJqRiKZf/view

★Open-access science funders announce price transparency rules for publishers
https://www.sciencemag.org/news/2020/05/open-access-science-funders-announce-price-transparency-rules-publishers

★Interview with JBC research integrity manager Kaoru Sakabe
https://forbetterscience.com/2020/05/19/interview-with-jbc-research-integrity-manager-kaoru-sakabe/

★刷新されたPubMedに対し一部の利用者がSNSで不満を吐露(記事紹介)
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=12063

They redesigned PubMed, a beloved website. It hasn’t gone over well
https://www.sciencemag.org/news/2020/05/they-redesigned-pubmed-beloved-website-it-hasn-t-gone-over-well

★Springer Nature社、DORAに署名
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=12055

★Will Trump White House tear down journal paywalls? Many anxiously await a decision
https://www.sciencemag.org/news/2020/05/will-trump-white-house-tear-down-journal-paywalls-many-anxiously-await-decision

★NIH Director Francis Collins honored for work to bridge science and religion
https://www.sciencemag.org/news/2020/05/francis-collins-honored-work-bridge-science-and-religion

★なぜ博士号をとったのに大学教員にならないのか
https://www.ki1tos.com/entry/2020/05/21/181426

 博士号は教員になるためだけのものではないと私は思いますが、そう思うまでに時間は必要だと思います。

修士・博士・ポスドクと専門性の高い人材を求める企業をマッチングするサービス「博士のキャリア」を開設―epiST
https://itjinzai-lab.jp/article/detail/2218

博士人材に高年収のチャンス!ジョブ型採用の新マッチングサイト
https://newswitch.jp/p/22291