科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

プレプリントとオープンサイエンス

2020年5月5日~2020年5月12日
カセイケン代表 榎木英介

 最近新型コロナウイルスに関する未査読論文(プレプリント)がプレプリントサーバーに数多く掲載されています。

 こうしたプレプリントが報道されたり、あるいは政策の根拠になるといった事態が出てきています。

 もちろん、今は緊急事態ですから、査読を待っていては間に合わないというのもありますが、医学論文に関しては、まだプレプリントの利用は始まったばかりです。

 その辺りのことを日経メディカルに書きました。

プレプリントの隆盛は悪貨が良貨を駆逐するか
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/report/t344/202005/565491.html

 上記記事でも引用しましたが、プレプリントサーバー丸投げ状態の臨床研究論文には大きな問題があります。

★How swamped preprint servers are blocking bad coronavirus research
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01394-6

 プレプリントサーバーも質の担保をしてないわけではありませんが…。

 プレプリントの現状については、以下の記事が詳しいです。

ほらいずん
MedRxiv, ChemRxivにみるプレプリントファースト
への変化の兆しとオープンサイエンス時代の研究論文
https://www.nistep.go.jp/activities/sti-horizon%e8%aa%8c/vol-06no-01/stih00205

 プレプリントに関しては、以下のような動きも。

★preLightsの若手研究者、“covidpreprints.com”を立ち上げ
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=12018

★Why open science is critical to combatting COVID-19
https://www.oecd.org/coronavirus/policy-responses/why-open-science-is-critical-to-combatting-covid-19/#boxsection-d1e11

 オープンアクセスを含めたデータのシェア等も含むオープンサイエンスは、COVID-19に対峙するために非常に重要ですが、当然課題もあります。

★In pursuit of open science, open access is not enough
https://science.sciencemag.org/content/368/6491/574.full

 論文のみならず、様々なデータの統合的かつ寡占的なポータルサイトの出現の可能性に関して、懸念の声が上がっています。

 OECDが指摘するように、現在のCOVID-19におけるオープンサイエンスが果たして今後、学術情報のあり方にどのような影響を与えていくのか、オープンサイエンスをより良いものにするために、様々なプレイヤーがどのような取り組みをすべきか、考えていく必要があります。

★新型コロナ、「素人」の物理学者たちが声を上げる理由
https://ryomakom.myportfolio.com/corona-and-physicists

 物理学者の方々の「越境」的な取り組みは賛否両論あります。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について。 No.15
https://note.com/prof_a_hill/n/n269c861b78be

 ここで紹介されているK値も、物理学者の方が考えたもので、プレプリントが出ています。

 私としては、領域を超えた「越境」はあって然るべきだと思っています。ただ、質に関する厳しい目を向けるのは当然です。

 最近プレプリントにもならないトンデモ自説をメディアに公表するなどする人も現れています。それは人々を惑わすものであり、研究倫理的に大きな問題です。

 オープンサイエンスにおける研究倫理は、今後も大きな課題と言えるでしょう。

OECD Policy Brief: Providing science advice to policy makers during COVID-19
https://read.oecd-ilibrary.org/view/?ref=132_132655-cbl92gnv49&title=Providing-science-advice-to-policy-makers-during-COVID-19

 科学的助言に関するOECDの文書です。科学的助言といえば、政府の専門家会議と政権の関係について、この欄でも懸念を書きました。

新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を公表しました
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html

新しい生活様式 介護では「ありえない」「根幹揺らぐ」
https://www.asahi.com/articles/ASN5956D8N58UTFL01G.html

 本来は専門家会議の仕事ではない生活のモデルまで提案させられている状況は、専門家に負荷をかけすぎです。

★新型コロナ、安倍政権と専門家会議の「いびつな関係」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/72501

 カセイケンの春日理事の論考です。あたかも専門家会議が政策を決めているかのような演出が、政権の責任逃れにならないようにしなければなりません。

★Autopsy slowdown hinders quest to determine how coronavirus kills
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01355-z

 病理解剖がやりにくい現状は各国とも共通です。

★Coronavirus: share lessons on lifting lockdowns
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01311-x

 いわゆる「出口戦略」について、各国とも模索が続いています。

★The head of Sweden's no-lockdown coronavirus plan said the country's heavy death toll 'came as a surprise'
https://www.businessinsider.com.au/coronavirus-sweden-lockdown-chief-says-high-death-toll-was-surprise-2020-5

 スウェーデンのノーロックダウン戦略。分かってやっているのかと思っていましたが、高齢者施設の死者は想定外だったということです。

 正解などないわけですし、専門家の意見も異なるわけですから、どういう戦略をとるかは政治が決めるべきことということです。

★緊急事態宣言延長で問われる「日本モデル」その強みと弱み
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/72367

★日本のコロナ対策、結局「何に成功し、何に成功していないのか」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/72340

★#saveMLAK 都道府県立図書館の施設再開と資料の消毒問題
https://togetter.com/li/1506110

★大学サーバーダウンの投稿相次ぐ 遠隔授業開始の影響か
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2020051101001544.html

★「学費減額」に慎重な検討が必要な理由と、今後求められる学生への支援
https://news.yahoo.co.jp/byline/murohashiyuki/20200506-00174541/

★Going viral: how to boost the spread of coronavirus science on social media
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01356-y

 ソーシャルメディアを使った戦略について。今日本でも、医師や識者がソーシャルメディアを使って正しい情報をつたえようと奮闘しています。上記記事も参考になるでしょう。

★Fact-checking Judy Mikovits, the controversial virologist attacking Anthony Fauci in a viral conspiracy video
https://www.sciencemag.org/news/2020/05/fact-checking-judy-mikovits-controversial-virologist-attacking-anthony-fauci-viral

 ソーシャルメディア上でトンデモ説を振りまく人もいます。

★Let COVID-19 expand awareness of disability tech
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01312-w

★‘It will not be easy.’ As labs begin to reopen, enormous challenges remain
https://www.sciencemag.org/news/2020/05/it-will-not-be-easy-labs-begin-reopen-enormous-challenges-remain

★NIH move to ax bat coronavirus grant draws fire
https://science.sciencemag.org/content/368/6491/561

 先週既報。

 以下その他のニュース、重要情報。

独立行政法人日本学生支援機構奨学金事業における保証制度の在り方についての中間報告まとめ
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/097/1406203_00001.htm

★東北メディカル・メガバンク計画の今後のあり方について
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/103/toushin/1420987_00001.htm

★-The Beyond Disciplines Collection- デジタルトランスフォーメーションに伴う科学技術・イノベーションの変容/CRDS-FY2020-RR-01
https://www.jst.go.jp/crds/report/report04/CRDS-FY2020-RR-01.html

CRDS報告書(電子書籍版):「-The Beyond Disciplines Collection- 異分野融合を促し,研究力向上を支える土壌を育む」(2019年7月発行)の電子書籍版(Amazon Kindle)を公開しました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B086C4DP5B

CRDS研究開発の俯瞰報告書(電子書籍版):「統合版(2019年)~俯瞰と潮流~」(2019年7月発行)の電子書籍版(Amazon Kindle)を公開しました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B086BS63NH

CRDS報告書(電子書籍版):「-The Beyond Disciplines Collection- 科学技術イノベーション政策における社会との関係深化に向けて 我が国におけるELSI/RRIの構築と定着」(2019年11月発行)の電子書籍版(Amazon Kindle)を公開しました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B086BQ2GM9

 JSTの報告書がKindleに大量に出てきました。なかなか良いアイディアかも。

★研究力ランキング、日本勢初のトップ10陥落…中国勢が躍進
https://www.yomiuri.co.jp/science/20200511-OYT1T50080/

 先週既報のNature index。
https://www.natureindex.com/annual-tables/2020/institution/all/all

 その研究力ですが、単純ではありません。

★研究力の測り方 ─「質」、「量」、そして「厚み」
https://note.com/amacrinecell/n/n2477e70c1f5d

★Paperwork mistakes ensnare health data expert
https://science.sciencemag.org/content/368/6491/567

 全米科学財団(NSF)の助成金の規則に従わなかった研究者が解雇の危機に。

富士通、「ジョブ型」人事制度を導入 幹部社員から
高度IT人材、年収2500万~3500万円想定
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58915330Z00C20A5EA5000/

 ジョブ型が広がりつつあります。

★コロナに負けずに研究に励む理系院生・博士・ポスドクたちへ 研究室の常識「キムワイプ」への感謝を集めた「#キムワイプありがとう」特設サイト公開!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000017667.html

★博士課程の人材育成後押し 北大大学院と24社連携
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200504-00010002-doshin-hok

 北大のウェブマガジン Ph.Discover
https://phdiscover.jp/phd/

専門家と政治と透明性

2020年4月28日~2020年5月5日
カセイケン代表 榎木英介

 緊急事態宣言は予想通り延長されました。

安倍総理は記者会見を行いました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2020/0504kaiken.html

新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言の期間延長
https://corona.go.jp/news/pdf/kinkyujitaisengen_gaiyou0504.pdf

新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針
https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/kihon_h_0504.pdf

安倍総理は第33回新型コロナウイルス感染症対策本部を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202005/04corona.html

新型コロナウイルス感染症対策本部(第 33 回)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/th_siryou/sidai_r020504.pdf

安倍総理は令和2年度補正予算成立及び緊急事態宣言の延長について会見を行いました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202004/30bura.html

新型コロナウイルス感染症対策専門家会議
https://corona.go.jp/expert-meeting/#expert-meeting

 会見の中で、諮問委員会の尾身会長がPCR検査について述べています。

その理由はいろいろありまして、大体6つぐらいありますが、保健所の業務の過多とか、それから入院先をしっかり示す仕組みがない、それからPCR検査を行う地方衛生研究所のリソースが極めて少ない。人員のカットなどもありますし、そういうことがあった。それから、検体採取及び実施体制のマスクや防護服、それから一般医療機関都道府県との契約をしないとこういう検査ができないという今までの仕組みがあった。それから、検体を取ったら運ぶということに、これに様々な障害がありました。そういうことでありまして、なかなか他の国よりは確かに少なかった。

★PCR検査数「他国より明らかに少ない」…政府の専門家会議、センター増設求める
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200504-OYT1T50108/

PCR検査、日本が少ない6つの理由は? 専門家会議が会見で説明
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5eb01659c5b63714a8ef9c9d

 PCR検査に関しては、いまだ論争があり、様々な意見が出ています。

★なぜ日本でPCR検査数が増えないのか。論点と解決策をわかりやすく整理する【連載】あたらしい意識高い系をはじめよう(2)
https://finders.me/articles.php?id=1902

★日本はPCR検査をもっとすべきなのか? 新型コロナの不安についてウイルス研究者に聞いた
https://wezz-y.com/archives/76433

★日本の新型ウイルス検査、少なさに疑問の声
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-52482946

PCR検査の現場で、職員が口にした不安「試薬や綿棒などモノが入ってこない」 国の“現状への理解”求める声も
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200501-00010006-sp_ctv-soci

PCR論争に寄せて─PCR検査を行っている立場から検査の飛躍的増大を求める声に
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/report/t344/202004/565349.html

 ある方が「PCRスンナ派」と「PCRシーヤ派」が争っているとおっしゃっていましたが、現場で十分という完全なスンナ派はいないと思います。シーヤ派にしても全国民対象にやれという人は一部であり、要は数の違いでしかないと思っています。

 だとするとPCR検査の拡大は多くの人たちに共通の課題です。

★山梨大でPCR一貫検査 検体採取はドライブスルー
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000183173.html

ドライブスルー方式のPCR 山梨大病院で医師らが体験
https://www.asahi.com/articles/ASN4Z3GB0N4XUZOB00J.html

 ドライブスルー形式は拡大が進んでおり、採取に関しては改善がなされています。問題はPCR検査自体です。

 PCR検査を行なっている主体は臨床検査技師ですが、現場では不足しています。臨床検査技師に関しては、Yahoo!ニュース個人に以下の記事を書きました。

臨床検査技師」と正しく言おう〜新型コロナと向き合う重要な人たちに心からの支援を
https://news.yahoo.co.jp/byline/enokieisuke/20200503-00176584/

 地方衛生研究所がパンク状態という現状では、地方衛生研究所以外でPCR検査ができる体制を作ることが必要です。

 その一つは民間検査会社を積極的に活用することです。検査会社の方に話を聞くと、キャパシティはあるとのことではあります。

 また、大学の人材の活用ももっと使えると思います。

 慈恵医大の取り組みは注目に値します。基礎系の教員が新型コロナウイルスの検査に特化することで、病院の機能を守るというもので、医学部がある大学が参考になることだと思います。

「即日1件700〜800円」のPCR、驚愕の全貌
「上手い」「速い」「安い」の3拍子揃ったPCRが誕生するまで
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60385

 この動きの中心になった嘉糠洋陸教授は、私の東大時代の同学年にあたる方です。アカデミアからのこうした動きがもっと出て欲しいと思います。

★【核心】保健所のリアル
https://newspicks.com/news/4862985

 保健所のキャパオーバーも、別の経路(バイパスという方もいらっしゃいます)を作ってなんとかしなければなりません。

★前のめりの「専門家チーム」があぶりだす新型コロナへの安倍政権の未熟な対応
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020042900002.html

新型コロナ対策における専門家と政治の関係
https://globe.asahi.com/article/13334494

 これはかねがねこの欄で書いてきたことですが、専門家会議と政治の関わりの問題が指摘されています。

 北大西浦教授を政治家以上に批判する人が増えています。西浦教授のセキュリティは大丈夫か、心配になります。そこは早急に対処してもらいたいと思います。

 専門家会議が「新しい生活様式」を提案したことに反発も出ています。

「新しい生活様式」とは 専門家会議が具体例示す 新型コロナ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200504/k10012417741000.html

テレワーク、通販など推進を 「新しい生活様式」の例提示―新型コロナで専門家会議
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020050400125&g=soc

 報道を見るより、専門家会議の資料を見てみましょう。

新型コロナウイルス感染症対策専門家会議(第 12 回)議事次第
https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/senmonka_sidai_r020501.pdf

 で「新しい生活様式」が初登場しました。

新型コロナウイルス感染症対策専門家会議(第 13 回)
https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/senmonka_sidai_r020504.pdf

 では具体例が別添で示されています(9ページ)。

 三密を避ける、手洗いをすると行った妥当なことが書かれているわけですが、専門家が私的領域に干渉するのか、という反発があるわけです。

 これもコミュニケーションの問題だなあと思います。私権の制限ができない中、モデルを提示したということですが、表現が悪かったのかなと思います。

 科学的助言とは何か、という問題でもありますが、専門家会議が、政策決定や生活様式まで決めているというイメージが増幅されています。

 もちろん助言者が無謬でいられるわけではありませんが、あたかもラスプーチンかのような存在として認識されているとなると大きな問題です。

 専門家暗躍イメージを少しでも減らすには、情報をオープンにすること、透明化だと思います。

★Call for transparency of COVID-19 models
https://science.sciencemag.org/content/368/6490/482.2.full

 どうも透明化、オープン化を阻害する要因が政府内にあるようですが、そこはきっちりしてもらいたいと思います。

新型コロナウイルス感染症対策における市民の自発的な行動変容を促す取組(ナッジ等)の募集について
https://www.env.go.jp/press/108005.html

 行動変容に関しては、ナッジの役割も重要だと思います。お願いだけでは不十分です。

★新型コロナの収束シナリオとその後の世界(3)収束まで「3年から5年」が現実か
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/20/04/24/06847/

新型コロナ流行「1年半~2年続く可能性」 米ミネソタ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58757010S0A500C2000000/

 どうも長期化する可能性と、香港、マカオ、台湾、韓国、ニュージーランド、あるいは情報が正しいのなら中国のようにほぼ封じ込めた国との二極分化に向かう可能性があるように思います。封じ込められた国の多くが都市国家や小国である点は、留意が必要ですが、韓国のような大きな国でもできたわけですから、日本もこちら側になんとか入って欲しいと思います。

★感染拡大でも休校なし、休業なし「壮大な社会実験」のスウェーデン、人々は今。【新型コロナウイルス
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200429-00010002-huffpost-int

「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/05/post-93307.php

 ノーガードのスウェーデン。この道をいく社会的なコンセンサスは日本にはありません。

★新型コロナによるロックダウン中も生産的でいるための6つの方法
https://www.editage.jp/insights/6-ways-to-be-productive-during-the-covid-19-lockdown

新型コロナウイルスの影響下で今後を憂える研究者たち
https://www.editage.jp/insights/why-the-ongoing-covid-19-global-pandemic-is-worrying-researchers

★As COVID-19 forces conferences online, scientists discover upsides of virtual format
https://www.sciencemag.org/news/2020/04/covid-19-forces-conferences-online-scientists-discover-upsides-virtual-format

Scientists discover upsides of virtual meetings
https://science.sciencemag.org/content/368/6490/457

 常態化するコロナと共にある世界。適応していくことも重要です。

★Women academics seem to be submitting fewer papers during coronavirus. ‘Never seen anything like it,’ says one editor.
https://www.thelily.com/women-academics-seem-to-be-submitting-fewer-papers-during-coronavirus-never-seen-anything-like-it-says-one-editor/

 ウイルスが格差を拡大させています。この問題は早急に対処しなければなりません。

★Against pandemic research exceptionalism
https://science.sciencemag.org/content/368/6490/476.full

 新型コロナだからなんでもあり、ではいけません。

 査読前プレプリントの段階で報道されてしまうような、学術史において初めてという事態に直面しているわけです。

 社会との関係も含め、「新しい学術」「新しい科学コミュニケーション」を考えていく必要があります。

★航空機からの気象観測データ半数以下に 技術開発に遅れも
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200430/k10012411031000.html

 あまり指摘がありませんが、例えば検診などはほとんど止まっています。これが病気が早期で発見されることを阻害するのか、過剰な検診がなくなるので、大して変わらないのか、いずれ分かるとは思いますが、子宮がん検診などは早期になんらかの形で再開させるべきだと思います。

★いまなぜ「困窮学生」への支援が必要なのか
学生と大学経営の危機を乗り切るために
https://webronza.asahi.com/national/articles/2020050100003.html

学費減免など求める署名活動 160大学に広がる 新型コロナ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200429/k10012410931000.html

経済苦の大学生「学費を半分に」 ネット署名、5日間で9000件集まる
https://mainichi.jp/articles/20200428/k00/00m/040/130000c

政府に対して、学費無償化に向けて足を踏み出すことを求めます
https://bit.ly/2WrnS2N

コロナで困窮する大学生、国は救済してくれないのか
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60349

 大学生の困窮は厳しいものがあります。未来のためにこれはなんとかしなければなりません。

★<コラム>「俺の人生詰んだ」就職できなかった博士の叫びは日中共
https://www.recordchina.co.jp/b192124-s187-c60-d1187.html

 大学院生や若手研究者のおかれた状況も厳しいはずです。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する提言
令和2年4月28日 

小川久雄 (国立研究開発法人国立循環器病研究センター理事長)
里見 進 (前東北大学総長)
土岐祐一郎(大阪大学医学部付属病院長)
中西宏明 (日本経済団体連合会会長)
濱口道成 (前名古屋大学総長)
平野俊夫 (前大阪大学総長)
松本 紘 (前京都大学総長)
松本正義 (関西経済連合会会長)
http://toshio-hirano.sakura.ne.jp/Hirano/Blog/entori/2020/4/28_you_zhiniyoruCOVID-19ni_duisurutsuno_ti_yan.html

 旧帝大の前学長を中心とする錚々たるメンバーの提言。こうした提言が政策を動かすのか、というと、なかなか厳しいものがあるように思っています。その問題意識が、私たちのような草の根の活動の原点でもあります。

★突然、性的画像が画面に…Zoom爆撃、香川大でも被害
https://www.asahi.com/articles/ASN4Y75MGN4WPTLC017.html

★試行錯誤の大学ネット授業 「PC、スマホ無い」学生も
https://www.asahi.com/articles/ASN4W74N3N4KOIPE03G.html

 試行錯誤するオンライン講義。

★感染者「虚偽申告」への「私刑」 行き過ぎた個人攻撃「非常時の想像力欠如」 -
https://mainichi.jp/articles/20200504/k00/00m/040/165000c

 次第に大きな課題になってきました。日本では、法的な強制より「私刑」が社会の抑止力になっています。

★消毒方法の有効性評価について、途中経過をお知らせします
https://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200501002/20200501002.html

★Primatologists work to keep great apes safe from coronavirus
https://www.sciencemag.org/news/2020/05/primatologists-work-keep-great-apes-safe-coronavirus

 近い種であり、感染防止が大きな課題です。

 新型コロナウイルス以外の記事。

茨城県常総市内におけるヒアリの確認について
https://www.env.go.jp/press/108020.html

 ヒアリ発見のニュース。今年度初です。関心を失ってはいけません。

★知的財産を経営に生かす知財活用事例集「Rights」を刊行しました
https://www.meti.go.jp/press/2020/04/20200430004/20200430004.html

★CIP(技術研究組合)の設立・運営ガイドラインを改訂しました
https://www.meti.go.jp/press/2020/04/20200430002/20200430002.html

★NDBデータの目的外利用について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11147.html

医療データべース情報、製薬企業に無断提供 部長を処分
https://www.asahi.com/articles/ASN516TCDN51UTFL018.html

 非常に大きな問題。

★「筑波大は核実験やめろ」フェイクニュース地震で拡散
https://www.asahi.com/articles/ASN4X76R6N4WUJHB00M.html

 フェイクニュースが拡大しやすい環境にあるように思います。注意が必要です。

★Nature Index 2020 Annual Tables
https://www.nature.com/collections/chdeajdica

 重要記事。

Rising stars in life sciences 2020
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01234-7

Rising stars in Earth and environmental sciences 2020
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01237-4

Fast-rising research institutions 2020
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01232-9

Fastest movers since 2015
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01228-5

Leading research institutions 2020
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01230-x

Rising stars in chemistry 2020
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01235-6

A guide to the Nature Index
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01238-3

Measures of merit
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01226-7

Fast-rising academic institutions 2020
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01233-8

Ten countries with high-performing hubs of natural-sciences research
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01229-4

The ten leading countries in natural-sciences research
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01231-w

Rising stars in physical sciences 2020
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01236-5

★Why clocking my work hours shifted my work-life balance
https://www.sciencemag.org/careers/2020/04/why-clocking-my-work-hours-shifted-my-work-life-balance

Clocking your work
https://science.sciencemag.org/content/368/6490/542

★学術界にも悪徳な審査委員が存在するのか?
https://bit.ly/2WpOFwx

 査読問題。

★第 31 回「大人になったらなりたいもの」調査結果を発表
https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2020_010.pdf

 こどもの日。恒例の第一生命の調査。新型コロナウイルスの感染拡大を経て、今年度はどうなるでしょうか。

専門家兼リスクコミュニケーターの意義、課題

2020年4月21日~2020年4月28日
カセイケン代表 榎木英介

 COVID-19ですが、次第にその全貌が見えつつあります。

★A rampage through the body
https://science.sciencemag.org/content/368/6489/356

 血管炎が病態のキーになるのではないかということも言われ始めています。

新型コロナは血栓症だけではない。全身の血管が炎症を起こすことが問題。
https://togetter.com/li/1498501

 とはいえ、わからないことがまだまだ多いのが現状です。

新型コロナウイルス感染症に関する当院の状況について
http://www.hosp.keio.ac.jp/oshirase/important/detail/40171/

★『一般の患者6%陽性』、高い市中感染率をデータが示唆 厚労省が抗体、抗原検査で流行状況把握へ
https://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2020/04/20200424_01.html

 無症状の人の相当の割合の人が既に感染しているのではないかという示唆もあります。

 ニューヨークでの抗体検査の結果は、慎重に解釈しなければなりませんが、大きな驚きを持って受け止められました。

ニューヨーク州で14.9%に抗体、検査拡大後の結果-クオモ知事
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-04-27/Q9GHGLDWLU6E01

ニューヨーク州 約14%に抗体確認と発表 新型コロナ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200424/k10012403011000.html

First antibody surveys draw fire for quality, bias
https://science.sciencemag.org/content/368/6489/350

Antibody surveys suggesting vast undercount of coronavirus infections may be unreliable
https://www.sciencemag.org/news/2020/04/antibody-surveys-suggesting-vast-undercount-coronavirus-infections-may-be-unreliable

The researchers taking a gamble with antibody tests for coronavirus
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01163-5

WHO、抗体あっても再感染する可能性を指摘 警戒呼び掛け 新型コロナ
https://mainichi.jp/articles/20200428/k00/00m/040/003000c

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から回復した人々は免疫を獲得できているのだろうか
https://togetter.com/li/1497660

 今怖いのが、これだけ蔓延しているとなると、誰が患者か分からないということで、医療現場に容易に侵入します。

★「紛れ込み感染」か 大分医療センター院長、院内感染で見解 新型コロナ
https://mainichi.jp/articles/20200428/k00/00m/040/053000c

院内感染、元をたどると無症状の入院患者 迫る医療崩壊
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200427-00000082-asahi-sctch

新型コロナウイルス感染症の院内感染はなぜ起こるのか
https://news.yahoo.co.jp/byline/sakamotofumie/20200427-00175453/

 そして、解剖も大きな問題です。

★死後にコロナ感染がわかることも…いま解剖現場に忍び寄る恐怖と危険
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200427-00072093-gendaibiz-soci

遺体のPCR検査 独自に実施も 大学の法医学教室 新型コロナ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200427/k10012406781000.html

 解剖の抑制が死因不明、犯罪の見逃しになる可能性もあります。

 日本でも緊急事態宣言が続く中、どのような出口戦略をすべきか悩ましい状況になっています。

★Did Japan miss its chance to keep the coronavirus in check?
https://www.sciencemag.org/news/2020/04/did-japan-miss-its-chance-keep-coronavirus-check

 日本の状況をどう捉えるかは評価が分かれるところではあります。

新型コロナウイルス感染症対策専門家会議(第 11 回)
日時:令和2年4月 22 日(水)
https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/senmonka_sidai_r020422.pdf

新型コロナウイルス感染症対策本部(第 30 回)
https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/sidai_r020422.pdf

 こうした現状の中、専門家の行うコミュニケーションに賛否両論が出ています。

 北大の西浦教授が「8割おじさん」(サイエンスの記事では“80% uncle”…まんまやん!)と称して、盛んにTwitterを更新。メディアにも登場しています。

 果たして専門家自らが、人々へ行動変容を訴えることが良いことなのか…。

★新型コロナ(COVID-19)危機に対する脆弱性分布と格差への示唆
Heterogeneous Vulnerability to the COVID-19 Crisis and Implications for Inequality in Japan
https://www.rieti.go.jp/jp/publications/summary/20040020.html

分析の結果、COVID-19危機は低所得者層により大きな打撃を与え、労働市場における格差拡大につながる可能性の高いことが鮮明となった。

 家にいることが難しい職業の犠牲の上に在宅勤務等があります。それを承知の上ではあると思いますが、専門家がステイホーム、行動変容を訴えているわけです。

 繰り返し述べていますが、専門家の知を受けて決断するのが政治であり、専門家が政治をしているわけではありません。やるのは矢口蘭堂だ(シン・ゴジラ)と思うわけです。

 とはいえ、例えば西浦教授は、自らの計算である程度の厳しい将来が来ることを人よりは早く知り、政府に伝えるだけでいいのか、口をつぐんで良いのか、と悩んだのかもしれません。

 ここには科学者の社会的責任という問題が生じます。災害が来るかもしれない、ということと、避難を指示するということの間には政治的決断が必要で、政治はなかなか動いてくれない、ならば自らが「逃げろ!」と叫びながら街を駆け回る…。

 そう、映画に出てきそうなシチュエーションです。

 今私たちが見ているものは、そうした状況なのか…。それは分かりませんが、西浦教授が「災後」に戦犯として処分される未来が見え隠れしてしまいます。

 そこにリスクコミュニケーションの専門家や実践家が関与する役割があるのか…。

★これからリスクコミュニケーションを始めようと思っている科学コミュニケーターの皆さんへ(佐野和美・帝京大学
https://note.com/covid19scicomm/n/n3112da67dbf1

 今ネット上では、専門家会議の発信する情報を肯定的に解釈し、解説して拡散するボランティア的な「ネット論客」が出てきています。そのうちのいくつかはフォローしたりもしており、決して専門家でもない市井の人たちの能力の高さを感じます。

 一方で、批判も重要です。

 問題は批判も肯定も、言葉が乱暴な人たちが一部にいることです。

 言葉の乱暴さを問うのは、トーンポリシングなのかもしれなく、決して否定するべきではありませんが、トーンポリシングは抑圧された人たちを押さえ込むことであり、元々抑圧されていない大学教員などが乱暴な言葉を使うのが良いのか、考えてしまっています。

 クライシスですから、言い方がどうのと言っている場合ではないのかもしれませんが。

★憧れの留学生活、コロナで一変 留年か就活か…悩む学生
https://www.asahi.com/sp/articles/ASN4Q3DF6N4JUUPI005.html

★コロナ禍で明暗「留学終了」高校生の過酷な現状
電話もつながらず放り出されるケースも
https://toyokeizai.net/articles/-/346752

 学生や生徒が直面する状況に心が痛みます。特に、現在高校3年生である2002年度生まれの方々(私の娘も含まれるのですが)は、入試に翻弄され、新型コロナでも影響され、辛い学年となっているように思います。

★「#学費返還運動」に苦慮する大学~就実・明治学院神対応
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiwatarireiji/20200423-00174838/

★<新型コロナ>学費減額運動 100大学に拡大 「生活苦しい…授業受けられない学生いる」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202004/CK2020042702000124.html

 アルバイトもできない厳しい状況に直面する学生たち。大学も対応を始めています。

★早稲田大5億円、立教大10億円…学生への緊急支援
https://resemom.jp/article/2020/04/27/56016.html

早稲田大学が学生に10万円 新型コロナで緊急支援金
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000182671.html

明治学院大、在学生全員に5万円…明治大・上智大などもネット環境支援へ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200423-00000006-resemom-life

★困窮学生らへ4億円支援 東北大、給付型奨学金など新設
https://sp.kahoku.co.jp/tohokunews/202004/20200424_73005.html

 しかしながら、財政力の高い大学が独自に支援を行うことが良いのかも考えます。

 上位の大学の学生が比較的裕福な家庭出身の人が多いという問題もあります。

★オンライン授業へ動く主要国立大、教育格差は生まれるか
https://newswitch.jp/p/22015

★医学部がオンライン授業をYouTubeLiveで配信するも皮膚科領域のグロテスクな画像で規約違反となり授業が強制終了される事態に
https://togetter.com/li/1498657

★オンライン授業の利点とコロナ後の大学のあり方
https://webronza.asahi.com/science/articles/2020042200003.html

 オンライン授業がだいぶ広がってきていますが、医学の画像をグロテスク画像と認識されてしまうのは困ったものです。通信環境など格差の問題もあります。

★新型コロナ・緊急事態:PCR検査、病院苦悩
https://mainichi.jp/articles/20200426/ddm/041/040/045000c

★新型コロナ・緊急事態:都・健康安全研究センター PCR現場、綱渡り 機器増でも追いつかず/作業連続で2時間限界
https://mainichi.jp/articles/20200423/ddm/041/040/069000c

 PCRをやっている施設の負担が過剰になっているのはかねてからお伝えしていますが、民間の検査センターや大学等の活用はどうなのか、全体像が知りたいとことです。

★Untapped potential: More US labs could be providing tests for coronavirus
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01154-6

 もちろん、大学で検査を行うことには壁があります。

★手術減の医療機関へ損失補填を-全国医学部長病院長会議が新型コロナ対応で声明
https://www.cbnews.jp/news/entry/20200421172222

 病院は今経済的な危機に直面しています。患者を見る病院は負担が多い割に収入減、そうでない病院も収入減。そのあたりのことはYahooニュース個人に書きました

「前線」でも「後方」でも〜新型コロナが引き起こす経営破綻という名の医療崩壊
https://news.yahoo.co.jp/byline/enokieisuke/20200426-00175315/

 防護服の不足は厳しいものがあります。

★「手術できなくなる。早くマスク、ガウンを」医療現場の人々がTwitterで訴えたこと
https://www.buzzfeed.com/jp/sumirekotomita/corona-twitter-message-from-hospitals

医療用個人防護具の代替品
性能評価と作り方
https://covid-19-act.jp/ppe/

 代替品を作ることはできますが、問題は量産化です。

 防護服の供給を首相は表明していますが、とにかく早く現場に届いて欲しいです。

日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震モデル検討会
http://www.bousai.go.jp/jishin/nihonkaiko_chishima/model/index.html

概要報告(令和2年4月21日公表)

日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震モデルの検討について(概要報告)」の公表及び「日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震対策検討ワーキンググループ」設置について
http://www.bousai.go.jp/pdf/chidori_WG.pdf

防災対策実行会議(第15回)
http://www.bousai.go.jp/kaigirep/chuobou/jikkoukaigi/15/index.html

岩手など津波30メートル弱想定 日本・千島海溝地震
内閣府有識者
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58292970R20C20A4CE0000/

日本海溝・千島海溝でのM9級地震想定、北日本に最大30m津波内閣府有識者検討会
https://www.yomiuri.co.jp/science/20200421-OYT1T50159/

感染症拠点、3割超浸水も 大規模洪水発生で
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO58528560X20C20A4CE0000/

 今災害が起きたらどうなるか。考えておかなければなりません。

★新型コロナ 雑踏、長い行列 店名公表、大阪のパチンコ店
https://mainichi.jp/articles/20200426/ddm/041/040/046000c

 アナウンス効果があったということですが、依存症の問題として考えないといけません。

★Polio, measles outbreaks ‘inevitable’, say vaccine experts
https://www.scidev.net/global/coronavirus/news/polio-measles-outbreaks-inevitable-say-vaccine-experts.html

 これは重大な問題で、ワクチンの摂取率の低下により、他の感染症アウトブレイクがあるかもしれないと危惧されています。

★Whose coronavirus strategy worked best? Scientists hunt most effective policies
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01248-1

 現段階では、ニュージーランドや台湾などがよくやっている国ということですが、現時点で判断するのは早いかもしれません。

★Reopening puts Germany’s much-praised coronavirus response at risk
https://www.sciencemag.org/news/2020/04/reopening-puts-germany-s-much-praised-coronavirus-response-risk

 ドイツ。うまくいっているとされる国でも、出口をどうするか悩んでいます。

★‘Closing borders is ridiculous’: the epidemiologist behind Sweden’s controversial coronavirus strategy
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01098-x

Sunny Stockholm eyes herd immunity, but was Sweden's relaxed coronavirus strategy worth it?
https://www.abc.net.au/news/2020-04-24/swedens-capital-nears-herd-immunity-relaxed-coronavirus-strategy/12177514

 独自戦略をとるスウェーデン。果たしてうまくいくのか…。

新型コロナウイルス感染症対策 「次亜塩素酸水に関する情報」
https://note.com/amacrinecell/n/nd4292868635d

★(寄稿)人文知を軽んじた失政 新型コロナ 藤原辰史
https://www.asahi.com/articles/DA3S14456624.html

★日本もハーバード大のコロナ対策案を大至急検討すべきだで
https://bit.ly/35iJcvy

★Statement from Tasuku Honjo on COVID-19
https://www.kyoto-u.ac.jp/en/about/events_news/department/koto-kenkyu-in/news/2020/200427_1.html

 本庶教授が人工ウイルス説を肯定したというフェイクニュースが駆け巡りました。

★Opinion: Redefining Productivity in the Age of COVID-19
https://www.the-scientist.com/news-opinion/opinion-redefining-productivity-in-the-age-of-covid-19-67428

★Furloughs and Pay Cuts Announced for U of Arizona Employees
https://www.the-scientist.com/news-opinion/furloughs-and-pay-cuts-announced-for-u-of-arizona-employees-67444

★Coronavirus found in Paris sewage points to early warning system
https://www.sciencemag.org/news/2020/04/coronavirus-found-paris-sewage-points-early-warning-system

★Pseudoscience and COVID-19 - we’ve had enough already
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01266-z

★‘Loving the minimal FOMO’: First major physics conference to go virtual sees record attendance
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01239-2

★Open science takes on the coronavirus pandemic
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01246-3

★Without food, there can be no exit from the pandemic
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01181-3

★How COVID-19 lockdowns could lead to a kinder research culture
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01144-8

安倍総理は令和2年第6回経済財政諮問会議を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202004/27keizaishimon.html

令和2年第6回経済財政諮問会議
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2020/0427/agenda.html

議事

(1) 緊急提言
(2) 未来への変革に向けて

★超大型望遠鏡、揺れる計画 日本、今年度の建設費計上断念 ハワイのTMT
https://www.asahi.com/sp/articles/DA3S14452282.html

★科学技術要覧 令和元年版
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/006/006b/1413901_00003.htm

 重要資料。

★20代~30代の産学官の若手による提言を取りまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2020/04/20200422001/20200422001.html

研究のあり方:真理探究志向の研究→社会変化までの研究へ

など。

環境省事業へのSDGsの組込みパイロット・プログラム(環境×SDGs一体推進パイロット・プログラム)の開始について
https://www.env.go.jp/press/107984.html

★How to tell whether you’re the victim of a bad peer review
https://www.sciencemag.org/careers/2020/04/how-tell-whether-you-re-victim-bad-peer-review

★アカデミアを離れてみたら
ポスドク街道11年の果てで進退窮ま……らなかった話
https://tanemaki.iwanami.co.jp/posts/3316

★古代生物を神秘的なガラスアートで表現 作者はウミヘビ研究者からガラス作家へ異色の転身
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200423-00010007-kaiyou-ent

 多彩なキャリアを歩む人たち。ポストコロナの博士の生き方も考えなければならない課題です。

ポストコロナ もう元には戻れない

2020年4月14日~2020年4月21日
カセイケン代表 榎木英介

 新型コロナウイルスのことを書くしかないご時世ですが、しつこく書くしかありません

★「平常に戻る」ことはない
https://okuranagaimo.blogspot.com/2020/04/blog-post_18.html

★2022年まで「社会的距離」必要 米ハーバード大、新型コロナ再流行の恐れ予測
https://www.sankei.com/life/news/200415/lif2004150039-n1.html

★The lockdowns worked-but what comes next?
https://science.sciencemag.org/content/368/6488/218

 だんだんと見えてきたのが、

1)長い間影響を受け続ける
2)もう元にはもどらない

 の2点です。

 新型コロナウイルスは、いずれ新型と呼ばれなくなリ、人類の間で蔓延し続ける見込みが高まりました。

 コロナウイルスの先輩である風邪のように、人が集まるところで感染が広がり、少しずつ人が死んでいく。

 人類が滅びることはありません。なぜならそれではウイルスが繁栄できないから。

 もう2019年以前には戻れないのです。

★コロナと世界 「集まる自由」問い直す
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO58063410V10C20A4MM8000/

 人の人たる集まるということができにくくなります。群れることができないというのはかなり痛い。コミュニケーションのあり方に劇的な変化が起こるでしょう。

★「トビタテ!留学Japan日本代表プログラム」にご応募・ご準備いただいた皆様へ(令和2年4月17日)
https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/index_00011.html

 留学も含め、世界との交流には制限がかかるでしょう。

 アフターコロナ、ポストコロナ…。なんと呼ぶかはどうでも良いですが、その世界を覚悟し、準備していかねばなりません。

★「未来からの問い」特設HP
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/tenbou2020/mirai-top.html

 日本学術会議。コロナと共存する未来が論じられるでしょう。

 ポストコロナにおいて研究活動がどうなるかはまだ見えてきません。

 未来を考えるのももちろん重要ですが、現在進行形で危機は続きます。

 まずはこの危機を乗り越えることが最優先。

★「SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)核酸検出検査の体制の課題対応について」
https://www.jslm.org/committees/COVID-19/20200413-1.pdf

 検査問題に関しては、現場が疲弊していっぱいいっぱいになっている現状がある一方、全体を眺めれば、様々な問題があることがわかってきています。

 私も現場寄りの人間なので、どうしてもこのいっぱいいっぱいの状況に目がいっぱいになってしまいますが、それだけでは不十分ということです。

★COVID-19が大学院生(いわゆる無給医)に与える影響
https://note.com/arakin_2019/n/n931d3431969e

★「無給医」も新型コロナ患者治療の前線に 医師不足のため
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200416/k10012389611000.html

 平時より問題であった脆弱な部分が噴き出てくるのも非常時の特徴です。

★変死の11人がコロナ感染
3~4月に5都県、警察庁まとめ
https://this.kiji.is/624907995210302561

 先日私もYahoo!ニュース個人に解剖の問題点を書きましたが、もはや誰が感染者か分からない状態です。

新型コロナウイルス蔓延が引き起こす「死因不明危機」
https://news.yahoo.co.jp/byline/enokieisuke/20200419-00174073/

★DORA、COVID-19パンデミック下における雇用、昇進、任期の決定に関する大学および研究機関へ向けた声明を発表
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=11973

★Support early-career researchers for post-pandemic prospects
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01031-2

★How Scientists Can Volunteer to Help Fight COVID-19
https://www.the-scientist.com/news-opinion/how-scientists-can-volunteer-to-help-fight-covid-19-67412

★These cancer scientists turned their lab into a coronavirus-testing facility
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01109-x

★Amid coronavirus shutdowns, some grad students feel pressure to report to their labs
https://www.sciencemag.org/careers/2020/03/amid-coronavirus-shutdowns-some-grad-students-feel-pressured-report-their-labs

★The pandemic and the female academic
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01135-9

★How research funders are tackling coronavirus disruption
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01120-2

★「科学技術に関する国民意識調査(新型コロナウイルスを含む感染症に対する意識)」(速報)の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/44256

感染症対策に要望、「研究開発推進」6割
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO58219370X10C20A4TJM000/

 研究自体もコロナに向けたものが多く取り上げられるでしょう。

 そして教育も。

★東大、4000講義遠隔で
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO58285830Q0A420C2CR8000/

★大学、急ごしらえオンライン講義 学費の返還求める声も
https://www.asahi.com/articles/ASN4L73DNN4BUTIL01S.html

 オンライン授業が果たして常態化するのか、入試はどうなるのか…。

★奥羽大「県外出たら退学処分に」 教授が学生に感染注意メール
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2020041401002552.html

 過剰適応してしまった教授もいるようですが…。

★新型コロナ、未だ手付かずの倫理的課題は? 専門家会議のメンバーが問いかける
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-muto-2

★「まるで犯罪者扱い」 感染者追跡、海外でも広がる波紋
https://www.asahi.com/articles/ASN4M7WG8N4MUHBI00H.html

★不足の防護服代替品に雨がっぱ 大阪市長、市民に提供呼び掛け
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2020041401002569.html

★強力な司令塔 コロナ抑制
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO58255370Q0A420C2EA2000/

★Crowdsourced Protein Simulation Exceeds Supercomputers’ Power
https://www.the-scientist.com/news-opinion/crowdsourced-protein-simulation-exceeds-supercomputers-power-67423

★Coronavirus diaries: to be a scientist
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01138-6

★‘Short-sighted.’ Health experts decry Trump’s freeze on U.S. funding for WHO as world fights pandemic
https://www.sciencemag.org/news/2020/04/trump-freezes-us-funding-who-world-fights-pandemic

★'Open the doors for us.' Indonesian scientists say government snubs offers to help fight coronavirus
https://www.sciencemag.org/news/2020/04/open-doors-us-indonesian-scientists-say-government-snubs-offers-help-fight-coronavirus

★The moment to see the poor
https://science.sciencemag.org/content/368/6488/214.full

★科学未来館館長に浅川氏、来春就任 毛利氏は退任
https://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2020/04/20200414_01.html

IBMフェロー  浅川智恵子氏
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO58238880Y0A410C2EA4000/

 先週既報。期待します。

★宇宙部隊新設の改正法成立 防衛省無人偵察機
https://www.sankei.com/life/news/200417/lif2004170043-n1.html

★Clarivate Analytics社、「インパクトの高い論文数分析による日本の研究機関ランキング2020年版」を公表
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=11974

★女性研究者育成へ新制度 名工大「スタートアップ助教
https://www.asahi.com/articles/ASN4G75QJN46OIPE03H.html

★阪大、新技術を文理融合で研究 ELSIセンター設立
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO58185810X10C20A4CK8000/

★日本で「博士」になると「高学歴ワーキングプア」が待っている
https://smart-flash.jp/lifemoney/99279

 「高学歴ワーキングプア」という言葉を作った水月昭道さんが来月本を出すそうです。注目です。

新刊『(案)高学歴ワーキングプアからの脱出』のご案内、05月18日刊行予定、光文社新書
https://blog.goo.ne.jp/drikiru/e/25a39d7b9c398867a5b8646aa1d55178