科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

通年採用で何が変わるか、査読を評価せよ、AIと宇宙戦争

★ジョブ型、通年採用で何が変わるか
2019年4月16日~2019年4月22日

 日本の雇用にとって大きな決定です。

★採用と大学教育の未来に関する産学協議会
中間とりまとめと共同提言
http://www.keidanren.or.jp/policy/2019/037.html

Society 5.0時代の雇用システムや採用のあり方
-ジョブ型を含む複線的なシステムへの移行-
新卒一括採用(メンバーシップ型採用)に加え、ジョブ型雇用を念頭においた採用も含め、 複線的で多様な採用形態に、秩序をもって移行すべき。
学生の学修経験時間(*)の確保を前提に、学生の主体的な選択や学修意欲の向上に資する就職・採用方法と、質の高い大学教育を企業と大学の共通理解によって実現していく。
企業は、ダイバーシティを意識して、外国人留学生や日本人海外留学経験者を積極的に採 用する方向。また、ジョブ型採用の割合が増大し、グローバルな企業活動が拡大する中で、 大学院生を積極的に採用する方向。
学修成果の評価:より高い専門性を重視する傾向となれば、卒業・学位取得に至る全体の成果を重視すべき。卒業要件の厳格化を徹底すべき。

学修時間のみでなく、留学等、多様な体験活

 以下報道です(日経新聞より)。

就活の脱「横並び」合意 経団連・大学、通年採用拡大
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44016780R20C19A4MM0000/

「勉強する学生が欲しい」経団連、通年採用の本音
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43933180Z10C19A4EE8000/

新卒の通年採用、企業に歓迎の声「多様な人材確保できる」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43935710Z10C19A4EAF000/

通年採用拡大、新卒一括のみに限界 就活ルール改革
https://www.asahi.com/articles/ASM4Q4QJ7M4QULFA01K.html

通年採用「実施・検討」が8割 多様な人材確保に期待
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44062770S9A420C1MM8000/

経団連、通年採用へ移行 柔軟な枠組みで大学と合意
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43901930Y9A410C1MM8000/

 先週も書きましたが、40歳人文社会科学系博士が就職できない、ロスジェネ、就職氷河期世代が生まれたのは、新卒一括採用と年功序列、終身雇用がセットになった
メンバーシップ型採用が原因の一つです。

40代研究者の死に涙した心優しい人たちへ
https://news.yahoo.co.jp/byline/enokieisuke/20190418-00122843/

 だから、40代は採用するどころか、コストカットのために首切りということになってしまいます。

★早期退職しない限り面接が続き…「45歳以上クビ切り」横行中
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190422-00010000-flash-peo

 もちろん、戦後の高度成長期にメンバーシップ型採用が果たした役割は否定できません。私の亡き父親もあるメーカーに50代まで勤めていて、そのおかけで私たち家族は安定を得られ、それこそ保養所のようなところに行ったりと、レジャーまで面倒みられていたわけです。

 ただ、その代わりに深夜まで仕事をするなど滅私奉公的な働き方が要求され、60代で亡くなりました…。

 ご職業は?と聞かれて○○社に勤めていますと答えたりとか、何ができますか
聞かれて「部長が出来ます」と答えたりという笑い話?は、メンバーシップ型がどういうことかを如実に示しています。

 しかし、景気後退期では、新卒でメンバーになれなかった場合、ずっとメンバーになれず非正規雇用ということが起きましたし、大学院生やポスドクのような存在は規格外とされ、ポスドク問題が諸外国より深刻化することになります。

 研究の世界はまさにジョブ型で、たとえば化学の教員募集に言語学の人は応募できません。

 医師も同じで、眼科医募集のところに皮膚科医が応募しても採用されないわけです。

 ポスドク問題は、ジョブ型のアカデミアとメンバーシップ型の企業との間の雇用の仕組みの違いによって深刻化したと言えます。

 高度成長期ならメンバーの間で仕事を割り振ればやっていけましたが、長く不況が続き、また世の中が目まぐるしく変化するようになりました。

 企業内のメンバーでは対応仕切れない状況が増えてきましたが、外から新しいメンバーをなかなか雇えず、変化に対応仕切れなくなったというのが、今回の経団連の決定に繋がったのでしょう。

 私はこの決定を歓迎します。

 もちろん、細部を見れば問題も多々あるでしょう。45歳の人文社会科学系の非常勤講師の人達がすぐに救われるなどとは思えず、さらなる取り組みが必要でしょう。

 しかし、研究歴のあるような人たちにとっては、自分の専門領域をやや広く見つめ直せば機会が広がります。

 多様な人材が多彩な活躍の場を見つけられるように、この件についてはウォッチを続けていきたいと思います。

★AI兵器、どう規制するか 国際枠組み内で漸進的に
岩本誠吾 京都産業大学副学長
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO43894170Y9A410C1KE8000/

AI兵器、人間の英知試す なし崩し配備の懸念
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43815170W9A410C1EA1000/

宇宙戦争の危険 アジアで現実味 ブラーマ・チェラニー氏
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO43963430Z10C19A4TCR000/

 AI兵器が現実味を帯びてきて、宇宙での衛星破壊実験などから、宇宙戦争もSFではなくなりつつあります。科学技術の軍事応用がなし崩し的に進んでいくのか、こうした状況に科学コミュニティがどう対処するのか、考え続けていく必要があります。

安倍総理は第43回総合科学技術・イノベーション会議を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201904/18kagaku.html

総合科学技術・イノベーション会議(第43回)議事次第
https://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/haihui043/haihu-043.html

議事

1.AI戦略(人材育成関連)について
2.次期科学技術基本計画について

 久々に開催された総合科学技術・イノベーション会議。やはりAIが議題になっています。

2025年までに全学生(50万人/年規模)が「数理・データサイエンス・AI」の 基礎を習得可能となる大学教育へ改革
AI×専門分野のダブルメジャーの促進等によるAIを応用する基礎力の習得

 以下報道。

AI人材育成、25年までに整備 大学入試や教育を改革
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019041701002283.html

AI重視の大学に交付金
政府が方針
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO43901960Y9A410C1PP8000/

 先週もピックアップしましたが、実現可能性を危惧する声も出ています。

 また、法曹人材やポスドクなどの行き場のない人材を増やすことのないようにしないといけません。

安倍総理は第39回国家戦略特別区域諮問会議を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201904/17senryaku_tokku.html

第39回 国家戦略特別区域諮問会議 配布資料
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc/dai39/shiryou.html

 スーパーシティが議論されていますが…。

首相要請で規制を緩和 スーパーシティ法案を了承
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43851350X10C19A4PP8000/

スーパーシティ骨抜き 規制特例を閣僚が判断
https://mainichi.jp/articles/20190417/k00/00m/010/250000c

中央教育審議会(第123回) 配付資料
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/gijiroku/1415607.htm

議題

学校における働き方改革の取組状況について
新しい時代の初等中等教育の在り方について(諮問)
新時代の学びを支える先端技術活用推進方策(中間まとめ)について

教育制度、多面的見直し 文科相中教審諮問
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO43839930X10C19A4CR8000/

 ここでもSociety5.0がキーワードに。

 初等教育では「教科担任制の導入や先端技術の活用など多様な指導形態・方法を踏まえた, 年間授業時数や標準的な授業時間等の在り方を含む教育課程の在り方」、高校では「STEAM 教育の推進」が諮問されました。

 また、

学校以外で勤務してきた経歴や専門的な知識・技能を有する者など,多様な背景を持つ人材によって教職員組織を構成できるようにするための免許制度 や教員の養成・採用・研修・勤務環境の在り方

 も諮問されており、博士号を取得したような人材にも道が広がる可能性があります。

★Society 5.0の実現に向けた「戦略」と「創発」への転換
~政府研究開発投資に関する提言~
http://www.keidanren.or.jp/policy/2019/034.html

 経団連。「課題や短期目標を設定せず、多様性と融合によって 破壊的イノベーションの創出を目指す創発的研究」について触れています。

★花山宇宙文化財団設立についての記者発表のご案内
https://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/topics/190417/190417_annai.pdf

一般財団法人花山宇宙文化財
http://kwasan.kyoto

「アマ天文家の聖地」存続へ…現役最古の望遠鏡
https://www.yomiuri.co.jp/science/20190418-OYT1T50105/

存続危機の京都・花山天文台、継続決まる 民間1億円の支援
https://www.sankei.com/life/news/190417/lif1904170035-n1.html

京大花山天文台、運営継続 支援の財団設立
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43853600X10C19A4AC8000/

 存続は良かったと思います。こうした施設の運営のあり方は厳しさを増しており、ノウハウを蓄積し、他の施設にも参考になるデータをご提供いただけたらと思います。

★UNESCO、オープンアクセス学術ジャーナルプラットフォームの世界的アライアンス「Gloall」を発足
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=11233

★就活中のセクハラ被害相次ぐ 企業・大学、対策急ぐ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43993100Q9A420C1CC0000/

 学生たちが被害にあっているなか、大学も動き出しています。

★Universities Crack Down on Love in the Lab
https://www.the-scientist.com/news-opinion/universities-crack-down-on-love-in-the-lab-65766

 プリンストン大学。教員と学生の恋愛は、権力の差があり、自由恋愛にはなりません。

★#MeToo controversy erupts at archaeology meeting
https://science.sciencemag.org/content/364/6437/219

Archaeological society tries to stem continuing controversy over #MeToo scandal
https://www.sciencemag.org/news/2019/04/archaeological-society-tries-stem-continuing-controversy-over-metoo-scandal

Archaeologists Ask Society for Harassment Policy Change
https://www.the-scientist.com/news-opinion/archaeologists-ask-society-for-harassment-policy-change-65745

 セクハラで所属大学に来ることを禁止された研究者が学会の年次大会に参加した
大きな問題になっています。

★我が国の医薬品製造業の研究活動

  • 科学技術週間(4月15日~4月21日)にちなんで- (科学技術研究調査の結果から)

http://www.stat.go.jp/data/kagaku/kekka/topics/topics118.html

 科学技術週間にちなんで毎年発表される統計。

★長崎大、喫煙者不採用へ 「学生らの健康守る」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43964980Z10C19A4ACYZ00/

完全禁煙に踏み切れぬ大学の苦悩 近隣の目と法の抜け道
https://www.asahi.com/articles/ASM4N5KG3M43ULBJ00C.html

 長崎大の決定は大きな話題になっています。

★Exclusive: Major U.S. cancer center ousts ‘Asian’ researchers after NIH flags their foreign ties
https://www.sciencemag.org/news/2019/04/exclusive-major-us-cancer-center-ousts-asian-researchers-after-nih-flags-their-foreign

 MDアンダーソン。五人中三人は中国人とのこと。

Brexit: EU conservation suffers too
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01204-8

★英国の合意なきEU離脱に備えて、教育・研究で準備しておくこと
https://crds.jst.go.jp/dw/20190418/2019041818900/

 ひとまず延期されているBrexitEUサイドにももちろん影響があります。

平成31年東京大学学部入学式 祝辞
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31_03.html

上野千鶴子先生の東大入学式祝辞にアジテートされて
https://nosumi.exblog.jp/27552330/

上野千鶴子先生の東大入学式祝辞にアジテートされて:その2
https://nosumi.exblog.jp/27561559/

上野千鶴子氏の「報われない社会」スピーチで東大は変われるか?
https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2019/04/post-1078.php

 上野千鶴子名誉教授の東大でのスピーチは賛否両論を呼びました。

 批判の多くは「内容には賛同するが、祝辞で言うべきではない」というものでしたが、これは批判を黙らせる「トーンポリシング(話し方を取り締まる)」ではないかという指摘があります。

 トーンポリシングについては以下。

「冷静に」なんてなりません!
https://note.mu/erinadinfinitum/n/nbe3646e6835b

★育児は科学界でのキャリアにどのような影響を及ぼすか
https://www.editage.jp/insights/a-new-study-highlights-the-impact-of-parenthood-on-a-career-in-science

 いまだ子供を持つのはやめろなどということをいう研究者もいますが、子供がいても研究できる環境を作りましょう!

★NatureおよびNature関連誌で約3年前から行っている、査読者名公表の試みを通して、多くの科学者が査読者の貢献をもっと認めるべきだと考えていることが分かった。
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01162-1

 査読の貢献をもっと認めるべきという声があがっています。日本でも。

査読歴も研究者評価の対象に
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03308_02

生きろ博士!

2019年4月9日~2019年4月15日

 先週の朝日新聞の記事は、研究者の方々を中心に多くの方々に衝撃を与えました。

★文系の博士課程「進むと破滅」 ある女性研究者の自死
https://www.asahi.com/articles/ASM461CLKM45ULBJ01M.html
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190410-00000009-asahi-soci

「家族と安定がほしい」心を病み、女性研究者は力尽きた
https://www.asahi.com/articles/ASM461C8QM3YULBJ016.html

 これを受けた記事も書かれています。

高学歴ワーキングプア女性を自死から救えなかった社会保障制度の限界
https://diamond.jp/articles/-/199722

「役に立たない学問」を学んでしまった人文系“ワープア博士”を救うには……?
https://bunshun.jp/articles/-/11484
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190415-00011484-bunshun-soci

 実はカセイケン代表榎木は、この件で事前に取材を受けて、朝日新聞デジタルに寄稿しました。

「博士漂流」問題、職に対して人募集の仕組みを 識者
https://www.asahi.com/articles/ASM454CDBM45PLBJ002.html

 有料記事のため購読者以外読めませんが、要点はかつてYahoo!ニュース個人に書いた記事に近いです。

九大「オーバードクター」の死にみる「夢のソフトランディング」の重要性
https://news.yahoo.co.jp/byline/enokieisuke/20180917-00097118/

 以下思ったことを書きます。

 亡くなった西村さんの心のうちはもちろん分からないわけで、望んだ職を得られず苦しまれたことが死にどれだけ影響を受けているのかは分かりません。

 しかし、優れた成果をあげた優秀な研究者が苦境に陥ってしまったのは事実であり、そこは正面から受け止めないといけないと思います。

 上記Yahoo!ニュース個人の記事に加えるなら、以下を強調したいと思います。

 研究職をすでに得ている人たちが、「職は選ばなければ、こだわらなければある」などということはどれだけ残酷か、ということです。研究職という、ある種こだわり尽くさなければ得られない職業になれない悔しさ、周囲の期待に応えられない、自分の希望通りにいかない苦しさは、当事者にとっては生死を決めてしまうくらい苦しいものです。

「それに、自立相談支援制度での相談支援事業は、低学歴で就労経験が少なく就労意欲も低い方々を基本的な対象としている感じがあります。西村さんが窓口を訪れたとすると、『高学歴なのだから、選ばなければ仕事はあるでしょう?』『ハローワークに繋ぎます』という対応を受けたかもしれません」(仲野さん)

 それは、「研究者として生きるな」という宣告だ。到底、受け入れられないものだっただろう。

みわよしこさん記事)
https://diamond.jp/articles/-/199722?page=5

 また、自らは関係ない「高み」にいて、同情や無責任な言葉を投げかけるもの残酷です。

 「起業すればいいんだよ」という人もいます。

起業家に経験伝え資金も出す 創業請負人、丸氏の人脈
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43478610Y9A400C1X11000/

 リバネスの丸さんが言うなら説得力ありますが、起業しろという人の多くは起業経験はありません。

 また、研究職にせよ、他の分野に進んだにせよ、成功事例だけ取り上げるのも、無責任といわざるを得ません。

安倍総理は平成31年第5回経済財政諮問会議を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201904/10keizaishimon.html

平成31年第5回経済財政諮問会議
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2019/0410/agenda.html

議事

(1) 経済・財政一体改革(社会保障1)
(2) ジョブ型雇用時代の人的資本投資に向けて
(3) 英国のEU離脱の動向について

資料2-1 就職氷河期世代の人生再設計に向けて(有識者議員提出資料)(PDF形式:232KB)
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2019/0410/shiryo_02-1.pdf

資料2-2 就職氷河期世代の人生再設計に向けて(参考資料)(有識者議員提出資料)(PDF形式:282KB)
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2019/0410/shiryo_02-2.pdf

 報道
ひきこもり多い氷河期世代…「生活保護入り」阻止へ早期対応
https://www.sankei.com/economy/news/190411/ecn1904110004-n1.html

 氷河期世代は名称変更となるようですが、この世代が40代を迎えつつある今、今さらという声が出ています。

就職氷河期世代が「人生再設計第一世代」に名称変更、SNSでは「言葉遊びか!?」の声も
https://abematimes.com/posts/6068042

「もう、諦めるしかない」 中高年化する就職氷河期世代を追い込む“負の連鎖”
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1904/12/news026.html

遅きに失した「就職氷河期世代への『早期対応』」
https://news.yahoo.co.jp/byline/takashikiso/20190412-00122096/

 九大の方も、今回の朝日の記事の西村さんも、この世代の方々です。

 負の連鎖に巻き込まれ、スキルを得られなかった方々と、博士号を持っている人たちでは違った部分もありますが、共通の問題点があります。

 きらびやかな成功事例だけでなく、はたから見たら社会的に成功とは思えなくても、周囲の評価が低くても、泥をすすってでも生きてますよ、生き抜いていますよ!という人たちを評価し取り上げなければなりません。

 そしてもう一つ指摘しなければなりません。

 今までも会社員として、公務員として、さまざまな立場で研究する「市民科学者」(現在よく使われている市民科学とはちょっと違った意味ですが)、「独立研究者」の方々がいました。オープンアクセスが進めば、こうした形の研究者が増えるでしょう。

 でも、今までの「市民科学者」たちは、自分を受け入れてくれなかった大学やアカデミアに恨みを抱き、「見返してやる」というルサンチマン的思いを抱いて研究する人が多かったように思います。もちろん私の印象にしかすぎませんが。

 そういうネガティブな気持ちではなく、自然な、好奇心駆動で、楽しくてたまらないから研究するといった気持ちで研究する、アカデミアと社会の壁をやすやすと、軽々と超える人たちを増やしたいなと思います。

 私はそれを行動で示したいと思います。

 4月から僻地にある病院に病理医として勤めています。もちろん食うに困るという状況ではありませんので、それを行動と呼ぶのか、と言われるのも覚悟しています。

 しかし、大学から離れ、中央から離れて、地域で困難に直面しながらもなんとかやっている姿をお見せすることが、この状況を変えるための小さな小さな行動なのだと思っています。

★「師弟の絆」「自由闊達」 名大から5人のノーベル賞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43583540Q9A410C1CN8000/

★大沢文夫さん 大阪大・名古屋大名誉教授
放牧の研究室 弟子育成に定評
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO43663580S9A410C1EAC000/

 名古屋大学が注目を集めています。その秘密は何か…。学べることも多いと思います。

★科学技術・学術政策研究所「科学技術の状況に係る総合的意識調査(Nistep定点調査2018)」報告書の公表について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/04/1415353.htm

★科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査2018)[NISTEP REPORT No.179, 180]の公表について
http://www.nistep.go.jp/archives/40453

研究力低下、教育に影響 国立大8割が懸念
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO43709860T10C19A4CR0000/

日本の科学「基礎研究」の状況悪化 文科省調査
https://mainichi.jp/articles/20190412/k00/00m/040/140000c

 定点調査。そりゃそうだよなあという感じです。

ムーンショット型研究開発制度
募集期間を平成31年5月7日13:00まで延長
https://form.cao.go.jp/cstp/opinion-0384.html

 そのムーンショットがNature記事に。

Japan prepares ‘moonshot’ project to solve global problems
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01094-w

★「諸外国の教育統計」平成31(2019)年版
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/data/syogaikoku/1415074.htm

科学技術週間
http://stw.mext.go.jp/

第60回「科学技術週間」 全国各地で多彩なイベント
https://sci-news.co.jp/topics/2086/

★「一家に1枚 日本列島7億年」ポスターの刊行について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/04/1414445.htm

 4月15日から科学技術週間。いろいろなイベントが開かれます。まだまだ認知度が低いのが残念ですが…

★「研究開発システムの改革の推進等による研究開発能力の強化及び研究開発等の効率的推進等に関する法律及び大学の教員等の任期に関する法律の一部を改正する法律の公布について」の一部改正について(通知)
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/1415017.htm

 働き方改革を受けて、通称研究開発力強化法も一部改正。これを機に、労働契約法の特例も周知。

★食品ロス量(平成28年度推計値)の公表について
http://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/kankyoi/190412_40.html

★我が国の食品廃棄物等及び食品ロスの発生量の推計値(平成28年度)の公表について
https://www.env.go.jp/press/106665.html

★平成30年度未来のあるべき社会・ライフスタイルを創造する技術イノベーション事業の結果について
https://www.env.go.jp/press/106690.html

★「環境報告のための解説書~環境報告ガイドライン2018年版対応~」の公表について
https://www.env.go.jp/press/106687.html

★How to convince the media to report about your research
https://www.scidev.net/global/communication/script-practical-guide/how-to-convince-the-media-to-report-about-your-research.html

★Beliefs in aliens, Atlantis are on the rise
By Lizzie Wade
Science12 Apr 2019 : 110-111
Researchers take to Twitter, blogs to counter pseudoarchaeology's outlandish ideas.
https://science.sciencemag.org/content/364/6436/110

★Impact factors are still widely used in academic evaluations
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01151-4

 h-indexなども普及してきましたが、いまだインパクトファクターが広く使われているとのこと。

★Train students to navigate ethical swamps
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01046-4

オプジーボ「不公平感」が映す教訓
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43583700Q9A410C1EA2000/

本庶氏、小野薬との特許契約不服 がん治療薬で26億円受領せず
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019041001001791.html

ノーベル賞学者、特許対価で明暗 双方納得の交渉を
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43640170R10C19A4I00000/

 もめていますが、解決策があるでしょうか。

★Boston University fires geologist found to have harassed women in Antarctica
https://www.sciencemag.org/news/2019/04/boston-university-fires-geologist-who-sexually-harassed-women-antarctica

 南極でのハラスメント。

★Top journals retract DNA-repair studies after misconduct probe
https://www.nature.com/articles/d41586-019-00406-4

Nature and Science Retractions Connected to Research Misconduct
https://www.the-scientist.com/news-opinion/nature-science-retractions-connected-to-research-misconduct-65735

Authors have papers in Nature and Science retracted on the same day
https://retractionwatch.com/2019/04/11/authors-have-papers-in-nature-and-science-retracted-on-the-same-day/

 NatureとScienceが同じ日に論部撤回。

★NY市、はしか予防接種を義務化 流行地区で緊急措置
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43555500Q9A410C1000000/

はしか撲滅のはずが…米国で大流行 NY、非常事態宣言
https://www.asahi.com/articles/ASM4C4HZ6M4CUBQU00B.html

世界のはしか感染者数が4倍に 1~3月、11万人超とWHO
https://mainichi.jp/articles/20190416/k00/00m/040/038000c

US Measles Cases Continue to Climb Toward Record High
https://www.the-scientist.com/news-opinion/us-measles-cases-continue-to-climb-toward-record-high-65717

麻疹「輸入」続出、10連休の海外感染をどう防ぐ-自治体が注意喚起、罹患歴確認や予防接種推奨も
https://www.cbnews.jp/news/entry/20190411164154

麻疹患者増、都内の医療機関などで集団発生が続出-患者対応の大学病院職員が発症したケースも
https://www.cbnews.jp/news/entry/20190410144755

 麻疹(はしか)の流行が拡大しています。ニューヨークでは矯正ワクチン接種。

★グラフデータベースKapWebも更新
全がん協加盟がん専門診療施設の診断治療症例について
5年生存率、10年生存率データ更新
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2019/0409/index.html

がん10年生存率56%に上昇 国立がん研究センター
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43507430Z00C19A4CR0000/

がん10年生存率、進行がんで改善大きく 抗がん剤効果か
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43533490Z00C19A4CR8000/

がん10年生存率は56.3%、国がん発表-前回よりも0.8ポイント上昇
https://www.cbnews.jp/news/entry/20190409191539

★人の受精卵、ゲノム編集の法規制を大筋了承
政府の作業部会
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO43767990V10C19A4CR8000/

受精卵ゲノム編集に法規制 政府検討
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43660050S9A410C1CR0000/

ヒト受精卵改変、法規制へ ゲノム編集
https://www.sankei.com/life/news/190412/lif1904120019-n1.html

「ゲノム編集」の法規制提案へ 政府の生命倫理調査会
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019041501001497.html

★衝撃のAI人材25万人育成計画、裏に2つの「失策」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43377270V00C19A4000000/

 数学を重視してこなかったことが大きく響きそうです。

★US researchers alarmed as government cuts ties with elite science advisory group
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01185-8

Update: Legislator asks Pentagon to restore contract for storied Jason science advisory group
https://www.sciencemag.org/news/2019/04/legislator-asks-pentagon-restore-contract-storied-jason-science-advisory-group

 長きにわたって技術的アドバイスをしてきたJASONパネル(国防およびその他の微妙な問題を含む技術的な課題について米国政府に助言する約40人の独立した専門家のグループ)が国防総省との関係を修了。

★Scientists decry USDA’s decision to end cat parasite research
https://www.sciencemag.org/news/2019/04/scientists-decry-usdas-decision-end-cat-parasite-research

Termination of USDA’s Toxoplasmosis Lab Concerns Parasitologists
https://www.the-scientist.com/news-opinion/termination-of-usdas-toxoplasmosis-lab-concerns-parasitologists-65723

Closure of U.S. Toxoplasma lab draws ire
By Meredith Wadman
Science12 Apr 2019 : 109
Scientists say political pressure threatens research on cause of blindness and birth defects.
https://science.sciencemag.org/content/364/6436/109

 トキソプラズマ症を研究していた研究所が閉鎖。関係者が懸念。

★本年の受賞者  第39回(2019年)猿橋賞 
第39回 猿橋賞受賞者 梅津理恵 氏の研究業績要旨
「ハーフメタルをはじめとするホイスラー型機能性磁気材料の物性研究」
”Study on the physical properties of the Heusler-type
functional magnetic materials including the half-metal-type magnets”
http://www.saruhashi.net/newhp/thisyear.html

猿橋賞に梅津・東北大准教授…ハーフメタル研究
https://www.yomiuri.co.jp/science/20190415-OYT1T50097/

 おめでとうございます。

★Working mothers face a ‘wall’ of bias-but there are ways to push back
https://www.sciencemag.org/careers/2019/04/working-mothers-face-wall-bias-there-are-ways-push-back

★You’ve accomplished more than you think
https://www.sciencemag.org/careers/2019/04/you-ve-accomplished-more-you-think

原発事故、細る研究費…… 平成の科学、残された宿題は
https://www.asahi.com/articles/ASM3W7DZXM3WPLBJ00G.html

★5500万光年離れたブラックホールの影の撮影に成功 史上初の成果と日本の国立天文台など国際チーム
https://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2019/04/20190411_01.html

The first image of a black hole: A three minute guide
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01186-7

How scientists reacted to the first-ever image of a black hole
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01191-w

Black hole pictured for first time - in spectacular detail
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01155-0

 歴史的に大きな出来事なので、記事多数。ピックアップしませんでした。

 各紙の社説は「国際連携」を強調。

ブラックホール 国際連携で宇宙の謎に迫った
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20190415-OYT1T50156/

ブラックホール 国際協力がなし得た業
https://www.asahi.com/articles/DA3S13976433.html

ブラックホール初撮影 結実した科学の国際協力
https://mainichi.jp/articles/20190412/ddm/005/070/027000c

ブラックホール 国際貢献の継承と発展を
https://www.sankei.com/column/news/190414/clm1904140002-n1.html

天文学の宿題解いた国際連携
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43629100R10C19A4SHF000/

★訃報:海部宣男国立天文台
https://www.nao.ac.jp/notice/20190415-kaifu.html

天文学者海部宣男さん死去 すばる望遠鏡計画の責任者
https://www.asahi.com/articles/ASM4H44KKM4HULBJ008.htmlq

 ご冥福をお祈りいたします。

子どもの憧れの職業、研究者の光と影

2019年4月2日~2019年4月8日

★社会意識に関する世論調査
https://survey.gov-online.go.jp/h30/h30-shakai/index.html

 平成が終わろうとしている今、平成最後の社会意識の世論調査です。

 良い方向に向かっている分野として、科学技術もあがっています。

「医療・福祉」を挙げた者の割合が31.9%と最も高く、以下、「防災」(21.1%)、「科学技術」(19.7%)、「治安」(19.4%)、「教育」(18.7%)などの順となっている。

年齢別に見ると、「医療・福祉」を挙げた者の割合は70歳以上で、「防災」を挙げた者の割合は18~29歳から40歳代で、「科学技術」を挙げた者の割合は18~29歳で、「治安」を挙げた者の割合は60歳代、70歳以上で、「教育」を挙げた者の割合は18~29歳、30歳代で、それぞれ高くなっている。

 とのこと。若者の科学技術に対する意識は好印象のようです。

★2019年版 新小学1年生の「将来就きたい職業」、親の「就かせたい職業」
将来の夢1位は男の子「スポーツ選手」、女の子「ケーキ屋・パン屋」
~男の子はサッカー選手と警察官、女の子はかわいいスイーツやアイドルに憧れ~
https://www.kuraray.co.jp/news/2019/190403

 毎年恒例の調査ですが、男の子で「「研究者」が過去最高5位」となり、また、男の子の親では就かせたい職業として「「研究者」20年前の2.5倍」となったとのこと。

 残念ながら、女の子では研究者はトップ20に入らず、女の子の親は就かせたい職業の13位。おおきなジェンダーによる差があらわになっています。

 研究者は人文社会科学系も含まれますが、世論調査とあわせ、科学技術や研究者が若い人を中心にポジティブにみられているということが分かります。

 子供たちや人々の好感に応えられる科学研究であるべきですが、その実態は…

★私大への支援事業、計画途中で打ち切りへ 大学側は反発
https://www.asahi.com/articles/ASM485CH9M48PTIL013.html

 「私立大学研究ブランディング事業」。東京医大の事件の影響です。

 しかし、外部資金に依存している大学にとっては死活問題です。

「はしご外された」職失う研究者も 私大の支援打ち切り
https://www.asahi.com/articles/ASM485CH9M48PTIL014.html

 影響を受けるのは非正規雇用の研究者や事務の方々などです。外部資金に依存するということはこういうことでもあり、「大学を競争させればぬるま湯を抜け出して良い成果が出る」というわけではないことが分かります。

★東大、非常勤講師の労働契約で違法行為認める…慶應や中央大は頑なに違法行為継続
https://biz-journal.jp/2019/04/post_27372.html

JAXA派遣の男性社員 自殺は過労死認定 土浦労基署
https://mainichi.jp/articles/20190403/k00/00m/040/236000c

 非常勤や派遣依存の体制は、弱いものに負担を押し付ける体制でもあります。

沖縄科学技術大学院大学 パワハラ被害58%  報復恐れ、通報は19%
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190330-00402920-okinawat-oki

 衝撃的な数字であると同時に、ここだけの話なのか、という思いも抱きます。やはりここでも弱い人達が苦しんでいます。

★Sydney Brenner, pioneer of molecular biology, dies at 92
https://www.sciencemag.org/news/2019/04/sydney-brenner-pioneer-molecular-biology-dies-92

Sydney Brenner, mRNA Discoverer, Dies
https://www.the-scientist.com/news-opinion/sydney-brenner-mrna-discoverer-dies-65708

Geneticist Sydney Brenner, who made tiny worm a scientific legend, dies
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01128-3

 その沖縄研究大学院大学にも関わりの深いシドニーブレンナー博士死去。ご冥福をお祈りします。

 先の調査をブレンナー博士ならどう思うでしょうか。

★Academic Researchers at the University of California Form a Union
https://www.the-scientist.com/news-opinion/academic-researchers-at-the-university-of-california-form-a-union-65705

 研究者組合の設立。こうした動きがないと、弱い立場の人たちが守られません。

 科学研究は成功者の目線で記述されることが多く、その負の側面が覆い隠されています。子どもの憧れという光と、パワハラ、不安定雇用という影…。

 影の部分を取り上げると
「ネガティブなことを言うと研究者になる若者が減るではないか」
と叱られることがありますが、マイナス面を隠してプラス面だけ強調するのは詐欺のようなものです。

 誰かが日の当たらない部分をしっかりと照らし出してすべきです。私たちも目を離さずしっかりと見ていくと同時に、苦しむ人々を救う手段を実行に移していきたいと思います。

★日中イノベーション協力対話を開催しました
https://www.meti.go.jp/press/2019/04/20190402001/20190402001.html

日本、中国に知財保護求める 初のイノベーション対話
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43242140S9A400C1SHA000/

知的財産保護の取り組み理解を 中国側が日本に説明
https://www.asahi.com/articles/ASM424W68M42UHBI00Z.html

 経産省。知的財産保護やイノベーションなどについて議論されました。

★人間中心の AI 社会原則
平成31年3月29日 統合イノベーション戦略推進会議決定
https://www8.cao.go.jp/cstp/aigensoku.pdf

 先週既報。資料公開されました。EUでも類似の指針が出ました。

EUがAI倫理指針 人間主体、説明責任果たす仕組みを
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43505940Z00C19A4000000/

政策評価の結果の政策への反映状況(平成30年度)
http://www.mext.go.jp/a_menu/hyouka/hanei/1415013.htm

安倍総理は第5回パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略策定に向けた懇談会を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201904/02kondankai.html

+2℃の世界・温暖化と生きる:CO2排出、今世紀後半0 再生エネ主力化・石炭火力低減 脱炭素へ、政府有識者懇提言
https://mainichi.jp/articles/20190403/ddm/012/040/037000c

「カーボンプライシング」は両論併記 温暖化長期戦略・有識者が提言
https://mainichi.jp/articles/20190402/k00/00m/040/270000c

★ジャーナルだけでなくリポジトリプレプリントサーバー、解析ツールにいたるまで網羅するElsevier社の無視できない存在(記事紹介)
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=11200

 エルゼビア社が大きすぎて、簡単には「ノー」といえない状況。

★プランSの攻防
https://haklak.com/page_2019_Haug.html

 白楽ロックビル氏のまとめ。

★Microbes May Take Some of the Blame for the Reproducibility Crisis
https://www.the-scientist.com/news-opinion/microbes-may-take-some-of-the-blame-for-the-reproducibility-crisis-65707

 再現性は大きな問題となっていますが、その一因が次第に明らかに。

★論文掲載料目当て粗悪学術誌、米で55億円支払い命令
https://www.yomiuri.co.jp/science/20190404-OYT1T50349/

 読売はハゲタカとは表現していませんが、それはともかく、大きなニュースです。

 読売は今購読者しか読めない記事が増えてきましたので、詳細は以下を。

U.S. judge rules deceptive publisher should pay $50 million in damages
https://www.sciencemag.org/news/2019/04/us-judge-rules-deceptive-publisher-should-pay-501-million-damages

OMICS International Fined Over $50 Million for “Deceptive Practices”
https://www.the-scientist.com/news-opinion/omics-international-fined-over-50-million-for-deceptive-practices-65698

 OMICS社がインドにあるのでどの程度お金が払われるか不透明とのこと。

★子宮頸がんワクチンに関する主張を巡る日本での裁判結果は、偏った主張や誤った情報が正しいと取られかねず、人々の健康を危険にさらす恐れがある。
Court ruling highlights the threat of vaccine misinformation
Distorted facts that undermine uptake of the human papillomavirus vaccine could leave a generation at risk.
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01031-x

 先週既報のニュース。natureが巻頭言で取り上げました。

 今回の判決が「反ワクチン派」の拠り所とされてしまうのではないかという懸念。

 判決は名誉毀損について争われていますが、丁寧に説明しないとワクチンはやはり危ないと思ってしまう人がいるかもしれません。

★Bioethicists Concerned over Japan’s Chimera Embryo Regulations
https://www.the-scientist.com/news-opinion/bioethicists-concerned-over-japans-chimera-embryo-regulations-65700

 キメラ動物研究を解禁した日本の方針に懸念が。

★NIH Tightens Security, Blocking Iranian Scientists from Campus
https://www.the-scientist.com/news-opinion/nih-tightens-security-blocking-iranian-scientists-from-campus-65702

GPS glitch threatens thousands of scientific instruments
A quirk in how Global Positioning System signals are time-stamped risks messing up devices’ data from 6 April.
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01048-2

Brexit has already irreparably damaged research
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01060-6

 同意なき離脱か離脱延期か混乱するイギリス。すでに影響は出ているとのことです。

★21世紀の政策決定に科学が果たすべき役割を議論する「科学が議会に会う」イニシアチブ
https://crds.jst.go.jp/dw/20190402/2019040218776/

★Brazil's government freezes nearly half of its science spending
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01079-9

‘We can’t take another hit like this’: Brazilian scientists lament big budget freeze
https://www.sciencemag.org/news/2019/04/we-cant-take-another-hit-brazilian-scientists-lament-big-budget-freeze

 大幅予算カットで途方にくれているブラジルの研究者。

★研究者のためのキャリアアップ術
https://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/v16/n4/%E7%A0%94%E7%A9%B6%E8%80%85%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E8%A1%93/98061

★女性の研究者事情、カナダでは? 首席科学顧問に聞く
https://www.asahi.com/articles/ASM3Y4QY1M3YULBJ009.html

★Stepping up to be a role model for LGBTQ inclusion in science
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01146-1

★The many and diverse roles of a research scientist
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01043-7

★「破壊的イノベーション」の意味を取り違えている内閣府総合科学技術・イノベーション会議の「ムーンショット型研究開発制度」
http://riversidehope.blogspot.com/2019/04/blog-post_6.html

 本格的ムーンショット批判。

★【永守重信】一流大学卒も、二流大学卒も、全員「役立たず」だ
https://newspicks.com/news/3803085

校名改称の京都先端科学大で入学式 永守氏30分の熱弁
https://www.sankei.com/life/news/190404/lif1904040007-n1.html

入学式
京都先端科学大 「大学、全く作り直す」 日本電産創業者の永守理事長が宣言
https://mainichi.jp/articles/20190404/ddn/041/100/025000c

 熱弁を振るった永守氏。役に立つとはなんぞやとも思いますが、永守氏の大学に期待したいと思います。

★A Review of Everything in Its Place: First Loves and Last Tales
https://www.the-scientist.com/reading-frames/a-review-of-everything-in-its-place-first-loves-and-last-tales-65654

 4年前に亡くなったオリバーサックス氏の新刊。

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JSTは科学技術を用いて社会課題の解決やSDGsの実現に向けた取り組みを実施している団体等を表彰する「STI for SDGs アワード」を創設します。
今般、アワードの創設を記念し、科学技術を用いた社会課題解決事例の紹介や、地方創生の在り方を提起するシンポジウムを開催します。
本シンポジウムは、蟹江憲史慶應義塾大学教授による基調講演とパネルディスカッションの2部構成となっております。
SDGsや科学技術に関心・興味をお持ちの方々のご参加をお待ちしております!
またご興味ある方々へ周知いただけますと幸いです。

(シンポジウム詳細)
【タイトル】STI for SDGsアワード シンポジウム:科学技術イノベーションによる課題解決、そして地方創生へ
【日時】 2019 年4 月16日(火) 13時30分~16時30分(開場13:00)
【URL】https://www.jst.go.jp/sis/co-creation/sdgs-award/
【お申込みフォーム】https://form.jst.go.jp/enquetes/award_sympo
【シンポジウムについての問い合わせ先】国立研究開発法人科学技術振興機構「科学と社会」推進部 E-mail:sdgs-award@jst.go.jp
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ドイツに学べ、スタートアップ都市

2019年3月26日~2019年4月2日

 4月になりました。異動された方、就職された方もいらっしゃると思います。

 新元号の発表もありました。本メルマガでは西暦表記をしているので、影響はありません。

★科技政策 省庁の垣根越え検証、予算データを分析
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43076510Z20C19A3TJM000/

 根拠に基づく政策。もちろん重要ですし、私たちのようなウォッチングする団体も根拠に基づいてウォッチしていかないといけません。

★根深い演繹型思考が背景 迷走する政府主導の大学改革
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43069690Z20C19A3CK8000/

 苅谷剛彦オックスフォード大学教授は、教育政策を例に、「未来志向の印象論に基づく政策提言」が

その目標が達成できたかどうかも判定もできない。そこで求められる資質を具体的
に確定することが、論理的にも時間的にも実践的にも不可能だからである。それでも、
過去の実績の表現である現実の観察と、そこからの帰納を欠いたまま、政策は立案
されていく。

 と述べています。

 根拠に基づく科学技術政策が、こうした「印象論」の政策提言が乱立する状況を変えていくことができるでしょうか。

★破壊的技術に1000億円 「選択と集中」どう機能
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43119030Z20C19A3EA6000/

 ムーンショットは印象論を乗り越えていくことができるでしょうか。

★政府、ベンチャー集中支援へ「拠点都市」を選定 巨大投資企業誘致も
https://mainichi.jp/articles/20190328/k00/00m/040/279000c

政府、「スタートアップ集積都市」整備へ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43068420Z20C19A3EAF000/

 スタートアップ都市はシリコンバレーを念頭に置いているようですが、「科学都市
つくばや特区など、過去の分析をしっかりと行ってほしいと思います。

★ドイツの高等教育機関における教員:日本はドイツに学べるか[Discussion Paper No.168]の公表について
http://www.nistep.go.jp/archives/40259

 アメリカはモデルになり得ない、むしろ欧州、とくにドイツに学ぶべきという声があります。私自身もドイツは一つのモデルになりうるかも、と思うところがありますが、ドイツを考える上で重要な文章です。

国立国会図書館、調査と情報「諸外国の大学授業料と奨学金【第 2 版】」を公開
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=11180

 諸外国との比較は重要です。ただし鵜呑みは禁物です。

★Career Guide: Germany
https://www.nature.com/articles/d41586-019-00909-0

 Natureはドイツ特集。

★理数系人材の産業界での活躍に向けた意見交換会の報告書『数理資本主義の時代~数学パワーが世界を変える~』を取りまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2018/03/20190326005/20190326005.html

 経産省。AI人材が必要とのこと。

★政府、AI人材年25万人育成へ 全大学生に初級教育
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42932250W9A320C1SHA000/

AI活用人材、年間25万人育成へ…政府目標
https://www.yomiuri.co.jp/science/20190329-OYT1T50152/

AI人材の育成、教員確保が壁 「年25万人」政府戦略
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43090470Z20C19A3EA3000/

 AI人材は必要なのは論を待たないですが、これも印象論ではなく、具体的な策への落とし込みが重要です。

★大学ランキング
https://japanuniversityrankings.jp/rankings/

【図で理解】THE世界大学ランキング日本版2019ダイジェスト
https://japanuniversityrankings.jp/topics/00096/

世界大学ランキング日本版、京都大学が初の単独トップ
https://univ-journal.jp/25304/

大学ランク日本版 京大1位
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190328-OYT1T50078/

 気にしちゃいけないと言いながらきになるランキング。日本版ですが、京大がトップに。

安倍総理は平成31年度予算についての会見を行いました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201903/27kaiken.html

平成31年度予算
https://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2019/index.htm

 予算は拡大の一途をたどっています。過去のお金の使い方をしっかりと分析することが必要です。

専門職大学専門職短期大学制度がスタート~2019年4月に新しいタイプの大学が55年ぶりに誕生~
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/03/1414877.htm

★「国立大学法人等施設の長寿命化に向けて」の取りまとめについて
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/047/gaiyou/1414792.htm

★地域科学技術イノベーションの新たな推進方策について ~地方創生に不可欠な「起爆剤」としての科学技術イノベーション
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu16/010/houkoku/1414442.htm

 科学技術イノベーションを地方創生に使っていこうという提案。

★JSPS-CSIA REPORT 2018(3)
出産・育児による研究中断を経験した若手研究者支援への取り組み
-「特別研究員ーRPD(RestartPostdoctoral Fellowship)」の現状と推移-
https://www.jsps.go.jp/j-csia/data/h30/JSPS-CSIA_REPORT_2018_3.pdf

 学振RPDの報告書。

「RPD採用終了後5年を経過すると、7割以上 が常勤の研究職に就くことが出来ている」

 とのことです。

★医師の働き方改革に関する検討会 報告書
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04273.html

勤務医にドクターストップ 残業月100時間で面接義務
https://www.asahi.com/articles/ASM3T55PVM3TULBJ00R.html

年1860時間上限の残業、面接指導など義務化へ-医師の働き方改革検討会が報告書まとめる
https://www.cbnews.jp/news/entry/20190328200812

残業上限なお「過労死認定の倍」 医師の働き方改革、勤務継続に不安も
https://mainichi.jp/articles/20190328/k00/00m/040/247000c

医師残業「月155時間」…研修医ら 24年度から上限
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190329-OYT1T50082/

 過労死、自死する医師が年間100人程度いると言われているなか、果たして効果があるのでしょうか。

★「知的財産推進計画2019」の策定に向けた意見募集の結果について
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/chitekizaisan2019/index.html

東京大学地震研究所の古文書、市民参加ですべて解読
https://univ-journal.jp/25238/

★在来種→外来種→? タンポポ勢力図の変化 市民参加の調査始まる
https://mainichi.jp/articles/20190330/k00/00m/040/096000c

 市民科学の事例2つ。

★As Elsevier Falters, Wiley Succeeds in Open-Access Deal Making
https://www.the-scientist.com/news-opinion/as-elsevier-falters-wiley-succeeds-in-open-access-deal-making-65664

 エルゼビアとワイリーは違うと。

★研究活動上の不正行為に係る調査結果について(2019年3月26日)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/events_news/office/kenkyu-suishin/kenkyu-suishin/news/2018/190326_1.html

地震研究の京大教授が論文不正 京大が図の改ざん、盗用を認定
https://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2019/03/20190327_01.html

京大教授 熊本地震の論文で改ざんや盗用か 大学は処分検討
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190326/k10011861971000.html

「ミス数えきれず」 会見で大学側おわび 京都大不正
https://mainichi.jp/articles/20190326/k00/00m/040/377000c

相次ぐ論文不正 背景に研究費獲得への焦りか 京都大不正
https://mainichi.jp/articles/20190326/k00/00m/040/329000c
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190326-00000085-mai-soci

[サイエンスReport]地震論文 相次ぐ不正…「早い者勝ち」成果焦りか
https://www.yomiuri.co.jp/science/20190330-OYT8T50048/

京大教授の熊本地震論文に改ざんや盗用 京大が調査結果
https://www.asahi.com/articles/ASM3T7TSHM3TPLBJ00H.html

熊本地震論文で不正、撤回を勧告 京大
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42952160W9A320C1000000/

 研究不正の事例がまた出てきました。地震学の例です。

★東北大元総長の論文3本を撤回 写真を不適切に使い回し
https://www.asahi.com/articles/ASM3T6GJJM3TULBJ016.html

「写真やグラフ使い回し」元東北大学長の論文撤回
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190327-OYT1T50282/

 こちらは以前から批判されていた東北大元総長の事例。

★「職員の処分等」及び「教員における手当の不正受給等」について
https://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2019/03/0329_01

阪大教授が9200万円不正受給 自宅は架空、出張は「私的な旅行」
https://mainichi.jp/articles/20190329/k00/00m/040/297000c

阪大教授が9000万円を不正使用 教授側は「事実誤認」と反論
https://www.sankei.com/west/news/190329/wst1903290031-n1.html

 阪大では不正受給事例が。

 こうした繰り返される事例をしっかりとみていかなければいけませんが、簡単ではありません。

★HPVワクチン名誉毀損、出版社などに330万円の支払いを命じる 東京地裁
https://www.bengo4.com/c_7/n_9425/

HPVワクチン「捏造」報道の名誉毀損訴訟 村中璃子氏らが全面敗訴
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/ikeda-muranaka-hanketsu

Japanese journalist found guilty of defamation in HPV vaccine case
https://www.sciencemag.org/news/2019/03/japanese-journalist-found-guilty-defamation-hpv-vaccine-case

Japanese court rules against journalist in HPV vaccine defamation case
https://www.sciencemag.org/news/2019/03/japanese-court-rules-against-journalist-hpv-vaccine-defamation-case

HPVワクチン名誉棄損訴訟判決 被害者は誰だ?
https://japan-indepth.jp/?p=44879

村中璃子氏敗訴 科学的にものすごく問題でも故意じゃなければ「捏造」とは言えない
https://blogos.com/outline/366835/

 名誉毀損は批判の行為がたとえ事実であっても該当してしまう可能性があります。非常に扱いが難しいわけで、そうなると、研究不正あるいは疑義がある事例を軽々しく語れなくなってしまいます。果たしてそれがよいことなのか…。

天文学と安全保障、学会声明が映す課題と希望
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42853650V20C19A3000000/

★Plagiarism detectors are a crutch, and a problem
https://www.nature.com/articles/d41586-019-00893-5

★就活支援企業社員が女子学生にセクハラ。個人情報も自宅も知られている恐怖
https://www.businessinsider.jp/post-187935

 学生たちが危険な目にあっています。

★National Academy of Sciences will vote on ejecting sexual harassers
https://www.sciencemag.org/news/2019/04/national-academy-sciences-will-vote-ejecting-sexual-harassers

★日本の再生医療「早期承認」に世界から批判
厳正な臨床試験もなくスピードと利益を優先し、患者の負担を強いている
https://webronza.asahi.com/science/articles/2019031800008.html

科学誌ネイチャー記事に違和感
再生医療学会で阪大の澤氏
https://this.kiji.is/481782729181086817

 Nature誌の批判に関して賛否が。

ピエール瀧さんを私がバッシングしない理由 深澤真紀さん、松本俊彦さん薬物報道を斬る(1)
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/fukasawa-matsumoto-1

薬物依存とどう向き合う(前編)「安易な出演作の配信中止は問題」
https://mainichi.jp/articles/20190327/k00/00m/040/369000c

薬物依存とどう向き合う(中編)「薬物問題、厳罰化で解決できない」
https://mainichi.jp/articles/20190327/k00/00m/040/376000c

 研究不正事例の扱いにもつながる部分があるのではないかと思ったりします。

★Opinion: The “Money Culture” in Academic Biomedical Research
A drive for revenue is damaging basic science.
https://www.the-scientist.com/news-opinion/opinion-the-money-culture-in-academic-biomedical-research-65678

★「次世代に遺伝するゲノム編集にモラトリアムを」
7カ国の科学者ら18人が『ネイチャー』で提唱
https://webronza.asahi.com/science/articles/2019032300001.html

 今度広島の大学に移られた粥川準二さん。

★米、月の南極へ5年以内に飛行士を 副大統領が発表
https://mainichi.jp/articles/20190327/k00/00m/030/063000c

NASAを批判、月に行かないと「組織変える」
https://www.yomiuri.co.jp/science/20190327-OYT1T50194/

NASA:大忙し 時間がない!月面着陸「5年以内」前倒し
https://mainichi.jp/articles/20190327/dde/007/030/046000c

 トランプ政権は副大統領もこんなことを言うのですね…。そして5年以内に月、と文字通りムーンショットです。

★What Thailand’s long-awaited election could mean for science
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01003-1

 タイの科学政策。

★2019 Women, Minorities, and Persons with Disabilities Report goes live
https://www.nsf.gov/news/news_summ.jsp?cntn_id=297944

★「科学に懐疑的」世界で35%に
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO43103710Z20C19A3TJM000/

3M、世界14カ国で、科学に対する意識調査
懐疑論が高まる一方で、世界的課題の解決を、世界は科学に求めている」
科学への支援活動は十分とは言えず、3Mは世界規模で、科学への支持を呼びかける
https://multimedia.3m.com/mws/media/1669696O/news-release-20190322.pdf

 3Mの調査。懐疑論の高まりは厳しい状況ではありますが、課題解決を目指していく必要があります。