2018年10月30日~2018年11月6日
本日はアメリカ議会の中間選挙です。果たして科学者議員がどれくらい誕生するのか気になるところです。
★Scientist-politicians go local: from lab bench to a deep bench
https://www.nature.com/articles/d41586-018-07275-3
★「女子は理系に不向き」日本に巣くうジェンダーの呪いを解くために
キズナアイ騒動、大学入試不正を超えて
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58272
隠岐さや香さんの論考。
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残念ながら、日本の大学や研究機関では、まだ、無意識バイアスのレベルまでカバーした対策が、一般的になっているとはいえない。
とはいえ、ジェンダーに関する「無意識バイアス」自体の研究は進んでいて、次の段階に入りつつある 。
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私たちも、来たる日曜日に開催されるサイエンスアゴラ2018にて、無意識のバイアスを取り上げる予定だ。
話題提供をしてくださるのは、日本大学の大坪久子さん。大坪さんは男女共同参画学協会連絡会
などで女性研究者支援に携わってこられました。
「無意識のバイアスーUnconscious Biasーを知っていますか?」リーフレット作成にも関われています。
https://www.djrenrakukai.org/shiryou.html#unconsciousbias
本企画を考えたときには、東京医大の問題なども報道されていませんでしたが、今語るべきホットトピックスとなりました。また、
★Vanderbilt Professor on Leave After Sexual Assault Allegations
★Top genomics institute clears director of bullying and gender discrimination
https://www.nature.com/articles/d41586-018-07235-x
★ETH Zurich starts process to dismiss professor accused of bullying students
など、世界各国でどっとハラスメント問題が噴出しています。これも今語るべきトピックスです。
日曜の午後という時間帯ではございますが、関心を持たれた方は是非御参加ください。新橋にて懇親会も企画しています。
Facebookページ「本音で語るハラスメント ~ 今のままでいいんですか? ~」
https://www.facebook.com/honne2018/
https://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/program/booth/141/
●参加申し込みページ
こくちーず「本音で語るハラスメント ~ 今のままでいいんですか? ~」
https://kokucheese.com/event/index/541120/
★文部科学省における第5期科学技術基本計画の進捗状況の把握と分析結果について(中間とりまとめ)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu22/houkoku/1410891.htm
若手伸び悩み・論文減少…科学技術政策計画に課題噴出
第5期科学技術基本計画も折り返しを過ぎ、進捗状況がまとめられました。
私たちが関心ある博士人材に関しては、以下の記載が。
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優秀な人材の博士課程進学を促進するため、博士課程学生に対する多様な経済的支援の充実や、修士課程学生の進路決定プロセス等を踏まえた効果的な進学促進方策の検討を行う。 若手研究者の安定かつ自立した研究環境を実現するため、卓越研究員事業の 運用改善を図るとともに、大学教員の年齢構成に留意しつつ、国立大学法人 等における人事給与マネジメント改革を促進する。
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「博士課程修了後のキャリアパスの明確化を図り、博士人材の社会の多様な場での活躍を促進するため、卓越大学院プログラムを着実に実施するとともに、卓越研究員事業の運用改善を図る。さらに、多様なセクターにおいて、各人の持つ高度な専門性を生かし、適材適所で能力を発揮できる環境の整備を図るため、博士人材のマッチング支援に係る全国的なプラットフォームの構築の可能性について検討する。
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「博士人材のマッチング支援に係る全国的なプラットフォーム」ができるとしたら、どのようなものになるか、非常に気になります。北海道大学などの事例が一つのベースになるでしょう。
http://www2.synfoster.hokudai.ac.jp/cgi-bin/index.pl
その他さまざまな分析がされています。一読を。
★NISTEP創立30周年記念誌の発行のお知らせ
http://www.nistep.go.jp/archives/38608
先日記念式典が開催されました。おめでとうございます。私たちも資料を参考にさせていただいています。
★大学、短期大学及び高等専門学校就職支援担当の方へ -(企業への要請文例)2019年度大学等卒業・修了予定者の就職・採用活動についての御願い-
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/gakuseishien/1410526.htm
例の経団連のルール変更にともなう要請文の例です。しばらく混乱は続きそうです。
★共同利用・共同研究拠点(国立大学)の中間評価結果(平成30年度実施)
http://www.mext.go.jp/a_menu/kyoten/1410456.htm
★(戦略プロポーザル)自然科学と人文・社会科学との連携を具体化するために-連携方策と連携事例-/CRDS-FY2018-SP-01
http://www.jst.go.jp/crds/report/report01/CRDS-FY2018-SP-01.html
★「平成30年版過労死等防止対策白書」を公表します
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000179592_00001.html
★日本の気候変動対策に関するタラノア対話への提出について
http://www.env.go.jp/press/106146.html
最近(個人的に)注目しているタラノア対話。
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タラノア対話は、1)取組の現状(Where are we?)、2)目指すべき将来像(Where do we want to go?)、3)今後どう取り組むのか(How do we get there?)の3つの問に対する各国や非政府主体からの意見を広く募集するとともに、実務者及び閣僚の対話を行い、世界全体の温室効果ガス排出削減の取組状況を確認するものです。
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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37297680S8A101C1CR8000/
http://www.janu.jp/news/teigen/20181102-wnew-seimei.html
先週ご紹介した財政制度等審議会の見解に国大協が反論。
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このように検証可能な十分な根拠を示さな いままに、国立大学の活動について断定的な国際評価を行い、国立大学さらには我が国の高等教 育及び科学技術・学術の将来の在り方に関わる極めて重要な政策について、短期間で方向付けを 行おうとすることには、重大な危惧を感じざるを得ない。
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★宮城)若手研究者への支援充実 東北大、独自財源で
https://www.asahi.com/articles/ASLBT421ZLBTUNHB00B.html
★なぜ会議は決裂したのか、海賊版対策TFの議論を検証する
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00138/103000174/
知的財産戦略本部検証・評価・企画委員会
コンテンツ分野会合(第1回)
議 事 次 第
インターネット上の海賊版対策について
海賊版サイト「取り締まる」 科技相
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO37116620Q8A031C1PP8000/
迷走する海賊版対策…。
★Citizen science needs to look more like society, report says
https://www.sciencemag.org/news/2018/11/citizen-science-needs-look-more-society-report-says
近年注目を集める市民科学について。
★ハーバード大学医学部、大丈夫?論文捏造が米国でも大問題
https://courrier.jp/amp/142029/
Suspect science leads to pause in stem cell trial
http://science.sciencemag.org/content/362/6414/513
Heart Cell Therapy Trial Paused After Fraud Allegations
先週号既報ですが、報道がさらに出てきました。大問題になっています。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37272010S8A101C1CR0000/
Hawaii Supreme Court rules in favor of giant telescope
https://www.sciencemag.org/news/2018/10/hawaii-supreme-court-rules-favor-giant-telescope
Embattled Thirty Meter Telescope scores big win in Hawaii’s highest court
https://www.nature.com/articles/d41586-018-04444-2
ようやく建設再開。
★中国の大学「学問の自由制限」米大学が交流停止
https://www.yomiuri.co.jp/world/20181031-OYT1T50018.html
★NSF reviewing program that allows graduate fellows to study abroad
https://www.sciencemag.org/news/2018/11/nsf-suspends-program-allowing-graduate-fellows-study-abroad
★US Supreme Court allows historic kids' climate lawsuit to go forward
https://www.nature.com/articles/d41586-018-07214-2
★Wellcome and Gates join bold European open-access plan
https://www.nature.com/articles/d41586-018-07300-5
In win for open access, two major funders won't cover publishing in hybrid journals
話題のプランSです。
無料で全ての科学研究を出版日に読めるようにするための構想「プランS」とは?
https://gigazine.net/news/20180906-open-access-journal-subscriptions/
欧州11の研究助成機関、2020年以降の即座OA義務化を宣言―権威ある学術雑誌の終焉となるか?
https://rcos.nii.ac.jp/miho/2018/09/20180906/
本メルマガでも、プランSに関するニュースをピックアップすることが多くなってきました。
Plan S対応のために、出版社がすべきこと(記事紹介)
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=10877
★オランダ大学協会、所属機関のピアレビュー論文OA化率50%を達成
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=10878
★中国「サルの王国」で広がる動物実験 欧米は規制強化へ
https://www.asahi.com/articles/ASL9N677ZL9NULBJ01F.html
【韓国】
★研究不正根絶 健全な研究文化の定着に向けて
http://crds.jst.go.jp/dw/20181101/2018110117085/
★Australian academics fear political interference following vetoed projects
https://www.nature.com/articles/d41586-018-07221-3
★Research is often unpaid in sub-Saharan Africa
Over 80% of academics and students polled report that they have held unpaid research positions.
https://www.nature.com/articles/d41586-018-07244-w
★Semiretirement is treating me well-and it made room for a younger scientist
研究者のセミリタイア。日本ではリタイアオア現役バリバリという感じですね…。