理研が「研究論文の疑義に関する調査委員会による調査結果に対する不服申立ての審査結果について」を公表しました。
かなり長文でしたが、一読いたしました。感想としては、非常に説得力があるように感じました。小保方博士側の不服申立てに、かなり明快な回答がなされています。
とくに、Cell、Science誌に投稿してrejectされていたという新事実は大きかったです。
今回の報告で、Science誌の査読者から
Moreover this figure has been reconstructed. It is normal practice to insert thin white lines
between lanes taken from different gels (lanes 3 and 6 are spliced in). Also I find the leading
edge of the GL band suspiciously sharp in #2-#5.
と指摘していた事実が明らかになりました。
自分の論文に対する指摘ですから、知らなかったわけではないというのは説得力あります。
今後この問題は、科学の問題を離れ、法律の話になります。果たしてどのような展開になるのでしょうか。いずれにせよ、科学界が背負ったマイナスはあまりに大きいと言わざるをえません。