科学・政策と社会ニュースクリップ

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食品安全委員会人事に対する談話

食品安全のための科学に関する会長談話

科学と政治にかかわる非常に重要な談話です。

「食品安全のための科学」に関する会長談話
つい先ごろ、参議院本会議において、内閣府食品安全委員会の下に設置され
プリオン専門調査会の座長であった科学者を、食品安全委員会委員に推す人
事が否決されました1。科学者が直接責任を問われるのは、故意に不正行為(ね
つ造、改ざん、盗用など)を行った場合と科学的判断を誤った場合などですが、
問題にされた事例はそのいずれにも当てはまりません。
この出来事の根底には「安全のための科学」に対する重大な誤解があると考
えられますので、国民の皆様に正しいご理解をいただきたいと考え、談話を発
表することにしました。

リスク評価の独立性と中立性に関する食品安全委員会委員長談話

この6年間、委員会は、科学に基づき中立公正にリスク評価を実施するこ
とに誠心誠意努めてまいりました。そして、国民の皆様に「科学に基づく新
しい食品安全を守るしくみ」についてご理解いただけるようリスクコミュニケ
ーションにも力を入れてきました。しかし、残念ながら、この「科学に基づく
新しい食品安全を守るしくみ」や委員会の役割や機能、そしてこれまでの取
組はまだ十分に浸透しているとは言えません。中でも、委員会は米国産牛肉
のBSEに係る食品健康影響評価を科学的知見に基づき中立公正に行うこと
に誠心誠意努め、また、その姿勢を貫き通すことができたと考えており、この
ようなことが理解されず、先月の国会において、今回の判断が行われたこと
は、とても残念です。


参考ブログ
【話題】冨山房サイエンスカフェ「脳についてのうわさ,うそ?ほんと?」でおなじみの金澤一郎さん 「食品安全のための科学」に関する談話を発表