2015年12月28日〜2016年1月4日
★研究不正を告発した教授らを岡山大学が解雇処分に
http://togetter.com/li/923714
この問題、少しずつネット上で話題になってきました。
この岡山大学の件、1ヶ月位前に毎日新聞から取材を受けました。
先週ご紹介したとおり、記事は1月3日に掲載されています。
論文不正
告発に生データ見ず「適正」 岡山大調査委
http://mainichi.jp/articles/20160103/k00/00e/040/086000c
岡山大論文
「シロ」判定 文科省指針では公表不要
http://mainichi.jp/articles/20160103/k00/00e/040/088000c
その際、調査報告書や、疑義が指摘されている論文も幾つか読みました。
とにかく不正調査がずさんで、「論文がアクセプトされてるんだから不正なんかない」という感じで、しかも、文科省のガイドラインの隙をついて、不正と認定されなければ公表しなくて良い、ということになっているので、この杜撰さが公表されないわけです。
片瀬久美子さんがこの問題は複雑とおっしゃっているように、私自身全容を完全に理解しているとは思えませんが、こんな杜撰な調査で問題なしということはおかしいし、ましてや、不正を告発した人を解雇してしまうなど、信じがたいことです。
岡山大学医学部は、藩校を起源に持つ医学界きっての名門です。関連病院は中四国一円から兵庫県、神戸市にも広がっています。そういう大学に対して批判をするのは正直いって怖いことです。
しかし、誰かが実名で問題を指摘しないとだめだと思い、意見を述べました。
研究不正
論文、生データ見ず「適正」 研究不正問題に詳しい近畿大医学部の榎木英介講師の話
http://mainichi.jp/articles/20160103/ddn/041/040/021000c
是非皆さんも関心をもってくださいますよう、よろしくお願いします。
研究不正がらみでは以下の記事も話題に。
★生物医科学論文の大半に不備、信頼性に疑問符
http://www.afpbb.com/articles/-/3072132
生物医学文献における再現可能な研究の実践と透明性(論文紹介)
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=8413
Study: Transparency Lacking in Biomedical Literature
http://www.the-scientist.com//?articles.view/articleNo/44939/title/Study--Transparency-Lacking-in-Biomedical-Literature/
元論文
Reproducible Research Practices and Transparency across the Biomedical Literature
http://journals.plos.org/plosbiology/article?id=10.1371%2Fjournal.pbio.1002333
★Missing mice: gaps in data plague animal research
Reports of hundreds of biomedical experiments lack essential information.
http://www.nature.com/news/missing-mice-gaps-in-data-plague-animal-research-1.19101
★障害を理由とする差別を禁止する法制に関する意見募集について
http://www.jst.go.jp/osirase/20160108/index.html
意見募集期間
平成28年1月8日(金)〜1月31日(日)まで
★Japan hopes to staff up to host the International Linear Collider
http://news.sciencemag.org/asiapacific/2016/01/japan-hopes-staff-host-international-linear-collider
★国立大学法人等の平成26事業年度決算等について
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houjin/detail/1365687.htm
国立大病院、4年連続で経常利益が減少−文科省発表
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/47789.html
★G7倉敷教育大臣会合〜G7 Kurashiki Education Ministers’ Meeting in Okayama〜
http://www.mext.go.jp/a_menu/G7/index.htm
1.テーマ
教育におけるイノベーション
2.開催日程
平成28年5月13日(金曜日)〜15日(日曜日)
4.参加国
【主要国(7カ国・1地域)】 日本、イタリア、カナダ、フランス、米国、英国、ドイツ、EU
★南極地域観測第9期6か年計画
http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/nankyoku/detail/1365762.htm
★平成28年度文部科学省 予算(案)の発表資料一覧(1月)
http://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/h28/1365892.htm
★新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について(答申)(中教審186号)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1365761.htm
★専門職大学院ワーキンググループ(第1回) 配付資料
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/038/siryo/1365693.htm
資料4 専門職大学院制度と現状について (PDF:525KB)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/038/siryo/__icsFiles/afieldfile/2016/01/05/1365693_05_1.pdf
★未来のリケジョ応援10年 東北大の女子院生、小中高で出張授業
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG08H69_Y6A100C1000000/
★STEM〔科学・テクノロジー・工学・数学〕教育の将来は12歳女子の教育にかかっている
http://jp.techcrunch.com/2016/01/06/20160105why-stems-future-rests-in-the-hands-of-12-year-old-girls/
★Journals to solve ‘John Smith’ common name problem by requiring author IDs
http://news.sciencemag.org/scientific-community/2016/01/journals-picking-orcid-provide-unique-researcher-ids
★世界の視点から
未知の分野の探求と新規性による科学ジャーナルのランク付け
http://www.rieti.go.jp/jp/special/p_a_w/059.html
★ISISは「ジハード大学」研究所で自爆テロ用リモート運転車を開発している
http://www.gizmodo.jp/sp/2016/01/post_663730.html
科学技術の悪用です…かつてのオウム真理教事件を思い出します。
★Cashing in on transparency in science
http://news.sciencemag.org/scientific-community/2016/01/cashing-transparency-science
Center for Open Science (COS)
https://cos.io/
★Researchers map top 100 development questions
Academics and NGOs collate list of science needs to achieve Sustainable Development Goals.
http://www.scidev.net/global/sdgs/news/researchers-map-top-100-development-questions.html
★Dutch lead European push to flip journals to open access
Academic consortia urge faster changes in scholarly publishing.
http://www.nature.com/doifinder/10.1038/529013a
★インタビュー 1月7日
大学はもっと元気を 政府に言うべきことはきちんと
第2回「博士の育成・就職は教授の責任」
元総合科学技術会議議員、元東北大学総長 阿部博之 氏
http://scienceportal.jst.go.jp/columns/interview/20160107_01.html
特にライフサイエンス分野は、多くのポスドクをとるけれど、教授が後々の面倒を見ないケースが見られます。ライフサイエンス系は就職先が少ないのですから、自分で探せと言われても難しい。こうした事情は、政府も理解を示す必要があります。
元総合科学技術会議の議員でもある阿部氏がこうした意見を述べるのは意義あることだと思います。
★男女共同参画会議(第47回)議事次第
http://www.gender.go.jp/kaigi/danjo_kaigi/gijisidai/ka47-s.html
資料1-2
第4次男女共同参画基本計画(案)(概要)
http://www.gender.go.jp/kaigi/danjo_kaigi/siryo/pdf/ka47-1-2.pdf
★Female engineers publish in better journals, but receive fewer citations
http://news.sciencemag.org/scientific-community/2016/01/female-engineers-publish-better-journals-receive-fewer-citations
★中央公論 2016年2月号
http://www.chuokoron.jp/newest_issue/index.html
特集 国立大学文系不要論を斬る
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