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No.1148 2025年10月29日（発行11月3日）巻頭言
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【巻頭言】「科学の再興」は可能か？
カセイケン代表 榎木英介
theLetterに今週号のニュースをちょっとほりさげる記事を書きました。
科学と社会の接点を読む（2025年10月最終週版）：感染症リバウンド、日米技術協定、学術会議総会 | 榎木英介の科学・医療ニュース深掘り https://kaseiken-enoki.theletter.jp/posts/9bd47700-b7cc-11f0-b329-3384731dcb59
この巻頭言号とは別の角度から記事を取り上げています
さて今週後の記事ピックアップです。
「科学の再興」に関する有識者会議(第4回)配付資料：文部科学省
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/gijyutu/042/siryo/1383033_00003.htm
科学再興へ若手の挑戦的な研究支援、留学拡大やAI活用…文科省有識者会議の提言素案 : 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/science/20251026-OYT1T50129/
今回「科学の再興」に関する提言（素案）が公表されました。
【資料1-1】「科学の再興に向けて」提言（素案） 概要 (PDF:1,235KB)
https://www.mext.go.jp/content/20251027_mxt_chousei02_000045508-01.pdf
【資料1-2】「科学の再興に向けて」提言（素案） (PDF:988KB) PDF
https://www.mext.go.jp/content/20251027_mxt_chousei02_000045508-02.pdf
この提言「科学の再興に向けて」は、日本の科学技術の停滞を打破し、基礎研究力の国際的優位を取り戻すための方針を示したものとされています。
戦後の科学振興が経済成長を支えた一方、研究者の減少・研究時間の不足・資金の停滞により、論文数や国際的プレゼンスが低下している現状を指摘。第7期科学技術・イノベーション基本計画（2026年度〜）に向け、
１ 新たな研究領域創出
２ 国際頭脳循環の促進
３ 博士人材育成と魅力的なキャリア形成
４ AI for Scienceの推進と研究環境刷新
５ 基盤的経費確保と大学改革の一体化
を重点施策としています。AI駆動研究の加速、研究設備の共用化、博士課程支援の拡充、国際的研究大学群形成などを通じ、「新たな知を生み出し続ける国家」への転換を目指す内容です。
しかし、この指針通りに行くのでしょうか。
まず懸念されるのが、この提言が、大学などの研究現場の疲弊を考慮しているのか疑問な点です。
大学現場では教員の多忙化・研究支援職の削減・設備老朽化が深刻で、基盤的経費の減少が20年続いています。運営費交付金を「確保」と書くだけでは、過去の減額を埋め戻す効果はなく、現場負担の改善には至りません。
また、「AI for Science」への過剰な期待も気になります。結果として、AI活用を旗印に予算を振り替えるだけになり、基礎研究が一層圧迫される懸念もあるのではないでしょうか。
「博士人材倍増」構想の実効性も気になります。提言は「キャリアパスの確保」をうたう一方、恒常的な雇用制度改革や大学・国研・企業の人事制度連携に踏み込んでいません。
「育てる」政策はあるが「活かす」政策が欠落しており、博士の大量育成は、適切な吸収構造がなければ失業や流出を招くリスクすらあります。
「国際頭脳循環」が美辞麗句になっていないかとも思います。中堅大学・地方大学では外国人研究者が定着できる環境がほぼ存在しないのが実情ではないでしょうか。
また、大学改革を現場丸投げにして、改革疲れをしている大学をさらに疲弊させるのではとも思えます。
こうした懸念点に応えることができ、実効性のある「再考」ができるのか。ウォッチを続けていきたいと思いあMacBook巣。
RIETI - COVID-19オミクロン株流行期の医療機関所有形態別の病床利用状況
https://www.rieti.go.jp/jp/publications/nts/25e101.html
RIETI - Actual Hospital Bed Utilization by Institutional Ownership during the COVID-19 Omicron Variant Epidemic in Japan
https://www.rieti.go.jp/jp/publications/summary/25100010.html
地震予知を研究してきた「予知連」、名称変更を検討…会長「予知の看板に縛られると活動に制約」 : 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/science/20251027-OYT1T50102/
南海トラフ巨大地震、二つの発生確率を併記 「いつ起きてもおかしくない」と地震調査委 | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」
https://scienceportal.jst.go.jp/explore/review/20251022_e01/
南海トラフ地震に「2種類の確率」-日経サイエンス2025年12月号より | 日経サイエンス
https://www.nikkei-science.com/?p=77135
南海トラフ「巨大地震注意」で高まった意識、早くも薄れる 関大調査 [南海トラフ地震]：朝日新聞
https://digital.asahi.com/articles/ASTBP3R4CTBPUTFL00YM.html
日米首脳会談、署名式、ワーキング・ランチ｜外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/na/na1/us/pageit_000001_02519.html
日米間の技術繁栄ディールについての協力に関する覚書
https://www8.cao.go.jp/cstp//kokusaiteki/nichibei/20251028.html
小野田経済安保相 米科学技術政策局長と会談 協力強化へ覚書 | NHKニュース | 経済安全保障、アメリカ、生成AI・人工知能
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014961531000
日米がAIや6Gなど先端7分野で協力合意へ 中国に対抗、新興国輸出：日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA243Q70U5A021C2000000/
先端科学技術7分野で日米協力 小野田科技相ら、覚書に署名(共同通信) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c655249b91d74806117ee19ed60acb6278c3bbc
日米、AIや核融合など7分野で協力 小野田科技相「連携極めて重要」：日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA285HM0Y5A021C2000000/
先端技術海外流出防げ、26年春に指針 対策なしで「国際研究できない」：日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG173SE0X10C25A6000000/
研究成果流出対策へ、国内2大学に拠点設置 文科省が公募：日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD252HJ0V21C25A0000000/
高市政権が経済安全保障を重視しているので、こうした動きが加速すると思われます。
北海道で確認された高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜(国内1例目)の遺伝子解析及びNA亜型の確定について
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/251024.html
北海道における高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜の確認及び「農林水産省鳥インフルエンザ防疫対策本部」の開催について
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/251022.html
家きんにおける高病原性鳥インフルエンザ発生状況について (疑似患畜、北海道白老町)
https://www.env.go.jp/press/111080_00003.html
theLetterでも取り上げましたが、鳥インフルエンザの感染例が出てきました。冬にかけて警戒が必要です。
科学と社会の接点を読む（2025年10月最終週版）：感染症リバウンド、日米技術協定、学術会議総会 | 榎木英介の科学・医療ニュース深掘り https://kaseiken-enoki.theletter.jp/posts/9bd47700-b7cc-11f0-b329-3384731dcb59
What now for the global plastics treaty?
https://www.nature.com/articles/d41586-025-03472-z
Trust and science: the essential elements missing from plastics treaty talks
https://www.nature.com/articles/d41586-025-03469-8
プラスチック条約の交渉頓挫に関するNature記事。
最初の記事では、2025年8月、条約交渉（スイス・ジュネーブ）が決裂して交渉議長が辞任するなど、交渉プロセスが深刻な危機にあるなか、現実的ハードルを認めつつ再構築せよと述べています。
2番目の記事は、交渉停滞の原因として「信頼（trust）」と「科学（science）」という２つの要素の欠如を挙げています。
「科学」の側面では、プラスチックの有害性・循環利用の限界・化学添加剤の影響など、エビデンスに基づく知見が交渉で十分に反映されておらず、むしろ利害関係者による影響が強いと批判しています。
「信頼」の側面では、交渉プロセスそのものに透明性・公平性が欠け、参加国・ステークホルダー間での対話・非公式な協議の場が十分でないことが障害になっているとしています。
結論としては、条約を効果的に進めるためには、科学的知見を制度設計に明確に組み込み、かつ参加国・利害関係者間で信頼できる協議空間（フォーマル＋インフォーマル）を設けることが必要だと提言しています。
大阪港におけるヒアリの確認について
https://www.env.go.jp/press/press_01574.html
ヒアリ確認が続いています。要警戒。
名古屋港飛島ふ頭におけるアカカミアリの確認について
https://www.env.go.jp/press/press_01581.html
こちらも要警戒です。
新型補給機HTV-XがISSへ出発 "最強版"H3打ち上げ成功 | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」
https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20251027_n01/
新型補給機、ハッチ開く ISS滞在の油井さんら、中へ（時事通信） - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/2c81c4a8beebb18fc88420fe2648f47bf2c8cf7e
なんと市民13人に1人が関係者 世界でもまれな科学の街を堪能した
https://www.asahi.com/articles/ASTBK2JNYTBKUJHB00FM.html
科学の街つくば。
県内薬剤師へ、博士号取得費を補助 | PHARMACY NEWSBREAK(ファーマシーニュースブレイク) - 薬局・薬剤師のためのニュースメディア
https://pnb.jiho.jp/article/245526
高知県。博士号取得費を補助するというのはなかなか進んだ取組です。
大学病院維持へ「国・自治体が支援を」 国立大病院長会議 | MEDIFAX web(メディファクス ウェブ) - 医療の総合情報サイト
https://mf.jiho.jp/article/263129
大学病院の赤字が深刻化しています。診療、研究、教育を担う特殊病院の赤字が日本の医療に与える影響は大きいとは思います。
日本学術会議の在り方について - 内閣府
https://www.cao.go.jp/scjarikata/
記者会見資料 2025年10月28日
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/kisyakaiken.html
>資料1：第195回総会資料
・日本学術会議第195回総会日程等(資料1)(PDF形式：439KB)
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/sokai/siryo195-1.pdf
・講演関係資料(資料2)(差替後)(PDF形式：3,901KB)
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/sokai/siryo195-2.pdf
・日本学術会議活動状況報告、会長及び副会長報告資料(資料4)(PDF形式：4,487KB)
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/sokai/siryo195-4.pdf
・各部部長及び若手アカデミー報告資料(資料5)(PDF形式：4,009KB)
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/sokai/siryo195-5.pdf
・日本学術会議活動報告(2024年10月-2025年9月)(資料6)(PDF形式：1,737KB)
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/sokai/siryo195-6.pdf
・法人化に関する対応状況と今後の予定(資料7)(PDF形式：869KB)
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/sokai/siryo195-7.pdf
・会長談話「日本学術会議法案の成立を受けて」(参考1)(PDF形式：133KB)
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/sokai/siryo195-sanko1.pdf
・日本学術会議関係法規集(現行法)(参考2-1)(PDF形式：566KB)
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/sokai/siryo195-sanko2-1.pdf
・日本学術会議関係法規集(新法)(参考2-2)(PDF形式：383KB)
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/sokai/siryo195-sanko2-2.pdf
>資料2-1：(要旨)提言「社会と学術界におけるジェンダー平等・公正の実現を目指して-2030年に向けた課題-」(PDF形式：379KB)
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/pdf26/siryo393-s-2-1.pdf
>資料2-2：(説明資料)提言「社会と学術界におけるジェンダー平等・公正の実現を目指して-2030年に向けた課題-」(PDF形式：842KB)
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/pdf26/siryo393-s-2-2.pdf
>資料3-1：(要旨)提言「気候危機に対処するための産官学民の総力の結集-循環経済を活かし自然再興と調和する炭素中立社会への転換-」(PDF形式：358KB)
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/pdf26/siryo393-s-3-1.pdf
>資料3-2：(説明資料)提言「気候危機に対処するための産官学民の総力の結集-循環経済を活かし自然再興と調和する炭素中立社会への転換-」(PDF形式：728KB)
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/pdf26/siryo393-s-3-2.pdf
>資料4：直近の学術フォーラム・公開シンポジウム等の開催予定について(PDF形式：9,352KB)
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/pdf26/siryo393-s-schedule.pdf
日本学術会議第195回総会 - 内閣府
https://www.cao.go.jp/minister/2510_k_onoda/photo/2025_003.html
「法人化で独立性高める」と強調 学術会議総会で小野田紀美担当相：中日新聞Web
https://www.chunichi.co.jp/article/1154966
日本学術会議の総会開催。theLetterの有料部分で少しだけ掘り下げています。
科学と社会の接点を読む（2025年10月最終週版）：感染症リバウンド、日米技術協定、学術会議総会 | 榎木英介の科学・医療ニュース深掘り https://kaseiken-enoki.theletter.jp/posts/9bd47700-b7cc-11f0-b329-3384731dcb59
出会い、語り、体験通じて未来を考える サイエンスアゴラ2025閉幕 | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」
https://scienceportal.jst.go.jp/explore/reports/20251027_e01/
Google Scholar-based tool gives extra credit to first and last authors
https://www.nature.com/articles/d41586-025-03281-4
Google Scholar向けの新ツール「GScholarLens」が登場し、著者の位置に応じて重みづけを行う「Sh-index」を算出できるようになりました。
従来のh-indexが全著者を同等に扱うのに対し、筆頭著者と責任著者により高い比重を与えることで、研究貢献の実態をより公正に評価する狙いがあるとのこと。ただし専門家からは、著者順序だけでは貢献の多様性を反映できないとの指摘もあり、評価指標としての限界が議論されています。
Science Europe、オープンサイエンスの実践が研究文化に与える影響に関する報告書を公表 | カレントアウェアネス・ポータル
https://current.ndl.go.jp/car/260011
研究コミュニティを支援するオープンな学術インフラ提供機関等の運営・維持のためのガイドライン"The Principles of Open Scholarly Infrastructure"(POSI)の第2版が公開 | カレントアウェアネス・ポータル
https://current.ndl.go.jp/car/259987
学生死亡、ドライアイス周知なく 徳島大学側も把握せず(共同通信) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d298ea728413f8a4120f50a13a130edcb89a539
徳島大の研究棟、酸素欠乏で27歳学生死亡…停電で室温上昇防ぐ「ドライアイス使用」周知されず : 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/national/20251028-OYT1T50158/
この悲惨なドライアイス事故については、noteに記事を書いています。
徳島大学ドライアイス酸欠死亡事故から考える研究の安全｜榎木英介（フリーランス病理医・科学ジャーナリスト賞受賞者） https://note.com/enodon/n/nd8e623d7dba9
「学生なめるな」 山口大学の授業料値上げに反対 有志らが集会 | 中国新聞デジタル
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/731940?
「学生なめるな」 山口大学の授業料の値上げ、学生らが反対集会とデモ行進 大学側と主張かみ合わず(中国新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/61f13a79853036fcd400b3ddb4517a3be021a7d6
山口大学の値上げですが、大学の対話を拒否する姿勢が目立っています。
千葉工大雇い止め無効判決 研究員勝訴、東京高裁(共同通信) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/091bfd270562a009caf91e80aaded5dcfc5003c0
弁護士「画期的だ」 千葉工業大の「雇い止め」を無効とした東京高裁判決 4割が有期雇用という日本の大学の"現実"に風穴はあくのか | 概要 | AERA DIGITAL(アエラデジタル)
https://dot.asahi.com/articles/-/268178
理研の研究者雇い止め和解成立 「コミュニケーション不十分だった」：朝日新聞
https://digital.asahi.com/articles/ASTBS3PZSTBSUTFL026M.html
主張/理研裁判の和解/研究者の雇用安定化へ舵切れ
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik25/2025-10-27/2025102702_02_0.html
theLetterで詳しく解説しました。
研究者雇い止め問題の今〜千葉工大判決、理研和解等から探る | 榎木英介の科学・医療ニュース深掘り https://kaseiken-enoki.theletter.jp/posts/dda83f20-b2e2-11f0-baa1-5f21f11f7269
Justice Department unexpectedly drops fraud case against Alzheimer's scientist | Science | AAAS
https://www.science.org/content/article/justice-department-unexpectedly-drops-fraud-case-against-alzheimer-s-scientist
米司法省（DOJ）は、アルツハイマー病治療薬候補「シムフィラム」の前臨床研究に関して、研究費約1600万ドルを不正に得たとして起訴していたニューヨーク市立大学の神経科学者ホウ＝ヤン・ワン氏に対する詐欺容疑を、陪審員選定が終わり裁判開始直前になって突然取り下げました。
大学が米国研究公正局（ORI）に提出した書簡で、「科学的不正行為は確認されなかった」と結論づけていたことが明らかになり、検察がこの情報を弁護側に開示していなかった点が問題視されたためとみられます。
専門家は、刑事訴追よりも虚偽請求法に基づく民事訴訟の方が現実的であると指摘しています。ワン氏はすでに退職しており、関係していた企業カサバ・サイエンシズも虚偽表示で制裁を受けています。今回の事件は、科学不正と刑事責任の線引きの難しさを浮き彫りにしたといえます。
Ethics must keep pace with embryo research
https://www.nature.com/articles/d41586-025-03502-w
広島大学の澤井 努教授のNature投書。日本の生殖細胞から作られた人工胚の研究を政府が容認する方向に進む中、倫理的議論が技術の進展に追いついていないと指摘しています。
Man's pig kidney fails just shy of setting record
https://www.science.org/content/article/man-s-pig-kidney-fails-just-shy-setting-record
機能停止で透析に戻ったとのこと。
超知能に関する声明
https://superintelligence-statement.org/
AIが人類を超える時代に警告 著名人700人が開発中止訴え 写真1枚 国際ニュース：AFPBB News
https://www.afpbb.com/articles/-/3604765
著名人が名を連ねています
OpenAI、日本の経済成長と包摂的な繁栄を目指す「日本のAI：Open AIの経済ブループリント」を発表 | OpenAI
https://openai.com/ja-JP/index/japan-economic-blueprint/
AIが人間を超えた日：AIが考案した新手法でアルゴリズムが5倍高速化。科学研究の未来はどう変わるのか？ | XenoSpectrum
https://xenospectrum.com/ai-developed-new-method-accelerates-algorithms-by-five-times/
How to understand exoplanets - space scientists call on lab-based chemists to help
https://www.nature.com/articles/d41586-025-03478-7
Chen-Ning Yang obituary: intuitive physicist whose work was inspired by the beauty of symmetry
https://www.nature.com/articles/d41586-025-03508-4
まるで日本の大学みたい？ 米紙が報じる「問題だらけのハーバード大学」 | サボっても好成績、のびのび発言できない…
https://courrier.jp/news/archives/418728/
ハーバード大、成績の半数超がA評価-学部長が是正求める報告書 - Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-10-28/T4T6WAGOYMTC00
日本の大学の成績は甘いなどと言われますが、いやいやハーバード大だって、と言いたくなりますね。
University of California faculty push back against Big Brother cybersecurity mandate | Science | AAAS
https://www.science.org/content/article/university-california-faculty-push-back-against-big-brother-cybersecurity-mandate
農家の夫婦が5人の子供を医者、修士、エンジニアに育てた
https://www.vietnam.vn/ja/vo-chong-nong-dan-nuoi-5-con-thanh-tien-si-thac-si-ky-su
ベトナムの話です。一族をあげて、という立身出世は日本ではだいぶ少なくなりました。
MIT Tech Review: アフリカ発AI革命の胎動--研究者1300人が集う「インダバ」の熱気
https://www.technologyreview.jp/s/371170/dispatch-partying-at-one-of-africas-largest-ai-gatherings/
OECD Science, Technology and Innovation Outlook 2025 | OECD
https://www.oecd.org/en/publications/oecd-science-technology-and-innovation-outlook-2025_5fe57b90-en.html
重要資料。今年版。日本に関する部分のみ抜き出します。
研究開発支出の成長率（+2.7%） がOECD平均を上回っている（R&D統計）
Fundstatデータベースの対象国 として日本が含まれている（政策分析用）
日本のグリーンイノベーション基金（Green Innovation Fund） が公的R&D資金急増の一因として挙げられている（2020年の分析）
2026年度大学卒業・修了予定者の就職・採用活動について(要請) | 東京大学
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/n_z0604_00017.html
東大が就活に言及。
2025's Top Employers: Innovation, AI, and policy in biotech & pharma | Science | AAAS
https://www.science.org/content/article/2025-s-top-employers-innovation-ai-and-policy-biotech-pharma
大学など「研究先細り」、物価高で消耗品は数倍に 科学力維持に試練：日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG079HF0X00C25A8000000/
国立大卒業生の外資への就職、その背景にある日本の「保守性」｜ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2025/10/post-1408_1.php#goog_rewarded
「グエー死んだンゴ」きっかけ、基礎研究にも支援の輪……大隅基礎科学創成財団に1日で180件超の寄付(ITmedia NEWS) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf681cdbeb3aac35aa85ada8c6f252849d367d2a
一人の若者の死が、寄付の輪を広げるという現象が起きました。
研究者の「やりたい」叶える、「ラボラトリーオートメーション」が広がっている｜ニュースイッチ by 日刊工業新聞社
https://newswitch.jp/p/47363
The sci-fi films that physicists love to watch - from Interstellar to Spider-Man
https://www.nature.com/articles/d41586-025-03440-7
見るべきSFオールタイムベストみたいなNature記事。
記事で取り上げられたSF映画は以下の通りです。
物理学者に特に人気の高い作品
『インターステラー』（Interstellar, 2014）
『プレステージ』（The Prestige, 2006）
どちらもクリストファー・ノーラン監督・脚本
- その他の”準人気作（Runners-up）”
『スター・トレックIV：故郷への航海』（Star Trek IV: The Voyage Home, 1986）
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART II』（Back to the Future Part II, 1989）
『スパイダーマン：スパイダーバース』（Spider-Man: Into the Spider-Verse, 2018）
秋の夜長にいかがでしょうか？そんな暇ない？でしょうね…。
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"Science Communication News"
[SciCom News] No.1148 2025年10月29日（発行11月3日）巻頭言
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