科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

【ひとこと編集後記】 L型大学、G型大学?どうなる?、財政制度分科会、運営費交付金の改革を提言ほか

★実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関の制度化に関する有識者会議(第1回) 配付資料
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/061/gijiroku/1352719.htm

資料4 冨山和彦委員提出資料 (PDF:904KB)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/061/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2014/10/23/1352719_4.pdf

に関して、議論が巻き起こっています。

実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関の制度化に関する有識者会議
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-e593.html

「大学は学術研究を深めるのではなく職業教育の場にする」という高等教育改廃構想の始まりか(2014.10.24)
http://togetter.com/li/736295

G型L型大学の区分に全面的に賛成する
http://blogos.com/article/97274/

大学が職業訓練校化すると何がまずいのか
http://blogos.com/article/97227/

環境破壊の次は教育破壊か?
http://blogos.com/article/97276/

東大だって「L型大学」だ!真の「G型大学」が存在しない日本で教えるべき「経済」とは
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40909

渡邊芳之先生ynabe39の「だから私が以前から言っているように職業訓練や職能養成を目的とする大学学部を旧帝大以外は戦前のように専門学校に戻せばいいのだ。」
http://togetter.com/li/736583

L型大学:文科省によると日本の法学部では民法を教えていないことになっている
http://togetter.com/li/736439

L型大学のモデル
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/l-9948.html

★3割を改革経費に=国立大交付金配分ルール見直し−財務省
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201410%2F2014102200796

以下に詳細があります。

★財政制度分科会(平成26年10月27日開催)資料一覧
http://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia261027.html

資料2 文教・科学技術関係資料[3623KB]PDF
http://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia261027/03.pdf

<運営費交付金の改革>
1)基盤的経費である一般経費を「基盤的経費」と「改革経費(機能強化対応)」に区分。「改革経費」は一般経費の3割程度とし、学長のリーダーシップを発揮した活用を促す。
2)基盤的経費の配分に当たっては、従来の配分方式に加え、地域・分野等各大学の特色に応じた教育研究高度化等の政策課題に対応する特別経費等政策的経費の獲得額を反映し、同経費の配分終了後においても、政策課題対応について自主的に継続する環境整備に寄与する。
3)改革経費の配分に当たっては、各大学が目指す機能強化の方向性ごとに評価基準(客観的指標)を設定。事前に決められた評価基準に基づいて、2年程度ごとに大学の取組みを点数化し、改革経費の配分額に反映する。これにより、大学の改革意欲を刺激するとともに、教育研究組織、学内資源配分を見直す環境整備に寄与する。
4)評価基準については、例えば世界最高の教育拠点であれば、論文数や研究成果など、どれだけ世界の研究に対して影響を与えたかを重視するなど、客観的な評価が可能な内容とする。また、こういった評価項目(論文数〇本など)を採用することで、評価事務負担の軽減を図るとともに、わかり易く透明性の高い評価を目指す。

まとめ(科学技術)
・ 科学技術振興費は、平成に入ってから3倍に増加しており、社会保障費をも上回る伸び。厳しい財政事情に鑑み
れば、もはや量的拡大がのぞめず、「質」の向上を指向するべきではないか。
・ 基礎研究分野については、下記の改革を進めるべきではないか。
1. 質の高い研究成果が見込まれる国際共同研究や分野融合的研究といったアプローチに「選択と集中」を進め、汎用大型研究設備の共用化を促進し研究費支出の効率化を推進
2. 競争的資金について、科研費科研費以外の競争的資金に加え、大学の運営費交付金も含めた全体像を俯瞰し、それぞれの位置付けを明確化しつつ、制度間の連携強化・統合化を推進
3. 国際人材交流や若手研究者の人材育成といった事業は、様々な主体が事業を行っており、全体戦略を構築した上で、重複を排除し、整理合理化を推進
理研については、一連の研究不正に鑑み、資源配分のPDCAサイクルを徹底し、ガバナンスを強化する必要があるのではないか(具体的には、アクションプランを超え、外部有識者による評価・助言の反映を徹底し、理由なく反映されない場合は担当責任者を解任するなど、厳しい罰則を付加)。他の研究開発法人についても総点検し、こうしたガバナンス強化・調達改革を徹底するべきではないか。
・ 産業化につなげる研究分野については、新陳代謝を図るため、現在は事業開始後5年を目途に評価しているところ、原則研究開始後2年毎に評価しプロジェクト数を絞り込むことを前提とするべきではないか。
・ 地域と産学の連携事業については、過去累次にわたって展開されており、これまでの課題を総括した上で、官民分担のあり方も含め、地に足のついた姿にしていく必要があるのではないか。
・ 2020年を目途とする中期財政計画の達成に向け、多額の後年度負担が生じることが多い大規模プロジェクトについては、要求段階において、プロジェクト全体の後年度負担と財源調達の考え方を整理させることとし、自律的に財政再建目標との整合性を確保する仕組みを作るべきではないか。

この資料はもうひとつ、教育についても問題を提起しています。

教員定数
〇 基礎定数はこどもの数の減少幅程減らないため、こどもあたり教員数をこれ以上高めな
いためには、約1,600人(▲34億円)の加配定数合理化が必要。これまで少人数学級を推進
するために10,500人もの加配定数が措置されているが、政策効果は明らかではなく、この
少人数学級推進のための加配定数を中心に合理化を図るべきではないか。
平成23年に義務標準法が改正され、小学校一年生の学級編成の標準が40人から35人
に引き下げられたが、その後いわゆる小一プロブレムは解消しておらず、明確な効果は認
められない。厳しい財政状況を踏まえれば、学級編成の標準は40人に戻すべきではない
か。
(基礎定数▲約4,000人(▲86億円))

これに関する報道
「先生1.8万人減らせる」 財務省が「機械的に」試算
http://digital.asahi.com/articles/ASGBQ53X0GBQULFA01J.html

財務省異議あり いじめ認知増で35人学級から40人学級へ? データの誤読、正反対の結論
http://bylines.news.yahoo.co.jp/ryouchida/20141024-00040224/

(参考資料) 文教・科学技術[2593KB]PDF
http://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia261027/04.pdf

★総合科学技術・イノベーション会議(第5回)議事次第
http://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/haihui005/haihu-005.html

議事は以下の通りで、資料が掲載されています。第5期科学技術基本計画の議論が進んでいます。

(1) 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の平成26年度追加配分について
(2) ヒトES細胞の樹立に関する指針及びヒトES細胞の分配と使用に関する指針について
(3) 科学技術基本計画について
(4) 科学技術イノベーションを巡る課題 〜ノーベル物理学賞受賞を契機として〜

以下文科省
★「諸外国の教育統計」平成26(2014)年版
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/data/syogaikoku/1352615.htm

平成26年度私立大学等改革総合支援事業について
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/002/002/1340519.htm

平成27年度医学部入学定員の各大学の増員計画について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/10/1352932.htm

★ヒトES細胞に関する指針の策定に係る総合科学技術・イノベーション会議への諮問について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/10/1352926.htm

経産省
総務省、「異能vation」プログラム一次選考結果を公表
http://johokanri.jp/stiupdates/other/2014/10/010435.html

環境省
★「第四次環境基本計画の進捗状況・今後の課題について(案)」に対する意見の募集について
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=18823

注目ニュースピックアップです。

★US suspends risky disease research
http://www.nature.com/doifinder/10.1038/514411a

Researchers rail against moratorium on risky virus experiments
First meeting of biosecurity board to discuss risks and benefits dominated by criticisms of 1-year funding pause
http://news.sciencemag.org/biology/2014/10/researchers-rail-against-moratorium-risky-virus-experiments

米政府、変異ウイルスを用いた研究を実質禁止に
http://www.gizmodo.jp/2014/10/post_15739.html

★ISIS besieges universities but allows scientists’ return
http://www.scidev.net/global/conflict/news/isis-universities-scientists.html

★US suspends risky disease research
http://www.nature.com/doifinder/10.1038/514411a

★イタリアの動向
Italian seismologists fight to overturn convictions
http://www.nature.com/doifinder/10.1038/nature.2014.16179

As spending cuts loom, embattled Italian scientists plea for mercy
Open letter calls on prime minister to reconsider austerity
http://news.sciencemag.org/europe/2014/10/spending-cuts-loom-embattled-italian-scientists-plea-mercy

Indian research scholars welcome big bonanza in stipends
A 60% pay boost comes after extended protest; students seek regular raises
http://news.sciencemag.org/asiapacific/2014/10/indian-research-scholars-welcome-big-bonanza-stipends

★建設業:大学院出に大工修業 若手育成待ったなし
http://mainichi.jp/select/news/20141021k0000e050228000c.html

★博士の民間就職を促すための調査研究
https://academist-cf.com/projects/1/ebp

クラウドファンディングサイトにて研究費募集されているようです。

★More than half of 2007-2012 research articles now free to read
http://blogs.nature.com/news/2014/10/more-than-half-of-2007-2012-research-articles-now-free-to-read.html

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