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No.1132 2025年7月9日（14日発行） 巻頭言
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【巻頭言】ワンカップ大関からウイスキー瓶へ、大学貧乏物語再び
カセイケン代表 榎木英介
我々が出したアンケートですが、発行時点で３党からお返事いただきました。
2025年参議院議員選挙 #科学政策アンケート 各党の回答 - カセイケン（一般社団法人科学・政策と社会研究室） https://www.kaseiken.org/enq2025-sangiin2/
回答がそろったら臨時で案内します。しかし、年々回答率が下がっているような気もしています。
諦めず、政策重視でいきましょう。
研究費「月4万円」空き瓶使い実験 - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6544853
これも大きな話題になりました。月4万円なら多い、という声すらあります。
35年ほど前の「大学貧乏物語」を彷彿とさせます。あのときはワンカップ大関でしたが…。
このワンカップ大関ですが、出典がネット上にはありません。私の記憶では「大学を問う」としてまとめられた産経新聞の連載が出典だったと思いますが、「日経テレコン」で探ってみました。
頭脳の棺桶・国立大学の荒廃 東大も京大も阪大もスラム化する
1991/05/28 ＡＥＲＡ 9ページ
京都大学理学部植物学教室の加藤哲也講師（５７）は、いろんな「ワンカップ大関」を飲み比べる習慣がついた。メーカーによって違うのは、加藤さんにとって、味ではなく、カップの大きさである。
「ビーカーを買う金がないからね。たいがいは、ほら、ワンカップだよ」
実験室の棚に、さまざまな大きさの日本酒のコップが、ビーカーに交じっておいてある。コーヒーの空きびんも多い。
確かにワンカップ大関使っていますね…。
一世代以上経って、まだ戻ってきてしまったという感じです。
ここをどうにかしない限り、外国人人材誘致は絵に描いた餅です。
次のパンデミックに備える、多国間協力の継続が不可欠 詫摩佳代氏：日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD1674C0W5A610C2000000/
次のパンデミックに備える、幅広い感染症危機の想定を 押谷仁氏：日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD19C0W0Z10C25A6000000/
万博から感染症拡大防ぐ 異例試み
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6544270
トカラ近海の群発地震、大きな地殻変動判明も…見通せぬ収束 観測点足りず解明難しく
https://www.sankei.com/article/20250708-4QHIZCUP4NICRK3S273FRZVPLU/
内閣府科学技術・イノベーション推進事務局統括官に井上諭一氏：日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA0844Y0Y5A700C2000000/
第137回GISTセミナー「アメリカ科学技術イノベーション政策の最近の動向と科学技術イノベーション研究者による政策再構築の機会」｜SciREX 科学技術イノベーション政策における「政策のための科学」推進事業
https://scirex.grips.ac.jp/events/archive/250708_3145.html
第11回日・インド科学技術協力合同委員会（令和7年6月5日）
https://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sw/in/pagew_000001_01708.html
学術分科会（第96回） 配付資料
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/mext_02133.html
議題
各部会等における審議状況について
我が国の研究力強化に向けた方策について
国立大学法人・大学共同利用機関法人監事（文部科学大臣任命）
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houjin/06042714/002.htm
文部科学省、事務次官に増子宏氏 文科審議官に柿田恭良氏：日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD074UC0X00C25A7000000/
文科省 新しい事務次官に増子宏文部科学審議官を起用 政府 | NHK | 文部科学省
https://share.google/nC93VYhrw8JfQiu7c
令和6年度の学術動向等に関する調査研究報告書を掲載しました
https://www.jsps.go.jp/j-center/chousa_houkoku.html
専門分野やその周辺分野における「最新研究」「融合研究」 「国際性」「AI・DX化」に関する調査
科研費・特別研究員事業等に対する研究者からの意見聴取、研究現場の調査、分析
若手研究者の育成・キャリアパス、男女共同参画、オープンサイエンス等に関する動向調査
といった資料が公開されています。
ASPIRE - VTC2025-Spring派遣報告会 若手研究者、それぞれの気づきと挑戦への一歩に
https://www.jst.go.jp/report/2025/250703.html
名古屋大に共創拠点「コモネ」オープン 市民や企業に開放、交流促す（毎日新聞） - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc0b8889130f0c8c1f6614fad264c5508df66ab4
Common Nexusについては以下から。
東海国立大学機構 Common Nexus（ComoNe） https://comone.thers.ac.jp/
Common Nexus https://www.thers.ac.jp/about/org/common_nexus/common_nexus.html
沖縄・読谷村に新スポット 2025年10月オープン 「OISTサイエンススタジオ」最先端研究を五感で体験 | 沖縄タイムス＋プラス https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1620208
地域との関わりは大学にとって重要です。
米国研究者100人招致の大阪大学、医学部長「欧州・中国に後れるな」：日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG252YH0V20C25A6000000/
近大で司法解剖４年ぶり再開へ＝元教授の詐取事件で中断―病院に死因究明センター設立・大阪
https://medical.jiji.com/news/60397
私の前々勤務先である近畿大学医学部。あの事件を教訓に、透明性の高い司法解剖を行ってほしいと思います。
研究者の日米間の転職時における知財取扱いの留意点
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/kenkyuusha_kentoukai/attention.html
特許行政年次報告書2025年版 | 経済産業省 特許庁
https://share.google/GSGIwdZ7rPUybFQ9O
日本の高校生の約半数が「社会に出たら理科は必要なくなる」 日米中韓の意識調査 科学の学力は世界トップレベルでも意識とのかい離が浮き彫りに
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2020752
国立青少年教育振興機構、「高校生の科学への意識と学習に関する調査－日本・米国・中国・韓国の比較－」の結果を公表
https://current.ndl.go.jp/car/255098
SNS上では大きな話題になりましたが、もとの調査は以下。
高校生の科学への意識と学習に関する調査報告書―日本・米国・中国・韓国の比較―＜令和７年７月発行＞ | 独立行政法人 国立青少年教育振興機構 https://www.niye.go.jp/pressrelease_kenkyu_0703.html
話題になった部分は以下。
日本の高校生は、理科への興味はあるが、学びを深める意欲が低い。 日本の高校生は、「理科を学ぶことは受験に関係なくても重要だ」「理科の学習は面白い」と考えている（「とてもそう思う」「まあそう思う」）割合がそれぞれ66.0％と72.8％となっており、理科への関心や意義をある程度認めている一方で、「社会に出たら理科は必要ない」（45.9%）の割合がほかの３か国より高く、反対に、「学校で学習する内容より、もっと多くの科学についての知識を勉強したい」と考えている割合が42.1%で、４か国中最も低かった。
これを反ワクチンや反科学的な言動を繰り返す政治家等がいる原因では、という声もありますが、アメリカとてケネディジュニアのような人が登場するわけで、そう単純な話ではないように思います。
米国国立衛生研究所（NIH）の資金削減が学術出版活動に与える影響（記事紹介）
https://current.ndl.go.jp/car/255166
Internet ArchiveのWayback Machine、ウェブページの収集数が1兆ページに
https://current.ndl.go.jp/car/254986
私のページ含め、収集されています。貴重なアーカイブ。
「AIを騙せ」学術論文に潜む隠しコマンドが示す、査読システムの崩壊と研究倫理の未来 | XenoSpectrum
https://xenospectrum.com/the-hidden-command-fool-ai-in-scientific-papers-shows-the-collapse-of-the-peer-review-system-and-the-future-of-research-ethics/
早稲田大学など世界中の研究機関の論文に「AIに高評価されるための隠しメッセージ」が埋め込まれていることが判明、Google検索で実際に見つける方法はコレ - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20250707-paper-hide-ai-prompt/
既出ですが、その衝撃は広がっています。
ＴＯＥＩＣ「替え玉」受験、８０３人が中国籍の被告と同住所で申し込み…全員の試験結果を無効に : 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250707-OYT1T50158/
その数の多さに衝撃が広がっています。カンニングが1000年以上の歴史を持つ行為であることは知られていますが、規制側とのイタチごっこが続いています。
「1000年戦争」新展開〜TOEIC替え玉カンニング事件から考える｜榎木英介（フリーランス病理医・科学ジャーナリスト賞受賞者） https://note.com/enodon/n/n5c8da1b65eb7
生成AIの個人利用は日本26%、米国・中国に後れ 情報通信白書：日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA045CP0U5A700C2000000/
ニュース拡大鏡／AI利活用、米中に後れ 情報通信白書
http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00754270
情報通信白書は以下から見ることができます。
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/
Microsoft、全社員4%の9000人解雇 巨大テックがリストラ加速：日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN02E8B0S5A700C2000000/
AI導入で人員削減の動き 作業をAIが代行する業務も増加 (2025年7月7日掲載) - ライブドアニュース
https://news.livedoor.com/topics/detail/29114146/
AIが雇用に影響を与える実態が明らかに。
科学技術政策局、連邦省庁・機関に「ゴールドスタンダード・サイエンス」導入の指針を発出
https://crds.jst.go.jp/dw/20250704/2025070442405/
話題のゴールドスタンダードサイエンス。
〈科学の危機どう読む〉米国の科学投資減「主導力失う」：日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO89857450X00C25A7TJK000/
AAASの全米科学振興協会（AAAS）の政府関係最高責任者カーニー氏インタビュー。
Japan requires name change after marriage - with big effects on female scientists https://www.nature.com/articles/d41586-025-02081-0
改姓で女性研究者に「影響」 英科学誌ネイチャー、「男女共同参画学協会連絡会」調査引用
https://www.sankei.com/article/20250707-ILW4O66EFJJA5EXMPBZZ4TSAZ4/
Natureが伝えると日本が報じるというのも複雑な気持ちがします。
科学に希望を灯す女性たち。2025年ロレアルユネスコ女性科学賞、受賞者決定 | Business Insider Japan https://www.businessinsider.jp/article/2507-fwis-japanfellow-award-application/
「男性差別」の声も 理系学部入試で"女子枠"導入の大学が急増 「イメージを変える入口としてはアリ」「他にも様々な困難がある」 | 国内 | ABEMA TIMES | アベマタイムズ
https://times.abema.tv/articles/-/10186988
東京理科大「『女子枠』とは絶対に呼ばない」総合型選抜（女子）導入 入学者の女子率3割に | AERA DIGITAL（アエラデジタル）
https://share.google/qqwGZeCMzjBqRIcPd
理工系の女子学生、まだまだ少ない 政府目標は「3割」、現状は7.3％
https://www.asahi.com/articles/DA3S16250690.html
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[SciCom News] No.1132 2025年7月9日 （14日発行） 巻頭言
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