科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

【ひとこと編集後記】 「科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査2012)」、Science巻頭言 日本の若手研究者

★サイエンス誌より

京大山中伸弥教授らの文章がeditorialに掲載されました。

Young Researchers in Japan
Naoki Nagata and Shinya Yamanaka
http://www.sciencemag.org/content/340/6131/407.short

But over the long term, Japan's science and technology future will require that our nation place a much stronger focus on encouraging risk taking and independence for promising young scientists.

もう一点、同じ号のサイエンスの投書欄に、男女共同参画学協会連絡会などでご活躍の大坪久子日本大講師ほかのみなさんの文章が掲載されています。

Japan's Lagging Gender Equality
Miwako Kato Homma, Reiko Motohashi, Hisako Ohtsubo
http://www.sciencemag.org/content/340/6131/428.2.short

どちらも日本の研究人材に関するもので、同じ号に掲載されたのは、編集者の意図によるものと考えます。

文部科学省が研究者の年棒制など様々な改革を計画していることが話題になっています。

第7回 産業競争力会議 配布資料
平成25年4月23日
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/skkkaigi/dai7/siryou.html

下村文部科学大臣提出資料
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/skkkaigi/dai7/siryou07.pdf

が元ネタです。

人事給与システムを改革し、優秀な若手研究者・外国人の活躍の場を拡大
・退職金にとらわれない年俸制、9月勤務制等の導入を促進することで、常
勤ポストを国内外の優秀な若手研究者・専門人材に提示し、世界で戦える
人材確保を実現
人事給与システム改革により、優秀な若手・外国人に常勤ポストを提示可能

年棒制に関しては議論が沸き起こっていますが、皆様はいかがお考えでしょうか?

★かなりの頻度で総理が出席し開催されている総合科学技術会議ですが、司令塔機能強化にむけて議論されているようです。

第110回総合科学技術会議の議事次第及び配付資料
http://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/haihu110/haihu-si110.html

資料1 イノベーションに最適な国づくりについて(有識者議員提出資料) (PDF)
http://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/haihu110/siryo1.pdf

資料2−1 イノベーション25フォローアップの概要(PDF:487KB)
http://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/haihu110/siryo2-1.pdf

資料2−2 イノベーション25フォローアップ(PDF:496KB)
http://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/haihu110/siryo2-2.pdf

資料3 総合科学技術会議の司令塔機能の強化について(有識者議員提出資料)(PDF)
http://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/haihu110/siryo3.pdf

資料4 科学技術イノベーション総合戦略(仮称)の構成(案)(PDF)
http://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/haihu110/siryo4.pdf

経済財政諮問会議でも、人材問題について議論されています。

第9回経済財政諮問会議
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2013/0422/agenda.html

資料2 成長のための人的資源の活用:今後の方向性について(伊藤議員提出資料)(PDF形式:200KB)
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2013/0422/shiryo_02.pdf

資料3 我が国の人材育成強化に関する対応方針(大学生等の就職・採用活動問題を中心に)(稲田臨時議員提出資料)(PDF形式:207KB)
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2013/0422/shiryo_03.pdf

★科学技術政策研究所が出した資料です。

「科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査2012)」[NISTEP REPORT No.153, 154]の結果公表について
http://www.nistep.go.jp/archives/9045

1. 大学や公的研究機関における若手研究者等の状況
○ 若手研究者の数は不充分との認識が2011年度調査から継続しています(図表2、Q1-1)。国立大学では、総人件費抑制に対応するために、空いたポストに若手研究者を新たに採用できないとする意見が、2011年度調査から引き続き多く見られています。他方で本年度調査では、定年退官した教員の代わりに若手が採用されたとの意見も複数みられました。大学において、団塊世代の教員の退職にともなう世代交代が進みつつあると考えられます。
○ 若手研究者に自立と活躍の機会を与えるための環境整備の状況(図表2、Q1-2)については、大学グループ別の第1グループにおいて、指数が0.3以上減少しました。テニュア・トラック制を導入しても、テニュアに移行後の任期無しポストの確保が困難であるという意見や、改正労働契約法が任期付き研究者の雇用に与える影響について述べる意見が見られました。
○ 現状では望ましい人材が博士後期課程を目指していないとの認識が示されています(図表2、Q1-6)。この認識は2011年度調査と比べて強まっています。

ほかです。

JASTJ-日本科学技術ジャーナリスト会議 ? 科学ジャーナリスト賞2013 の受賞者が決定!
http://jastj.jp/?p=2166

SSA代表榎木が2年前に受賞した科学ジャーナリスト賞。今年は大手メディアの力作ぞろい。

★公的研究費の不適切な経理に関する調査結果について(第2報)
http://www.mext.go.jp/a_menu/kansa/houkoku/1326039.htm

多数の事例が報告されています。繰り返しになりますが、科学コミュニティはこのことを真剣に考えなければなりません。

猿橋賞が決まりました。

第33回(2013年)猿橋賞
第33回 猿橋賞受賞者 肥山詠美子氏の研究業績要旨
受賞研究題目「量子少数多体系の精密計算法の確立とその展開」
"Establishing an Accurate Calculation Method
for Quantum Few-Body Systems and its Applications"
http://www.saruhashi.net/latest.html


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最近はFacebookに書きこむ率が高いです。
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