2012年が終わろうとしています。
山中伸弥京大教授のノーベル賞受賞は大きな話題となりました。私個人としても、神戸大学医学部の先輩ということもあり、刺激を受けました。
その山中教授が問題提起した労働契約法改正の問題は、研究者コミュニティに大きな波紋を呼びました。
大学・研究機関のための改正労働契約法Q&A
http://scienceportal.jp/news/daily/1212/1212272.html
私も総合科学技術会議に呼ばれてお話させて頂きましたが、非正規雇用の研究者、テクニシャンなどの問題は、法改正以前からの課題であり、解決策を考えていかなければなりません。
ただ、財政が厳しい昨今、全員の完全雇用などは非現実的であるのが現状であり、その中で知恵を絞らなければなりません。タマは研究者コミュニティに投げられているわけで、これをどう打ち返すか(知恵を出すか)、当事者として考えなければなりません。
政権交代も大きな出来事でした。
先週も書いたように、新政権の科学技術政策がどうなるかも大きな関心事項ですが(科学技術担当大臣には山本一太参院議員(http://www.ichita.com/ )が就任しました)、政権交代のあおりをくったのが総合科学技術会議でした。
科学技術・イノベーション戦略本部はできず、総合科学技術・イノベーション会議として閣議決定されたものの解散でお流れ。しかも、今週はこんなニュースまで飛び込んできました。
総合科学技術会議、また機能停止へ…議員不足で
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20121230-OYT1T00548.htm
本当にいい加減にしてくれ、という感じです。科学技術政策には、自民公明民主の差は少なく、共同で研究開発力強化法を成立させたくらいですし、超党派議連科学技術の会が存在するなど、協力関係が築ける余地があるように感じますので、事態の早期改善を望みます。
問題山積の科学技術政策ですが、2013年もメルマガやブログなどを通じて、しっかりとウォッチし続けていきたいと思います。
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