科学・政策と社会ニュースクリップ

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我が国のサスティナブル(持続可能)な成長に貢献するRU11(提言)

■先週ご紹介した

【若手研究者】「基礎研究」と「人材育成」に関するアンケート【締切5月29日(火)17時】
http://blogs.nature.com/news/2012/05/worlds-science-funders-announce-global-research-council.html

は締め切りまであと少しです。よろしくお願いいたします。

■我が国のサスティナブル(持続可能)な成長に貢献するRU11(提言)
http://www.ru11.jp/topics/281.html

が公表されました。

RU11とは

RU11とは、研究及びこれを通じた高度な人材の育成に重点を置き、世界で激しい学術の競争を続けてきている大学(Research University)による国立私立の設置形態を超えたコンソーシアムです。正式名称は「学術研究懇談会」。 平成21年11月に9大学(北海道大学東北大学東京大学早稲田大学慶應義塾大学名古屋大学京都大学大阪大学九州大学)で発足し、平成22年8月に筑波大学東京工業大学が加入し、11大学で構成されています。

http://www.ru11.jp/about.html

とのこと。

提言は

提言提言1
限りある 財源の中で、努力する大学が更に成果を発揮できる環境に
〜厳しい財政状況の中、資金効率を高める方策を〜
※欧米等は厳しい財政状況ながら科学技術予算の伸びは日本の1.6〜5倍 日本も何らかの戦略が必要
1)大学の努力・成果が研究環境整備・人材育成資金(間接経費など)の獲得に反映される仕組みの充実
2)「直接経費」のルール緩和(拠点形成型競争的資金における研究代表者の人件費等)
競争的資金のルール統一(政府の検討組織はほぼ休止状態)
3)人件費調達の効率化(資金獲得努力が基盤充実に反映しない⇒「総人件費管理」の撤廃)
4)日本発国際共同研究ファンドの充実 頭脳流出を防ぎつつ研究活動の国際化を加速

提言2 我が国最大の研究費「科学研究費補助金」の早期・完全基金化を
〜研究効率と資金効率を上げる仕組みの完成を〜
※研究費の基金化は世界の常識
・現在の基金化5種目を速やかに全種目(16種目)に拡大
・完全基金化を遅延させる補助金の混在ルール:「500万円ルール」の早期解消

提言3 優秀な人材が博士の道を選択し社会に貢献する魅力ある環境の整備を
〜「競争」と「雇用」の両立を〜
※RU11修士における博士進学者数・率がともに低下傾向 背景に不安定な雇用環境 日本の学術の根本に関わる問題
・競争…1)「武者修行」を積極的に支援・評価するシステムの構築
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・雇用…2)産学官協働による博士の雇用創出・人材育成 (協働プラットフォームの構築)
3)限りある財源の有効活用 大学資金の裁量拡大(提言1再掲)
4)改正労働契約法案における研究者の適用除外を (短期の雇止めが一層進行)

という内容です。

この主の提言は多いですが、政策に影響を与えることができるのかが気になります。

金環日食を見ることができました。元天文少年としては満足です。

「これをきっかけに理科離れが改善されれば」などということは言いません。純粋に科学イベントを楽しめたら…

E.E
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