大学分科会(第94回) 配付資料(2011年1月19日)の中に
が含まれていた。博士課程も含めた大学院のあり方に対する答申であり、重要だ。
一部抜粋。
また,科学技術の成果を活かしイノベーションを生み出すベンチャー等の起業家や,地域の市民や企業,NPOなどの様々な主体が参画して公共的サービスを提供する「新しい公共」の担い手として高度な人材の活躍が期待されている。しかし,特に博士課程においては,修了者が社会の様々な分野で活躍するような多様なキャリアパスが十分に開かれているとは言えない。
このため,中長期的な社会の動向を見据え,各大学が企業,研究機関,行政機関,NPO等の多様な機関との連携を深め,多様なキャリアパスに対応した教育を実施するとともに,教育の質の保証に取り組み,これらを通じて,学生の多様なキャリアパスの開拓やそれぞれの学位に相応しい処遇を推進する必要がある。(p12)
このあたりは、拙書
博士漂流時代 「余った博士」はどうなるか? (DISCOVERサイエンス)
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また、以下に目が止まった。
一方,大学等においては,教員の年齢構成の高齢化傾向の中,各大学等の状況や課題に応じ,例えば,現在の教授等の退職の際に,助教,准教授等のポストを拡充させたり,再任用制度を推進することなどにより,若手研究者のポストを増加させることが期待される。また,ポストドクターをはじめとする若手研究者が自立して独創的・挑戦的な研究活動を行うことができるよう,研究資金を充実するとともに,特に世界的な教育研究拠点を目指す大学等においては,テニュアトラック制の導入・拡大を進めることが必要である。さらに,女性研究者が出産・子育て等と教育研究を両立できるよう,在宅勤務や短時間勤務,柔軟な雇用形態・人事制度の確立,研究サポート体制の整備等を推進することが求められる。
(p12)
とりあえずご紹介まで。