科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

2010年12月最終週ニュース

年末年始ということで、あまりニュースはありませんでした。以下気になった記事を。

Communication: a responsibility of all scientists

IBM、今後5年間で人々の生活を一変させる5つのイノベーションを発表

5年後には、「市民科学者(citizen scientist)」というカテゴリーが生まれ、既存の単純なセンサーを使って研究に役立つ大量のデータ・セットを提供していくことになるでしょう。

 私達が考える市民科学者とは異なるようですが、気になります。

IBM、今後5年間で人々の生活を一変させる5つのイノベーションを発表

科学技術調査会を新設=包括的な国家戦略提言へ―民主

民主党のみならず、各政党の動きにも関心を持ち続けていきたいと思います。

★予算関係

財務省は、何とかしろと言うと何とかする…首相

菅首相は予算案を大声で自画自賛するも内実は「財務省の掌の上」

だが実際は「財務省に"何とかしろ"と言った。財務省というところは、何とかしろと言えば何とかするものだ。自民党政権でもそのようにしてきて借金が増えてしまったのだが・・・」と自ら漏らしたように、財務省への丸投げで実現したものだった。

【2010 経済重大ニュース】場当たり政策…底ついた埋蔵金

科学技術振興費の上積みをめぐっても迷走を続けた。菅首相は編成作業の最終盤になって「わがままを言わせてもらいたい」と突如、増額を指示した。いまさら他の予算を削るわけにもいかず、本来なら緊急事態のために取っておく予備費を削って決着。前代未聞の予備費先食いについて、財務省幹部は「極めて高度な政治判断」と皮肉った。

憂楽帳:主計官の苦笑

 厳しいことが書かれています。

「理系首相の英断」に沸く関係者。だが、喜ぶのは早い。大学予算の据え置きは1年以内に大学間の合従連衡や「すみ分け」の改革案を出すとの条件付き。定員割れの私学には容赦なく補助金半減の「規律強化」で臨む条項も入った。「未来への投資」のため借金してツケも未来へ回すのか、増税か。苦笑の意味は深そうだ。

 詳しくは財務省資料を。

文教・科学技術予算のポイント (PDF5,286kb)

iPS細胞など活用、再生医療実現へ3省連携

1月に内閣官房に新設する「医療イノベーション担当室(仮称)」を司令塔に、文部科学省厚生労働省経済産業省が連携して研究を加速させる。

とのこと。日本版NIHになるでしょうか。

参考
第1回 医療イノベーション会議 議事次第

医療イノベーションの今後の進め方(案)

The disposable academic

12月16日の記事ですが、最近知りました。世界中で博士余りが起きているとのこと。

語られることは、日本でもおなじみのことで、この現象が決して日本だけの問題ではないことが分かります。

必読です。