総合科学技術会議(第87回)議事次第が公開されている。
議事
(1) 鳩山政権下における科学技術関係予算の編成過程の特色
(2) 平成22年度概算要求における科学技術関係施策の優先度判定等について
(3) 独立行政法人、国立大学法人等の科学技術関係活動の把握・所見取りまとめ
(4) 科学技術関係予算の編成に向けて
非常に重要な資料が多数公開されている。
には以下のようなことが書かれている。
科学技術の発展を支える人材及び研究基盤はこれまでの蓄積で築き上げら
れてきた「知的ストック」ともいうべきものであり、一度損なわれるとその
集積・回復・レベルの向上には長期を要し、その結果、今後経済状況が回復
し、政府の研究開発投資の充実を図ることが可能となった場合であっても、
研究開発の担い手及び先端的な研究開発を可能とする研究基盤が不十分と
なる事態を招く恐れがある。
従って、特に、
競争的資金の活用等による若手研究者及び女性研究者等の人材育成
研究開発活動に不可欠な基盤的経費の確保
多くの研究者が利用する、先端分野を切り拓く研究開発ツールの最低限
の整備・維持
については、厳しい財政状況の中でも、一定の予算を確保することに努め、
将来、我が国経済が回復した際の飛躍の準備をしておくことが重要である。
にはこのようなことが書かれている。
科学技術関係施策に関する国民との双方向のコミュニケーションの促進
国の政府研究開発投資が、国民生活の向上にいかに貢献しているかについて、
国民の理解・支持を得ることが将来に亘る科学技術の振興に不可欠である。
各府省は、自ら行う科学技術政策の意義について、その成果が人類にもたらす
新たな知見、新たに開発された技術により可能となる生活の質の一層の向上等を
国民にわかりやすく説明すべきである。また、国民のニーズを把握して施策の企
画立案に活用するために、国民への説明と並行して、広く国民から科学技術政策
に関する意見を聴取する双方向のコミュニケーションを行うことが重要である。
また、研究成果の社会への展開を円滑に進め、実際に研究成果を国民が享受して
いることを確認することも重要である。