各大学が熾烈な人材獲得競争などをして、しのきを削った平成19年度グローバルCOEプログラムの審査結果が発表された。
結果は予想通り旧帝大系が強い。阪大が7とトップ。東大、京大6、東工大、東北大5と続く。
ここに入るか入らないかで大きな違いがあるといわれていた。これでますます「持てる者」と「持たざる者」の差が広がっていくのだろうか。
あまりフォローできていないのだが、6月12日に開催された経済財政諮問会議で、基本方針2007の原案が発表された。大学の資金配分にも競争原理が導入されるのかということで話題になっていたが、
競争的資金の拡充と効率的な配分
・研究と教育の両面における競争的資金を拡充するとともに、間接経費を充実する。競争的資金の審査システムを公正性、透明性、国際性の観点から高度化する。若手研究者への配慮等評価手法を改革する。
大学による自助努力を可能とするシステム改革
・企業や個人等からの寄付金、共同研究費等民間からの資金の活用について、各大学の自助努力を後押しするための税制を含む環境整備等を検討する。
と明記された。
競争は非常に重要だと思うが、旧帝大を持たない地方と都会の差が広がり過ぎないような方策を講じる必要があるように思う。
大学とは地域にとって何なのかを考えなければならない。