科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

数値目標、大詰め

 さて、今日もいろいろな動きがあったようだ。

ノーベル賞受賞3氏、財務相に科学技術予算増の要望書
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20051207AT1F0700T07122005.html

●野依氏らノーベル賞受賞者6人 科技予算で国に要望
http://www.asahi.com/politics/update/1207/011.html

●「科学技術に財政支援を」野依氏らノーベル賞受賞者
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20051207i214.htm?from=main2

●科学技術費:ノーベル賞受賞者3人 財務相に財政支援要請
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/wadai/news/20051208k0000m020032000c.html

●第3期科学技術基本計画答申案
宇宙予算復活なるか
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sci/20051206/ftu_____sci_____001.shtml

●科学技術関係予算:財政再建へ「聖域」認めぬ/他国の伸びに後れ、取る
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20051207ddm016040178000c.html


 大物科学者の陳情は、昔から繰り返されてきた方法だ。それなりに効果があるのかも知れないが、現場の研究者や市民には仕えない手法だ。

 私たちがNPO法人を作ったのは、現場の声を政策現場に伝えたい、と思ったからで、いずれは私たちも、何らかの方法でアドボカシーを行えたらと思っている。

 さて、それはともかく、数値目標のせめぎあいが激しい。

 正直言って、私は迷っている。もしここで数値目標がなくなれば、それを契機に科学予算の減額に走られるだろうという科学界の恐れも分かる気がする。一方で、特定の研究者に莫大な資金を投入して、その分必要なところにお金が回らないという現実を見聞きするので、予算が無駄に使われているという声も理解可能だ。

 その中間というのはできないのだろうか。

 ある程度の予算を約束してもらう代わりに、効率のよい予算運営をすることを約束するとか。素人くさい感想で申し訳ないが…

 研究費のデータベースが整備されつつあり、特定研究者への集中が是正されるだろうが、研究費は小額でその代わり多くの研究者に配分すべきだと思う。