科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

2010-01-01から1年間の記事一覧

ノーベル賞という劇薬

毎年この時期になると、何かそわそわする。 そう、ノーベル賞の季節。 このメルマガが発行される今週は、ノーベル賞の各賞が次々と発表される。ノーベル財団のページ 毎年この時期の巻頭言には、ノーベル賞にちなんだことを書いてきた。今年も書こうと思う。…

科学者と技術者

今年は国勢調査の年だ。国勢調査では職業も調査される。研究者も職業として認められている。前回2005年の国勢調査の結果を少しみてみよう。よく見ると、科学研究者と技術者が別項目になっているのが分かる。専門的・技術的職業従事者の中に(1) 科学研究者 1 …

文部科学省、「元気な日本復活特別枠」の熟議開始

文部科学省の「元気な日本復活特別枠」要望について「熟議」はじめました!科学技術関連については以下。(2)高等教育関連(強い人材を育成する大学の機能や学生の学びの支援)(3)科学技術関連(知恵と人材で切り拓く元気な日本復活)(6)研究費を使…

書評 水月 昭道著 ホームレス博士 派遣村・ブラック企業化する大学院 (光文社新書)

ホームレス博士 派遣村・ブラック企業化する大学院 (光文社新書)作者: 水月昭道出版社/メーカー: 光文社発売日: 2010/09/17メディア: 新書購入: 3人 クリック: 123回この商品を含むブログ (28件) を見る目次 第一部:派遣村・ブラック企業化する大学院 第二…

医療再生と理工系人材

すでに、このメルマガでもご紹介しているが、9月19日に「医療再生フォーラム21」のシンポジウムで話をすることになった。医療再生フォーラム21 第1回シンポジウム 〜 勤務医と病院の連帯をめざして〜 http://iryousaisei.jp/symposium.html 医療再生フォー…

文理の差

NPO法人サイエンス・コミュニケーション(サイコムジャパン)理事の山本さんが、本メルマガ8月16日号に寄稿された巻頭言、「博士号を取る前に知っておきたかったこと/知っておきたいこと」が、読売新聞の記事になった。●「理系博士どう生かす」若手研究者ら…

新卒主義とポスドク問題

先週日本学術会議が公表した資料が、ウェブ上も含め話題になっている。回答「大学教育の分野別質保証の在り方について」 なぜ「回答」なのかというと、これは文部科学省が日本学術会議に意見を依頼したからだ。 学協会等における主体的な取組を促進するとと…

今週のポイント

メルマガに掲載している、一週間の科学技術関連ニュースピックアップをこちらにも掲載します。★科学研究費基金化方針、繰り越し自由に http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100829-OYT1T00097.htm▼文部科学省は、「科学研究費補助金(科研費)」の翌年…

平成23年度概算要求でる

メルマガ発行直後に公表されたので、メルマガで紹介することはできなかったが、文部科学省から概算要求が公表された。平成23年度予算 概算要求早速みてみる。まずは平成23年度文部科学省 概算要求・要望のポイント (PDF:385KB) から。平成22年度予算額が5…

使いやすい研究費に向けて

資料が公表されたことを見落としていたのだが、文部科学省の予算監視・効率化チームの第2回会合の資料の中に、熟議の議論も含めた成果があった。第2回会合(予算監視・効率化チーム)配布資料研究費・プロジェクト系教育経費の 効果的予算措置に関する中間報…

科学研究費補助金に関し当面講ずべき措置について(報告)公表される

科学研究費補助金に関し当面講ずべき措置について(報告)報告書へのダイレクトリンクはこちら。以下目次 ?.はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 ?.「これまでの審議のまとめ」以降の科研費を取り巻く状況の変化と本部会に…

科学・技術ミーティング、今度は高松

科学・技術ミーティング in 高松(2010/8/29)の開催案内(PDF)今度は高松だ。 「科学・技術ミーティング in 高松」 (科学技術政策担当大臣と有識者議員との会合 高松開催) の開催について 1.日 時 平成22年8月29日(日) 13時00分 〜 15時30分 2.場…

生化学若い研究者の会 夏の学校50周年を祝う

生化学若い研究者の会の夏の学校が今年で50回を迎える。50年と一口に言うが、長い時間だ。赤ちゃんが50歳になる年月。50年前と言えば、1960年。まだDNAの二重らせん構造が明らかになって間もない。分子生物学の勃興期。そんな時期に、分野を超え、研究室を超…

若手とは誰か 世代対立をこえて

3月20日に開催された、総合科学技術会議、科学技術政策ミーティング。 ここで私が訴えたことは、科学技術政策に若手の意見を取り入れてほしい、ということだった。 ポスドク問題。東大教授の停年がどんどん伸ばされ、大学院重点化で若手のポストは削減。しか…

国立大学法人の危機

昨年の事業仕分けを思わせるような事態だ。今週のメルマガ用に集めた情報の一部がこれだ。●「運営立ちゆかない」と交付金削減反対 北海道内の7国立大学長が共同声明 http://sankei.jp.msn.com/life/education/100716/edc1007162306004-n1.htm●平成23年度概…

参院選が終わって

参院選は民主党の大敗で終わった。あくまで政策だけについて短く振り返りたいと思う。今回も、科学技術政策が前面で語られることはなかった。しかし、いつもの選挙と少し異なっていた部分もあったと思う。それは、わずかながら、科学技術政策に関心がある人…

各党のホームページへのリンク

多数の政党が誕生していますので、各党トップページへリンクを張ります。 これらの党に質問状を送ります。 民主党 国民新党 自由民主党 公明党 日本共産党 社会民主党 みんなの党 新党改革 たちあがれ日本 幸福実現党 日本創新党 女性党 公開質問状全文はこ…

参院選マニフェスト比較、公開質問状

このエントリーは参院選の投票予定日7月11日まで置いておきます。 参院選が迫ってきました。 私たちはNPO法人サイエンス・コミュニケーション時代から、選挙ごとに各政党のマニフェストをやっています。 また、昨年の衆院選からは公開質問状を各政党に送って…

選挙 on twitter

7月11日20時から、twitterで今回の選挙についてつぶやきます。よければハッシュタグ #kagakusenkyoを御覧ください。

参院選政策比較その3 科学・技術政策を比較する

参院選まで一週間を切った。先週送付した公開質問状は、たちあがれ日本と日本共産党よりご回答をいただいている。たちあがれ日本 http://d.hatena.ne.jp/scicom/20100627/p1日本共産党 http://d.hatena.ne.jp/scicom/20100702/p1返答があり次第またご紹介す…

参議院選挙2010 科学・技術政策に関する公開質問状に対する日本共産党からの回答(7月2日回答)

日本共産党よりご回答をいただきました。ご紹介させていただきます。 1) 科学・技術および大学関係予算の方針について a. 財政が厳しいため、これらの予算も公共事業や福祉等、その他国家予算と同様に減額の対象であるべきだ b. これらの予算は未来をつくる…

manifesto 2010参院選重点政策

公明党「manifesto 2010参院選重点政策」 ●重点投資戦略により成長産業を育成 • 環境・エネルギー、農業、医療・介護、教育などの分野で重点投資戦略を策定し、重点的な研究開発・技術開発投資を行うとともに、規制緩和、金融支援、税制 支援、補助金などの…

みんなの党アジェンダ2010成長戦略

みんなの党アジェンダ2010成長戦略 産業構造を従来型から高付加価値型へ転換。ヒト、モノといった生産要素を、予算、税制などでバイオ、エレクトロニクス、新素材、環境、エネルギー等の将来成長分野へシフト。 高校、専門学校、大学等の高等教育への奨学金…

参議院選挙2010 公開質問状に対するたちあがれ日本からの回答(6月27日回答)

たちあがれ日本様より、公開質問状に対してご回答をいただだきました。ここに掲載いたします。 1) 科学・技術および大学関係予算の方針についてa. 財政が厳しいため、これらの予算も公共事業や福祉等、その他国家予算と同様に減額の対象であるべきだ b. これ…

参院選、科学技術政策に関する公開質問状

参院選に際し、以下のような公開質問状を作成し、現在各党に発送中です。回答があり次第、このページにて掲載いたします。 拝啓突然のご連絡大変失礼いたします。理工系研究者を中心としたグループ、「サイエンス・サポート・アソシエーション」代表の榎木英…

日本共産党 各分野政策

日本共産党から、参院選の各分野政策が公表された。 2010年参議院選挙《各分野政策》 ここから、科学・技術に関する部分をピックアップする。17,大学改革・科学・技術 国民の立場から大学改革を実現し、科学・技術の調和のとれた振興をはかります 「構造…

IT戦略行程表

高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部が「新たな情報通信技術戦略 工程表」を公表した。これによると、2013年にどこでもMY病院がサービスを開始するといった様々な分野の行程表が掲載されている。

参院選政策比較〜科学・技術人材に関して

参院選が7月11日に投票と決まり、各党のマニフェスト、選挙公約が出そろった。各党の公約から、科学・技術関連の部分をピックアップした。なお、これは6月20日現在公表されているものであり、その後補足などが出る可能性があるので、ご注意いただきたい。与…

2010年参議院議員選挙にのぞむ日本共産党の政策集

2010年参議院議員選挙にのぞむ日本共産党の政策集から、科学・技術に関する部分を抜粋。 大学の高学費を軽減する……国公立大学の学費を引き下げ、私立大学の授業料負担を減らす「直接助成制度」をつくります。国公私立の区別なく、年収400万円以下の世帯への…

「新成長戦略」〜「元気な日本」復活のシナリオ〜

本日(6月18日)、「「新成長戦略」〜「元気な日本」復活のシナリオ〜」が閣議決定された。早速科学技術の部分を抜粋。p3-4 これらの成長分野を支えるため、第五の「科学・技術・情報通信立国戦略」の下で、我が国が培ってきた科学・技術力を増強する。効果…