科学・政策と社会ニュースクリップ

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COP26終わる、能力不足で研究室追放の罪

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         No.946 2021年11月17日号 巻頭言
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【巻頭言】
★COP26終わる、能力不足で研究室追放の罪

2021年11月10日〜11月17日
カセイケン代表 榎木英介

 COP26が終わりました。

国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)、京都議定書第16回締約国会合(CMP16)及びパリ協定第3回締約国会合(CMA3)の結果について
https://www.env.go.jp/press/110207.html

COP26
https://ukcop26.org

GLASGOW CLIMATE CHANGE CONFERENCE - OCTOBER-NOVEMBER 2021
https://unfccc.int/conference/glasgow-climate-change-conference-october-november-2021

COP26: Together for our planet
https://www.un.org/en/climatechange/cop26

国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)、京都議定書第16回締約国会合(CMP16)パリ協定第3回締約国会合(CMA3)について【10/31~11/12 イギリス・グラスゴー
http://www.env.go.jp/earth/26cop2616cmp16cma10311112.html

「1.5度抑制」と石炭火力の「段階的削減」で合意 COP26が文書を採択し閉幕
https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20211116_n01/

COP26合意文書要旨:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO77587140V11C21A1EP0000/

 前半は日本の衆院選と重なり、社会的関心や選挙の争点にもなりにくかった気候変動ですが、本来は極めて重要な課題です。

 シュプリンガー・ネイチャー社も、特設サイトを開設し、連日熱心に報道していました。

特設サイト COP26 microsite: Climate Research in Action:
https://sustainablebusiness.springernature.com/ClimateResearchInAction/

 結局のところ、妥協の産物である合意は、問題を解決していないわけです。しかし歩みを止めてはいけません。

COP26 didn’t solve everything - but researchers must stay engaged
https://www.nature.com/articles/d41586-021-03433-2

Q&A: Young people know how to work together
https://www.scidev.net/global/role-models/qa-young-people-know-how-to-work-together/

Scientist Rebellion: researchers join protesters at COP26
https://www.nature.com/articles/d41586-021-03430-5

 気候変動や若い世代への投資など、今すぐには成果が見えない将来の課題をどう解決していくかは、非常に大きな課題です。衆院選を見れば、人々の課題は気候変動より今直面している課題の解決を優先することになるわけで、「票にならない」という現実があります。

 こうした民主主義の「バグ」を埋めるのが、NPONGO等の中間組織だと思います。

 気候変動におけるNPONGOの存在感は大きなものがありました。

 気候変動に限らず、研究者が直面する問題でも、もっとNPOが力を持たなければならないと強く思います。

Cash incentives, ethics, and COVID-19 vaccination
https://www.science.org/doi/10.1126/science.abm6400

 新型コロナウイルスワクチンの日本の摂取率は諸外国をついに追い抜かしました。そして第6波への警戒がありつつも、束の間の「ダンス」期を謳歌しています。

 明らかにワクチンの効果はあったわけですが、副反応のないワクチンはないわけで、バランスをどう取るか、ワクチンは絶対安全でも絶対悪でもない冷静な判断が求められます。簡単ではありませんが…。

海底活火山のモニタリングの議論を深めよう 大規模噴火につながる前に
https://webronza.asahi.com/science/articles/2021111100001.html

 海底火山の噴火による軽石被害が大きな注目を集めていますが、今後起こり得る自体に備えていくことが重要です。

科学技術政策担当大臣等政務三役と総合科学技術・イノベーション会議有識者議員との会合(令和3年度) > 議事次第 令和3年11月11日
https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/yusikisha/20211111.html

議題

1.総合知を戦略的に推進する方策(総合知戦略)の検討について

第2次岸田内閣が発足しました
https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202111/10kishidanaikaku2.html

基本方針を掲載しました
https://www.kantei.go.jp/jp/kakugikettei/2021/1110kihonhoushin.html

 選挙が終わり、第2次岸田内閣発足。本格始動した政治をしっかりとウォッチしていきます。

経済安保法案、特許公開制限など4本柱 対中国念頭に:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA041BT0U1A101C2000000/

【独自】半導体を確保・政府審査で中国製品排除も…経済安保法案の概要判明
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20211113-OYT1T50277/

<独自>大阪府警に経済安保チーム 年内にも、全国初
https://news.yahoo.co.jp/articles/3192d6276e02e07b36d6ff95289c00d357f471eb

 経済安保に関して様々な動きが。比較的冷静な対応になってきているようにも思いますが、「ブレーキ」をかけ過ぎれば研究が阻害されるので、バランスをうまく保って欲しいと思います。

財政制度分科会(令和3年11月15日開催)資料一覧
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20211105zaiseia.html

 今回は防衛費が取り上げられていました。財務省は科学技術だけでなく防衛費にも厳しいメスを入れます。

教員免許の更新制、22年度末に廃止 中教審部会が了承
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE157830V11C21A1000000/

世界と伍する研究大学の実現に向けた制度改正等のための検討会議(第3回) 配布資料
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shinkou/065/siryo/000017833_00004.html

芝浦工大、工学部の学科廃止へ 脱・縦割りで時代に対応 :日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD08BJ90Y1A101C2000000/

広島大学での「学びのワーケーション」の参加者募集中!
東広島市産学官連携の可能性を探るプロジェクトを開始します。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000033889.html

 大学の様々な動き。

オプジーボ訴訟、本庶氏と小野薬品の和解成立…解決金・寄付などに計280億円
https://www.yomiuri.co.jp/national/20211112-OYT1T50203/

企業と研究者、見つけた妥協点 オプジーボ訴訟和解
https://www.sankei.com/article/20211112-RLB2DJWZ4JIZFBB5676GJ6PJ5U/

 どうなるのかと固唾を飲んで見ていましたが、決着。アカデミアと企業のコミュニケーションの難しさを感じます。

学術フォーラム「我が国の学術政策と研究力に関する学術フォーラム― 我が国の研究力の現状とその要因を探る―」
https://www.scj.go.jp/ja/event/2021/315-s-1211.html

 12月11日土曜オンライン開催。

今、日本の学術情報インフラが危ない
https://note.com/sendaitribune/n/nd6677c13f6fa

偽の論文を査読ジャーナルに掲載する悪質行為により、Elsevier社などが論文を撤回(記事紹介)
https://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=13125

7-83 研究の進め方と論文出版の大改革
https://haklak.com/page_2021_vazire.html

 心理学研究の問題点を述べています。最近心理学における再現性問題が話題になっていますが、一読すべき論考です。

大学院研究生らに「私の所で研究するには能力足りない」 ハラスメントで神戸大准教授処分
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce552c5118cf1f9619c309fbaa7b7090c0df64d8

教員の懲戒処分について
https://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/info/2021_11_16_01.html

 ウェブ上では能力のない学生に引導を渡すのが何が悪い、という意見が出ていますが、受け入れた学生を研究させないわけで、これはハラスメントです。これを容認する余地はありません。

 無能な人間は追い出して当然というアカデミアの体質を直視すべきだと思います。

 教員一人の一存で学生がどうにでもなる体制にメスを入れていくべきです。能力が足りないというのなら、複数の教員や大学がキャリアをどうするか考えていくべきで、研究室「追放」などすべきではありません。

 私自身、今までの人生で2度、指導教員の一存で研究室を「追放」された経験があります。確かに私は「無能」だったのかもしれませんが、突然の「追放」は人生を大きく変えました。

 学生と共に納得いく進路選択をできるように、丁寧な指導や権利の保護が求められます。無能な人間はどうでもいい、は絶対に許せません。

耳に痛い、真鍋さんの苦言 これで科学技術立国なのか 山極寿一さん
https://www.asahi.com/articles/ASPCB563ZPC4UPQJ00N.html

 記事中に研究以外を「雑用」と述べる部分があるのですが、それが研究者以外を見下すことにつながりはしないかと思ってしまい、残念です。

「霊長研の解体計画、撤回を」 元所長ら有志会見
https://www.sankei.com/article/20211116-YUFNFOX5JRM4TJ7CY3S2XWYPD4/

As data probe concludes, spider biologist placed on leave, has Ph.D. thesis ‘withdrawn’
https://www.science.org/content/article/data-probe-concludes-spider-biologist-placed-leave-has-ph-d-thesis-withdrawn

Caltech confronted its racist past. Here’s what happened
https://www.nature.com/articles/d41586-021-03052-x

岸田首相 人材育成に「3年間で4000億円」表明
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6409614

Highly Cited Researchers
https://recognition.webofscience.com/awards/highly-cited/2021/

自然科学・社会科学分野における世界最高峰の研究者を 選出した高被引用論文著者リスト2021年版発表
中国が高被引用論文著者のシェアを4年間で約2倍に拡大
https://clarivate.com/ja/news/highly-cited-researchers-2021-202111/

自然科学・社会科学分野における世界最高峰の研究者を 選出した高被引用論文著者リスト2021年版発表
https://www.afpbb.com/articles/-/3376198

 国別で見ると日本の研究者の少なさが目立ちます。「選択と集中」の効果は…。

When Finnish researchers took on the Twitter trolls
https://www.nature.com/articles/d41586-021-03407-4

株式会社 岩手日報社と包括的な連携協定を締結
https://www.nao.ac.jp/news/topics/2021/20211112-mizusawa.html

研究者と記者の「二刀流」公募 国立天文台岩手日報社
https://www.tokyo-np.co.jp/article/142270

研究、記者の二刀流公募 国立天文台と本紙 連携協定
https://www.iwate-np.co.jp/article/2021/11/12/105330

 非常に注目すべき動き。

23卒理系学生の6割「キャリアのロールモデルが身近にいない」 ~87%が「研究や専攻に関係ない分野」の社会人に話を聞きたい ~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000285.000034075.html

 就活生に限らず、ロールモデルの紹介は重要です。

89歳で博士号を取得。20年かかって夢を叶え「人生で最も喜ばしい」
https://news.yahoo.co.jp/articles/46b730e6406d3099facdbd986fa287a82087369f

 素晴らしいですが、経済的余裕がないとなかなかできることではありません。

 あらゆる人が在野で研究ができるような社会を目指したいですね。

起業家が拓く理系就職の道 研究軸にITで企業と仲介
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC021840S1A101C2000000/

 様々な企業がマッチング等を行なっています。良い方向に向かっていると思います。

「大学進学の壁」あまりにも高い里子たちの苦悩
日本には「学ぶ権利」を剥奪された子どもがいる
https://toyokeizai.net/articles/-/465474

 生まれで進路が制限される現実。もちろんゼロにはできませんが、選択の幅を広げるべきです。

理系女性人材、どう育てる
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO77413000Z01C21A1M11200/

Sleeplessness and anxiety: PhD supervisors on toll of COVID pandemic
https://www.nature.com/articles/d41586-021-03374-w

I sank into severe depression during the pandemic. Here’s how I emerged
https://www.science.org/content/article/i-sank-severe-depression-during-pandemic-here-s-how-i-emerged

COVID is disrupting scientific careers around the world
https://www.nature.com/articles/d41586-021-03049-6

Scientists count the career costs of COVID
https://www.nature.com/articles/d41586-021-03040-1

 新型コロナウイルス感染拡大が研究者の心やキャリアに大きな影響を与えています。

日本の産業政策「成功しなかった」 アルバータ大ビーソン教授
https://news.yahoo.co.jp/articles/204267128eebee171fd24bade3d34d5049f04d0d

 「選択と集中」等もそうですが、政策の評価はなかなか難しいものがあります。

国公立大の「私物化」深刻に 京都大大学院教育学研究科教授 駒込武さん
https://mainichi.jp/articles/20211114/ddm/014/040/002000c

学生・研究者に朗報! 「Microsoft Edge」のコレクションに出典・参考文献の挿入支援機能
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1366233.html

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“Science Communication News”
[SciCom News] No.946 2021年11月17日号 巻頭言
【発行】一般社団法人科学・政策と社会研究室
【制作・編集】サイエンス・サポート・エージェンシー合同会社
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衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会の行方

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         No.945 2021年11月10日号 巻頭言
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【巻頭言】
衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会の行方

2021年11月3日〜11月10日
カセイケン代表 榎木英介

 このメルマガでも、かねてから余力があれば国会の審議のウォッチ活動を強化したいと書いていましたが、実行する前にまさかの事態が…。

〈独自〉維新が科学技術特別委の廃止など提案へ 統廃合主導
https://news.yahoo.co.jp/articles/d78e0a9f2f15a99e27b26008557d85f7c17957d6

 日本維新の会衆院の科学技術・イノベーション推進特別委員会の廃止、統合を提案するとのことです。

 この件に関しては、既報がありました。

維新、衆院特別委の見直し要求 廃止や統合 開催実績を問題視
https://www.sankei.com/article/20210115-XJ2HXWA2GJIYLO62FDPDOSRR7U/

 審議実績が乏しい特別委員会は廃止または類似する委員会と統合せよ、という主張です。

 では、科学技術・イノベーション推進特別委員会はどうだったでしょうか?

科学技術・イノベーション推進特別委員会の会議録議事情報一覧
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/0233_l.htm

 確かに常任委員会である文部科学委員会と比べると、審議の回数などは少ないのは事実です。

文部科学委員会の会議録議事情報一覧
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/0096_l.htm

 こんな時、もっと熱心にウォッチしておけばと悔やまれますが、文部科学委員会は回数は多いものの、科学技術政策を正面から扱った議論は乏しいように見えます。

  カセイケン理事の春日がツイートしていましたが、この科学技術・イノベーション推進特別委員会は総合科学技術・イノベーション会議に対応するトップダウンの科学技術政策を議論するもので、担当大臣が出席して質疑をしていました。

https://twitter.com/skasuga/status/1458256600234270720?s=21

 維新の主張が認められるかは分かりませんが、国会は政策に民意を反映させる重要な場であり、衆参の国会での論戦をもうちょっと熱心に見ていくべきだったと反省しています。

 さて、上記特別委員会でも議論されていましたが(例えば以下)、

https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/0233_l.htm

 大学の10兆円ファンドについて動きがありました。

新しい資本主義実現会議(第2回)議事次第
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/kaigi/dai2/gijisidai.html

緊急提言
~未来を切り拓く「新しい資本主義」とその起動に向けて~
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/pdf/kinkyuteigen_honbun_set.pdf

 では、成長戦略の冒頭にこの10兆円ファンドが出てきます。

10兆円規模の大学ファンド・大学改革
世界最高水準の研究大学を形成するため、10兆円規模の大学ファンドを本年度内に実現し、運用を開始する。また、世界と伍する研究大学に求められる、ガバナンス改革や外部資金確保の強化などの大学改革の実現に向けて、新たな大学制度を構築するための関連法案の次期通常国会への提出を目指す。

10兆円ファンドは財務省でも議論があった模様。

財政制度等審議会 財政投融資分科会 資料 (令和3年11月9日)
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_filp/proceedings/material/zaitoa031109.html

資料が公開されていますが、議事録はまだなので、詳細は不明です。

 JSTにはホームページが開設されています。

大学ファンドについてホームページを開設いたしました
https://www.jst.go.jp/fund/index.html

 文科省でも10兆円ファンドと大学ガバナンスに関する議論が行われています。

世界と伍する研究大学の実現に向けた制度改正等のための検討会議(第2回)議事録
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shinkou/065/siryo/000017833_00003.html

 国会や審議会の議論含め、ウォッチが重要だなと思います。

 このファンドと大学ガバナンス改革が吉と出るか凶と出るか…。いずれにせよ、日本の大学の在り方が大きく変わろうとしている何度目かの過渡期にいるのかなと思う次第です。

経済安全保障と先端科学 大塚拓議員「中国への技術漏えい止める」
https://mainichi.jp/articles/20211105/k00/00m/040/123000c

押し寄せる経済安保の圧力 「研究室も無縁でいられない」 角南篤氏
https://mainichi.jp/articles/20211105/k00/00m/040/275000c

経済安保が変える研究現場 「軍事に頼らぬ技術開発を」 佐倉統
https://mainichi.jp/articles/20211106/k00/00m/040/337000c

 経済安全保障に関して毎日新聞が連続記事を掲載しています。

 機微技術の管理は重要、けれど締め上げすぎると学術を萎縮させる…。このあたりわかっている人にはわかっているようなのですが…。

【調査報道23時】「売国奴」・・・中国へ拠点移した研究者への批判に当事者たちは
https://news.yahoo.co.jp/articles/c2068b808f31728ca1061768aebeae658f8e02e5

なぜ科学の重鎮たちは中国を目指すのか「頭脳流出」だけでは語れない実態
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a79a4d43a793dc46b90f31e9801edae75994aec

 中国に渡った研究者の方々に「売国奴」という批判が起きています。

ある技術者の死、追い込んだのは「ずさん」捜査 起訴取り消しの波紋
https://www.asahi.com/articles/ASPC374G6PBDUTIL03Q.html

 非常に心が痛む問題です。中国に渡った研究者への濡れ衣のバッシングも、一歩間違えばこうした危険があるように思います。

 政治家のような影響力がある人たちの言動は事実に基づくものであってほしいと思います。

来日研究者を15泊自室に缶詰め
https://jp.reuters.com/article/idJP2021110301000665

来日研究者を15泊自室に缶詰め コロナ禍、日本人以上の厳格隔離
https://www.chunichi.co.jp/article/359511

東大、海外からの留学生1千人超が未入国 入国制限緩和に歓迎の声
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d605405341d6a9de6bcb923f5323853c72ec6a4

大学、留学生受け入れ再開急ぐ 入国制限緩和受け
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE253VF0V21C21A0000000/

留学生入国規制、8日に緩和 「無責任な状態」 大学関係者から批判
https://mainichi.jp/articles/20211107/k00/00m/040/160000c

 今週ようやく入国制限緩和が行われました。日本の対応には各国からの批判もありました。学術の進展のためにも重要な決定だと思います。

 留学生は必要、けれど機微技術を取られたくない…。難しい対応も迫られそうです。

Pandemic’s effect on scientists may be long lasting, study finds
https://news.northwestern.edu/stories/2021/10/pandemics-effect-on-scientists-may-be-long-lasting-study-finds/

 入国制限緩和したとしても、パンデミックの影響は永く続きそうです。

がん未発見4万5000人か 20年、コロナで検診減影響:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA045V10U1A101C2000000/

コロナで受診控え影響か、がんの診断9.2%減少 死亡率の増加懸念
https://www.asahi.com/articles/ASPC44RG9PC4ULBJ00F.html

 これは病理標本数の減少という形で実感しました。

秋田県における高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜の確認について
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/211110.html

 注意すべき情報です。

より良い「Life」へ「対話」を重視し、未来の社会像描く 閉幕したサイエンスアゴラ2021から
https://scienceportal.jst.go.jp/explore/reports/20211108_e01/

 私も一つの企画に参加させていただきました。

宇都宮大学の立地による地域への経済波及効果を算出しました
https://www.utsunomiya-u.ac.jp/topics/newtopics/009387.php

宇都宮大学の経済波及効果は343億円
https://www.asahi.com/articles/ASPC87HDJPC5UUHB001.html

 今後稼げる大学が求められる中、経済波及効果を示すことの重要性は増しそうです。

宇大の経済効果、19年度は343億円 学生の消費や所得増考慮 あしぎん総研と初調査
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/519696

衝突相次ぐ「産」と「学」 日本の学術界が抱える深刻な弱点
https://mainichi.jp/articles/20211107/k00/00m/040/192000c

 知的財産のコンフリクト。ここをしっかりしないとトラブルが続きそうです。

「岸田首相に解決義務」 学術会議で任命拒否の教授
https://news.yahoo.co.jp/articles/6848b4a905a81562345e924e5f70806f49d496c8

 学術会議問題は世論の無関心の中、進展しそうにありません。

 ヤフーニュースのコメントが世論を反映しているとは思えませんが、事実と異なるプロパガンダを信じている人が多く見られ、科学コミュニティが情報戦に負けたというような感想を抱いてしまいます。

 ここをどう改善していくか。難題です。

Keeping science honest
https://www.science.org/doi/10.1126/science.acx9494

How a grad school assignment led me to a career investigating research misconduct
https://www.science.org/content/article/how-grad-school-assignment-led-me-career-investigating-research-misconduct

遅れる大学のハゲタカ誌対応、全体で36%、私大は27%
https://univ-journal.jp/126049/

呉座勇一氏処分と「オープンレター」およびその賛同者リストについて
https://togetter.com/li/1798792

 呉座氏の処分に関し、「オープンレター」が影響を与えたとして、このレターに署名した人たちが批判を浴びています。

 キャンセルカルチャーといったものには注意しなければなりませんが、立場の違う人たちがキャンセルを求め合うという状態では不毛のように思います。

 「対話」はできるでしょうか。

近大元主任教授、調査法解剖でも200万円詐取か 内部調査で判明
https://mainichi.jp/articles/20211107/k00/00m/040/107000c

 次々に出てくる問題。

“誇大論文”KAGRA計画 地下実験で“重大事故”が続発
https://bunshun.jp/articles/-/49816

 「文春砲」がKAGURAに着弾しています。

Max Planck director loses post after probe of misconduct
https://www.science.org/doi/10.1126/science.acx9538

iPS細胞15年、実用化へ険しい道 「死の谷」を乗り越える鍵は
https://www.asahi.com/articles/ASPC66K1WPBCULBJ01Z.html

iPS細胞15年、実用化へ正念場 安全性とスピード、両立に難題
https://www.asahi.com/articles/DA3S15103630.html

iPS細胞15年、始まった企業治験 実用化へは険しい道
https://news.yahoo.co.jp/articles/ddb604d8d427608fe8ba4a254dfd1dbd4930d74a

 iPS細胞研究への「選択と集中」の批判が出るようになりましたが、選択されているiPS細胞研究も、諸外国からすると金額は低い状態です。

 つまり「お金がない」ということなのだと思います。

先端IT人材、争奪激しく 「確保数」目標の半数以下
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC224QD0S1A021C2000000/

ザッカーバーグはわたしたちをメタヴァースに住ませたがっている
https://wired.jp/membership/2021/11/08/facebook-wants-us-to-live-in-the-metaverse/

「メタヴァース企業」になるというザッカーバーグの野望と、“陣取り合戦”からの脱却という課題
https://wired.jp/2021/11/09/plaintext-metaverse-mark-zuckerberg-mobile-do-over/

メタ(フェイスブック)のVR会議アプリ「Horizon Workrooms」はメタヴァースの3本目の柱となる
https://wired.jp/membership/2021/11/10/facebook-meta-horizon-workrooms-metaverse/

 Facebookがメタになったことは色々な反応を生じさせています。

The United States has stopped funding virus research it defines as risky
https://www.science.org/content/article/united-states-has-stopped-funding-virus-research-it-defines-risky

第3回輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)受賞者の決定と表彰式開催について
https://www.jst.go.jp/pr/info/info1534/index.html

2021年度 第16回「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」 未来の科学をけん引する物質・生命科学分野の受賞者4名を発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000090101.html

第5回 科学技術系専門職の男女共同参画実態調査(大規模アンケート)
アンケート回答サイト
https://wss3.5star.jp/survey/login/ro93keh1

 11月20日まで。

女子大初、奈良女工学部は「全員バラバラのことをやるのが理想」 企業は女性エンジニアを求めている!
https://news.yahoo.co.jp/articles/b483ed6179fb13076ea9382e073a0cc35f4bd952

灘高生が東大理3離れ 医学部志向に異変の兆し?
https://style.nikkei.com/article/DGXZQOLM021XI0S1A101C2000000/

 医学部に人材が集中してしまう現状は、日本の科学技術にとってよくない状態ではありますが、なかなか解決しません。

「生徒たちは知らない。私がホームレスであることを」 ある若手大学講師の告白
https://news.yahoo.co.jp/articles/0981acf1ee783abd55bd4e4db622990bff87bfe5

 イギリス。高等教育を受けた者の苦境は世界に広がっています。

How to begin building a culture of diversity, equity, and inclusion in your research group
https://www.science.org/content/article/how-begin-building-culture-diversity-equity-and-inclusion-your-research-group

Scientists have passions outside the lab. We should embrace that
https://www.science.org/content/article/scientists-have-passions-outside-lab-we-should-embrace

 研究室に閉じこもるだけが研究者の役割ではないと。その通りだと思います。

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“Science Communication News”
[SciCom News] No.945 2021年11月10日号 巻頭言
【発行】一般社団法人科学・政策と社会研究室
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衆院選後の科学技術政策アドボカシー

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         No.944 2021年11月3日号 巻頭言
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【巻頭言】
衆院選後の科学技術政策アドボカシー
2021年10月27日〜11月3日
カセイケン代表 榎木英介

 衆議院選挙が終わりました。

 今回も私たちは政策アンケートを送付し、各党の科学技術政策を探りました。

衆院選直前、11個の質問でみる各党の科学技術政策
https://news.yahoo.co.jp/byline/enokieisuke/20211030-00265675

 ご回答くださった各党の関係者の方々には御礼申し上げます。

 ただ、残念ながら今回躍進した維新や国民民主からご回答をいただけませんでした。前回参院選ではほぼ全ての主要政党からご回答いただけたので、残念ではあります。

 戦後最も短かった選挙戦期間も大きな影響を与えているのだとは思いますが、もう一方で、科学技術政策が主要な争点ではなかったという要因もあるかと思います。

 そうTwitterで書いたら、新型コロナ対策は科学技術政策だろう、というツッコミをいただき、まさにその通りではあるのですが、以前から基礎研究を中心とした科学技術振興や博士号取得者のキャリアパスの問題を扱っているので、その辺りは外しています。

 このツッコミは、何を科学技術政策とすべきかというフレーミングの問題でもあり、なかなか難しいものがあります。

 つまり、医療のみならず経済政策含めあらゆる政策に多かれ少なかれ科学技術関連の事項は入っているので、それは問わないのか、と言われれば、申し訳ない、と謝るしかありません。

 ただ、政策のデパートは政党や政府に任せ、それぞれが自分の関心で「アドボカシー」を行うべきだとは思うのです。

「貧困にあえぐ」大学非常勤講師 有志が与野党に賃金改善を要望
https://news.yahoo.co.jp/articles/a7a5ce31ea0faff440459382caaa68e922b0940c

年間賃金100万~200万円台、非常勤講師の待遇改善を 女性研究者団体、各党に要望書
https://www.tokyo-np.co.jp/article/139751

衆院選 政党アンケート詳細<高校・大学生編>
https://www.chunichi.co.jp/article/353797

 そして、ある政党が躍進したり惨敗したりしたので「終わりだ」と嘆く必要はないと思っています。

 確かに今回、基礎科学振興が必ずしも大きな争点になっていなかったのだと思いますが、以下の記事のような、基礎研究の衰退を問題視する報道などもちらほら見られました。

東北の研究者、科学技術立国の行方懸念 弱体化する基礎研究、「未来に投資を」
https://news.yahoo.co.jp/articles/7016ca851d9fd0fef87fc96e4ba09a8b1253f9cf

 マイナーではあるものの争点になっているのであり、選挙で問われなかった分、政策担当者や行政との丁寧な対話が必要だと思います。

 このメルマガを発行した数時間後、私も日本生化学会の年会で、文科省の斉藤卓也さんを交えたワークショップを行う予定です。

2S11e
日 時:11月4日(木)17:00-19:00  
これからの研究者はどうあるべきか?
オーガナイザー:田中 智之 (京都薬科大学)、榎木 英介 (科学・政策と社会研究室)
講演者・概要▼
講演者:豊田 長康 (鈴鹿医療科学大学)、斉藤 卓也 (文部科学省)、田中 智之 (京都薬科大学)、瀧澤 美奈子 (日本科学技術ジャーナリスト会議)
https://www2.aeplan.co.jp/jbs2021/program.html#2S11e

 6月に「日本の科学技術危機対策議員連盟」が発足するなど、超党派で議論が進んでいます。

https://twitter.com/seiji_ohsaka/status/1404970193999175683?s=21
https://www.toshiharu-furukawa.jp/2021/6
https://isozakitetsuji.com/activity/16662/

 選挙で勝った、負けたで止まるのではなく、日常の取り組みが重要だと思っています。

 さて、今回の選挙で自民党甘利明議員が小選挙区では落選し、比例で復活当選しました。

 甘利議員といえば、日本学術会議や中国の基礎研究者に対する攻撃的な言動がありました。

 経済安全保障では、デュアルユースを厳しめに判断しているようで、いろいろな問題が生じていました。

機微技術とは AIや量子、軍事転用の懸念:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA2671F0W1A021C2000000/

岸田内閣「経済対策の原案」を入手、“経済安全保障”の具体的中身【スクープ】
https://diamond.jp/articles/-/285900

 小選挙区落選により幹事長を辞任した甘利議員。今後の経済安全保障に対する政府の姿勢に変化はあるでしょうか。

日本の奨学金を得た「中国人研究者」が帰国後に「軍事研究」していた
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3e9b103370dd4a922d0c7f05ce65a4f26e18956

経済安全保障の武器、オールジャパンの「組織力」で中国に対抗を
https://news.yahoo.co.jp/articles/278a2479eb148477615d9d4ae55a0f70da0bcbea

 近年のウェブ上の記事を見ると、機微技術に関わる研究分野の留学生や、民間企業への対応を求めるという、比較的冷静な記事が増えているように思います。

U.S. academics of Chinese descent organize and speak out-with caution
https://www.science.org/content/article/u-s-academics-chinese-descent-organize-and-speak-out-caution

Two surveys document harmful impact of China Initiative on researchers
https://www.science.org/content/article/two-surveys-document-harmful-impact-china-initiative-researchers

Scientists’ fears of racial bias surge amid US crackdown on China ties
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02976-8

 アメリカでも、チャイナイニシアチブへの批判が高まっており、日本もこうした動きをウォッチし、現実的な対応へと切り替わっていただけたらと思います。

京王線無差別殺傷事件!死を覚悟して無差別殺傷を行うという犯罪の連続に、社会はどう対応すべきなのか
https://news.yahoo.co.jp/byline/shinodahiroyuki/20211102-00266137/

 選挙の開票速報中に飛び込んできたニュース。

 記事の後半、「自己承認」の重要性が語られています。

 一部から向けられる博士号取得者への厳しい視線は、時に先にアカデミアから離れた人たちからも向けられます。

 時にそこまで悪様に言わなくても、と思うくらい。

 博士号取得者、アカデミアでは苦労したけれど、決して無価値ではないと声を大にして言いたいと思います。こうした方々への「自己承認」を持ってもらえるようにしていくことが重要なのかと思います。

医療プレミア特集:僕たちは「絶滅危惧種」だった 8割おじさんに聞くコロナの今後/下 - 毎日新聞 https://mainichi.jp/premier/health/articles/20211029/med/00m/100/018000c

西浦教授が人生で初めて絶望した日 8割おじさんに聞くコロナの今後/上
https://mainichi.jp/premier/health/articles/20211028/med/00m/100/007000c

 西浦教授のインタンビューで重要なことが語られています。

 教授が交代し、分野が変わってしまうと人材育成の伝統が途切れてしまうという問題です。

 医学部だけでなく、今後「役に立たない」基礎研究を切ってしまうことで起きうることなのではないかと思います。

「アベノマスク」8200万枚配られず、倉庫保管料は6億円にも
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20211027-OYT1T50199/

The Real Scandal About Ivermectin
Claims about the drug are based on shoddy science-but that science is entirely unremarkable in its shoddiness.
https://www.theatlantic.com/science/archive/2021/10/ivermectin-research-problems/620473/

 アベノマスクやイベルメクチンは、全肯定か全否定かに分かれてしまう難しい問題ですが、党派性を廃した評価ができればと思います。

海底火山の噴火に伴う軽石の漂流について(磯崎仁彦内閣官房副長官
https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/202110/29_a.html

 非常に大きな問題になってきました。

日本学術会議の在り方に関する政策討議(第5回)
https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/yusikisha/20211028.html

梶田日本学術会議会長インタビュー「好奇心なくして未来はない~ノーベル物理学賞を機に~」
https://www.scj.go.jp/

 日本学術会議での議論はひっそりと、粛々と進んでいいます。結論ありきのような感じがしており、しっかりと見ていかなければなりません。

専門家が注目する科学技術に関するアンケート調査(NISTEP注目科学技術2020)
https://www.nistep.go.jp/archives/48900

「研究活動把握データベースを用いた研究活動の実態把握(研究室パネル調査2020):基礎的な発見事実[調査資料-314]」の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/48853

対話重視の「サイエンスアゴラ2021」、11月3日からオンライン開催 「総合知」で未来社会を考えよう
https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20211029_n01/

 現在開催中です。今年は宣伝を依頼されませんでしたが、参加できる方はぜひ。

COP26
https://ukcop26.org

GLASGOW CLIMATE CHANGE CONFERENCE - OCTOBER-NOVEMBER 2021
https://unfccc.int/conference/glasgow-climate-change-conference-october-november-2021

COP26: Together for our planet
https://www.un.org/en/climatechange/cop26

国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)、京都議定書第16回締約国会合(CMP16)パリ協定第3回締約国会合(CMA3)について【10/31~11/12 イギリス・グラスゴー
http://www.env.go.jp/earth/26cop2616cmp16cma10311112.html

 COP26開催中です。選挙の争点にはなりませんでしたが、世界的重要課題なのは事実です。

COP26、陰の主役は国際NGO 専門的知見で流れつくる
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a42a07bc62e8cd14ae3407a733d09ba935c4679

 環境制作におけるNGONPOの動きというのはいつも参考になります。

All aboard the climate train! Scientists join activists for COP26 trip
https://www.nature.com/articles/d41586-021-03008-1

COP26に専用機など400機 首脳、企業家ら 偽善との批判も
https://news.yahoo.co.jp/articles/06a5efb5a60ef3f3c35755faad3482a57b123db5

 いわゆる「飛び恥」問題。

COP15の足元でも繁殖 中国、ヒアリ拡散が社会問題に
https://www.chunichi.co.jp/article/358127

 こちらも重要です。

Why scientific journal authorship practices make no sense et al.
https://www.science.org/content/article/why-scientific-journal-authorship-makes-absolutely-no-sense-et-al

 オーサーシップ問題。大盤振る舞いする研究室と「ケチ」な研究室では業績が変わってしまうという重大問題をどうするか…。

Revealing Peer Reviewer Identities Could Introduce Bias: Study
https://www.the-scientist.com/news-opinion/revealing-peer-reviewers-identities-could-introduce-bias-study-69352

Funding agency’s reviewers were biased against scientists with novel ideas
https://www.science.org/content/article/funding-agency-s-reviewers-were-biased-against-scientists-novel-ideas

 レビュワー問題。既存の体系から逸脱した研究をどう評価するのか…。

ハゲタカ誌対応、私立大3割に満たず 国立大は8割 文科省調査
https://mainichi.jp/articles/20211027/k00/00m/040/148000c

粗悪学術誌対応、36%止まり 文科省、初の全国大学調査 - 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20211029/ddm/012/040/107000c

 毎日新聞が熱心に追っている問題。対応はまだまだのようです。

 ある方は既存の雑誌が革新的成果を評価してくれないので、なんでも論文を掲載してくれる粗悪科学誌には意義があるとおっしゃっていましたが…。

国循元室長の論文不正 米国科学アカデミー紀要が1本撤回
https://mainichi.jp/articles/20211029/k00/00m/040/139000c

 JANPスタディ。根拠となった論文が撤回されました。ようやく…。

 人々に健康被害を与えたかもしれない重大問題です。

「研究スキル売買」の問題点、他人の能力を買って作った学術論文は偽装?本人の成果?
https://www.sbbit.jp/article/cont1/72600

 この問題も気になります。うまくいけばギグエコノミー化できるとは思うのですが…。

ベストセラー「応仁の乱」著者が日文研を提訴 SNS不適切発言の懲戒処分巡り
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/667180

訴訟について
https://ygoza.hatenablog.com/entry/2021/11/02/205038

 テニュアトラックでポジションが与えられるはずだったのに、問題を起こしたことによって反故にされたということが争点です。訴訟の行方が気になります。

Kyoto University plans to scale back celebrated primate research programs
https://www.science.org/content/article/kyoto-university-plans-scale-back-celebrated-primate-research-programs

京都大学霊長類研究所の閉鎖に反対する
https://webronza.asahi.com/science/articles/2021102700001.html

京都大学霊長類研究所についての要望
https://anthropology.jp/board/other/984.html

 京都大学霊長類研究所の問題。反対する声も高まってきました。

欧州AI規制、Googleなどが修正要求 意見300件分析:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC18AM00Y1A011C2000000/

Q&A: ‘I want to be an ambassador for the voiceless’
https://www.scidev.net/global/role-models/qa-i-want-to-be-an-ambassador-for-the-voiceless/

From security gates to the operating room
https://www.scidev.net/global/podcast/from-security-gates-to-the-operating-room/

Elon Musk proposes the Texas Institute of Technology & Science
https://nypost.com/2021/10/29/elon-musk-proposes-texas-institute-of-technology-science/

 マスク氏の大学??

Research spending shrinks in Biden’s scaled-down social welfare bill
https://www.science.org/content/article/research-spending-shrinks-biden-s-scaled-down-social-welfare-bill

UK research funding to grow slower than hoped
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02972-y

 研究予算増額というのは、それぞれの国の事情で簡単ではないようです。

Max Planck Institute demotes noted archaeologist
https://www.science.org/content/article/max-planck-institute-demotes-noted-archaeologist

「おかえりモネ」で注目の“食えない資格”「気象予報士」が、気候変動時代に企業の強みになる理由
https://news.yahoo.co.jp/articles/063fc76c972d6056ceed5c6003de662b7746eb7f

「おかえりモネ」で注目 気象予報士の仕事は予報のみにあらず
https://www.asahi.com/articles/ASPBW3W3LPBJPTIL016.html

 「気象予報士」は業務独占ではないので、なかなか厳しい感じですが、博士号取得者のキャリアパスにも似ており注目しています。

How peer mentoring held me up as a junior faculty member-especially amid the pandemic
https://www.science.org/content/article/how-peer-mentoring-held-me-junior-faculty-member-especially-amid-pandemic

Tips for managing an industry move without your academic supervisor’s support
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02999-1

そしてそれはゴミになった「一人1台のパソコン」の失敗から得られた教訓
https://www.technologyreview.jp/s/259878/laptops-alone-cant-bridge-the-digital-divide/

 モノだけ与えてもダメ、インフラ整備等も重要。その通りだと思います。

イノベーションで成長せず?「革新、効果なし」が一石:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC26BP50W1A021C2000000/

技術革新/イノベーション現代社会の万能薬なのか?―ブノワ・ゴダン『イノベーション概念の現代史』
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac04a2bc5ad075ab2c712ca729c44b8707566344

 イノベーションをめぐっていろいろな議論が。

週刊SPA! 11月9日・16日合併号
https://www.fusosha.co.jp/magazines/detail/4910234531118

高学歴[ポスドク貧困]の窮状

「大学院卒の博士」を素人呼ばわりする失礼な面接官と、それを生み出す社会のしくみ
https://news.careerconnection.jp/career/general/126561/

 メンバーシップ型だとどうしてもそうなっちゃうのかなと思いますが…。

博士課程志望の学生がSNSを見てナイーブに!?由々しき事態に ″博士課程の魅力″ が大集合!
https://news.livedoor.com/article/detail/21092079/

 この問題にはいつも微妙な感情を抱きます。負の側面を隠して魅力だけ語ることが許されるのか…。

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社会問題としての博士号取得者キャリアパス、霊長研問題

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【巻頭言】
★社会問題としての博士号取得者キャリアパス、霊長研問題
2021年10月20日〜10月27日
カセイケン代表 榎木英介

 選挙戦中です。カセイケンが実施している政策アンケートですが、まだ全政党から集まってはいません。

https://www.kaseiken.org/g-election2021-kekka/

 多くの政党から集まってほしいと思っています。

 選挙に関連して、研究者の苦境にも光が当たっています。

国は科学技術立国を目指すという。けれど語られるのはコロナ対策や経済ばかり。そして研究費は削られる。研究者として納得いかない【U30のまなざし 衆院選鹿児島】
https://news.yahoo.co.jp/articles/57c42941d198a7c7996454f369eeb7c9951fc491

 こうした問題が選挙の争点になっているとしたら、私たちが政策比較を始めた15年前からだいぶ変わってきたかなと思い、嬉しく思います。

Brazil’s scientists face 90% budget cut
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02882-z

Scientists reel as Brazilian government backtracks on research funds
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02886-9

 ボルソナロ大統領が強権を発動するブラジル。政治が研究に与える影響は日本以上ですが、日本も科学技術予算が政治的な問題であることが多くの研究者の間で認識されるようになりました。もはや「聖域」ではないわけです。

 もともと「聖域」だったかは分からない部分もありますが…。

大隅先生、日本の科学は死んでしまったんですか?」ノーベル賞学者に聞く、日本の科学の行方
https://www.businessinsider.jp/post-244530

 大隅博士が率直に語っており、SNS上ではこの記事を研究者が好意的に捉えているようです。

 ただ、ちょっと気になる表現があるのも事実です。

 博士課程に学生が進学しないのは親の影響とか、博士でないと研究のことが分からないと言った表現です。

 研究至上主義、博士号取得者や研究者がエリートなのだからお金をよこせ、みたいな言い方だと、人々の反感を買ってしまうのではないかと思います。

能力主義には負の側面がある」ハーバード大学有名教授が問いかけること
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed3444d61b39b6c534d66baa7c4d5de25b2f2007

 サンデル教授が主張するように、能力主義には大きな課題があります。博士号取得者を「能力が優れた人」と強調することは、研究者の問題を解決する上で阻害要因になるかも知れません。

 私たちも、博士号取得者は「使える」人材だからその能力を使ってほしいと主張してきました。

 これに対しては、他の社会問題と切り離して論じても問題は解決しないよ、と厳しくも的確な批判を受けてきた経緯があります。

 博士号取得者や研究者の苦しみは人々の苦しみと同じものである、と言わなければ問題はなかなか解決しないのではないでしょうか。数万人の苦しみは、数千万人の苦しみとは違う、私たちはエリートだ、能力が高いんだ、と言ったところで、人々の共感は得られません。

 私が「ジョブ型」雇用に言及するのも、ポスドク問題の雇用制度としての側面が、非正規雇用労働者の問題の一部でもあり、共闘して変えていくことができるかも知れないと思っているからです。

 一部の人からは、社会問題にするのは良くないとの逆側からの指摘も受け、なかなか難しいなと思ったりします。

 アカデミアの考えと企業の考えにズレがあるのは洋の東西を問わない問題ですし、それはセクターが違えばギャップがあるという一般的な問題です。

 そこがこの問題の肝だとしてしまうと、じゃあ「処世術」なり「意識改革」で解決してね、ということになってしまいます。

 戦略を論じているのに戦略で返されるズレを感じます。

 ともかく、こうしたことも含め、色々論じるのはいいのですが、論じて20年以上経っているわけで、論より証拠という段階ではあります。制度が変わるのを待っていられないので、「処世術」や「意識改革」ももちろん重要です。

 あれかこれか、ではなく、あらゆることをやっていき、主張しなければならないのです。

 京都大学の霊長類研究所の改編方針が京都大学から公表されました。

霊長類研究所の改編の方向性について
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news/2021-10-26-1

京都大、霊長類研を解体・再編へ 飼育施設めぐる不正経理など受け
https://www.asahi.com/articles/ASPBV5JDVPBTPLBJ002.html

京大霊長類研を事実上解体、名称変更へ 不正経理受け
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF26A950W1A021C2000000/

京大 霊長類研の解体発表 研究費不正問題受け
https://www.sankei.com/article/20211026-7Q7RS3RYXRJPZI44E3IV2PWYOU/

 先週既報通りだったわけですが、波紋が広がっています。

「壊すのはあっという間…」 京大霊長類研、OBらが署名活動も
https://www.asahi.com/articles/ASPBV5JB4PBTPLBJ003.html

京都大学は霊長類研究所の解体をやめてください!
https://www.change.org/p/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E7%B7%8F%E9%95%B7%E6%B9%8A%E9%95%B7%E5%8D%9A%E3%81%95%E3%81%BE-%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%81%AF%E9%9C%8A%E9%95%B7%E9%A1%9E%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80%E3%81%AE%E8%A7%A3%E4%BD%93%E3%82%92%E3%82%84%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84

 色々な問題を投げかけています。

 まず、研究費不正使用や研究不正の問題は、決して看過できる問題ではなく、京大含め日本の学術界に大きな構造的問題があります。

白楽の卓見・浅見6【大学の隠蔽体質を変えないと日本の研究者倫理事件は減らない】
https://haklak.com/page_view_1.html

論文不正が相次ぐ日本 学術界の透明性高めよ=小川祐希(くらし医療部)
https://mainichi.jp/articles/20211021/ddm/005/070/009000c

 附置研究所としての独立性が、外部からの目が入らない古い体質を温存してしまったという面もあるかとは思います。2006年の早稲田大学M教授事件を経ても、何も変わっていなかったとしたら、改組も取り沙汰される深刻な問題です。

 しかし、同じ京大でも有力研究者の研究不正の疑義はなかなか調査されないという状況もあり、釈然としないものもあるは事実です。

 大規模研究費不正使用等、反論はできない悪質な問題です。組織的な課題もあります。

 ただ、今回の改組がベストな解かというところが釈然としない理由です。

「やりがい搾取」で成り立つ日本の感染医療 10年前の指摘は生きず
https://www.asahi.com/articles/ASPBN5T8ZPBLULBJ00G.html

 こうした「やりがい搾取」は、医療に限らず至る所にありますね…。

「留学生の入国制限の解除を」 米の日本研究者ら656人が署名
https://mainichi.jp/articles/20211022/k00/00m/030/159000c

日本政府に留学生受け入れ要求 米大学教授ら656人署名
https://news.yahoo.co.jp/articles/5523e4f45a8dcca35c3750765861bb4ce39cf1dc

留学生に門閉ざす日本、「評判損なわれる」 研究者が受け入れを要望
https://news.yahoo.co.jp/articles/19dbb736476bc26984016fab4fdc18defc718b12

「日本で実物見たいのに」嘆く研究者 ビザ出さぬ日本、留学生9割減
https://www.asahi.com/articles/ASPBQ5JJPPBQUHBI00G.html

 留学生問題は国際問題化しており、早急に対処しなければなりません。

日本研究者の受け入れ再開へ 国際交流基金、月内に55人
https://www.tokyo-np.co.jp/article/138677

The pandemic’s slowing of research productivity may last years-especially for women and parents
https://www.science.org/content/article/pandemic-s-slowing-research-productivity-may-last-years-especially-women-and-parents

Science journalists under pressure amid COVID-19
https://www.scidev.net/global/news/science-journalists-under-pressure-amid-covid-19/

Global Science Journalism Report 2021
https://www.scidev.net/global/learning-series/global-science-journalism-report-2021-2/

NIH says grantee failed to report experiment in Wuhan that created a bat virus that made mice sicker
https://www.science.org/content/article/nih-says-grantee-failed-report-experiment-wuhan-created-bat-virus-made-mice-sicker

阿蘇山の噴火警戒レベルを3へ引上げ(気象庁
https://www.jma.go.jp/jma/press/2110/20a/asosan211020.html?106

 突如の阿蘇山噴火には驚きました。災害が日本の大きな課題であることは間違いありません。

総合科学技術・イノベーション会議
教育・人材育成ワーキンググループ(第3回)
https://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/kyouikujinzai/3kai/3kai.html

議題

これまでの議論を踏まえた論点整理(案)
 ~「財源」の確保・再配分について~
委員発表(戸ケさき委員)
これまでの議論を踏まえた全体を通した議論

科学技術政策担当大臣等政務三役と総合科学技術・イノベーション会議有識者議員との会合(令和3年度) > 議事次第 令和3年10月21日
https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/yusikisha/20211021.html

議題

1.地域の中核となる大学振興パッケージについて

「他国に左右されず日本の在り方見極め」小林鷹之内閣府特命担当大臣に聞く
https://sci-news.co.jp/topics/5381/

 新しい大臣。科学新聞本紙には一面で大きく出ていました。

第6次エネルギー基本計画が閣議決定されました
http://www.meti.go.jp/https://www.meti.go.jp/press/2021/10/20211022005/20211022005.html

東京港青海ふ頭におけるヒアリの確認について
https://www.env.go.jp/press/110141.html

 ヒアリが見つかり続けています。

地球温暖化対策計画」及び「パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略」の閣議決定並びに「日本のNDC(国が決定する貢献)」の地球温暖化対策推進本部決定について
https://www.env.go.jp/press/110060.html

 COP26が迫っています。岸田総理も出席するようで、ほっとしました。

生物多様性条約第15回締約国会議、カルタヘナ議定書第10回締約国会合及び名古屋議定書第4回締約国会合第一部の結果について
https://www.env.go.jp/press/110106.html

安保技術提供、留学生は許可制に 大学からの流出懸念
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA25CVB0V21C21A0000000/

 機微技術問題はしっかりやるべきです。ただ、デュアルユースは厳しすぎると問題も出ますので、加減をうまくやってほしいです。

10兆円規模「大学ファンド」、TOPIX押し上げ効果最大6%か
https://news.yahoo.co.jp/articles/c68fc34615d941c8478def1ef4b5238284e00829

道内国立3大学統合法人 理事長に前慶大塾長
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76995510W1A021C2L41000/

 企業経営者のように、大学経営者みたいな職種が出現しているのでしょうか。

Giant, free index to world's research papers released online
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02895-8

How to make your research reproducible
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02887-8

日文研の元助教に懲戒処分 長期にわたりSNSで不適切発言繰り返す
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/662517

 誹謗中傷は処分されるべきですが、その「量刑」が果たして適正か、という指摘が出ています。

非常勤講師 契約更新せず 阪大、外国語学部の70人超 /大阪
https://mainichi.jp/articles/20211026/ddl/k27/100/301000c

 業務委託契約から切り替え図、雇い止めということで、問題があるように感じています。

Predatory publishers’ latest scam: bootlegged and rebranded papers
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02906-8

 捕食ジャーナルが進化しており、その対処が不可欠です。

日本のデジタル競争力、28位で過去最低 人材など課題:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF11BOL0R11C21A0000000/

NATURE INDEX | 25 SEPTEMBER 2021
Science cities 2021
https://www.nature.com/collections/eabicabaie/

‘Politicians shouldn’t meddle’: new chief of Europe’s major research funder shares priorities
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02885-w

「科学外交は単なる流行ではない」
https://www.swissinfo.ch/jpn/sci-tech/%E7%A7%91%E5%AD%A6%E5%A4%96%E4%BA%A4-%E7%B4%85%E6%B5%B7-%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B4%E7%A4%81-%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%B9-gesda/47040724

全国の「モネ」たちは今 地域で活躍する気象予報士の姿を追う
https://mainichi.jp/articles/20211024/k00/00m/040/259000c

 私も朝ドラ見ていますが、地域で稼ぐことの難しさや専門性をどう活かすかという点で興味深いものがあります。

When to say ‘no’
https://www.science.org/doi/abs/10.1126/science.acx9362?af=R

I felt overloaded at work-until I learned how to say ‘no’ to colleagues
https://www.science.org/content/article/i-felt-overloaded-work-until-i-learned-how-say-no-colleagues

研究 技術 計画 2021 年 36 巻 3 号
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsrpim/36/3/_contents/-char/ja

特集 日本の大学の変容と展望

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“Science Communication News”
[SciCom News] No.944 2021年10月27日号 巻頭言
【発行】一般社団法人科学・政策と社会研究室
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